「ホテルのバーもいっぱいだろう。ちょっと歩こうか。」 その言葉に久美が答える。 「人目につきますから、私のマンションにどうぞ。」 律子と違って、久美は笑わない。 怯えた目で消えるような声で話す。 2人は車を拾い、15分位の盾黷ｪ2,3走り、両乳房が真っ赤だった。 「下も脱げ。」 「はい、ご主人様。」 パンティーを下ろし始め、すぐにピアスが目に入る。 数えて見ると、大きさ、種類は異なるが、女性器のあらゆる個所へシンメトリーに8つづつ、クリトリスの中央を貫通するピアスも加えれば、計17のピアスが施されていた。 後ろを向かすと、驚くべき構図でピアスがあった。 アナルに4点のピアス。 それは、×を描く方向に付けられ、脇腹に2箇所、太股にも2箇所のピアスと肛門を開く形で銀のネックレスのような細い金属で結ばれている。 「よつんばいで、尻を見せてみろ。」 「はい、ご主人様。」 この命令に久美は本当に泣きそうな声で返事をした。 やはり、思ったとおりでそれぞれの銀の糸が尻を突き出す形になると肛門を広げる方向に引っ張られ、その奥の奥まで見え、その奥に黒いプラグが見てとれる。 それを取り出すためのプラグの後位にある紐まではっきりと見えた。 （この肛門は既に機能しないのではないか。） 進は回路を分析するかの様に考えた。 この牝奴隷の体はまさに、その主人の玩具そのものである。 「久美、君の体には、まだ、主人を楽しませる仕組みがあるのかい。」 「はい、ご主人様、久美の子宮にはリングと簡単な手術がされておりまして、子供を身ごもる事ができません。殿方はお○んこの中にも、安心して射精していただけます。あと、今は隠して、見えておりませんが、鼻輪を通す穴が空けられております。後は、（久美はおお向けになり、自分で、ヴァギナのピアスを掴み、肉を左右にくつろげた。）お見えになりますか。特殊な刺青で、久美の身分を書いて頂いております。」 進には、何故、このように鮮明な黒で柔らかな肉に、永久に消えない印が付けられるのか、理解できなかったが、そこには「牝豚・久美」と左右に見える。 良く見ると、焼印のように思えた。 久美は刺青と言ったが、たぶん、焼印だろう。 「久美の主人は、医者か。」 「はい、ご主人様、牝豚・久美は外科のお医者様に飼われております。」 「久美、最後の質問だ。最終的にお前の体は、主人にどうされたい。」 「ご主人様、私は桐野様の前では意思を持ちません。全てお任せしております。」 「久美、頭を私の膝に乗せなさい。」 「はい、ご主人様。」 久美は膝立ちになって頭を進の膝の上に乗せた。 髪を撫でてやる。 久美は目を見開き、進にされるがままになっている。 「久美、もう一つ、聞いていいかい。」 久美は進にされている行為が理解できず、明らかに戸惑っているようだった。 そして、首を了承の意味でカクカクと振る。 「久美は、何時から桐野に飼われている。」 「短大の1年。」 ボソッと久美が答えた。 進が予備校に行っている時。 進は地元の予備校に行って、2ヶ月目の全国模擬試験で、日本中の私学には、まず合格すると判定された。 ちょうど、その当時なのだろう。 久美が家畜とされる時、進はまだ側にいた。 久美の気持ちを進が知っていれば、結末は少し異なっていただろうか。 そのことが久美にとって良いのか、悪いのか、は別にして。 この牝（いや、家畜）は、律子と同様の想いを持っている。 主人のすることに決して歯止めをかけない。 18の時、家畜になったのか、されたのか。 そして、今、久美は28歳となり、いつも怯えた顔で暮らしている。 進は10年後、律子の顔から、笑顔を奪ってしまうのだろうか。 久美は、突然、三つ指の正座で言った。 「ご主人様、久美に、ご奉仕させてください。」 進にはそれが本心なのか、怯えた心が言わせているのか、良くわからない。 「ああ、しろ。」 醒めた気持ちで答えた。 久美は数十秒の早業で、進のジーンズを脱がす。 ペニスを咥え、例の目で進を見上げている。 進が中学・高校で恋心を燃やした美少女がその面影に色気を加えフェラチオをしていた。 しかし、進は燃えない。 久美は中途半端に勃起したペニスへ懸命に舌を、唇を走らせる。 肛門に舌を差し込んで、刺激しつつ、進に聞こえるように、行為の大きな音を立てた。 しかし、完全な勃起に至らない。 久美は突然、大きく震えだした。 進はその様子が何となく理解できる。 本当の主人のペニスを口で勃起させられない時、久美は死に等しい拷問を受けるのだろうと考えた。 これで、久美の心のプログラムが少しわかった気がする。 久美は進の目の光に本当の主人と同様なものを見出し、その主人の望むことをしていたのだ。 つまり、行為は桐野に行なっているのも同様だった。 桐野は進、久美と同期で、現役で地元の国立医学部に入った男である。 久美が「お許しください・・。お許しください・・。」と呪文のように、全身を震わせ言い続けた。 久美の神経は桐野の10年間における凄まじい調教と肉体への加虐のため、ズタズタになっているのだろう。 進はこの女は桐野に数年の内に殺されることになるか、自殺するのではないかと思った。 矛盾するが、後者の場合は、桐野に捨てられた場合であろう。 久美が他の男に体を与えたことが、桐野にわかった時、久美はどうされるのか。 それとも、積極的にそうする事を命ぜられているのか。 進は初めて、久美を抱こうと考えた。 久美の頬に平手を加える。 （バシッ。） 「ご主人様、お許しを、何でも致します。手足を切るのは、ご勘弁ください。お許しを。」 桐野は久美を脅しているのか、本当にそうするつもりなのか。 少なくとも、壊れかけた久美自身はそれを望む心、あるいは心の余裕はもう持っていないだろう。 間違いなく、そういう主人の究極の欲求を満たす心は正常か、既に壊れてしまった人間が持つものだ。 この疲れきった家畜には無理だと進は思う。 桐野はこんな素晴らしい素材を自分の手で壊してしまったのだ。 「おい、進だ。久美、しっかりしろ。」 「ハァ、ハァ。」 「ご主人様、申し訳ありません。もう一度、久美の口で。」 「わかった。わかった。」 「ご主人様、ありがとうございます。」 「ちょっと待て、水を持ってきてあげる。」 「ご主人様、久美の口にお小便を下さいませ。」 久美はあっという間にペニスを口に咥えて小便を待つ。 進がソファーに座りなおそうとすると久美自身も、ペニスを吸いながら、体をソファーの下に移動させた。 進が小便を始めると、最初はゴクゴクと飲んでいたが、途中で久美は自分の顔に小便を降りかけるようにし、またペニスを口に戻し飲み始めた。 最後は顔についた小便が進を汚した部分を大きく舌を出して、ズルズルと舐める。 （これも、桐野に躾けられた方法か。） 「久美、少し落ち着いたか。」 髪を撫でながら、進がまだ、ペニス、睾丸、そして、肛門に舌を這わせている久美に聞いた。 「はい、進様にご奉仕できて少し落ち着きました。」 今、誰と接しているのかは思い出したようだ。 「久美、君は本当に私のことが好きだったのか。」 「進様は、私が人間だった時の美しい思い出です。」 女を示す部分は全て毒々しい装飾を施された正座の久美は哀しそうな声で答えた。 「桐野と君はこれから、どうなるんだろう。」 同じ質問を言葉を変えて聞いてみる。 「久美は・・・、久美は本当の畜生、豚にされます。でも、でも、もう、いっそのこと・・・。」 疲れ果てた久美が本音を涙まじりに伝える。 （抱くか。） それしか、進には今はできない。 いつも律子にさせる服従の姿勢にし、足でピアスだらけのヴァギナとアヌスを踏みつける。 久美はいつもより、優しいであろう男の足の乱暴な愛撫で次第に喘ぎ声を上げ始めた。 「アウ〜、ウ〜ン、もっと、踏みつけて〜。」 進のペニスは勃起し、正上位でピアスの壷の中に収める。 「ア〜ン、進さ〜ま、イ〜イ。」 ピアスの硬い刺激が挿入を繰り返すごとにペニスを包んだ。 進は（家畜の穴の味だ。）と思う。 そして、そのまま、射精した。 その日の最後に、「久美、私には何も君に言えない。言う資格がない。私自身も奴隷を持っている。その奴隷は、私の言う事は、全て聞き入れる。つまり、君と同じだ。でも、私の奴隷には、君の失った笑顔がある。私は、その笑顔が大好きだ。君が本当に笑える日が来ることを祈っているよ。元気で。」 ドアを出るときにそう、告げた。 久美はその場に泣き崩れる。 （その、泣き声を聞いた時、久美の苦悩はがけっぷちにあり、もう、2度と声は聞けないかもしれないと進に思わせた。） |
| 2011.7.30掲載 |
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