（３）

　亜美は、大学時代の同級生、桑山章吾の住むアパートでプレーを楽しんでいた。

「アンッ、・・・章吾・・・・・そこ、、ァァ・・気持ちいい・・・」

　章吾は、大きく開いた亜美の股間に顔を埋めて舌を駆使している・・・
　亜美のピンクに染まった女芯を丹念に責めながら章吾は身体を移動しシックスナインの形になった。

　章吾が、亜美の蜜壷を舐めながら腰を振る・・・・
　亜美は、肉棒を咥えながら喘ぎ声をあげていた。

「・・・ングッ・・・ンー・・・ゥァァ・・・」

　章吾が、あまりにも気持ちい亜美の舌使いに予告なく爆発をした。

「ゥ・・・ンーッ・・・・」

　亜美が、肉棒を離し咳き込んだ・・・・

「ゲホッ・・・・ちょ、・・・章吾ぉ、なんでいきなり出すのよぉー。」
「・・ごめん、亜美・・・凄く気持ちよくて・・つい・・・。」
「もぉう・・・あぁー、それにしても不味いわ・・・」

　亜美は、トイレに駆け込み口の中をウガイした。
　ベッドに戻った亜美が、章吾の肉棒を握って先を指で弾く。

「イテテッ・・・何すんだよ。」
「勝手にイッた罰よ。」
「だってよー、おまえ本当に上手いんだもんなー。」
「・・・・・」
「それより、章吾、さっき言ってたけど大事な話って何？」

　亜美は、省吾に問いただした。

「あ、ああ、・・・・・実はな、来月からアメリカに行く事になったんだ。」
「ええ？」
「海外事業部にいるから、いずれは、と思ったんだが、こんなに早いとはなー。」
「そうなのー、それは残念ね。でも頑張ってね。」
「ざ、残念って・・・頑張れって、亜美、哀しくないのか？」
「何で？　別に私、章吾の彼女じゃないし・・・」
「・・そ、そんな・・・・・」
「んー、となると今日がエッチするのも最後かもね。」

　亜美は、章吾の肉棒を掴むと口に咥えて舌を絡ましていった。
　ショックである割には、肉棒が硬くなってしまう章吾・・・・

　章吾は、ベッドに仰向けに倒れた。
　亜美が、怒張した章吾の肉棒に跨っていく・・・

「うぉぉー・・・・亜美・・・・ぅぅ・・凄い・・・・っ・・」

　亜美が、章吾の歓喜の表情を楽しみながら巧みに腰を振っていく・・・

「・・・・アン・・・章吾ぉ、突き上げてぇぇー・・」
「・・・わ、わかった・・・・」

　章吾は、亜美の注文どおり下から腰を突き上げる
　亜美は自ら乳房を掴んで髪を振り乱していた・・・・

「・・・アァァー・・・・・イィィー・・・・もっと、もっとぉぉーー・・・」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

　章吾は、大きく肩で息をしていた。
　章吾に背を向け、亜美が、白のメッシュカットショーツに片足を入れてセクシーに穿いていく。
　形の良い亜美のヒップに手を当てる章吾・・・

「フフッ・・・気持ち良かった？」
「・・・俺は・・・・俺は、お前を離したくないよ。」
「しょうがないでしょ、辞令なんだから。それに私も仕事があるし。」
「・・・亜美、俺と一緒に来てくれないかな？」

　章吾の真剣な顔を見て亜美も表情を変える。

「・・・・・それって・・・プロポーズ？」
「・・・・・ああ。」
「章吾、嬉しいけど、それは出来ないわ。」
「・・な、なんでっ！」
「・・・・私には夢があるの。父を追い抜くっていう大きな夢が・・・。」
「君のお父さん・・・・を・・」
「章吾、女も男も世の中たくさんいるわ。」

　そういうと亜美は、ブラジャーを着けて衣服を纏った。

（亜美・・・お前ほどのいい女は・・・・・・）

「章吾、向こうに行っても頑張ってね。わたしも頑張るわ。」

　章吾は、前々から聞いてはいたものの亜美の意志の強さと決意にこれ以上、説得するのを諦めざるをえなかった。

「・・・・ああ。亜美、わかった・・・わかったよ。俺も頑張るよ！」

　亜美は、章吾にウィンクで応えた。

「じゃ、私、帰るわ。」
「送っていこうか？」
「ううん、いいわ。買い物もあるし。」
「そうか、・・・・出発する前に連絡するよ。」
「うん、見送りに行くわね。」

　そう言うと亜美は、章吾のアパートを出た。
　玄関を見つめる亜美・・・・

（ごめんね、章吾、いままで楽しかったわ・・・・）

　亜美は、振り向くことなく、ゆっくりと大通りに歩いていった。

　章吾のアパートを出たあと、亜美は、デパートのブティックで服を選んでいた。
　今日は土曜日のためか人の数も普段より多い。
　亜美は、ブラウスを３着ほど選び代金を払うとデパートを後にした。

（フゥー・・・これだけ人が多いと空気も悪いわね・・・・）

　亜美は、ブラブラと並木通りを歩きながら小さな公園に入っていく。
　ベンチに座って、滑り台で母親と遊ぶ小さな子供たちを見ていた。

（可愛いわねー、あれくらいの子って・・・）

　亜美は、ふと康平と礼子の事を思い出した。

（そう言えば、お父さんたちどうしたのかな？　とっくに帰ってくる頃だけど。）

　妙に空しさを感じた亜美は、家に帰ることにした。

「さ、帰ろっと。」

　亜美は、立ち上がって公園を出た。
　バスに乗るため並木通りを歩いていると車がクラクションを鳴らしながら亜美の横に止まる。
　ウィンドウを下げて男が声を掛けてきた。

「おう、亜美君っ！」

　亜美が聞き覚えのある声に車を覗く・・・・・

「あ・・・・か・・・・係長・・・」

　車の中の人物は、亜美が好意を抱いている係長の香坂裕二だった。
　一気に亜美の身体が火照っていく・・・・

「どうした？　気分でも悪いのか？」
「い、いえ・・その・・・」
「何かおかしい態度だな・・・・・」
「い・・いえ・・・そんなこと・・・」
「ところで何やってるんだい？」
「・・あ、その・・・家に帰ろうと思って・・・・」
「そうか、もし、よかったら送ってやるよ。」
「え？　あ、は、はい。」

　亜美は、緊張しながらも喜んで返事をした。
　車に乗り込むと更に心臓の鼓動が早くなっていく・・・・

「ここから近いのかい。」
「え、ええ。はい・・・公会堂の近くなんです。」

　亜美は、緊張で身体が硬くなる。
　香坂も、それに気付いたのだろう。笑いながら亜美に声を掛けた。

「おい、亜美くん。仕事じゃないんだから、そう緊張するなよ。」
「ええ、あ、はい。」
「ところでどうだい、仕事は？　洋子に鍛えられてるみたいだけど。」
「ええ、でも・・・だいぶんと慣れました。」
「そうか。洋子は、やんちゃだけど、しっかりした奴だから安心しろよ。」
「はい、それはもう・・・」

　亜美は、神がくれたチャンスだと勝手に思い込み、元来持っている図太い性格をいいことに香坂に遠慮のない質問をしていった。

「あ、あのぅ、香坂係長、ちょっと聞いてもいいですか？」
「ああ、構わんよ。」

　亜美は、心臓があおっている割りには大胆な質問をしていった。

「係長は、そのぅ、付き合っている女性がいるんですか？」
「え？　彼女か・・・・残念ながら今のところいないよ。」

　亜美の顔が一気に明るくなる・・・

「そうなんですかぁ・・・あぁー良かった。」
「え、どういう意味だよ。」
「いえ・・・あ、その・・・別に変な意味では・・・」
「別に欠陥はないと思ってるが、なかなか好意を持ってくれる女性はいなくてね。洋子に言わせると、アンタは女を近づけない様なバリアを張ってるというんだ。」
「はい、私もそう思ってました。」
「・・・な・・・はっきり言うなぁー・・」
「す、すいません。」

　香坂の運転する車は、あっという間に亜美の家についてしまった。
　亜美は、このまま香坂を帰すと当分チャンスはないと考え、思いきって、お茶を誘ってみた。

「あ、あの・・係長、よろしかったら、お茶でも飲んでいきませんか。」
「えぇ？　いや、いいよ。女性一人の家に・・・・」
「あ、あの警戒しないで下さい。決して襲いませんから・・・・」
「・・・ぇ・・・え？」

　亜美は、言い終った後に、間違えて言ってしまった言葉を後悔した・・・

「亜美君、それは俺が言う台詞だろう・・・」

　亜美の顔が、恥かしさで一気に紅く染まっていく・・・・
　香坂は、亜美のオロオロした態度を見て笑い出した・・・

「ハハハ・・・・わかった、じゃ、飲んでいこうかな。」

　亜美は、香坂の返事に喜んだ。

「ど、どうぞ・・入ってください。」

　亜美が、鍵をノブ下に挿すと既にロックが外されていた。

（アレ・・・確か掛けていったはずだけど・・・・）

「どうした？　亜美君・・・」
「ええ・・・鍵を掛けたはずなのに・・・ドアのロックが開いてるんです。」
「なんだって？」
「ま、まさか泥棒・・・かも・・・」
「な、なに？・・・よし、亜美君、俺が先に入ろう。」
「すいません、お願いします。」

　香坂が、静かに玄関のドアを開けた。中は静まり返っている。
　香坂は、靴を脱いでゆっくりと上がった。
　亜美は香坂の後に続き中に入っていく・・・・
　居間のドアが、かすかに開いているのを香坂は確認した。

（ム・・・・・間違いない・・・やはり、誰か居るぜ・・・・）

　居間に入ろうとする香坂は、亜美に振り返って指を唇に当て音を出さないよう指示した。
　頷く亜美・・・

　香坂が、居間に入り電気をともした瞬間、香坂をめがけて凄い勢いでパンチが飛んできた。
　ギリギリで交わす香坂・・・・・お互いが戦闘体勢に構える。

（クッ・・・この、泥棒野郎・・・・・・かなり・・・）

（・・むっ・・・小僧・・・なかなか・・・）

　見合った男と香坂が、パンチを繰り出そうとした瞬間、亜美が叫んだ。

「お父さんっ！」
「えっ・・えぇー？」

　亜美の声にギリギリで停止する香坂・・・・

「な、あ、亜美か？」

　中にいたのは、先程、帰宅したばかりの康平だったのだ。
　３人は、驚きながら顔を見合わせていた。

（４）

「どうしたのよー、いつ帰ってきたの？」
「いつって・・・さっきだ。」
「もぉー、ビックリするじゃない。」
「ビックリしたのは、俺のほうだ。てっきり空巣かと思ったぞ。」

　康平は、着替えを済ましちょうど奥の和室から出てきた時に玄関を開ける香坂の姿が見え、康平も泥棒と勘違いし居間のドアの陰に隠れていたのだ。

「それは、私の台詞よ。鍵を掛けていったのにロックが空いているから、てっきり・・泥棒と・・・」
「・・・・普通、解りそうなもんだけどな。」
「よく言うわよ。連絡も全くしないし予定日を過ぎても帰ってこないんだから。」
「・・・・はは、スマン、スマン。礼子が帰りたがらなくてな。」
「・・・・もう・・・」
「ところで、そちらの男性は？」
「・・え、あ、・・・・・あのセンターの上司で香坂係長、偶然会って送ってもらったの。」
「ほぉー、センターの・・」

（・・・・ふーむ・・どおりで。）

「は、は、始めまして。ご挨拶が遅れました。情報を担当しています香坂裕二といいます。た、大変、失礼な事を・・・・・・すみません。」

　香坂は、男が亜美の父である事を知り驚きながらも丁重に挨拶をした・・・

「ほぉう、情報部門ですか。また、大変な担当ですね。あ、失礼しました。亜美の父で荒尾康平と言います。」

　康平の挨拶に、香坂も恐縮しながら更に緊張度を増していった・・・

「遠藤所長から御噂は兼々・・・・あの・・・・・・・・私も荒尾さんを・・目標にしてるんです。」
「へぇー、私をねぇー・・・・・しかし、大した事ないですよ私は。」

　亜美が立ち話している二人に苛立ちを見せた。

「お父さん、座ってもらってよ。」
「ああ、そうだったな。・・・どうぞ香坂君、かけてください。」
「はい、失礼します。」
「ところで、お母さんは？」
「ああ、いまシャワー浴びてるよ。」

　康平が、そう言った瞬間、礼子がバスタオルだけを巻いた格好で居間に入ってきた。

「あら、亜美、ただいま。あなたも今帰ったの？」

　康平と亜美が驚いて大声をあげる。

「れ、礼子っ！」　「お母さんっ！」

「え？・・あ、やだ、お、お客さんなの？」

　礼子は、急いで部屋を出て２階に駆け上がっていった。

「か、係長、すいません。御見苦しいところを。」
「は、はは・・・・・い、色っぽいお母さんだね。」

　亜美も康平も体裁悪そうに苦笑いをしていた。

「あ、いま、コーヒー入れます。」
「ああ、ありがとう。」
「お父さん、係長のお相手をしてあげて。」
「あ、ああ。」

　康平は、香坂の前に座ると緊張気味の香坂に声を掛けた。

「香坂君・・・どうですか。仕事は？」
「え、ああ、はい。非常に遣り甲斐がある仕事です。」
「・・・ふむ・・・情報係長という事だが実戦部隊ということだね？」
「ええ、そうです。」

　康平は、昔から人の心理を読むのに長けていた。
　香坂の雰囲気を何気なく観察し始める。

（・・・・・なるほど、この男・・・・遠藤が任せるだけあるな。）

　そこへ、着替えを済ませた礼子が体裁悪そうに入ってきた。

「どうもすみません。先程は失礼しました。」
「ったく、お前は・・・・ああ、彼は亜美の上司で香坂裕二君だ。」
「始めまして、香坂です。突然お邪魔をしまして申し訳ありません。」
「亜美の母です。いつも娘がお世話になっています。先程は、失礼な格好で申し訳ありませんでした。」

　亜美がコーヒーを持ってテーブルに現れた。

「お母さん、気をつけてね。恥かしいったらなかったわ。」
「ごめん・・でも亜美が男の人を連れて家に来るなんて初めてだから。」
「へぇー、そうなのか？」

　康平の問いに礼子が話しはじめた。

「そうなのよ。中学の時も高校の時も好きな男性はいたようだけど一度も家に招待した事がなかったのよ。だから私も安心してつい。」
「もぅ・・・そんな話は、どうでもいいのよ。」

　亜美の照れ具合に、礼子も女の感で心の内を気付いたようだ。

「亜美、もしかして、あなた香坂さんを・・・・・」

　康平も直ぐに礼子の言わんとする事を察した。

「なるほど。・・・そうかぁー・・・・フッ、フッ・・」
「な、何言ってるのよ。・・・フッ、フッ、じゃないわよ、お父さんっ！」
「照れんでいいじゃないか。しかし、なかなか男を見る眼はもってるな。」

　香坂も康平の言葉に気持ちが浮ついていく・・・・

「もぉう、いい加減にしてっ。送っていただいたお礼に、お茶をお誘いしただけよ。」

　香坂は、３人の会話を聞いているうちに妙に落ち着きがなくなってきた。

「あ、あの・・・私は・・・」

　康平が、遠慮せずに喋りだす。

「いや、香坂君、どうも亜美が君を好いているようでね・・・」

　亜美が、一気にパニック状態になっていく・・・

「な、・・・ちょ、ちょっと・・・お父さん、失礼じゃない係長に・・」
「ん？　そうか。」
「そうかって・・・もぉう。」
「あなた、そう言う事なら、いつまでも邪魔しちゃ悪いわよ。」
「そうだな。香坂君、どうぞ、ごゆっくり。私たちは、ちょっと出かけますので。」
「え、は、はい・・・」
「どこに行くの？」
「甲斐に土産を持っていってやるんだ。香坂君、ではまた。」

　康平はそう言うと礼子と共に、旅行の土産を持って出かけていった。
　亜美が、すまなそうに香坂に話し掛けた。

「係長、その、すいません。父が失礼な事を・・・」
「なに、全く気にしてないさ。・・・それより・・・」

　亜美が、途切れた香坂の言葉を気に掛けた。

「・・・父が噂と違っていて驚きましたか？」
「いや、逆だよ・・・」
「え？」
「俺に放ってきた、あのパンチといい、見合ったときの野獣の様な眼といい、一瞬、身体が硬直しそうだった。真面目な話・・・殺されるかと思ったよ。」
「そ、そうかしら。」
「・・・・・・・まだ、まだ衰えていないよ。君のお父さんは・・・」

　香坂は、真剣な顔をして語っていた。
　しかし、亜美は、今そんな話はしたくはない。
　それより、何とか、香坂に自分の気持ちを伝えて返事を聞きたかったのだ。

　コーヒーを啜る香坂に亜美は、勇気を出して告白しようとした。

「あの・・・係長、私・・・実は・・・・」

　その時、家のチャイムがなった。

（・・・・だ、誰よ・・まったく・・・）

「亜美ぃー、いるのぉー？」

　玄関から隣りに住む、叔母の優子が声をあげている。

「あ、叔母だわ。」

　玄関に向かう亜美・・・
　香坂も一緒にソファから立ち上がる。

「亜美君、俺は、これで、お暇するよ。」
「えぇー、係長、まだいいじゃないですか。」
「いや、また今度ゆっくりと・・・」

（そ、そんな・・・・ショックゥゥー・・・）

「あら、お客さんだったの？」
「・・ど、どうしたの・・・その・・顔・・」

　亜美が膨れっ面で優子の前に現れた。

「何しに来たの、優子叔母ちゃん。」
「え、あぁ・・・これ持ってきたのよ。」

　そう言って優子は、亜美を見上げた。
　手には、ビニール袋に包まれた干物が入っている。
　香坂が軽く優子に会釈をしながら玄関に下りた。

（もう、優子叔母ちゃんったら、干物なんかで、せっかくのチャンスを・・・・）

「じゃ、亜美君、失礼するよ。ご馳走さま、美味しかったよ。」
「ぁ・・・あの・・・・」
「ん？　なんだい。」
「い・・いえ・・・き、気をつけて帰って下さい。」
「ああ、じゃ、また月曜日・・」

　亜美は、外に出て香坂の車が見えなくなるまで見送った。
　肩を落としながら玄関に戻る亜美・・・・・
　優子が、亜美に声を掛けた・・・・

「亜美、・・・・なんか私、お邪魔だったかしら？」
「・・・・ぇ・・・もういいの。それより、さっきお父さんたち帰ってきたわ。」
「え、そうなの？　さっきまで留守していたから。」
「夕方、また顔出して・・・・」
「え、ええ・・・・」

　優子は、首をかしげながら自宅に戻っていった。

　亜美は、肩を落としながら自室に入ってベッドに横になった。

（あぁーぁ・・・・やっぱり叶わぬ夢かな・・・・）

　自然に手を股間に持っていき独り言を呟く・・・・

「ぁぁ・・・係長ぉ・・・・・」

　ふと、自分の不自然さに気付く亜美・・・・・

（や、やだ、何やってんだろ私・・・・）

　我ながら恥かしくなってきた亜美は、頭を冷やそうとシャワーを浴びに浴室に向かった。