11.

−１５：１０−

　明日から夏休みということもあって、今日はわたしも隆さんも忙しかった。明日から来週いっぱい、私は夏休みだ。隆さんは来週月火は電話番で出ると言っていたっけ。
　この頃いつも、昼頃からはいなくなっていた社長の当山さんも、今日はさっきまで色々と電話をしていた。ついさっき、「珈琲のみいってくる」と言って出て行ったので、ようやく二人きり。
　すると隆さん、伸びをしたかと思うと、いきなり私の膝の上の倒れこんできた。
「あう〜、疲れたよぉ〜」
　子供のように言って、私が膝枕しているような形になる。彼の頭の重さが、心地いい。
「ご苦労様です…」
「今日はＨなんかしてる場合じゃないなぁ、さすがに…」
　ちょんちょんと私の胸をつっついて、残念そうに言う隆さん。わたしは途端に顔を赤らめてしまう。
　隆さんは、あんな行為を私に強要したりする、少し鬼畜なところもある人だけど、マジメな人。
私を辱める行為をするために、頑張って仕事を早く終わらせようとするところなんて特に。
　このところ、私はずっと会社でも犯されている。会社では羞恥プレイ、みたいなことをさせられている。お尻を犯されたり、裸にさせられて電話をさせられたり、オナニーをさせられたりとか…
　よく毎日色々考えつくと思う、本当に…
　でも、今日はそれどころじゃないみたいで、その膝枕も少しで止めて、起き上がり、大人しく仕事を再開する。
「あぁ、そういえば明日から実家だっけ？」
「あ、はい。そうですね…」
　明日からの夏休み、私は優子をつれて私の実家に帰ることになっていた。それについて、私はある不安を抱いている。
「う〜、じゃあ一週間、オアズケかぁ…　キツイなぁ」
　残念そうに、頭を抱える隆さんに私は苦笑する。そう、明日から一週間以上、私は自由になる。
　この毎日犯されていた生活に区切りがつくのだ。
　それが、私は不安なのだ。
　ここ一月、私は何十回も彼の精を受け続けきた。心も身体も、彼に服従させられている。快感に翻弄されている。
　私自身が、我慢できるのか…　それが不安なのだ。
「た、隆さん、夏休みはどうするんですか 「綺麗にします、ね…」
　と言って彼のを口にパクッと包んだ。力なくなった、彼のを口の中で舐めとる。愛液と精液の混ざったこの味、キライじゃなくなってきていた。
「そのまま咥えてて静恵。なんか出そう」
「？」
　出そう、といわれて私は何のことかわからなかった。でも、ペニスに何かが競りあがってくる感触を感じ、ハッとなる。
　まさか…
「オシッコでるから、飲んでみて」
「！？」
　慌てて口を離そうとしたのを、軽く頭を抑えられる。まさか、オシッコを飲まされるなんて…
　目尻に涙が浮かんできた。
「静恵は、僕に逆らわないんでしょ？」
　言われて、諦めと従属感が私を包む。そうだった、私は、隆さんのモノなんだ…
　目で彼を見上げ、わかったと頷く。
「んふ！」
　口の中でいきなり水が流し込まれた。生温かい、しょっぱい味。勢いが凄いので、口を開けないようにするだけで大変。
　彼の排泄物を嚥下していく喉。ついに、そこまで墜ちたんだと思うと、自然と涙が零れた。
　喉が何回も鳴って、彼の排泄が終わった。彼のを苦しくて離すと、自然と、飲みきれなかった彼の尿がポタポタと垂れる。
「気持ちよかったな、なんか」
　私にそんな淫虐な行為をさせた後とは思えない、楽しげな笑顔で、私の顔を拭いてくれる。
「オシッコ、飲みました…」
　先ほどの行為に呆然としながら、私は言った。そこまでするのは、この人に捨てられたくないから。
「ご苦労様、静恵は僕のだからね」
　そして、オデコにキスをして、私を立たせてくれる。
　誰もいない会社の事務所、その中で私は彼に玩ばれる。その快感にもう日常が麻痺しかかっていた。
「これからも、ちょくちょく頼もうかな。静恵にオシッコ飲ませるの。なんか、静恵の顔、可愛かったし」
　頭を撫でで、言うことは少し酷い。でも、私は頷いた。便器代わりでも、この人のそばにいたい。
「まだ、優子ちゃんこないかな？」
　時計をみると、６時４０分を指してる。７時に来てと優子には言っておいたから、もう家は出たはず。
「もう、ちょっとだと思います…」
「じゃあ、優子ちゃん来るまで、もう一回かな」
　彼はそう言うと、膣口に指を突っ込んで、いやらしい音を部屋に響かせる。
「は、早く、お願いしますね…」
「ふぅ〜ん、どうしようか。優子ちゃんに見せてあげようか、お母さんのいやらしい姿を！」
　彼はイスに腰を下ろし、私を抱き寄せ、問答無用で下から私に突き刺す。
「ゆ、優子に、ですか…！？　あぁ、それだけは…」
　優子にこの淫ら母の姿をみせる…？　想像するだけで、あぁ・・・　
「優子ちゃん、なんて言うかな？　お母さんのこの姿を」
「あぁ、堪忍してください、それ、だけは…」
「でも、腰ふってるじゃない、静恵」
　淫らなことを言われ、私の身体は自然と彼を迎え入れている。腰を前後に振って。彼の長いのが中でこすれて快感を刺激する。
「で、でも・・・　そんなことされたら、私…」
　快感に身体は負けていても、母としての心はそこまでは墜ちたくない。泣きながら、彼の首に抱きつく、許しを請う。
「わ、わたし、やっぱり、それ、辛すぎます…」
　その嗚咽に彼は、
「静恵可愛い♪」
　と言って抱きしめてくれる。
「じゃあ、その分、頑張って僕を楽しませなきゃね」
「は、はい」
　許しを貰え、私はイスが軋みあがるほど、身体を上下させる。最近、コツをつかんで、自分で動くのが上手くなったと言ってもらえるようになった。
　もう少しでいきそう、そんな時に…
　ガンガン！　とシャッターをノックする音。娘が来てしまった！
「あ、来ちゃったね。どうする？」
「あ、ちょっと、ま、マズイです…」
「じゃあ、すぐいくから」
　彼は私を軽く抱え上げ、そのまま恐ろしいことにシャッターまで歩いていく。
「ん、ん、ん！」
　私は必死に声を抑えた。
「優子ちゃん？」
　彼が事務所のプレハブ出て、私を貫いたままそんなことを言った。私は必死に首を振って下ろしてくれと哀願する。
「はい！　お母さんいます！？」
「ちょっと待ってて、呼んで来るから」
　その場での私の耳元に、
「ほら、がんばんないと、開けちゃうよ」
　シャッター一枚隔てたところで、私は彼に貫かれている。そして行かせないと、下ろしてくれないらしい。
　私は唇をかみ締め、彼の首に巻きつき、腰を動かし必死に彼を導く。
　声を必死で堪える。いやらしい音が響く、外に聞こえたらどうしよう・・・
　あぁ、早くいってください。
「あ、でるよ！」
　射精感を我慢しないで、そのまま私を待たずに、彼は中に放ってくれた。この時、私は絶頂より安心感を味わっていた。
　終わった後、彼は中から引き抜いて、私を下ろしてくれた。私は上げていたスカートを下ろして、ブラウスを慌てて整え、シャッターに向かう。彼は事務所に自分のをしまいながら、戻っていった。
「ご、ごめんね、優子、待った？」
　歩くと。彼のが太ももに滴る。息もあがっているかも。呼吸をかくれて整える。
「お母さん、おそーい」
　少し外で待たされた優子が、可愛く頬を膨らませていた。
「優子ちゃん、ご苦労様〜♪」
　隆さんが事務所から、私の荷物を持って、やってきた。優子の顔がパァっと明るくなる。
「あ、当山さん、お邪魔してます♪」
　優子がこんなに明るく笑えると、私は嬉しくなる。家では主人と軋轢があって、優子は塞ぎがちだ。
「ご飯だって、いいね」
　私に荷物を渡してくれて、隆さんは優子に見えない位置で私のお尻を弄る。あ、パンツを履いてないんだ、私…
「はい！　あ、当山さんもいきましょうよ！！」
「ん、僕も？」
　優子のこの申し出には、隆さんも少し驚いたみたい。
「僕はいいけど、いいの？」
　親子の団欒に入っていいのかと、私の所有者ではなく、一個人として訊いてくる隆さん。
「えぇ。ご予定なければ、いっしょに。駅前のファミレスですけど…」
「いっしょに行きましょうよ。よし、決定！」
　優子が隆さんの手をとって、ねぇねぇとねだる。
「じゃあ、お邪魔しますね、佐野さん」
「は、はい」
　こうして、私たちは一緒に夕食をとることになった。
　一緒にいって悪戯されるかと思っていたのだけど、隆さんは優子がトイレいって中座している時、
「さすがに優子ちゃんいると、悪戯できないね、残念」
　と笑いながら、私に手を出さないと言ってくれた。私は安心して、優子と、そして隆さんとうちでも無いような団欒を楽しめた。