２．人妻の裸

「どうぞ、どうぞ、よく来てくれましたね。響子さん」
　といって川田は、不安顔の響子を奥へ案内した。
　響子は、ただ案内されるまま重い足を進めた。
「奥さん、いらっしゃい、まあ〜ゆっくりしてって下さい。一杯どうぞ」
　と森田は、用意した缶ピールを勧めるのであった。
「そんなつもりはありません。ただ写真のネガを頂きに来ただけです、条件をお伺いします」
　重い気持ちを押して、必死の思いでいう響子であった。
「そう急くことはないじゃありませんか。こちらの言うことを聞いて頂ければかならずお渡ししますよ」
　と悪びれず、森田はいった。
「どうすれば、渡して頂けるのですか」
　響子はこのとき、美津子のために蓄えた学費資金の事を考えていた。
　森田は、疼く又間を意識しながら川田に声をかけた。
「そうまで言われるのなら、さっそく始めるとするか」
「そうですね」
　と、にやにやしながら答える川田。
「それじゃ奥さん、脱いでもらいましょうか」
　と、ぬけぬけと森田は言う。
　響子は、一瞬頭なかが真っ白になり、足が震える思いでいった。
「お金なら、用意させて頂きます。いくら用意すれば・・・」
「おれたちゃ金なんか要求しちゃいない、服、脱いでもらおうっていってるんだ」
　と森田はすごんでいう。
「そんなことは、できません」やっとの思いでいう響子。
「いいのかい、写真ばらまかれても、娘の運命かかってるんたぜ。ほらほら」
「脱がねえか、奥さん」川田もたたみかけるようにいう。
「早くしろよ、奥さん。娘のために人肌ぬぐくらいなんだい、え」
　響子は、震える手を淡いベージュのスーツのボタンに持っていきながら。
「脱いだら渡して頂けるのですね」
「もちろんだ、俺たちゃ嘘はいわん。約束する、さ立って脱がないか」
「必ずですね」
　響子は、娘を思い観念し。脱ぎ始めるのであった。
　３６才といっても、響子の肌は、湯で卵のように白く艶があった。
　乙女が恥らうように、焦らしているかのようにゆっくりとシャケット・ブラウス・スカート・ストッキングを脱いでいく。
　下着に姿になった響子を見て、森田はいう。
「なんだい、早くしろ。全部脱げてないだろ」
「これで、勘弁してください、お願いします」
「恥ずかしいのかい、え、そんなこと言ってていいのかい。娘はどうなってもいいって分けだな、どうなんだい。・・ブラもバンティも取るんだ」
「早くしろ」と川田。
「必ず、渡して下さるんですね」
　という響子に、うなずき返す森田。
　右手を後ろに回し、白いブラジャーのホックをはずす響子。
　左腕で両乳首を隠しながら、恥ずかしげにブラを取る。
　豊満な胸は、このシチュエーションに興奮しているのかほんのりピンクに染まっている。
　右手は、パンティをずらしにかかっている。
「まて！」と森田。
「後ろを向かないか、胸を隠すんじゃない」
　おずおずと後ろを向き、前かがみになりかがら、パンティを下げていく響子。
　少しづつ形のいい、おしりが露わになってくる。
「うう〜ん、いやらしいね〜」と川田。
　響子は、恥ずかしさに頬を赤らめ、辞めるわけにもいかずバンティを足から抜いていく。
「こっちを向いて見せてくれ、奥さん」指示を出す森田。
　前に向きながら、胸と股間を隠そうとする響子。
「隠すんじゃない、手をのけて気お付けの姿勢だ」
　ひざを震えさせながら、立ち尽くす響子。
「全て脱ぎました、早く渡してください。帰えらせてください」
「何いってんだい、まだ渡すわけにはいかない。これからじゃないか」と森田。
「約束が違います。脱いだら渡すと・・・・」
　と必死に訴える響子。
「ああいったとも。脱いだら渡すといったが、脱ぐだけとは言ってないだろ奥さん。まだあるんだよ。へへへ」
「おい、川田。見とれてるんじゃない」
　めったに見られない白人のような響子の身体に見とれていた川田は、用意していた麻縄を手に持って立ち上がった。
「さ、手を後ろに廻しな。早くしろ」
　と、響子の手を後ろ手に縛り始める。驚いた響子は、
「何するんです、止めて下さい」
　と叫ぶが、川田は手早く慣れた手つきで響子の手を後ろでに縛り上げていく。
　恐怖におののき、響子は叫ぶ
「止めて下さい、いや〜〜〜ん」
「心配いらない。命まで取ろおって分けじゃない。こっちにはたっぷり時間もある、安心しな」
　と分けの解らない説得をする森田。
　
　つづく