１６．暗闇の輪姦（１）

　場所は、竜神会所有の保養所となっている、海辺の別宅。
　森田と川田は、見知らぬ豪勢な洋館の一室で、これまでどおりを装い、龍二達との約束の準備にかかっている。
「ここは、どこなんです」
　いつもの、マンションから移動したことに不安を感じる響子。
「今回は、特別企画だからな、いい場所を確保してやったんだぜ。旅行気分で楽しんでくれ。・・少し寒いなぁ」
　エアコンのコントローラを調整する森田。
　龍二たちとの集合は、午後の予定になっている。
「それにしても、いい部屋ですねぇ〜。広いし、豪華すぎですよ、これは」
　さすが、やーさんの持ち物だと、感心する川田。
「奥さん、一杯やろうじゃないか。酒とつまみ、探してくれないか」
　旅行気分でいう森田。
　屋敷内を歩き回る３人。
　豪華さに心をウキウキさせ、屋敷を探検する響子。
　森田たちとの、異常な関係が始まってから約１ヶ月、みょうな信頼関係が生まれ、響子としても苦痛な付き合いでは、なくなってきている。
　飲食店のような豪華なキッチンから、酒とつまみを手にして、元いた部屋へ運ぶ響子。
「何か、見つけたかい」
　響子の姿を見て声を掛ける森田、重い扉を押し開ける。
「キッチンに、ウィスキーがありましたわ」
　チョコレート菓子と一緒に、テーブルに置く。奇麗に飾り物のように置いてある、ガラス製のコップを用意する響子。
「おぉ〜い、あったぞ〜」
　森田は、廊下に向かって叫んでいる。
　小走りに帰ってくる川田。
「いや〜あ、豪華・豪華、凄い屋敷ですね〜」
　感心しながらいう川田。

　昼間から、宴会が始まる。

「奥さん、いい飲みっぷりだが、へべれけになんないようにしてくれよ。予定があるんだからな」
　釘をさす森田。
「嫌らしい事なさるんでしょ。ちょっと、酔わせてもらいますわ」
　慣れた口調で響子。
　いい関係になってきている事を実感し、先のことが不安になる森田。
「特別企画が、盛りだくさんだからな、酔っぱらいも悪くないか」
　開き直っていう森田。
「森田さん、飲んでばかりいないで、何か始めましょうよ」
　ほろ酔いかげんの川田。
「それじゃ、裸パーティにするか。一口飲むたびに、１枚脱ぐぞ。奥さん、あんたもだ」
　上着を脱ぎながら、気楽に提案する森田。
「これが、特別企画ですか？」
　軽くほほ笑みながら、靴下を脱ぐ響子。
「いくらでも、脱ぎますよ」
　上着もスボンも、さっさと脱ぎ始める川田。
「飲むたびに１枚だといってるだろ」
　すでに、スッポンポンになっている川田を見て、渋い顔の森田。

・

　スッ裸の３人。
「そろそろ、サービスしてもらってもいいすか」
　森田に苦笑いを送りながらいう川田。
「奥さん、我慢できないらしいぞ」
　響子を促す森田。
「ふぅ〜〜」
　一息、ため息をつき立ち上がる響子。
　ためらいもなく、川田のチン○を咥えにかかる。
　ベロ、ベロ・・・・ベロ
　ジュパッ、ジュパッ、ジュッパッ

　卑猥な宴会は続く

「お腹ふくらっしといてくれよ」
　どこから、用意したのか、焼餅を運んでくる森田。
　おいしそうにほうばる３人。

「縄、用意してくれ川田」
　宣言するように森田。
「やっと、やる気でましたか。準備万端、縄も馬油で手入れ済みでっせ」
　もぐもぐ、させながら川田。
　顔も身体もピンクに染まり、瞳もうるうるさせている響子。
「奥さんも、お待ちかねですよね」
　冷やかすようにいう川田。
「待ってなんかいませんわ」
　胸を片手で覆いながら響子。
「そんなこと言ってもいいんですか。調べますよ」
　立ち上がる川田。
「ベットに大の字でいこう」
　川田の動きをさえぎるように、響子をベットへ運ぶ森田。
　おとなしく横たわる響子。
　響子の手足を縛り始める川田。
　・
　ピンクに火照った響子の身体が艶めかしい。
「奥さん、それじゃ特別企画、第２段といこう。川田、用意してくれてるやつ出してくれ」
　響子の胸を、ねちっこく擦りながらいう森田。
「間に合わないかと心配しましたけどねぇ、真っ黒なの在りましたよ」
　脱いだ上着のポケットの中を、探している。
「使い方、解るんですか」
　心配顔で続ける川田。
「俺んとこは、みな近視だ。心配いらん」
　小さなケースに入った、ソフトコンタクトをつまみ出す森田。
「なんですか、それ。どうしょうと・・・」
　初めて見る、理解不能の物体に戸惑う響子。
「目隠しの道具、医療用品だ。心配するな、ちょっと黒いがな」
　なだめる森田。
　響子の右まぶたを左の指で開き、器用に装着する。
「どうだ、痛くも痒くもないだろ。照明器具ぐらいは見えるか」
　自信を持っていう森田。
「微かに、小さな明かりが灯ってますわ」
　痛みもなく、安心したように響子。
　左の目にも手早くセットする森田。
「これで解ったか、特別企画、第２段は目隠しだ。裸パーティより気に入ってくれたか、奥さん」
「なにも、見えなくなっただけですわ」
　そっけない響子。
「ハハハハ、そうだな、まだ何もしてないもんな。ハハハハ」
　目隠し成功で機嫌のいい森田。
「川田、それじゃ、ウォーミングアップといこう」
「何します」
　思案顔の川田。
「そうだな、ローションで全身ヌルヌルにするってのはどうだ」
　嬉しそうに提案する森田。
「いいですねぇ、それ。でも、ローションだと跡がネチャネチャでしょう。オイルにしましょう」
　とマッサージ用オイルのボトルを手にする川田。
「はぁ？　どっちも同じだろ」
「いやいや、乾燥して滑らなくなるんすよ、ローションは」
　こだわりを持つ川田。
「じゃ、さっそく」
　ポタッ
　響子のお腹の辺りに、オイルを垂らす川田。
「あっ」
　冷たさに、身体をヒクッとさせる響子。
　ヌル、ヌル、ヌル
　マッサージするかの様に、塗りつけていく森田。
　ポタッ、ポタッ
　身体のあちこちに垂らす川田。
「少し、寒くなってきたわ」
　オイルの冷たさで、身体の冷えを訴える響子。
「そうか、風呂にでも浸ればよかったがな。よし、酒でも飲みな」
　ウィスキーを飲ませる森田。
　オイルを広げるように、川田も全身マッサージに参加する。
　・
「あぁ〜ん」
　喘ぎ始める響子。
「川田、からだでゴネゴネしてやったらどうだ」
　休憩に入る森田。
「そりゃだめですよ、逆ソープ状態でしょ、絵になりませんよ」
　膝から太腿に掛けて、丁寧にマッサージを続ける川田。
「うぅっ」
　遠慮がちな喘ぎを繰返す響子。腿がそのたびヒクヒクしている。
　・
「はぁ、はぁ」
　切ない吐息をはき続ける響子。
　執拗に続けている川田。
（女はいいな、身体中どこでも感じられて、疲れきるまで出来るしな）
「奥さん、○○○○も準備完了かい」
　顔以外で唯一オイルを塗っていない股間をチェックする川田。
「嫌らしく、垂らしてるじゃないか透明な液」
「いや〜ん、恥ずかしいぃ」
　充血し、膨らみを持った○○○○がヒク、ヒクしている。
　無意識に腰を降るように動かす響子。
（とりあえず、そこは、おあづけだ）
　足の指　　ヌル、ヌル
「あぁ〜〜」
　身体をくねらせ、股間にキュッと力が入る。
　脇腹　　ヌル、ヌル
「うっ、あぁ〜ん」
　手の動きに合わせるように、クネクネ身悶える響子。
「もうぉ、いや〜ん、さわってぇ」
「じれったいか？　イヤイヤやられてるんじゃなかったっけ、奥さん」
　胸　　ヌル、ヌル
「はあぁ〜〜」
　乳首　　クリ、クリ
「あっ、ああっ」
・
　川田の執拗な責めは続く・・・
　時計を気にしている森田。

つづく