（３９）

「真央さん‥‥‥‥‥ちょ‥‥ちょっと‥‥‥」

　真央は、腰を落としたまま裕二の肉棒に執着していた。
　片手は、股間の亀裂に沿って上下に動いている。
　時折、蜜壷に指を挿入しては、喘ぎ顔を裕二に見せ付けていた。

「香坂さん‥‥‥」

　膝元から裕二を見上げながら声を掛ける。
　蜜壷の中で指を動かす音が淫らに奏でていた‥‥‥‥

「そろそろ入れようか？」
「もう香坂さんったら‥‥‥‥‥普通じゃ、私、いかないのよ。」
「どうすればいいんだい？」
「この間みたいに色々と虐めてみて。」
「虐めてって‥‥‥虐めるのは君の方だろ‥‥‥」
「香坂さんからは、虐められたいのっ！」
「‥‥‥‥‥‥ハ‥‥ハ‥‥‥‥どうすれば‥‥‥」
「アソコに私を固定して。」

　裕二は、真央が指差す壁際の貼り付け台を見た。

（な、なんだ、ありゃ。）

　とりあえず裕二は真央を立たせるとＸ型をした貼り付け台に真央を固定した。

（ま、解んねぇけど適当に責めてみるか。）

　裕二は、真央の両乳首にクリップローターを装着する。

「ァァー‥‥‥‥‥」

　裕二は、更に真央の注文を受け色々な方法で道具を試していった。

（何か勉強させられてるみたいだな‥‥‥‥いや、結局は、いいなりだもんな‥‥‥）

　正直、裕二は、ＳＭに関するプレーを真央に教わる感じで責めを続けていた。
　既に１時間は、続いただろうか。
　真央の要望通りに女芯にクリップを挟んだ時だった。

「‥‥ウ‥‥ウゥゥゥー‥‥‥‥も‥‥もっとぉぉぉー‥‥‥」
「え？」
「もっと‥‥‥キツク‥‥キツクしてぇーーっ！」

　何をきつくしていいのか裕二は解らなかった。
　とりあえず蜜壷に刺さったバイブを引き抜き肉棒を挿入する。

「ゥゥグッ‥‥‥ウアァァァ‥‥‥」

　真央は、自ら腰を前に突き出してきた。
　裕二は、柱を掴んでいないと後ろにとき飛ばされそうな勢いだ。

「真央さん、‥‥‥‥Ｓの君が‥‥‥‥こんなＭ的な‥‥‥」
「‥‥‥あ、貴方だから‥‥‥ぁぁ‥‥Ｍになれるの‥‥‥よ‥‥‥」

　真央の顔が著しく歪んでいく。
　口を半開きにして睨むような目で裕二を見つめた。

（く、こうなりゃ、ヤケだ‥‥）

　裕二は、半ばヤケクソ気味に真央の喉を締め始めた。

「ンググッ‥‥‥」

　真央の顔が紅潮してきた。
　口からは涎が垂れ目も充血しているのだが、雰囲気で悦びを感じているのが判る。

　裕二は、真央の蜜壷の急激な収縮を感じた。

（クッ‥‥‥‥）

　その時、真央は全身を痙攣させながら大声を発した。

「ングゥゥゥゥゥゥー‥‥‥‥‥イックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーッ！」

　裕二も限界を感じていた。
　激しく腰を振る真央に対して裕二も動きを合わせていく。

（だ‥‥‥駄目だ‥‥‥限界‥‥）

「アアアアア‥‥ァァ‥‥‥アウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥォォォー‥‥‥グゥゥゥ‥‥」

　けたたましい真央の絶叫とともに、同時に果てた裕二は蜜壷から肉棒を抜いた。

　しかし、真央は、まだ余韻が残っているのか激しく頭を振りながら下半身を震わせている。

「ンアァァァァァァァァァァーッ‥‥‥」

　真央は、声を出すと同時に激しく潮を噴き始めた。

「イヤァァァァァァァァー‥‥‥‥ゥッ‥‥ゥッ‥‥ゥッ‥‥」

（す‥‥‥凄ぇ‥‥‥‥な‥‥）

　真央の亀裂から正面に勢いよく飛沫が上がった。
　その後も、身体の脱力感からか放尿を開始する真央‥‥‥‥

　真央は、裕二を見ながらも放尿を止めないでいた。
　舌を唇に合わせて裕二を窺っている。
　裕二は、妙に真央のその仕草に色気を感じてしまった。

（さ、さすが、ＳＭが板についてるな。）

　裕二は、真央の小水が止まるのを確認して腕のフックを外した。
　真央は、下半身を痙攣させながら淫艶な目で裕二を見つめると蜜壷から垂れくる裕二の分身を手で掬い取り乳房に塗りつけていく。

「ァァ‥‥‥ァァ‥‥‥香坂さん‥‥‥‥‥やっぱり貴方だと‥‥‥イクみたい。」
「‥‥え‥‥あ‥‥‥そ‥‥そう。」

　真央は、しゃがみ込んで足のフックを外すと裕二の肉棒を再度、咥え込んだ。

「ま、真央さん‥‥‥‥‥ク‥‥クスグッタイ‥‥‥‥‥や‥‥‥め‥‥」

　真央は、舌だけで裕二の肉棒を綺麗に舐め上げていく。
　しゃがんでいる真央の股間からは、まだ透明な液体が糸を引きながら垂れていた。

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「本当にいいの、送っていかなくて。」
「ああ。大丈夫さ。」
「じゃ、また来てね。‥‥‥‥プライベートでは、私のオ○ンコは香坂さんの独占性器よ。」

（オ○ンコ‥‥‥‥‥独占性器？‥‥‥‥‥‥ま‥‥‥参ったな‥‥‥‥‥）

「今度はお尻もやらせてあげる。‥‥‥フフフッ‥‥‥」
「‥‥‥‥あ、ああ。‥‥‥‥ハハ‥‥‥‥」
「来ないと、ここを握り潰すわよ。」

　そう言いながら裕二に抱きつき股間を触ってくる。
　裕二は、苦笑いをしながら店を出た。

（ふぅー‥‥‥ま、結構、道具の使い方も覚えたし収穫だったかな。）

　裕二は、タクシーに乗るため大通りに歩きだした。

　裕二が、マンションに到着すると、もう１台のタクシーが同時に横に着いた。
　車から降りてきたのは、亜美だった。

「あら、裕二さん、今帰ったの？」
「ああ。ちょいと違う展開になってな。」
「え？」
「ま、部屋で話すよ。」

　亜美は、裕二の腕に手を回すとエレベーターに乗り込んだ。
　部屋に入った亜美がコーヒーを入れながら裕二の話に耳を傾ける。

「えぇー‥‥そうなの。」

　亜美は、キッチンから出るとコーヒーをテーブルに運んで裕二の前に置いた。
　隣りに座って話の続きを聞き始める。

「ああ、自ら意志を持った‥‥いや、持つ意欲を見せたってことかな。」
「ふぅーん、‥‥‥‥‥でも、その方が良かったのかもね。」
「ああ、遅からず、そうならないといけないしな。」
「‥‥‥という事は、裕二さんと一緒に住むのも、一応、今日までね。」
「約、２週間いたか‥‥‥？」
「そうね‥‥‥‥‥‥‥それより裕二さん、なんで真央さんなのよ。」
「あ‥‥‥い、いや‥‥その偶然にな‥‥‥偶然、会って誘われたんだ。」
「ふぅぅぅぅぅーーん。」
「な、なんだ、その嫌味な返事は。」
「‥‥ま、正直に話してるからいいけど。美貢さんの替わりに真央さんとエッチしなくてもいいじゃない。」
「‥‥‥んーっ‥‥‥ま、つい、勢いって感じで。」
「‥‥‥‥‥で、その教えてもらった事って？」
「ああ、道具の使い方とか‥‥‥責め方とかな。」

　亜美の目が妖しく輝いた‥‥‥‥‥

「ねぇ、ねぇ‥‥‥裕二さぁん‥‥‥」

　亜美が甘えた声で寄り添ってくる。

「どうした？」
「モウッ‥‥裕二の鈍感っ！　私にも試してって言ってるの！」

　亜美は、言い終わった後に顔を真赤に染めていった。

「‥‥‥‥‥亜美、俺は思うよ。お前が正直な女で良かったってな。」

　亜美は、裕二の腕に顔を伏せて照れを隠している。
　裕二は、心の底から亜美を愛おしく感じていた。

　裕二は、一口もコーヒーに口をつけることなく亜美を抱き上げる。

「ゆ、裕二さん。」
「やっぱ、もう少し、お前のマンションで世話になろうかな？」
「ダ‥メ‥ヨ‥‥‥」
「亜美‥‥‥ベッドが俺たちを呼んでるぞ。」
「プッ、三流役者でも、そんな台詞言わないわよ。」
「クッ‥‥‥こ、このやろ‥‥‥‥」

　しかし、亜美は裕二の首に回した手を更に強く力を入れた。

「フッ、この正直者っ！」
「ヤァーンッ‥‥‥裕二さん、早く連れてってぇー。」