| ４６ 目の前で、おねえちゃんがその羨ましいくらいに豊満なおっぱいを大迫力にぶるんぶるん揺らしながら喘ぐ姿を見ていて、いつの間にかわたしの体までが燃え上がっていた。 たぶん、純水くんとおねえちゃんがいかにも『動物的』な恰好でセックスしているのもあったんじゃないかなぁ、と思う。 激しく乱れるお姉ちゃんの姿を見ながら、わたしはいつの間にか自分の下着の中に手を突っ込んでいた。 （…あ、わたし、何してるんだろ…） 下着の中、大事なところはもうくしゅくしゅになっていて、下着に染みができてるんじゃないか、と心配になった。 も、それ以上に、自分の秘所に指が触れる感触が快かった。 （あっ…） ためしに指を少しだけ差し込むと、思いもかけない快感がやってきて、わたしは目を見開いていた。 「うくっ…！？ふぁっ、何コレ…っ」 こんなことをしたのは初めてだった。自分の亀裂に指を入れるなんて、やったことがなかった。 （んっ…やだ、純水くんのアレ…入れられてるみたい…太さとかはぜんぜん違うけど…） ちょっと悦に入ったわたしは、純水くんに入れられているときみたいに、一本だけ入れた指を前後させてみる。 「ふぁっ！？」 ぐちゅっ、といういやらしい音を立てるとともに、わたしは快感に酔っていた。 （やだ、聞こえちゃったかな…？） わたしはそう思って二人を見ると、一生懸命セックスしていてそれどころじゃなみたいだった。 （いいなぁ、純水くんもおねえちゃんも、気持ちよさそう…） さっきよりも純水くんの動きが激しいみたいで、おねえちゃんの『あっ、あっ』というエッチな声も小刻みに上がっていた。 （あっ、純水くん、わたしにもしてほしい…あんなふうに、激しく動いて欲しい…） 「あっ、はぁっ、はぁっ…やだ、わたし、こんな深いところに指突っ込んでる…っ、でも、気持ちいい…」 気が付くと、わたしは人差し指を深々と膣内に挿入していた。制服のスカートがめくれて下着が見えているのも構わず、わたしはその中を刺激し続けた。 （あっ、やだっ、こんなに溢れさせて…でも、止まんないよぉ…っ！） 「ふぁああっ！」 「ゆーみーか、何をやってるんですか〜？」 気が付くと、自分の指でイッちゃったわたしを、おねえちゃんが見つめていた。 「ひっ！？」 わたしは思わず声を上げてうずくまっていた。まさか、こんなところを見られるなんて。 「うっ、ううっ…」 見られたものがものだけに、わたしは何も言い返せなかった。 （ううっ、恥ずかしい…それに情けない…っ） まさか、おねえちゃんたちのセックスを見て自分まで興奮するなんて。しかも、自分で快感に浸ろうとするなんて。 今までそんなことをしたこともなかったのに。 「…純水さん、次は…」 「うん」 「へっ？」 純水くんが素直に承諾したので、わたしは思わず顔を上げた。 （普通、こういう関係ってヘンなんだろうなぁ。普通の人なら絶対嫉妬したり拒否したりするよね…？） 何度も思うけど、その『こういう関係』が成り立っているのは、やっぱりわたしたちだからだと思う。 そんなわけで、わたしはやっとおねえちゃんから離れた純水くんに抱きついていた。それも自分から。 （あー、よっぽど欲しかったのかなぁ、わたし…） 「じゃあ、まず服を…」 「…このままでいいよ。下着だけ脱げば大丈夫だから」 他人のセックスを見ながら一人でイッちゃってたり、自分から抱きついたり、とんでもないことを言ったり…。 （…今日のわたし、どうかしてる…でも、こんなことがあってもいいよね） わたしは恥ずかしいのを頭から弾き飛ばして下着をそのまま下ろしてしまうと、ベッドの上に仰向けに寝る…でもすぐに飛び起きる。 「弓華、少しは落ち着いたらどうですか」 あからさまに緊張しているわたしを見て、おねえちゃんが服を着ながら可笑しそうに笑った。 「…今日は、わっ、わたしが…上になっていい？」 （うわぁ、すっごい緊張するんですけど…） ベッドに仰向けになった純水くんを見下ろしながら、わたしは胸の鼓動を抑えられずにいた。 さっきおねえちゃんの中に出したにも関わらず、純水くんのはピンと上に勃っていた。わたしはそれをゆっくり両手で包みながらいよいよ純水くんの上に跨る。 スカートの中で純水くんのモノをわたしの秘所にあわせ、擦り付ける。 「んっ」 わたしは思わず声を上げた。あまりに久しぶりの感触だったから。そして、忘れられない感触だったから。 「…こ、このまま座るね」 スカートがあるのは、ある意味幸運かもしれない。挿入するところを直に見られるのはさすがに恥ずかしい。 「うああっ！」 中ほどまで挿入されて、わたしは上を向いて大きく喘いだ。純水くんのモノの先端がわたしの膣を大きく広げているのが分かる。 （ひゃああ、見えてないのに、隠れてるのに、硬いのも大きいのも分かるよぉ…っ） 不意に体が下に引っ張られ、純水くんのモノがついにわたしの奥深くに達した。 予想しなかった快感に、わたしは声を出せなかった。 イきそうになるのを必死にこらえてから純水くんを見ると、その両手がわたしの腰を支えていた。 そこでわたしは、純水くんがわたしの体を下に引っ張ったんだ、とようやく気づいた。 「ん…ごめん、一人でイきそうになってて…いま、動くからね」 …とその言葉が終わらないうちに、いきなり純水くんが起き上がった。わたしは驚く暇もないままその両腕に抱きすくめられていた。 ベッドに座した純水くんにわたしが抱きついていて、さらにわたしと純水くんはつながっている。そういう恰好にされていた。 「純水くん」 わたしは自分から動こうとしていたのを忘れて、純水くんの胸に全てを委ねていた。一部分がとても熱い。 「弓華ちゃん」 もう一度きゅっ、とわたしの体を抱きしめてから、純水くんの手がわたしのお尻に回った。 （んっ） さすがに直接お尻を触るのは気が引けたのか、スカートの上からお尻を支えられ、わたしの体が少し浮いた。 当然、中に入っているモノが少しだけわたしの中を擦る。快感に喘ぐ暇もないまま、お尻を支えた純水くんの手が、わたしの体をそっと持ち上げた。 「ひぇっ！？」 わたし自身よく分からない声を上げた。驚きなのか快感なのかよく分からない声だったと思う。 これに驚いたのか、純水くんの手の力がいきなり弱まり、またわたしの腰が沈みこんだ。 「きゃあっ！」 入り口付近まで出掛かっていたモノが、いきなりわたしの一番奥まで突き上げた。涎と涙がわきあがり、わたしは恥ずかしい声を上げた。 体全体ががくがく震えてしまい、力が入っていかない。 （ど、どうしよう、今のでイッちゃった…） 「あ…う…あ…」 喘ぎとうめき声が混じったような声しか出てこないわたしを見て、純水くんがわたしをまた抱きしめてくれる。 「ご、ごめんなさい…いまので、イッちゃった…」 「…大丈夫？」 わたしは純水くんの胸に寄り添ったまま、こくん、とうなずいた。 （このままわたし一人イッただけじゃ、純水くんにも悪いし…それに…） 純水くんが再びわたしのお尻に手をやるのを感じる。 （それに、わたしだってまだ物足りないもんね） いつからわたしはこんなにエッチになったんだろう、と自分でもあきれてしまう。今ので『物足りない』なんて思えるなんて。 （…今だけは、純水くんはわたし『だけ』のものだから） ゆっくり、ゆっくりとわたしの腰が上下させられ、それに伴って膣内が捏ね回される。わたしは胸の奥底から湧き上がる快感と幸福感に包まれながら、ときどき声を上げつつも純水くんの胸に顔を埋めていた。 「…気持ちいいよ、純水くん」 「うん、僕も…」 すぐにイかせたりはしない、ゆっくり、のんびりとした行為。おねえちゃんとしてるときにはなかったやり方だと思う。 「…純水くん、今日はゆっくりなんだね」 純水くんの顔を見上げながら、わたしはそう聞いた。ちょっと恥ずかしかったけど…。 「もっと早くしたほうがいい？」 「ううん、そうじゃないけど…おねえちゃんの時は、もっと激しかったし」 いったん手を止めて、わたしの体の中に再びモノが大きく沈み込む。わたしは小さく『んっ』と声を上げた。 硬くて、大きくて、わたしの中一杯に広がっているモノが、わたしの中で静止していた。 「どっちかというと、聖架さんは…火がつくと止まらなくなるみたいだから、あのくらいがちょうどいいのかな〜って。…あ、聖架さん、ごめん」 純水くんの言葉を受けて、ずーん、とうなだれるおねえちゃん。 （つまり、反面火がつかないとなかなか燃え上がらないタイプってことだから、ああいうふうに激しくしたのかぁ…確かに、ものすごい乱れっぷりだったもんねぇ） なんだかんだいって、純水くんってわたしたち姉妹の性格をよく見ているんだな、と今更ながらに思ってしまう。 （わたしは、純水くんのことを『好き』以外の目で見てるのかなぁ…純水くん、わたしが何をすれば喜んでくれるだろう…） わたしは少し考えた。…でも、すぐにやめた。今は、二人だけの行為に没頭していたい。 「純水くん」 「うん。続けるよ？」 「…んっ、あ…っ」 今までよりもやや時間をかけているように思えたけれども、それでも少しずつ動きは早くなっていく。 わたしは奥まで擦り上げられるたびに声を上げてしまう。 「ひゃっ！？」 突然思ってもみなかった快感を感じて、わたしは後ろを振り返った。 「…おねえちゃん、何をするのよ」 いつの間にかわたしの後ろに回っていたおねえちゃんが、わたしの胸を優しく揉んでいた。 …撫でていた、というほうが正解かもしれないけど…。 「ほら、前に集中しないと」 …とおねえちゃんの言葉が終わるか否かのときに、ずん、と奥まで突き上げられた。 「ふぇっ！？」 間の抜けた声を上げてしまったわたしの胸を、後ろからおねえちゃんが揉んでくる。逃げるにも、わたしの体にはしっかりと楔が打ち込まれているし純水くんの腕もわたしのお尻を支えていた。 液体が擦れる音がイヤらしく響く。 「んっ、んぁっ、あっ、あっ…おねえちゃん、揉まないで…余計に純水くんのを感じちゃうよ…っ」 「…わが妹ながら、可愛いですね、弓華は」 「風花姉さんみたいなことを言わないでよ」 後ろから抱きしめられ、わたしはいよいよ抵抗できなくなってしまった。血走って硬くなったモノがわたしの中で広がっていて、自分でも膣の襞が絡み付いているのが分かる。 「弓華ちゃん、もう出そうなんだけど…」 「え？あっ、はい」 何が『はい』なのかよく分からない。…どうしよう。中、しちゃったほうがいいのかな、やめたほうがいいのかな…。 前みたいに薬はないし、今日は安全日じゃないし…でもおねえちゃん、出されちゃってたし、わたしも中にされてみたいような…。 「あんっ」 そんな馬鹿なことを考えていると、唐突に違う快感が突き上げた。おねえちゃんがスカートの中に手を突っ込み、純水くんとの結合部に触れたからだった。 「お、おねえちゃん、そんなことされたらわたしもイッちゃうよ」 「いいじゃないですか」 さらっ、とすごいことを言い放って、おねえちゃんは優しくわたしの敏感な場所を指で擦ってくる。 「ふふっ、弓華が『びくんっ』てしてます…」 「だ、だめぇ、そこでイかせないで。い、純水くんでイかせてぇ…」 「…弓華ちゃん、すごく締まってる」 わたしが快感に体をびくびく震わせているのを見ながら、純水くんが言った。硬く膨らんだ先端がわたしの内部深くに突き刺さり、そして子宮の入り口にめりこんでいる。 「は…あ…っ！」 「弓華ちゃん、出る…っ」 純水くんが（そしてわたしが）限界を迎えるのと同時に、わたしは体を引いて膣内に出されるのを回避しようとする。 でも…。 「…ちょっ、やっ、お、抑えてちゃダメっ！」 体を離そうとしたわたしを、後ろからおねえちゃんに押さえ込まれてしまい、まったく動けない。 （やっ、ちょ、ダメ、欲しいけど、ダメなのっ！？） 「…わたしたちは平等ですからね。あなたも、純水さんに膣内出しされて気持ちよくなってください」 「だっ、だって、そんなことしたら、にんし…」 言い争いをしているわたしたちを尻目に、わたしの中のモノが大きく脈打った。 どくんっ！ 「ひゃああああぁぁっ！！」 子宮の中一杯に熱い液体を注ぎ込まれ、わたしは何度目か分からない絶頂を迎えてしまった。 「あっ、あぁん…まだ出てるぅ…こんなに出されたら、あ、赤ちゃん…できちゃう、よぉ…っ」 「ふふっ…そうなったら、みんなで育てましょうか」 おねえちゃんが無責任に笑った。でも、実際『それでもいいか』と思ってしまう自分が怖い。 （でも…子供ができちゃったら、純水くんと…け、け、結婚…っ、できるかも…？） ゆっくりと体が離されると、わたしの膣からぼたぼたと白い液体が『大量に』こぼれていった。 まさか、避妊もせずにこんなに出されるなんて。 「…あ〜、なんか、下半身にすごく虚脱感が…」 「物足りなかったんですか？」 「まさかっ！？」 とりあえず服を着替えることにする。考えてみれば、おねえちゃんと違ってわたしたちは制服だった。 「…じゃあ、弓華が着替え終わるまで、わたしたちは居間にいますね」 「何駄洒落言ってるのよ」 さすがに気恥ずかしいので、二人を部屋から『追い出しておいて』、わたしは着替えながら考えをめぐらせた。 （風花姉さん…本当なら、ここに風花姉さんもいて、わたしたちは同じ幸せを四人で分けていたはずなのに…） 体も心も満足しているのに、どこかむなしさを感じるのは、やっぱりここに風花姉さんがいないからなのかな？ 風花姉さんがいなかったら、わたしは純水くんと体をあわせることはなかった。キスだってできなかったと思う。 もう、一年も前のことなのに、風花姉さんが亡くなったときのことは昨日のように思い出せる。 恋敵と思い込んで憎むことだってできたはずなのに、わたしは今でも風花姉さんの死を信じられないままでいる。 だからこそ、ある種無謀ともいえる『医者』という道を目指したんだと自分でも思う。 着替えが終わって居間に戻ると、純水くんたちが話をしていた。風花姉さんの命日のことをまた話しているみたいだった。 「…うちの父が迎えに来るそうですので、その時間までにここにお越し頂ければ」 「うん。必ずいくよ」 「あ、弓華」 話が終わったところで、二人がこっちを向いた。わたしは、何とか笑顔を作って返した。 |
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| 2008.2.6掲載 |
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