７．屈辱の放尿

　悦楽の余韻も、少し収まった響子は、新たな身体の異変を感じている。
「○○○○の方は、だいぶ調子よくなってきた様だし、そろそろ菊の窄みの検査に移ろうじゃないか、川田」
「そうですか？　大丈夫ですかね。つづけざまで」
　川田も、少しは、響子のことを思いやっている。
「ちょっと、気持ちよくなってもらっただけじゃないか。なっ、奥さん」
　責めを続けようとする、森田。
　何もしてないのに、もじもじしている響子。
「どうした、なに腰ふってるんだ。まだ、足りんのか、奥さん」
　響子の異変に気づく森田。（トイレだな）
「縄、解いてください」
　もじもじ腰を振りながら答える響子。
「だめだ、まだ予定は終わってない。じっとしてろ」
　気づかぬふりで、キッパリいう森田。
「・・・・・・」
「すっ、すいません、お、・・おトイレに行かせてください」
　恥ずかしさに耐え、やっとの思いでいう響子。
「トイレかい、どっちなんだ、大か、小か」
　恥ずかしげもなく、問う森田。
「・・・・・・」
　押し黙る響子。
「また、黙んまりか。なんでも、言わなきゃ解らんだろ。おしっこかい、うんこかい、どっちなんだい、奥さん」
「うっ・・小です。・・・お願いします、解いてください」
　せっぱ詰まった様子で答える響子。
「そうかい、足の縄は、解いてやろう」
　新たな責めを思いついた森田は、仏顔で答える。
「川田、縄解いて、奥さん自由にしてやってくれ。手首の縄は、胸といっしょに縛りなおすんだ」
　と指示を飛ばす森田。
　足首の縄を解き始める川田。
「森田さん、縄尻はどうします」
「とりあえず、手に持っといてくれ、場所変えるから」
　思案しながら答える森田。
　トイレに行かせてもらえるものと、おとなしくしている響子。
　川田は、響子の身体を起こし、ベットの横に立たせ、胸の上下に３重の麻縄を掛け、手首をしっかり縛る。
「いい感じになりましたねぇ、どうです」
　満足げな、川田。
「早くっ、早くおトイレに・・・」
　両股をきつく閉じ、すり合わせるように悶えている響子。
「和室の床柱に、縄尻を繋ごう。移動してくれ」
　トイレのことなど無視し、やっと思いついた妙案を指示する川田。
　ハッと、おどろく響子。
「ちっ、違います。トイレに行かせてください」
「解ってる。おしっこ、したいんだろ。いいから歩きな」
　響子を縛った縄尻を持ち、後ろから押す川田。
　混乱した頭で、尿意に耐えながら歩く響子。

　和室では、
「くっ・・、川田さん　おトイレに、・・だめなんです」
　響子は、不可解な表情で、足を閉じたお尻を振りながらいう。
「出そうなのかい、もうちょっと我慢だ、我慢」
　川田は、十分余裕を持たせて、響子の縄尻を床柱に縛り付ける。
　そこに、森田が入ってきた。
　手には、ビールと大きめのアルミでできた洗面器を持っている。
「いゃっ、そんなこと、できません〜」
　気がついたのか、洗面器を見て叫ぶ響子。
　尿意を我慢しているせいなのか、恐ろしさのせいか、青ざめていく。
「ハハハハ、ちゃんとトイレの用意してやったからな」
　響子の足もとに、洗面器を置きながら、たるんだ縄尻を見ている森田。
「うまい具わいに、括ってるじゃないか、川田。」
　括り方に満足する森田。
「奥さん、これだけあれば十分しゃがめるだろ。やってみな」
「・・・・・」
「しゃがまないと、洗面器に入らないだろ、ほら、ほら」
　響子の肩に手をあてて、押し下げようとする森田。
「いやっ、恥ずかしい」
　しゃがもうとしない響子。
「いまさら、何が恥ずかしいんだい。大股開きで○○○○見せてくれたじゃないか」
　シュポッ
　ビールの栓を抜く森田。
「ビールでも飲んで、楽しくやろうじゃないか、奥さん」
　三つのコップに注ぎはじめる森田。
「こんなこと、酷すぎます。帰して下さい」
　お尻をもじもじさせながら、怒りを露わにする響子。
　ビールを飲む森田。川田も、にやにや顔でビールを呷る。
「あ〜〜、うまい。よく冷えてるな、このビール。奥さんも飲みな」
　と響子の口元に、コップを運ぶ森田。
「いやっ」
「喉も渇いてるだろう」
　と響子の鼻をつまみ、顔を上に向け、ビールをたらす森田。
「ゲホッ、・・・・ゲホッ」
　無理やり飲まされたビールにむせる響子。
「うううっ」
（こんなところで、できるわけないわ）
「奥さん、終わるまで何時まででも待つからな、用があったら呼んでくれ」
　と洗面器は、足元からズレたままにして、出で行く二人。

　１５分も経っただろうか、様子を見に来る森田。
「漏らしてないだろうな」
　響子の足元を確かめる。
「お願いです。洗面器を」
　しゃがもうと足をガクガクさせる響子。
「あんまり、我慢すると身体に悪いよ、奥さん」
「川田ぁ〜」
　叫び声で、呼ぶ森田。
　小さなカメラを、片手に走ってくる川田。
「いよいよですな」
　と撮影の体勢をとっている。
　洗面器の位置を調整する森田。
「撮り逃がさないように、準備しておいてくれ」
　・・・・
「いやぁ〜ん」
　といいながらも、耐えられずしゃがみ始める響子。
「だめぇっ、でる。でるっぅ〜〜〜」
　カチャ、・・・カチャ、カチャ
　シャ〜ッ、シャャャ〜〜ジャジャャ〜〜〜
　アルミの金属にハジク音色。
　恥ずかしさから逃れようとするかのように、顔をそむける響子。
　一瞬が永遠にも思える恥辱。
　カチャ、・カチャ、・カチャ
　黄金色に輝く、しぶきはほとばしりつづける・・・。

つづく