12．

　−その夜…−

　主人は今日は飲んで遅くなるので友人の家に泊まると、留守電に入っていた。優子が途端にはしゃぐ。
「アイツ、帰ってこなければいいのにね」
「そんなこと言うもんじゃありません」
「え〜だって〜」
　優子と主人の溝は、親子だというのに悲しいほど深い。感受性の育つ時期に、主人が娘に苛立ちをぶつけたのが原因なのだけど…
「ねぇ、お母さん。いっしょにお風呂はいろ」
　久しぶりに優子がそう言ってきた。主人がいる時は、二階の自分の部屋で閉じこもっているばかりなので、こういう申し出は母として嬉しい。
「じゃあ、一緒に入りましょうか」
「うん、いっぱいお話しよ！」
　こうして、何ヶ月かぶりに、娘と一緒にお風呂に入ることになった。

「う〜、お母さん、オッパイ大きいよねぇ、やっぱし…」
　私の胸を見ながら、自分の膨らみかけてきた胸を必死に寄せて優子が言う。
　私は、娘に見られないように、淫液がまだ滴っている秘裂をシャワーで洗う。娘は湯船で胸を見ながら眉間に皺をよせていた。
「大丈夫よ。まだ、大きくなるから」
「お母さん、いつからそんなに大きかったの？」
「う〜ん、中学生になったら、急に大きくなったのよ」
「何かしたの？」
「別に何も…　ひゃ！」
　いきなり後ろから娘が、私の胸を揉んできた。
「すっごい大きい…　これくらいの方が男の人喜ぶよね」
　幼い手が、私の乳首の上に掌を乗せ、稚拙に胸をもみしだく。
「ば、ばか。やめなさい・・・」
「はぁ〜い。揉めば大きくなるって聞いたけど、ホントなの、お母さん？」
　娘は今度は自分の膨らみ始めの胸を、ゆっくり揉み始めた。心なしか、乳首が少し勃ってきたような気が…
「ねぇ、お母さん」
　身体を洗い始めた私に、優子が背中を洗ってくれる。
「うん、なに？」
「当山さんと浮気しないの？」
　！！！！
　心臓が飛び出そうなほどの驚きが包んだ。一瞬、隆さんとの関係がバレてしまったのかと思った。
「な、なに言うのよ、いきなり…」
「だって。あの男より当山さんのほうが優しいんだもん。お母さんが浮気して、当山さんと結婚してくれたら、私、喜んじゃうよ♪」
　バレているわけじゃなくて、少しホッとした。でも、事実を娘に暗に指摘されるのはやはり胸がドキドキする。
「だめよ・・・　お母さん、当山さんより１０歳年上だし・・・」
「大丈夫だって。お母さんが年上な分、私がフォローするって！」
「フォローってなにする気なの？」
「若さでアタック！」
「だ、だめよ、そんなの！」
　えっと、このままでは何ていうんだっけ？　親子丼？　になってしまう。
「お母さんだって、当山さん好きなんでしょう？　今日見てて楽しそうだったよ、お母さん」
「えっと、それは…」
　否定できない。私は最近、隆さんと一緒にいると楽しいし…
「お母さん、まだ若い、ファイト！」
　どうも雲行きが怪しい。娘に浮気しろと応援されるなんて…
　でも、心のどこかで少し安心感もあった。このまま隆さんとの関係がバレても、娘はそんなに傷つかないかもしれない。
「お母さんほど、オッパイあったら、ボクが誘惑するんだけどなぁ…」
　優子は、また私のオッパイを今度はボディソープをつけたスポンジで擦りはしめた。
「な、なに言ってるのよ、ホント。あなたはまだ１１歳でしょ？」
「あぁ、お母さん遅れてる〜。クラスじゃ、年上の人と付き合ってる子もいるんだよ」
「え！？」
　…そんなに進んでいるのだろうか、今時の子供って。
「付き合ってるって…」
「なんかＨなことしてるんだって。三人くらいいるよ、クラスに」
「ゆ、優子？　貴女も・・・？」
　思わずうろたえてしまう。そんな私に優子は呆れたように言った。
「あのねお母さん。そんなにモテるなら。ボクも苦労しないよ〜」
　その娘の洗うスポンジが、敏感な乳首を擦った。
「はぅ・・・　こら、ちゃんと洗って」
　思わずヘンな声が出てしまった。
「あ、お母さん、いまヘンな声だした♪」
　もうこの歳で性的知識があるのか、娘は私の胸をなんと揉み始めた。乳首をちゃんと摘んで動かしている。
「こ、こら、優子・・・　ダメでしょ」
「嘘だぁ♪　ここって硬くなるんだよね、感じると」
「あ、ダメだって…　はぁ！」
　乳首への執拗な攻めを繰り返す娘。遊び半分の行為に、身体が火照ってしまう。
「あ、こんなに硬くなるんだ〜」
　娘は面白がって、両の手で私の胸をもみ始めた。
「ちょ、ちょっと、ダメよ、もう…」
「声も変わるんだ〜♪」
　娘は意外に器用に、胸をこね回す。ここ一月、隆さんの愛撫にさらされていた私は、快感に弱くなっている。
「お母さん、色っぽ〜い。もっとやっちゃおう♪」
「だ、ダメよ、もう！　はぁ！　あぁ、あぁ…」
　私の反応から、乳首への攻め方をおぼえたらしく、指を使って挟んだり摘んだりをしてきた。声が堪えきれなくなってきた。
「ふぅ、あぁ…　もう、ダメよ、優子…」
「やぁだ。お母さん可愛いんだモン。もっとその声ききた〜い」
ふと、振り向いてみると、娘が今までみたことない大人びた妖しい顔をしていた。
「アソコとかも濡れてるんじゃないの、お母さん」
「な、なに言うのよ、優子！」
「ほ〜ら、さわっちゃおう♪」
　優子の指が、背後から、股間に伸びてきた。そして、秘裂へ容赦なく指をまさぐりはじめた。
「わぁ…　濡れるってこういうことなんだぁ…」
　明らかに違う、秘裂のぬめった感触に娘は興奮する。
　濡れた襞や膣口を二本の指で弄る優子。浴室に、隠しようのない淫猥な音が響きだした。
「お母さん、すごい音してる…」
　娘の愛撫で、私は確実に感じさせられている。
「もう、ダメよ…　これ以上されたら、お母さん…」
「我慢できないんだよね。ねぇ、お母さん…」
そしてついに、娘の指が、私の一番敏感な突起を見つけてしまった。
「えっと、これがクリトリス？　なのかな？」
　軽く指でこすりだした。わたしは、身体に電流を流されたようにビクンビクンと反応する。
「はぅ！　だ、だめよ、そこ！　あぁぁ！」
　私のあまりの反応に、優子が驚く。
「お、お母さん、今のって…？」
「だ、だめよ、もう…　離して、優子…」
　身体の疼きを堪えながら、母親としての最後のプライドで、優子の手を抑える。
「そんなに感じるの、クリトリスって…？」
　でも、娘は今、好奇心が勝っているみたいで、私の制止に気づかずに、後ろから抱きつくようにして、淫裂を弄るのをやめてくれない。
「お、お母さんは、特別敏感、なの…　もう、ダメよ・・・」
　でも、口とは裏腹に、私は次第に娘のぎこちない愛撫に負けて、脚が自然と開き始めてしまった。
「イクってとこみたいな〜、お母さん♪」
「な、　なに言ってるのよ、優子」
「いいでしょ〜。娘の性教育のためだと思ってさぁ」
「な、なに、馬鹿を…　ふぁ…」
　娘の指が、ラビアを広げてだらしなくヒクつき始めた淫口を、まさぐりだした。
「濡れるってこうなんだ…　お母さん、凄いよ…」
　私の背後に抱きつく娘の声、今まで聞いたこと無い艶を帯びてきている。
「トロトロだよ、お母さん…　ねぇ、どうするの、これから…」
　耳元で囁くのは小悪魔の妖しい誘いのよう…　母としての私が頭から追い出されさ、女としての私が娘の声に応えようとしている。
「中、あるでしょ…　その穴にね、指をいれるの…」
「……こう？」
　あぁ…　私はついに娘が指を入れやすいように、自らの淫裂を指で開いてしまった…
　娘の細い指が愛液をたらす私の膣中に入って来た。
「い、一本じゃダメ…　二本入れて…」
　…私は何を言っているのだろうか？　娘に愛撫の仕方を教えているなんて。
「に、二本だね。これでいい」
　娘の指が二本、入った。きっと人差し指と中指。その細い指がゆっくり、恐る恐る膣中を進む。
「そ、そう…　そのままゆっくり出し入れするの…」
「う、うん…」
　私が言うとおり、娘は指を出し入れし始めた。淫靡な音が私の秘裂から洩れる。なんて恥ずかしいことをしているのだろうか…
　娘と顔があった。優子は、今までにみたことのない、女の顔をしている。興奮に瞳を濡らして。こんな顔ができるようになっていたのだ…
「も、もうちょっと早く動かして…　指を少し曲げるようにして、ね…」
　さざ波のような快感に酔いながら、私は言った。優子はいわれたとおり、必死に指を少し曲げて動かしてくれた。
「あぁ・・・　中でね・・・　色々指を動かして…　優しくよ…」
「うん…　もうビチョビチョだよお母さん…　指、熱いよ」
「そうね…　いやらしいお母さんで、ゴメンね…」
　母親なのに、快感に抗うすべをもたないこの淫らな身体…　私はどうしてこんな風になってしまったのだろうか…？
　浮かんだのは、隆さんに玩ばれる日々。彼に犯し続けられた身体は、ここまで墜ちていたのかと思い知らされた。
「ううん、お母さん、綺麗だよ…」
　娘はそう言って、背後から私の顔に顔を近づける。何がしたいのか何となくわかったので、私も顔を寄せた。
「キス、するね」
　優子はそう言うと、母親の私に、唇を重ねてきた。それに自然に応える私。長く、娘との口付けが続いた。　
　同性と、しかも娘とのキス…　
「初めて・・・？」
「さぁ、どうでしょう？」
　離れた唇。娘はまた唇を触れさせ、今度は舌を挿し入れてきた。
「！？」
　思わず驚くほど、娘の舌使いは巧みだった。積極的に私の舌に幼い舌を絡めてくる。口腔を舌で蹂躙していく。顎が上がり唾液が流し込まれていく。
　そして、また離れた唇。私は快感に上気している。思考にはピンクの靄がかかってしまって、何も考えられない。
　わずかに開いていた脚、それをさらに私は自らひろげた…　娘の拙い中への愛撫は続く。淫らな音が浴室も湯気に曇った浴室に響く。
「ゆ、優子…　こっち来て…」
　もう止まらない…　優子も私に言われたとおり、前にやってくる。日に焼けた健康的な黒い肌、それと対のコンストラストをみせる水着跡の白い肌。幼いながら妖しいエロスのようなものが今の娘にあった。
　私たち親子は、膝立ちで向かいあう。背は、もう優子の方が大きいくらいなので、ちょうど向かい会えた。わずかに開いた脚、その間の秘唇は、いやらしい愛液をまだ垂らしている。
「…優子は、ヘアー、まだなのね…」
　そして私は、娘のまだ毛も生えていない幼い秘部に指でなぞり始めた。
「お、お母さん…　あ、あぁ…」
　…娘のそこも、濡れていた。私への愛撫で感じていたのだろう。そして私の人差し指の動きに、女の反応を見せる。
「優子も・・・　続けて…　さっきみたいに…」
「う、うん…　お母さんも、続けて…」
　娘の指が、再び私の恥部を弄る。指が膣中に二本入ってきた。腰が崩れそうになるほど、ゾクゾクとした快感が背筋を駆け抜けた。
「はぅ・・・」
　快感に震えた指が、娘の敏感な突起、クリトリスに触れた。この子のも勃っている…
「あぁ…！」
　娘が、喘いだ…　女の声を出している。顔が、快感に上気している。
「お、お母さん…　そこ、すごいよ…」
「そ、そう…　はぁ、あぁ…」
　私たちはお互い、もたれあうように身を寄せ合い、秘部を弄り続ける…
　愛撫は続いていく。いつの間にか、私が寝そべり優子がその上に跨り、私たちはお互いの秘裂を舐めあう体勢になっていた。私は背にあたるタイルの冷たさも気にならず、淫らな行為に溺れていた。
　娘の舌が、ペロペロと私のラビアをなぞるように舐める。私も娘の女性器を躊躇わず舌を這わす。
「お、お母さん、なんか、く、くるよ…」
　娘が何か堪えるように、身体を震えさせはじめた。はじめての絶頂が近いみたいだ。私は、舌をまだ使われたことのない膣口にそっと差し込む。
「だ、だめ。お、おしっこでちゃいそう…　お、お母さん、ダメ・・・」
優子が快感から、私のを舐めるのをやめて、必死に脚にしがみ付いて来た。
　娘の、きっと始めての絶頂…
　小鹿のようにビクつく腰、可愛いお尻に手をあて、さらに引き寄せ私は舌での愛撫を続けた。愛液はもう潤沢に流れている。
「あぁ…　お、かあさん…　オシッコ、出ちゃうよ・・・　あぁ、ダメダメダメ…　あぁぁ〜」
　そしてついに娘は、初めて頂に達した。そして、その瞬間、娘のアソコからは、オシッコが溢れ出した。顔にかかるそれを、私は口をあけて受け止めてしまう。
　娘の秘唇を舐め、そのオシッコも飲んでしまう母親…
「ご、ごめんなさい、お母さん！　と、止まんないの、オシッコ…　ごめんなさい！」
　思ったより長く、娘の排尿は続いた。顔が娘のオシッコで濡れてしまっている。最後に唇を舌で無意識に舐めて、私は脱力しきった娘を抱き上げる。
「…いっちゃったの、ボク」
　先ほどまでの幼いエロスはなりを潜め、優子は私にもたれ掛かって抱かれた。
「オシッコ、かけちゃてごめんなさい…」
　顔を赤くして、娘はかけてあったタオルを取ると、私の顔を拭いてくれる。
「…どうだった、優子？」
　母としてというより、隆さんに感じるような愛しさを、私は優子に感じていた。可愛い子犬さんを抱いているような気分…
「気持ちよかった…　恥ずかしいけど…　お母さんのイクとこってみたかったんだけどね…」
　照れてはにかむ優子。娘のその言葉に、まだ子宮が快感に酔っている私は、湯船に腰をかけて娘に見せるように足を開いた。
「…優子、みててね」
　私は右手を秘裂に、左手をお尻の菊門に添えて、自らを愛撫し始めた。
「お母さん…　お尻の穴触るの…？」
　優子は私の自慰に驚いたよう。私は快感に震える声で頷いた。
「え、えぇ…　お母さん、お尻の穴も気持ちよくなっちゃうの…　こうするの…」
　指を両方の穴にいれ、中で肉壁を擦り合わせる。快感に身体が震える。
　その時、私の頭は、とても淫らな想像をしていた。
　…もし、いま隆さんに貫かれているのを娘に見られていたら。そう考えるだけで、私の頭は白くなるほどの快感が駆け抜ける。
「…み、見てね、優子。い、いやらしいお母さんを…　あぅ…　う、あぁ…」
　浴室に響く淫音。優子は私のオナニーを食いつくように見ている。そして、自分で自分の秘裂を弄り始めた。
「お、お母さん、いやらしいよ、すごく…　き、綺麗、綺麗だよ…」
「ご、ごめんなさい…　いやらしい、お母さんで…　でも、止まらないの…」
「ううん…　だ、大好き、お母さん…　素敵、だよ・・・　あぁ・・・　ダメ、ボク、止まらない・・・！」
「あぁ！　お、お母さんも、ダメ…　いく、いくわよ、もうすぐ・・・　み、みてね、お母さんのイクとこを・・・はぁ！」
「う、うん…　みてるよ、ボク…　お母さんの、イクとこ…　あぁ、あ・・・」
　絶頂が近づいてきた。快感に下半身がしびれている。
「い、いく！　あぁ！　お母さん、イク、イク、イクわ！」
　身体に痙攣がきて、そして絶頂が脳髄を溶かす。その時、制御できなくなった下半身から、いきなりオシッコが漏れ出した。
　間近で見ていた娘の顔に、その小水がかかる。それを娘は、陶然とした顔のまま受け止めている。
「あ、ご、ごめんなさい…　ゆ、優子、止まらないの…」
　止めようと思っても下半身に力が入らない。私からあふれた淫水は、娘を汚してつくして、ようやく止まった。
　私の小水を上半身でうけた優子は、口元をぺロリと舌で舐めとって、少女とは思えない艶のある微笑みで言った。
「おあいこだね、お母さん…」
　
　その後、湯冷めしかかった体を二人で湯船に入って温めあった。私は、自分のしたことの背徳さに眩暈すらしかかっていたけど、優子は嬉しそうにいままで以上の愛情を私に抱いてくれたみたいだ。
「お母さん、やっぱり可愛い！　うん、自信持って！　これなら当山さんもメロメロだよ」
　いきなりまた隆さんのことを言われ、私はまた顔を赤くする。
「ボクもお母さん、大好きになっちゃった！　可愛いんだもの。また、Ｈなことしようね」
　そう言って、ごく自然に唇を重ねてくる娘。そして、それに応えてしまう私…
　また、娘に迫られたら、私はきっと応えてしまうだろう…　母としてじゃなく、女として、この未成熟の少女と…

　あぁ、私はどこまで、墜ちていくのだろうか……