| ４５ いくら数回交わったことがあるとはいえ、大好きな人に裸を見られるというのは恥ずかしいものがあります。 そして、その中に大きな幸せと喜びもありました。だからこそ、わたしはこうやって、自分の裸を純水さんに晒しているのでしょう。 下着姿を見られたときから、わたしの中で情欲が膨らんでいるのが分かっていました。もともとシスターであったわたしが特定の人を愛し、体まで捧げている。 人間として、そして女性としての幸せ。それは、儚い命を散らせてしまった妹が気づかせてくれたものでした。 そんなことを考えていると、不意に下腹部に硬いものが当たりました。 「うっ」 思わず、声を上げましたが、純水さんのモノは十分に濡れたわたしの膣内にあっけなく吸い込まれていきました。 「…っ！！」 ずっと忘れていた感覚が一気に体の中を付きぬけ、わたしは背筋を思い切りのけぞらせて声にならない叫び声を上げました。 最初の時と同じでした。わたしは固いモノで体を貫かれただけで、一瞬にして絶頂を迎えていました。 「ああああぁぁっ！」 びくん、びくん、と体が痙攣して、言うことを聞いてくれませんでした。 「聖架さん？」 「あ…ああっ…あんぅ…あっ…」 なぜか涙が溢れ、力を入れることもできず、わたしはただただ震えていました。 「お、おねえちゃん、もうイッちゃったの！？」 わたしは弓華の言葉に言い返すことができず、素直にうなずくしかありませんでした。 「聖架さん、大丈夫？ごめん、僕も久しぶりだったから、一気に奥まで…」 「い、いいんです、とても…気持ちよくて、ああっ、ずっと忘れていたのに…っ！」 目の前ですぐにイッてしまった恥ずかしさに、わたしは顔を覆っていました。 （ああ…純水さんと一緒にイきたかったのに…また、たっぷり膣内に出して欲しかったのに…） 「…まだ、できる？」 「えっ？」 しわくちゃになってしまったシーツの上で、わたしたちは交わったまま抱き合っていました。そんな中、純水さんのほうからそう声をかけられたとき、どんなに嬉しかったことでしょうか。 「うわぁ、な、なんかエッチっぽい…っ」 部屋の壁にもたれかかって見ていた弓華が、全裸のまま床に四つん這いになったわたしを見て言いました。 「み、見ないでください…っ！」 ベッドに手をかけて体を支えながら、わたしは弓華を振り返って叫んでいました。言うなれば『見せ付ける』恰好なので恥ずかしさも倍増していました。 「だ、だって、おねえちゃん、信じられないくらいトロトロに濡れて…っていうより、溢れてるっ…！」 「そ、それ言わないでください！自分でもわかってますから！」 弓華がわざわざわたしのお尻のほうに寄ってきて覗きこみながら言ってくるのへ、わたしは反論していました。 「あなただって、同じようなことになっているでしょう！？」 「なっ…！？」 否定はせずに真っ赤になる弓華を見て、純水さんが苦笑していました。 （図星ですね…） 非常にはしたない体勢のまま、わたしも苦笑してしまいました。 「…純水さん、そろそろ…」 「うん」 わたしの言葉に、純水さんがわたしの後ろに膝立ちになりました。ゆっくりと腰に手を添えられ、再びわたしの秘所に固いモノが当たります。 くちゅ、とわたしの秘所がとてもイヤらしい音を立てるのが分かりました。同時に、さっきと同じような快感が、わたしの中を突き抜けていきました。 「ひあああっ！？」 （だ、だめ、まだイッちゃだめ…！） どうもわたしは、挿入されたときの快感に弱いようでした。 「う…っくぅ…あ…はぁ…っ」 背筋がびくびく震えるのを必死にこらえ、わたしは純水さんのほうを振り返りました。 「…だ、大丈夫です、続けてください…」 「え？でも…」 「軽くイッてしまいましたけど、なんとか大丈夫みたいです。それよりも、純水さんも、わたしの中で気持ちよくなってください」 なんてことを言っているのだろう、と自分でも思います。昔のわたしからすれば考えられない言葉でした。 風花の言葉を借りれば、『欲望に素直になった』というのももちろんあるでしょう。さらに今のわたしには、 『純水さんに愛されていたい』という感情がありました。 （…これはもはや、恋ではなくて…） わたしはすでに、純水さんを愛していたのかもしれません。 ずんっ、とわたしの内奥を抉るように突き上げられ、わたしは快感にのけぞっていました。動き自体は優しいというのに、ぎゅっ、と締まったわたしの膣壁が純水さんの感触をそのまま受け止め、快感として伝えているようでした。 「…あっ、はぁっ…どうですか、わたしの…な、中は…っ」 ゆっくりと、でも絶え間なく与えられる快感の中、わたしは純水さんに尋ねていました。 わたしは確かにとても気持ちいいのですが、純水さんが気持ちよくなくては意味がありません。 「うん…すごく、キツくて、でも…あったかくて気持ちいい」 純水さんにそういわれて、わたしは顔が熱くなりました。 （ああ、純水さんが、わたしの中で、わたしの体で気持ちいいと言ってくれた…） 「んあっ！」 奥深くまで強く突き上げられ、わたしはベッドに顔を突っ伏していました。膝ががくがく震えて、思うように体を支えられません。 （ああ、純水さん、さっきよりも堅くなってる…これが、わたしの中で動いてる…） わたしはもう正常な精神を失っていました。押し寄せる快感の波に身を任せ、心のままに喘ぎ、求めていました。 「ああっ、純水さん…もっと…、もっと、下さい…っ！」 「…うん」 純水さんは、そう言うと、腰を引いてしまいました。にゅるり、とわたしの中からモノが抜け落ちました。 振り返って何か言おうとすると、再び挿入され、わたしは大きくのけぞりました。 「ふぁっ！？」 そして、少し突き上げると、また腰を引いてわたしの外へ。そこからまた挿入を繰り返していきます。 「ふぁっ…い、純水さんっ、それ、それダメで…」 「…これが、気持ちいいの？」 入り口部分を執拗に攻め立てられ、わたしは声を出すこともできずただ何度もうなずくだけでした。 どうやら純水さんのほうもただわたしの中を往復しているだけではなかったようで、さりげなく、どこを刺激すればわたしが感じるかを探っていたのでしょう。 「聖架さん、もうイきそう？」 「んぁっ…も、もう…もう何度もイッちゃってるんです…っ！純水さんが気持ちよくてぇ…っ！い、純水さんはどうですか…？」 わたしが尋ねると、純水さんはゆっくりと腰を動かしてわたしを突き上げながら、 「うん、もうすぐ…激しくしても、大丈夫？」 「はい」 わたしは純水さんから返された質問に、そう答えていました。 「あっ、あぁっ…ん、くぅ…っ！」 パン、パン、と音がするほど激しく腰を打ち付けられ、痛いはずなのにそれがとても心地よく、声を抑えることもできずにいました。 「せ、聖架さん、もう、もう出ちゃうよ…っ！」 「…あっ、なっ、中…わたしの膣内に…っ！」 もはや妊娠云々など考えることもできないほど、このときのわたしは淫らで、そして乱れていました。 「うっ…くぅっ！」 「ひあああっ！？」 どくんっ、とわたしの体が、そしてわたしの中の純水さんが脈打つと、熱いものがわたしの中に吹き上げてきました。 わたしは子宮の中に流れ込んでくる液体の感触に酔いしれ、体を震わせていました。 「あっ…ああっ、た、たくさん出て…る…あっ、ああ、すごい…すごいぃっ…！」 突き上げる快感に、わたしはベッドに頭を突っ伏して、シーツを強く握って体を支えていました。 純水さんの射精はしばらく続いていました。もしかするとほんの数秒だったのかもしれませんが、わたしには数分にも思える時間でした。 不意に、背中が重くなりました。それと同時に、わたしの乳房が優しく純水さんに包まれていました。 首をもたげて背中を見ると、純水さんがわたしの背中に覆いかぶさっているのが分かりました。 「純水さん…」 わたしが声をかけると、純水さんはゆっくりと体を起こしました。その左手はまだわたしの乳房を手に包んでいました。 「いいなぁ…わたしも、揉むほど胸があればなぁ…」 弓華が呟くように言うのが聞こえましたが、わたしのほうは優しく胸を揉まれる感触に酔っていて、それどころではありませんでした。 「はぁ…」 ようやくモノを引き抜かれたわたしは、それでも四つん這いのまま動くことができませんでした。 秘所から白濁がぼたぼた落ちていくのが分かりました。一体どのくらい膣内に出されたのでしょうか。 （…あぁ、これで、これでわたしの中に純水さんの子供が…わたしは、なんていけないことを…） そんなことを考えながらも、内心はとても幸せでした。実際これで妊娠するかどうかなんて、わたしには分かりませんでしたが。 ふと弓華を見ると、顔を真っ赤にしていました。いえ、それだけではなく、自分の右手を制服のスカートの中に差し込んでもそもそしていました。 「…ゆーみーか、何をやってるんですか〜？」 苦笑しながら声をかけると、その弓華は『ひっ』と声を上げてうずくまってしまうのでした。 |
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| 2008.1.12掲載 |
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