（６５）

　美津子が、アメリカに立った３日後、３月最後の休日に、亜美は、洋子、そして翔子を含めた女性職員数人と昨日から１泊で温泉に出かけていた。
　洋子の案で女性職員の更なる親睦を深めるためだった。

　しかし裕二は・・・・・・

（・・・ったく、やっと、ア○ルに挑戦しようと思ったのに・・・・）

　裕二は、ジムで汗を流した後、そんな事を思いながら一人歩いていた。

（んー・・・暇だな・・・）

　亜美は、夕方には、土産を持って裕二のマンションに行くと言っていたが、まだ、昼を少々過ぎたばかりだった。
　暇つぶしに、散歩がてら小さな裏山を抜け、小道に入っていく裕二・・・
　両隣には、簡易的に作った木のベンチが道に並列して置かれている。

（静かだなぁ・・・・・・・ん？）

　ふと、坂の上を見ると欧米人の女性が下ってきた。
　手足は長く、張り付くような濃紺のジーンズに、ラフなセーターを着ていた。
　ミラーブラウンの髪をなびかせ辺りの木々を見ながらゆっくりと歩いてくる。

（ほぉー・・・イカスな・・・モデルかな・・・）

　裕二は、半ば見とれ気味で、その女性とすれ違った。

　その時、裕二の身体に、強い殺気が走った。
　反射的に戦闘態勢に入る裕二・・・・

　大きく風を切る音が耳に入る。
　瞬時に頭部を狙っていると判断し、振り向きざまクロスでブロックをした。
　強い衝撃が、裕二の腕に直撃する。
　その女性は、さらに裏蹴りで裕二を狙ったのだ。

「・・・・何者だ、あんた・・・」

「へぇー・・・やるわね。」

　女は、そういうとファイティングポーズをとる。
　裕二めがけてキックとパンチの連打を浴びせるが裕二は、余裕でかわした。

（・・・？・・・マーシャルアーツか・・・）

　裕二は、軽く笑いを見せると半身に構えて女を凝視した。
　裕二の闘争魂が、気当たりで、その女に直撃する・・・
　女は、裕二の実力を即座に判断したようだ。

　半歩下がると、視線を裕二の口元に移す。

（なるほど、視線を外したか・・心得てるな・・・・）

　女は、フェイントを掛けてストレートのパンチからブロックを兼ねて肘を放ってくる。
　ステップだけで軽くかわしていく裕二・・・・
　相変わらず女の攻撃は空を切っていた。
　かわしながら、裕二は、笑みを見せていた。

（こ、この男・・・この状況で笑ってるのかい・・・）

　女は、そう思いながらも渾身の力を込めて裕二の顎を狙った。
　しかし、放ってきたエルボを受け止めると女の首を回すように羽交い絞めにし更に足で膝にロックを掛け前腕で首を締めていった。

「あんた、なかなか、やるが俺には、全く通用せんな・・・・」
「ウググッ・・・」
「あんた誰だ。・・・俺に何の用だ？」

　女は、無言だった。
　いや、裕二の締めで喋れないのだろう・・
　裕二は、空いている左手で女の胸を揉み始めた。

「おぉぉー、いい、オッパイだ。やはり本物か・・・・」

　必死で身体に力を入れる女だが、ビクともしない。
　更に裕二は、女のヒップを掴み上下に撫で上げていく。

「んー・・・なるほど、鍛えてる尻だな。」

　女の身体から殺気が消えた。
　裕二は、それに気づき、腕を解くと女を押し離す。

「フゥゥー・・・やはり噂どおりね。貴方には敵わないわ。調査どおり腕っ節も強いし、胸の揉み方も上手なようね。」

　笑いながら言う女に、裕二は怪訝そうに答える。

「知ってるのか・・俺を・・・」
「始めまして。ミスター、ユウジ、コウサカ・・・」
「！？・・・・・・・・なるほど。あんた・・・・・・・メアリー・ブライアンか。」

　メアリーは、ニッコリと笑うと裕二の前に手を差し出して握手を求めた。
　裕二は、ゆっくりと、それに応じて手を差し出す。
　その瞬間、メアリーが、裕二の手を強く引き顎に掌突を見舞った。
　裕二は、軽く受け流し両手でメアリーの頬を挟む・・・

「ウッ・・」
「顎を外すぞ・・・」

　そう言って手を離す裕二・・・・

　メアリーは、驚いた顔で裕二を見つめた。
　しかし、一気に笑顔に戻り裕二の唇に口をつける・・・

「・・・凄すぎるわ・・ミスター・ユウジ・・・」

　裕二は、まだ笑顔を見せない。

「警戒しないで。もう掛かっていかないわ。というか、貴方には勝てそうもない。」

　そう言って、笑みを投げるメアリーに、裕二もやっと気を緩めた。

「俺をつけてたのかい？」
「いいえ。近くを散歩していたの。偶然、貴方が、この坂を登ってきたとき直ぐ、ミスター・ユウジって判ったわ。ちょっと噂の実力を知りたくて。」
「ほぉぅ・・」
「３日前に、日本に来たの。マンションは会社が用意してくれたわ。この近くよ。」
「・・・・・そうか・・・・・・・なるほどね・・・・」

　裕二は、そう言うと肩をすくめて苦笑いを見せる。

「ねぇ、せっかくなんだからお茶くらい誘って下さらない。」
「・・・ああ・・・・そうだな。」

　裕二は、まさか、こんな所でメアリーと面を交わすとは思っていなかった。
　一緒に、お茶を飲むのはいいが、最初にペースを握られると厄介だ・・

「メアリー、日本での君の面倒は俺が見ることになっている。」
「ええ、聞いてるわ。」
「これから機会はいくらでもある。今日は、遠慮してくれないか。」
「そう、残念ね。・・・いいわ。・・・でも親密になりましょう。」

　メアリーは、意味ありげな笑みを見せると裕二の頬にキスをして坂を降りていった。

（チッ・・・一癖ありそうな女だな・・・）

　裕二は、メアリーが坂を下り終わるのを確認すると逆に坂を登ってマンションに帰ることにした。

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「裕二さんっ。」

　裕二のマンションの玄関が開き亜美の元気な声が聞こえてきた。

「おう、帰ったか。」

　リビングに入ってきた亜美が裕二の後ろから抱きついた。

「タ・ダ・イ・マ」
「どうだった温泉は？」
「うん、よかったわ。身体中の疲れが取れたみたい。」
「そりゃ、そりゃ・・・・・俺は、疲れちまったよ。」
「何かあったの？」
「ああ。実はな・・・・」

　裕二は、昼に起きたメアリーとの事を亜美に説明した。

「えぇ・・・で・・・？」
「ああ、その場は断って別れたよ。しかし、何を考えているか判らん。」
「・・・そう・・・・でも、裕二さん。何も胸やお尻を触らなくてもいいじゃない。」
「えっ・・あ、・・ま、その・・・ほら・・・社交辞令さ・・・」
「んっとに・・・裕二さんらしいわ・・・」

　亜美は、呆れた顔で裕二が座るソファの横に腰掛けた。
　裕二が亜美の肩を抱き寄せた。

「いよいよ、明日から新体制ね。香坂補佐っ・・・」
「荒尾主任、心機一転をはかり新境地を開拓しよう。」
「フフッ、・・・そうね、挑戦しようか。」
「よっしゃー。」
「グリセリン入れなくっちゃ。」
「グリセリン？」
「ええ、綺麗にしておかないと・・・」

（なーるほど・・浣腸か・・・・・）

　亜美は裕二に唇を合わすと立ち上がって服を脱ぎ始めた。
　裕二も着ているものを脱ぎ捨てていく。
　そして、二人は、バスルームに足どり軽く歩いていった・・・・・・・

（６６）

「へぇー・・・しかし、よく、この太さが入るようになったもんだな。」

裕二は、亜美の菊門から抜いたプラグをマジマジと見ていた。

「真央さんが言うには、個人差があって、括約筋に柔軟性がある人は色素の素着もないし自由自在に緩締する事が出来るって言ってたわよ。」
「は？　いつ、真央さんに聞いたんだ。」
「先週、駅であったの。その時、一緒にお茶したから詳しく聞いたのよ。」
「ふぅーん・・・で、真央さんは入るのか。」
「真央さんのプレー内容は、サディストメインだから入れられる事はないけど、自分から入れる事はあるって。」
「へぇー・・」
「これくらいの太さが入るんだって。」

　亜美が、指で輪を作って裕二に見せた。

「す、凄ぇーな・・・・」

　亜美は、笑いながらグリセリンを取って注射器に注いでいった。
　亜美が恥かしそうに、裕二に注射器を渡す。
　受け取った裕二が、亜美を四つん這いにさせた。

「裕二さん、ゆっくり、ゆっくり入れてね。」
「おう、任せとけ。」

　裕二は、亜美の菊門に注射器を当てるとゆっくりと液体を注入していった。

「ぁぁぁー・・、変な気分・・・・ぅぅ・・気持ち悪ぃぃぃ・・」

　全部注入し終わると裕二は、プラグを亜美の菊門に差し込んだ。

「で、どれくらいなんだ？」
「んー・・５、６分かな。したくなっても我慢するんだって。」

　亜美は、そういうと浴槽に体を沈めた。
　裕二が、浴槽の桟に座ると同時に、亜美が怒張した肉棒を口に含む。

「・・・・んー、たまらんぜ。」
「ンー・・ンン・・・・」

　しばらく亜美は、裕二の肉棒に執着していたが顔が歪み始める。

「・・ァア・・・だ、駄目・・お腹が痛くなってきたわ・・・」
「・・え・・まだ数分しか経ってないぞ。」
「・・・アン、お腹がゴロゴロいってきた・・・」

　亜美は、立ち上がって身体を拭き始めた。

「ウッ・・・・も、もう・・駄目っ・・・裕二さん、出るわ。」

　亜美は、そう言うとバスタブを羽織って急いでトイレに駆け込んでいく。
　裕二は、苦笑いをしながら浴槽に浸かった。

　しばらくして、亜美が再びバスルームに姿を現した。

「あぁー、スッキリだわ。」
「長かったな。」
「だって、立つと、またもよおしてくるんだもの。」

　亜美は、シャワーを浴びると裕二に割り込んで浴槽に入ってきた。
　裕二を跨いで首にしがみ付く亜美・・・
　萎えていた裕二の肉棒が一気に復帰していく。

　亜美は、裕二の口に舌を入れて執拗に絡ませていた。
　裕二が、亜美の菊門に指を当てる・・・

「ンッ・・・ァァ・・・裕二さん・・・・・」

　裕二は、マッサージをするように亜美の菊門を愛撫していく・・・

「アン・・それだけでも・・気持ちいぃぃー・・・」

　裕二は、亜美をそのまま立たせて壁に手を付かせた。
　そして、プレー用のジェルを手に取ると亜美の菊門に当てて指を入れていく。

「・・ァァァ・・・イイ・・・・感じるぅぅぅー・・・」

　裕二は、指を出し入れしながら亜美の首筋に唇を這わしていた。
　亜美の蜜壷は、早くも潤いを見せ大腿を伝っている。

　裕二は、菊門に指を入れたまま、肉棒を亜美の蜜壷に当てた。

「アン・・・裕二さん・・・・」

　亜美が艶淫な声を上げる。
　そして、裕二は、一気に根元まで肉棒を埋めた。

「ンッアァァァァァァァァァァー・・・ウゥゥゥゥゥ・・・・ゆ、裕二・・・」

　裕二は、腰を突き上げながら、同時に菊門に入れた指にも力を入れていく。

「くっ・・・締りすぎだぜ・・・」
「ンン・・アァァァァ・・・イィ・・・イィィィィィー・・・」

　以前と違い、亜美の菊門も柔軟になったようだ。
　亜美が、腰を振りながら自ら押し付けるように突き出してくる。

　裕二は、指と肉棒を抜くと亜美の足を少し開かせた。
　亜美も、気づいたのだろう下半身の力を抜き口を半開きにして裕二に振り向いた。

「・・ゆ、・・裕二・・・さ・・・ん・・・」
「亜美、入れるぞ。」

　目で頷く亜美・・・
　裕二は、肉棒にジェルを塗り亜美の菊門にあてがった。
　裕二が、ゆっくりと肉棒を押していく・・・
　先の部分だけが埋まった。

「ゥゥ・・」
「痛くないか？」
「ウン・・・大丈夫・・・・・」

　裕二は、後ろから手を回し亜美の両乳首を摘んだ。

「ァゥゥ・・・」

　裕二は、慎重に押し進んでいく。

「ンゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・」

　亜美の長い吐息が止むと、遂に裕二の肉棒が亜美の菊門に根元まで埋まった。

（こ、こりゃ・・・たまらんぜ・・・・）

「ァァ・・・ァァ・・・・ァ・・・ァァァァァ・・・・」
「亜美、ぜ、全部、入ったぞ・・・・痛くないか？」
「・・・ゥン・・・アァ・・」

　腰を突き出して喘ぐ亜美に、裕二は、ゆっくりと出し入れを開始した。
　時折、苦痛な表情を示す亜美だが、身体は抵抗していない・・・
　亜美は下から手を回し自ら女芯を弄っていた。

「・・・ゥ・・・ァ・・・アァァ・・・」

　亜美が、目を開けて裕二を見つめた・・・
　艶妖な眼差しで口を半開きにして裕二を見つめている。
　間違いなく感じている目だった。

「・・ァゥ・・・・・ゥゥ・・ゆ・・・裕二・・・・さ・・・ァァ・・」

　裕二も、亜美の美しく光る瞳と感じている表情に鼓動の激しさを増してくる。
　更に、きつすぎるほど締め付ける菊門の微妙な動きに限界を感じていた。

　亜美は、頬を壁に密着してきつく目を瞑った。
　足がガクガクと震えだし女芯を弄る手の動きもスピードを早めている。
　裕二は、右手を亜美の下腹部から蜜壷に持っていくと指を挿入した。

「亜美・・・俺は・・・もう・・・」
「ングゥゥゥゥー・・ゥゥゥ・・アゥ・・・・・アァァ・・・アァァァァ・・・イィ・・イィィ・・・イヤァァ・・・気持ちイィィィ・・・アンンッ・・アァイクゥ・・裕二さ・・・イクッ・・・ンアァァァァァァァァァァァーッ・・・」

　バスルームに、亜美の絶叫が木魂した。
　裕二も、初めて亜美の菊門に分身を発射していく・・・
　亜美の足が激しく痙攣している。
　蜜壷に入れている裕二の指に亜美の肉壁が踊るように絡んできた。

　亜美は、我慢が出来ずに遂に腰を落としていった。
　菊門から肉棒が抜け湯船に腰から沈んでいく・・・・

　そして、裕二も、亜美の後ろから体を沈めた。
　亜美が、グッタリと裕二にもたれかかってきた・・・・・

　息を弾ませながら亜美が囁く・・・

「・・・裕二さん・・・・・今、判ったゎ・・・」
「・・・ん？」
「・・やっぱり、ここも・・・気持ちいい・・・」
「亜美・・・俺も、最高によかったぞ・・・」
「でも、最後は、こっちでイキたいな・・・」

　そう言って裕二の手を取り蜜壷に導く亜美・・・
　裕二は、亜美のうなじに唇を這わせた・・・・

「・・ァァァ・・・」

　こうして、裕二と亜美の未知の初体験は、無難に終え、二人のプレー内容に、一段と幅が広がったのだった。