（８３）

−　翌日　−

　裕二は、昼休みに鏑木からチップを内蔵したイミーテーションの毛髪を受け取るために会議室に足を運んでいた。

「しかし、鏑木さん、髪をどうやって手に隠すかですよね。」
「んむ、それは、俺も考えておいた。・・・これを使え。」

　鏑木は、裕二に、一つのリングを手渡した。
　そのリングは、中に毛髪を仕舞いこんであり先端に見えないほどの穴があいているのだが、かなり小さな突起をスライドさせる事によって針先に付けた髪が頭皮に刺さるよう仕掛けがしてあった。

「指輪ですか？」
「ああ、頭皮に刺した瞬間に毛根が膨らむ。後は、指輪の内部に巻きつけてある髪を引き出していけばいいだけだ。とにかく、裸になると毛髪を隠す場所がないからな。」
「ほう、楽ですね。」
「ああ、それに千切れる事は絶対にない。後は、お前のナイスタイミングと腕次第だな。それから、もうひとつを亜美君にも、はめさせておいてくれ。ペアリングと思わせておかないとメアリーに疑われるかもしれないからな。」
「わかりました。」
「で、上手くいきそうか？」
「ええ。実は昨夜、亜美と練習をしてみたんです。」
「そうか・・・・で、どうだった。」
「鏑木さんから聞かされた、快感時に飽和するっていう手もいいんですが、亜美曰く、わざと髪を引っ張る振りをして同じ痛みを与え、刺した事が判らないようにするんですが、これが意外と上手くいったんですよ。」
「なるほど。・・・ん、それもいいかもしれんな。」
「ええ、一応、この手でいこうかと。」
「解った。何にしろ上手くやってくれ。」
「わかりました。」

　裕二は、会議室を出ると、そのまま食堂に向かい亜美を探した。

（お、いた、いた・・・）

　裕二は、来栖と二人で昼食をとっているテーブルに向かった。

「あら、裕二さん。」
「よっ、遅い昼飯だな。」
「ええ、今、帰ってきたところなの。」
「そうか。・・・ちょっと、お前に渡したいものがあるんだ。」

　裕二は、ポケットから指輪を取り出し亜美に渡した。

「なに、これ？」

　不思議がる亜美に、横から来栖が裕二に声を掛ける。

「あ、香坂補佐、荒尾さんにプレゼントですか？　羨ましいな。」
「いや、実はな・・・」

　裕二が、亜美と来栖に事の説明をした。

「なるほど、カモフラージュのためね。」
「ああ、ま、わざわざ言う必要もないが、来栖君も、一応、内緒にしておいてくれ。」
「はい、わかりました。」

　席に戻った裕二は、今夜の行動をシュミレートした。
　とにかく、一寸たりとも疑わしい態度をとることはできない。
　ましてや、普段の自分と違うところをメアリーに気づかれないように細心の注意を払う必要がある。

　一方、メアリーは、今日、出社していない横山を気にかけていた。
　課員には、横山本人から休暇願いが出されたと説明したが、鏑木の策で、ビジネスホテルに身を隠しているのだ。

　気になったメアリーは、ベーカーに調べさせたところアパートには居ないと連絡を受けていたのだ。
　しかし、メアリーは、特に気にすることなく自然な振る舞いを見せていた。

　センターの喫茶室で、昼食を終えたメアリーがコーヒーを啜りながら考えていた。

（やはり・・・自殺・・・・・ま、いいか・・・）

　メアリーは、次なるターゲットを既に決めていたのだ。
　外交係長の来栖慶子だ。
　できれば男性の方が都合はよかったが、そうも言っていられない。
　来栖は、元々、調査係で主任をしており情報抽出の技術は持っているからだ。

（さて、そろそろ時間ね・・・・）

　喫茶室から出たメアリーが、食堂から出てきた亜美と来栖にバッタリ出くわした。

「あ、メアリー、裕二さんと一緒じゃなかったの？」

　わざとらしく言う亜美だが、メアリーは気づかない。

「ええ、一応、業務以外はプライベートなの。」
「そう。じゃ、私達は、また出かけるから。」

　そう言って、亜美と来栖はセンターを出て行った。
　二人の後姿を見るメアリー・・・・

（ミス、クルス・ケイコ・・・・・今度は、貴女をいただくわ。）

　メアリーは、心でそう呟きながらオフィスに戻っていった。
　席に戻ったメアリーが、横でリズミカルにタイプを打つ裕二を見る。

（あれ、・・・・ユウジ、指輪なんてはめてたかしら・・・・）

　しかし、よくよく考えると、先ほど亜美の指にも同じようなリングがはまっていたことを思い出した。

（・・・ペアリングか・・・お熱いこと・・・でも、今夜は私のものよ。）

　メアリーは、指輪を特に疑う様子はなかった。
　反面、亜美にライバル心を燃やしながら裕二に小さく声をかけた。

「ね、ユウジ、今日は、ホテルで抱いてほしいわ。」
「な、何だ、いきなり・・・仕事中にする話じゃないぞ。」
「ごめんなさい。」
「・・・ま、しかし、そうするつもりさ。食事して移動するのも面倒だしな。」
「よかった。」
「でも、なんで？」
「え・・・う、うん。部屋を模様替えしていて散らかってるの。」
「ふぅーん・・・・。それより早く事務を片付けろよ、終わらないぞ。」
「はい。」

　メアリーは、慌てながらも、外人特有の肩を大げさに上げた動作で事務に取り掛かった。

　しかし、ベーカーの言うとおり、今後、自宅マンションには、誰も入れることはできない。
　今の会話の中で、それ以上、裕二が詮索しなかったことにメアリーは、胸を撫で下ろした。

＜＜＜＜＜＜

「さてと、終わったな。」

　そう言いながら裕二は、パソコンの電源を落としデスクに鍵を掛けた。
　裕二の声で、メアリーも急いで帰り支度を始める。

　裕二は、目だけで鏑木に視線を送ると、鏑木は、自席のモニターから目を離さずに、小さく裕二に向かって親指を上げた。

「ユウジ、お待たせ。行きましょう。」
「ああ。」

　裕二は、メアリーとともにセンターを出た。

　横断歩道で信号待ちをしていると反対側の歩道を業務を終えた亜美と来栖が、歩いているのに気づく・・・・

　亜美も裕二に気づいたようだ。
　対面しないよう隣の横断歩道に立ち止まる。
　そして青信号になるとすれ違いざま、裕二にウィンクをしセンターに戻っていった。

　メアリーは、裕二の隣に並んでいたため亜美と来栖には気づいていないようだ。
　髪をかきあげながら優雅に歩くメアリーの姿に周りが見とれている。
　しかし、優越など全く感じないメアリーは、今夜の事で頭がいっぱいだった。

「ユウジ、どこに食事に行くの？」
「ああ、駅前にあるグランドホテルだ。部屋もそこでとるよ。」
「フフッ・・・考えただけで濡れてきちゃうわ。」
「頼むから俺を壊さないでくれよ。」

　苦笑いしながら言う裕二にメアリーがおどけながら返答した。

「今夜は、ユウジのコックは私のものよ。覚悟しててね。」
「おい、おい・・・」

　裕二は、指にはまるリングを擦りながら、内心、気を引き締めた。

＜＜＜＜＜＜

「美味しかったわ。」
「ああ、特にワインがよかった。」
「そうね。」
「さ、じゃ、部屋に行くか。」

　メアリーは、妖しい笑みを見せて立ち上がった。
　全く疑いを見せていないメアリーは、心地よい酔いも手伝ってか、一層、淫艶な表情を裕二に投げかけていく。

「ここだ。」

　部屋に入ると、いきなり裕二に抱きつくメアリー・・・・
　自らスカートをたくし上げ裕二の手を無理やり股間に導いていく。

「メアリー急ぐなよ。シャワーを浴びようぜ。」
「アンッ、もう・・・急ぎたいのよーっ、早くユウジのコックで私のホールを塞いでくれないとジュースが垂れちゃうぅーっ。」

　メアリーは、そういうと裕二の首筋に舌を這わせた。
　器用に片手でジャケットとスカートを脱ぎブラウスのボタンを外していく。
　豊満な乳房が現れると後ろに手を回しブラジャーのホックも外した。

　ガーターとショーツだけになったメアリーが裕二の服も脱がしていく。
　ワイシャツのボタンを外すと裕二の胸に唇を当てながらベルトを緩めた・・・

「ユウジ・・・焦らさないで・・・・」
「・・・ベッドに行くか・・」

　裕二の言葉に自らベッドに足を運ぶメアリー・・・
　ショーツを脱ぎガーターを外すとストッキングを穿いたまま裕二の肉棒に貪りついた。

「ングッ・・・ヌグッ・・・」

　四つん這いになって裕二の肉棒に舌を絡めるメアリー・・・
　吸引する音が部屋に鳴り響いた・・

　裕二は、手を伸ばしてメアリーの蜜壷に指を入れた。

「ンゥゥゥゥー・・・・ウゥゥゥー・・・」

　呻き声をあげながらも肉棒から口を離さない。
　さらに、愛撫を要求するように腰を振り始めた。

「ウクゥゥゥゥー・・・アゥゥゥゥゥー・・・」

（凄い濡れ方だな・・）

　メアリーの蜜壷からは、溢れるような勢いで蜜が流れ出ていた。
　既にシーツに液体が辿りついている。

「アゥゥゥゥゥゥゥゥーッ・・」

　メアリーが、肉棒から口を離して裕二にしがみついた。
　そのまま、メアリーは、腰を落として肉棒を蜜壷の中に埋めていった。

「オアァァァァァァァ・・・・・サイコォォォー・・・・」

　まるで、裕二の足の付け根が外れるのではないかと思うほど体重を掛けて腰を落としてくる。
　ベッドのスプリングは、悲鳴を上げて踊っていた。

「お、おい・・メアリー・・・ちょ・・・お、おいって・・・」
「イヤァァー・・・気持ちいいのぉぉー・・・・・・アァァァァー・・」

　裕二は、このままメアリーが昇天するのを阻止しようとした。
　２度目ともなると快感が鈍くなってしまうかもと考えたからだ。

　裕二は、メアリーの腰を掴み上に引き上げた。

「イヤァァー・・ユウジ・・・入れてっ、入れさせてぇぇー・・・」
「メアリー・・・・時間はたっぷりある・・・シャワー浴びよう。」
「・・・アァァーン・・・モォォゥ・・・」

　やっと、テンションを下げたメアリーが裕二に唇を合わせながら動きを止めた。

「一緒にバスルームに行ってくれるんでしょ。」
「あ、ああ、・・・もちろんさ。」

　メアリーは、裕二の手を引っ張ってベッドから降ろした。
　まだ、穿いたままのストッキングを脱ぐとベッドに放り投げ裕二の手を引きながらバスルームに入っていく・・・・

（やれやれ・・・やはり激しいな・・・ま、ギリギリまで我慢させるか。）

　裕二は、何とか１回目で成功するように事を運びたかった。
　我慢の欲求が高まれば高まるほど、気づかれぬ可能性は強まるからだ。

　バスルームに入ってもメアリーの攻撃はやまない。
　自分の蜜が付いている裕二の肉棒を躊躇せずに口に咥えた。
　当然ながら蜜壷には、指を入れて愛撫を続ける。
　前回の時と同様、下から裕二の表情を見ながら妖しく瞳を輝かせていた。

　裕二が、メアリーの頭部に手を掛けるとメアリーは、腰を上げて半かがみになり裕二の肉棒を根元まで咥え込んだ。

（グッ・・・こ、こりゃ凄ぇぇ・・・）

　裕二の肉棒が、メアリーの喉下まで届くが全く苦にすることなくスライドを続けている。

　その時、メアリーの足が震え出した。
　裕二は、恐る恐る頭部を両手で持ったまま腰を動かしてみた。
　涙目で裕二を見つめるが表情は悦びの視線で笑みを浮かべている。

（ヤバイ・・・いっちまうかな・・）

　裕二は、即座に肉棒を抜きメアリーの頭から両手を離した。

「・・・モォォー、ユウジッ・・・なんで出してくれないの・・・」
「え、出してよかったのか。」

　白々しく言う裕二に、メアリーが拗ねたように声をあげる。

「もうちょっとで、イクところだったのに・・・ユウジのバカ・・」
「スマン、スマン・・・ベッドで・・・な。」

　メアリーは、拗ねながらも裕二の肉棒を握り下腹部に押し付けた。

「わかったわ・・・でも、もう入れられた瞬間にいっちゃいそう。」
「ふっ、快感で気絶するなよ。」

　裕二は、そう言いながらシャワーのノズルを持ち湯をメアリーと自分に掛けていった・・・・・

（８４）

　一足先にベッドに戻った裕二は、ビールを飲みながらメアリーを待った。
　バスルームから急いで部屋に戻ると裕二に飛びついていくメアリー・・・

「メ、メアリー、慌てるな。ちょっと飲ませてくれよ。」

　メアリーは、裕二のビールを奪い取って喉に流し込んでいった。

「おい、メアリー・・・」
「はい、飲んだわ・・ユウジ、早くコックを打ち込んでよ・・・・・」

　裕二は、苦笑いをしながらメアリーをベッドに押し倒した。
　メアリーの股間に手を伸ばし女芯をつまみながら乳首を吸う裕二・・・

「アォォォォォォォォ・・・・・・・イ、イィィィィィ・・・」

　裕二の後頭部を抱え込み腰を激しく突き上げている。
　裕二は、既に我慢の限界を超えているであろうメアリーに覆い被さった。
　メアリーが、裕二の腰に足を絡めて挿入を促してくる。

　裕二は、指のリングの小さな突起を確認した。
　ゆっくりとスライドをさせ針を出すと、先端に毛髪が挟まれているのを確認し肉棒を蜜壷に挿入した。

「クゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・う、動かしてぇぇぇぇぇぇぇぇー・・・」

　裕二は、メアリーの頭を全体に包むように抱くと要求どおりに腰を動かし始める・・・

「アァァ・・イィ・・アァァァ・・イィィィ・・もっと打ち込んでぇぇぇ・・」

　メアリーが、目をあけたままキスを要求してくる。
　裕二もメアリーを見ながら舌を絡ませた。

「グゥ・・・も、もう駄目っ・・・ユ、ユウジ・・い、いくわ・・イキソッ・・」

　ユウジは、その言葉でメアリーの髪を鷲掴みにした。
　そして同時に激しく腰を打ち込んでいく・・・

　メアリーの声が一瞬途絶え、眉が激しくゆがむと目をきつく瞑り全身が震え出した。

「ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ、アグァァァァァァァァァァァァー・・・・・・・アゥゥ・ウゥゥ・・・ウアァァァァァァァァァァァー・・！」

（・・・今か・・・・）

　ユウジは、メアリーの絶叫に合わせタイミングよく髪を強く引っ張りながら思いっきり腰に体重を乗せて蜜壷に肉棒を打ち込む。
　そして、同時にリングの針を頭皮に刺し込んだ。

「ウッハァッァァァァァー・・・・クゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・」

　メアリーの絶叫は、一向に止まらない。
　針を刺したこともおそらく感じていないのであろう。
　ユウジは、髪を離すと、ゆっくりとリングの中におさまる髪を引き出した。

（・・よ、よぉーし・・・上手くいったぜ・・・）

　裕二の緊張が解けたのであろう。一気に興奮が高まってきた。

「メアリー出すぜ・・」

　メアリーが、身体を反転させ裕二に覆い被さると腰を上げて肉棒を握った。
　口に咥えて裕二の表情を確認しながら手を上下し始める。

「ングァ・・・キテッ・・ダシテェェー・・・ンッ・・ンンッー・・・」

　裕二は、肉棒を咥えるメアリーの口内に分身を爆発させた。
　強い吸引で裕二の発射するフレッシュを喉に流し込んでいく・・・・
　裕二は、まるで搾り取られていくような感じを受けた。

「オァォー・・ユウジ・・アァ・・ユウジィィィー・・・・」

　メアリーの瞳は、うつろで焦点が合っていない。
　息は荒く、呼吸も激しかった。

「・・・ユウジ・・・凄い・・・凄かったわ・・・」
「・・・・俺は、激しすぎて、ついていけないぜ。」
「イヤッ、まだよ。夜は長いわ・・・私を無茶苦茶にして。」

　そう言うと裕二の全身に舌を這わせていくメアリー・・・・

（・・マ、マジかよ。緊張して２倍も疲れちまったぜ・・・・）

「・・・メアリー、ちょっと休ませてくれよ。」

　乱れた髪をかきあげながら裕二の腹部に馬乗りになると乳房を両手で包みながら下から何度も揉み上げていく・・・・

「・・・ユウジ、今度は、口じゃなくて、ここに欲しいわ。」

　メアリーが、蜜壷を指で開いて裕二に見せつけてきた。
　女芯が薄皮から飛び出し突起している。
　そして蜜壷からは、透明な液体が静かに裕二の腹に滴り落ちていた。

（マジかよ・・・タフ過ぎるぜ・・・）

　裕二は、眩暈を覚えながらも、メアリーの豊満な乳房を鷲掴みした・・・・・・・

＜＜＜＜＜＜

−　翌夜　−

「悔しいぃぃぃぃぃー！」

　亜美が、浴槽で裕二の肉棒を強く握り締めた。

「イダダダダダッ・・・は、離せっ、亜美、おいっ・・・」

　亜美が膨れっ面で裕二をにらんだ。

「何も、成功した後に、そこまでやらなくてもいいじゃない。」
「しょうがないだろう、成り行きでそうなっちまったんだから。」
「そもそも、裕二さん、最後に失神させちゃうくらいなら、それから頭にチップを刺したってよかったんじゃないの。」
「まさか、失神するなんて、思わねぇーよ。」
「もうっ。・・・・裕二さんっ、私も、今日は抱いてもらうからね。」

（・・ゲッ・・・た、立つかな・・・・）

「・・・何よ。その顔・・・オビファルピン打つわよ。」
「・・・ハ、ハハッ・・・冗談は、よせ。」
「冗談じゃないわ、真剣よ。」

　口を尖らして拗ねる亜美に、裕二も自然と了解の言葉が出てしまう。

「・・よ、よーし、・・じゃ、頑張ろうかな。」
「・・・・嫌々のような返事ね・・・・・」
「何言ってるんだ。亜美の身体は何度抱いても飽きないぜ。」
「ほんと？」
「ったりめーだよ。」

　その言葉に亜美の顔は、一気に明るくなり、裕二の腰に跨がると乳房を顔に押し付けた。

（こりゃ、明日は起きれんな・・・・・）

　しかし、裕二は、亜美の妖艶に輝く裸体に素直に身体が反応していった。

−　３０分後　−

　亜美が、ベッドに座る裕二の足元に跪いて肉棒に奉仕していた。
　亜美の白く透き通るような背中に指を当てる裕二・・・

「ンー・・・ンゥゥゥー・・・・・」

　腰を振りながらも舌を巧みに躍らせている・・・・

（こりゃ・・・フェラだけならメアリーなんか問題にならんくらい上手いな。）

　長く柔らかい亜美の舌は、裕二の肉棒を巧みに刺激し、吸い付くように絡んでくる。
　吸引する強さと、舌を滑らす技術が絶妙な感度を生んでいた。

　裕二は、上から亜美の乳房に手を当てた。
　硬く尖った乳首を指で摘むと亜美のセクシーな声が喉奥から漏れてくる・・・・

「ンァァァァァァー・・・」

　亜美は、更に奥へ肉棒を咥え込んでいく。

（・・え？・・・まさか・・・ディープ・・スロート・・）

　亜美は、裕二の想像通り、唇が根元まで達すると舌を伸ばして袋部分を刺激し始めた。

（す、凄ぇ・・・いつ出来るようになったのかな？）

　既に裕二の先端は、亜美の咽頭にまで達していた。
　時折、呼吸するために先端を抜くものの直ぐに肉棒の全体を覆っていった。

「・・・クッ・・・亜美っ・・・気持ちよすぎるぜ・・・」
「ンゥゥーッ・・・」

　裕二は、快感に耐え切れず亜美の口から肉棒を引き抜いた。

「ンアーッ・・・アァァー・・・・・・ど、どうしたの、裕二さん。」
「これ以上やられたら、出ちまうよ。」
「フフッ・・」
「・・・ところで、その・・・いつから出来るようになったんだ。」
「え？・・スロートの事？・・・・真央さんに聞いてから、ずっと練習してたの。」
「練習？・・・・バイブでか。」
「バナナよ。」
「バナナ？」
「ええ、バナナが一番良いんだって。柔らかくて喉の粘膜を傷つけないし折れても喉に詰まりにくいって言ってたわ。」
「ほぉーう。」
「それに、咽頭部を刺激すると生理現象で唾液が沢山出るでしょ。それが滑りを良くして男の人も気持ちよくなるって言ってたの。絶対に出来るようになろうと思って、ずっと練習してたのよ。」
「へぇー・・・」
「真央さんって、そういう事よく知ってるわ。たまに電話するのよ。」
「そうなのか・・・・・しかし、サディスティックな技は教わるなよ。」
「フフッ、私にはＳＭ系は無理よ。」

　裕二は、亜美を抱き上げて腰に跨がせた。
　亜美が、裕二の肉棒を掴み自ら蜜壷に挿入していく・・・

「ァ・・ァァァ・・・ウァァァァァァー・・・」

　裕二の肉棒を完全に埋没させると抱きつきながら、ゆっくりと腰を前後し始めた。
　次第に蜜壷の愛液量が増加し、摩擦による淫靡な音が聞こえてきた。

　亜美は、目を瞑りながら快感に浸っていた。
　腰の捻り方が一段とセクシーな雰囲気を醸し出している・・・
　緩急をつけてにリズムよく収縮を繰り返す膣内の動きも絶妙だった。

　既に亜美の蜜は、裕二の袋部分にまで達していた。
　結合部に手をやり菊門を撫でていく裕二・・・・

「アゥゥゥ・・・ッ・・・・・ィィ・・・それ・イィィ・・・」

　裕二は、蜜で指を湿らすと菊門に挿入した。

「ウッハァァ・・・」

　薄い壁を隔てて蜜壷に挿入した肉棒と指がぶつかり合う・・・
　一段と蜜の量も増え、亜美の全身が震え出した。

「ィ・・・イヤッ・・・気持ちイィィィ・・・アァァァァァァ・・・」

　ピンク色の艶ある亜美の唇が唾液で妖しく輝いた。
　亜美が、舌を伸ばして裕二にディープをせがんだ。
　二人の舌が、激しく絡み合う・・・

「ゥンゥゥゥー・・・・」

　裕二は、亜美のヒップを鷲掴みにし、強く揺すり始めると一気に蜜壷が収縮していった。

「ウアァァァァァー・・・だ、駄目ぇぇぇ・・・イッチャゥゥゥゥゥー・・」

　亜美が口を半開きにし激しく呼吸をし始めた。
　焦点の合わない黒目が瞼に隠れて見え隠れしている・・・

「アゥ・・ウッ・・ウッ・・・ウグゥゥゥゥゥ・・・アハァァァァァ・・・」
「亜美・・・・そろそろ・・・」

　裕二が限界のサインを言い放った・・・
　亜美は、その言葉で裕二を抱きしめる腕に力を込めていく。

「・・・ゆ・・・裕二さん・・・・・キ、キテッ・・・キテェェェェェェーッ・・」

　裕二は、身体を入れ替え亜美をベッドに背中から押し倒した。
　亜美は、裕二の首にしがみつきながら言葉にならない声を発し続けている・・・

「クッ・・・・いくぜ、亜美っ・・・」
「・・ゥゥゥ・・・アハァァッ・・・ウアァァァァァァァァァァァァァァァーッ・・」

（・・ぜ・・・絶妙だぜ・・・・・）

　まるで生き物のように、亜美の蜜壷が裕二の肉棒を刺激していた。
　裕二は、深々と突き刺さった肉棒に絡んでくる内壁の感触に全精力が奪われていくような感覚を覚えた・・・・