13．

−静恵が優子と、背徳のレズプレイを行う数日前に時間は遡る。−

　−Ｓｕｎｄａｙ−
　
　−１２：０５−

　日曜。今日は静恵が来ない日。乱淫気味の僕も今日は静養する日。
　目覚ましをかけないで惰眠を貪っていたら、ものすごいムシ暑さに目を覚ました。
　見ると、エアコンは停まっていて、部屋はかなり熱気と湿気に満ちている。朝方にタイマーで停まるようにセットしておいたんだけど、おかげで部屋は蒸し風呂状態だ。
「暑い！！」
　僕はエアコンのスイッチを入れて、設定温度を思いっきり下げる。
　汗でＴシャツが張り付いている、不快極まりない。
「シャワー浴びよ…」
　冷蔵庫を開けて、コーラのペットボトルを一口煽って、僕はバスタオルを持ってユニットバスへ入る。
　熱いシャワーと冷たいシャワーを交互に浴びて、眠気もいっしょに吹き飛ばす。
　その時だった。
　ピンポーン！と滅多に鳴らないブザーが来客を告げる。
　先月から来てない新聞屋の集金かと思い、僕はバスタオルで軽く体を拭いて、そのまま腰に巻きつける。
「ちょっと待ってくださいね！」
　そのまま部屋に戻り財布をもって戻ってくる。そしてドアを開けた時、そこにいたのは…
「あ・・・」
「え・・・？」
　そこに居たのは、静恵の娘の優子ちゃんだった。思わず二人して呆気に取られる。
「あ、あれ・・・　どうしたの、優子ちゃん？」
「あ、あの…　家にいてもつまんないから…　遊びにきちゃったんですけど…　あ、あの…」
　そういえば、この前一緒にドライブしていらい、優子ちゃんはけっこう僕に懐いてくれている。僕の邪まな願望に気づかずに。
　いつでもいいから、遊びにおいで、みたいなことを言ったっけ、この前。
　その時におおまかな家の場所を教えたりもしたので、それを頼りに本当に遊びに来たみたいだ。
　いきなり上半身裸でバスタオルいっちょうの姿は、さすがに驚いたらしく、顔を赤くして慌てている。
「あ、とりあえず上がって。ちょうどシャワー浴びてたところでさ」
　僕は場を和ませるため、笑って優子ちゃんを招き入れる。優子ちゃんは赤くなりながらも、何度もコクコクと頷いて、僕の部屋に入って来た。
「鍵閉めといてね。僕もとっとと上がるから…」
「は、はい…　部屋いっていればいいんですか？」
「うん、勝手にくつろいでていいよ」
　固まっているような感じの優子ちゃん。できの悪い人形のようにガタピシと僕の部屋に歩いていった。
　大人の男の身体は、刺激的だったかなぁと思いながら、僕はユニットバスでシャワーを浴びなおす。
　シャワーを浴びているうちに、僕の中で劣情がもたげてきた。股間のモノが節操無く持ち上がる。
「まだ早いっての…」
　その節操なしの愚息に冷水を浴びせて、静まらせる。
　しかし、優子ちゃんも警戒心ないなぁ。自分がお腹をすかせた狼の前にきている、赤ずきんちゃんだって知らずに。

　シャワーを浴びおえ、出ようとしたところで問題が持ち上がった。
　着替えを出していなかったのだ、僕は。一人暮らしだから、素っ裸で部屋に戻っても、誰もいないからねぇ。
　まぁ、優子ちゃんをからかって反応をみてみるのもいいかと思って、僕はまたバスタオルを腰に巻いてユニットバスを出る。
「ごめん、優子ちゃん。着替えだすの忘れちゃってさ…」
　恐縮したような顔して、バスタオルだけで部屋に戻る。
「あ、あう…　そ、そですか…」
　顔を真っ赤にして、優子ちゃんは僕を凝視している。視線が股間に向いているのは気のせいかな？
　ベットの下に収納があって、そこに下着とか入れているんで、僕はベットにチョコンと座っている優子ちゃんの隣に着て、収納を開ける。
　ボクサーパンツとＴシャツを出して、立ち上がると、優子ちゃんの視線は今度は確実に僕のパンツに注がれていた。
「興味あるの？」
　笑いながらいうと、優子ちゃん、コクコクと頷いてきた。面白いなぁ。
「あ、えっと…　クラスの男の子と全然違うから…」
「見る？」
「は、はいぃ！」
　あまりに力いっぱい言うから、余計面白い。僕は、手にもったパンツをそのまま優子ちゃんに渡してみて、バスタオルのまま、隣に腰を下ろす。
「…はぁ。こんなになってるんですかぁ、大人の人のってぇ…」
　トランクスとブリーフの間のようなボクサーパンツを、伸ばしたりして確かめる優子ちゃん。赤らいだ顔が、好奇心に光っている。
　今日の優子ちゃんの格好は、赤のノースリープに短めのフリルのスカート。スラッとして日に焼けた身体が、僕の欲情をわずかに刺激する。
「そろそろいいかな？」
「…あ、はい！　すいません！！」
　マジマジとパンツを鑑賞していた優子ちゃん、慌てて僕にそれを返す。その時、ようやく彼女は半裸の僕が隣に座っていたことに気づいて、眼を点にした。
「優子ちゃん、男の裸にも興味あるの？」
　からかうように言ってみたら、優子ちゃん、いっしゅん言葉に詰まる。首を振ろうしたみたいだけど、ほとんど横に動いていない。
　パンツを受け取って、わざとその場で履いてみる。優子ちゃんの視線が間違いなく下半身に向いた。パンツを履いて、バスタオルを外し、Ｔシャツを着る。
　ようやく、固まっていた優子ちゃんが、照れたように僕を見て笑った。
「あはは…　男の人の裸、こんなに近くでみたの初めてです…　た、たくましいんですね、意外と…」
　子供らしく笑って、優子ちゃんが言う。
「意外とませてるね、キミ。まぁ、みたかったらいつでも言って。優子ちゃんなら、ただでいいから」
「ま、またまたぁ…　アハハ」
　冷蔵庫を開けて、ペットボトルのコーラを出してテーブルの上に置く。グラスを取りに台所にいきながら、僕は優子ちゃんに今日の来訪理由を訊いてみた。
「どうしたの、今日？　いきなりだよね」
「そ、それは、その…　複雑な理由なんです…」
　言いにくいのか言葉を濁す優子ちゃん。だいたい察しがつくけど。
「またお父さん系の揉め事？　お母さん、困ってるみたいだったよ」
　静恵には、この前、偶然優子ちゃんにあったと言って、家庭内紛糾のことを訊いてみた。優子ちゃんにも邪まな想いを抱いているのは何とか隠しながら、得意のいい人っぽく切り出すと、静恵は途端に母親の顔になって、「こまってるんです…」とこぼし始めたりした。
「う〜、それはわかってますけど…　アイツがいけないんですよ！」
　優子ちゃんの父親に対する嫌悪は、もう生理的に受け付けないレベルまで来てしまっているらしい。そのことが、この子のこれからに悪影響にならなければいいと、静江は言っていたっけ。
「何があった？」
　グラスを二つ用意して、部屋に戻ってくる。そのグラスにコーラを注いで、優子ちゃんに渡した。
「ありがとうございます」
　と律儀に礼を言ってから、優子ちゃんは今日の揉め事を話し始めた。
　競馬に行ったわりに、午前中のうちに帰ってきた静恵の旦那さん。どうもボロ負けだったらしく機嫌が悪いところを、居間で静恵さんを手伝って掃除していた優子ちゃんと鉢合わせた。
　お母さんの手伝いをしていたのに、旦那さんはいきなり優子ちゃんにあたったらしい。宿題をやれだの、役立たずだのとか、罵詈雑言を浴びせられたそうで。
　旦那さん、２５の僕が言うのもなんだけど、馬鹿だろう。
　優子ちゃん、キレて言い返したら、そこから親子喧嘩が始まって…　静恵がオロオロしたのが目に浮かぶよ。
　で、静恵がなだめて、そっと「僕の家にでも遊びにいっておいで」と言ったそうだ、それで、優子ちゃんは僕のとこに来たということだった。静恵に信頼されてるみたいだな、それなりに…
「う〜ん、困ったねぇ、ホント」
　こういう家庭内内紛を聞かされても、僕にはどうしていいか、正直わからないものだ。でも、優子ちゃんサイドには居たいとは思うな。
「もう！！　大っキライです、アイツ！！」
　憤懣やるせないという感じで、優子ちゃんは言う。う〜ん、かなり根が深いなぁ。
　でも、静恵はこの子を僕のトコ送り込んで、何をしてほしいんだろうか？　きっと彼女のことだから、何も考えないで言ったんだろうなぁ。
「じゃあ、どっか遊びにでもいこうか？」
　１１歳の女の子と何をすればいいかなんて、正直浮かばない。 外に出てどっかいけば、優子ちゃんの気も晴れるだろうという安易な考えからだった。
　でも、僕のその申し出も、優子ちゃんは乗り気じゃないみたい。
「いいです。当山さんに甘えていたら、お母さんが困りますから…」
　この子は見かけの活発さとは裏腹に、かなり礼儀正しい。今時の子にしては得に。
　それにお母さんが怒る、じゃなくて困るっていうのも、静恵らしいなぁと思う。
「じゃあ、僕の部屋でボーッとするの？　あんまり優子ちゃんくらいの歳の子が喜ぶモンって…ないよなぁ…」
　僕は自慢じゃないが、趣味がない。今は、静恵を犯し、いじめることだけが唯一の趣味みたいなもんだし。ビデオやＤＶＤはあるけど、優子ちゃんが喜びそうな映画とかはないしな。
「ＤＶＤ、あるじゃないですか？　何か映画とかありません？」
　と、ＤＶＤを目ざとくみつけた優子ちゃん。プレイヤーの上にあるＤＶＤラックを覗き込み始めた。
「えっと、座頭い、あっ！！」
　そのＤＶＤのラックにあるラインナップが頭に瞬時に浮かび、僕は慌てる。座頭市、マトリクスとかメジャーな作品の中に、対静恵用に買って来たＤＶＤが挟まっているんだよ！！
「あ…　あぁ！」
　…遅かった。『人妻野外露出』とか、『巨乳人妻調教』とかいうのが、優子ちゃんが見つけてしまった。
「これって、もしかして…」
　そのタイトルのついたケースを二本、両手に持って優子ちゃんは笑う。なんか悪戯好きの子猫みたいに。
「もしかしなくても、そうです」
　は、恥かしいぞ、これは。しかも、露骨に静恵を想像させるようなタイトルだし…
「とうやまさぁ〜ん♪」
「まだ早いと思います、僕は」
　その二本を僕の前にジャンと出して、優子ちゃんがおねだりするので、僕はなるべく無表情に却下する。
　年端もいかぬ女の子と、日曜真昼間っからＡＶ−しかもアブノーマル人妻モノだ−を観るのは、さすがにまずかろうが…
「ボク、アダルトビデオとか観たことないんですよ♪」
　好奇心爛々の瞳で、僕を見つめる優子ちゃん。
「その歳なら当然でしょう。それにそれはビデオではなくでーぶいでーです」
「でも、気になるんですよね、このタイトルって〜」
　なんか見透かされているかもしれない。だってこれ仮想静恵用の教材みたいなモンだし…
「ボクって意外と口軽いんですよ」
　ニタリ〜と小悪魔スマイルで優子ちゃんが言った。
「今日の晩御飯で、お母さんに言っちゃうかもしれないですよ。当山さんがＨなビデオもってたって…」
　見事な攻撃に、僕は白旗をあげるしかなかった…　はぁ…

「え、えっと、当山さん。そ、外ですよ、外…」
　興奮か羞恥か、優子ちゃんは顔を真っ赤にして、画面に見入っている。魅入っているかな？
　ディスクが始まって数分、まずはインタビューから始まった『人妻野外露出』は、今、ようやくＨな行為が始まろうとしている。
「…まぁ、そういう内容だからね」
　画面の中の人妻は、年齢３１歳ということになっている。顔もスタイルも産後のオバサンという感じでいたって普通な感じの人だ。こういうプレイが初めてらしく、震えたり怯えたりしているのが、僕としては興奮のツボだけど。
「なんで、外でヘンなことしてるんですか？」
「そこはソレ、大人の複雑な事情なんで…」
　けっこうな繁華街で、その女性は人目でノーブラと分る格好で歩かされている。こういうことを静恵にさせたいなぁと思いながら観ていたっけな。
　胸を人にバレないように出したり、スカートを捲って下着を下ろしたりし始めたあたりで、優子ちゃん、頭がショートしてしまったように、固まってしまった。
　無言、で画面に食い入っている。
　そして、場面変わってどっかの鉄橋の下。
　その人妻の人が、裸になれと命じられている。オドオドとまわりを気にしながら、その人が服を脱ぎ始めた。
　あまり引き締まってるとはいえない、いかにも人妻な裸体が、鉄橋の下に晒される。視線を背けるその奥さんがそそる。
　静恵なら、もっと楽しめるだろうなぁと思いながら、観ていたっけ。
　そして、男優さんだか、スタッフだかが登場。女性、跪く。
　男性が、ズボンをおろして、自らの男根を出す。それを当然のように女性は咥え込んだ。
「と、とうやまさん？　こ、これって…　あ、あの・・・」
　いきなりのフェラチオ映像に、驚いたらしい優子ちゃん。あわあわと僕に訊いてくる。
「く、口で咥えて、どうすんです？　き、汚くないんですか？」
「まぁ、大人の事情ってヤツで」
　答えようがないことを訊かれてもなぁ。いやらしい舌使い、愛おしむように、女性はその男優のペニスをしゃぶっている。
　しゃぶるのが好きな人らしく、その人妻さんは息遣いが荒くなってきていた。激しく男根を咥え上下させていく。
「こ、これ…　気持ちいいんですか…？」
　優子ちゃんが言う。そこで僕はようやく気がついた。
　優子ちゃんの声音が変わっていることに。
「この人、気持ちよさそうですよね…」
　そして瞳が少し潤んでいることにも。
　…これは、チャンスなのか？　そう思うと、股間が隆起するのがわかる。もともとボクサーパンツしか履いてないので、視線をずらされたら、一発で僕の状態が優子ちゃんに分るだろう。
「興味、あるの？」
　探るような感じで、僕が訊くと、優子ちゃん画面に視線を戻して、もう一度、僕をみて…
　そして小さく頷いた。
「男の人の、アレ、見てみたりしたい、かもしれない、です…」
　赤くなって途切れ途切れに言う優子ちゃん。そして視線が明らかに僕の股間にためらいがちながら、そそがれている。
「今？」
　短く問う。これはもう賭けだ。どこまで出来るか、焦らずに興奮に流されずに、見極めないと。
　優子ちゃん、僕が言っている意味がわかったのか、そのつもりだったのか…
　静かに頷いたのだった。
　少女との禁断とも言える性の時間が始まった。

「か、硬いです、よ…？」
「興奮してるからね」
　僕はベットに腰をかけ、脚を開いている。
　その脚の間にペタンと座り、優子ちゃんは恐る恐る、僕の股間に手を伸ばした。
　ボクサーパンツでテントを張るのは僕のでもムリらしく、興奮した不肖の息子は、反り返って、はっきりと形をパンツの中から主張している。
　その形をなぞるように、上から触る優子ちゃん。その幼い手つきがさらに僕を興奮させていく。
「見て、いいですか？」
「どうぞ」
　僕の応えにツバを飲み込む音が聞こえた。緊張と興奮からだろう。
　少女の手が、僕の腰にかかる。僕がわずかに腰を浮かせて脱がせやすくすると、ズルズルとパンツがひき下ろされ、そのまま全開状態の僕のがさらされる。
「！！？？」
　息をのむのが分った。ここまでフルドライブな男根を間近で見るのは初めてであろう優子ちゃん、見事に固まる。
「お、おっきい…　大人って、ここまで大きくなるんです、か？」
　そしてオズオズと両手が伸びてきた。そのまま何の予告もなく少女の両手がゆっくり僕のを握った。ビクンと大げさに反応してしまう。優子ちゃんは慌てて手を離した。
「あ、ビックリしたんですか？」
「ちょっとね」
　優子ちゃんの冷たい手の感触が思いのほかよく、あやうくそれだけで射精感がこみ上げたのを、なんとか抑える。
「で、でも…　とても、大きいですね、と、当山さんのオチンチンって…」
「触るなら、ゆっくりとね」
「はい・・・」
　今度は右手だけ伸びてきて、ゆっくりと僕のを握る。
「それに、とても熱いですよ…」
　興奮してるのか、朱にそまった顔に少女を超えた艶がある。
「気持ちいいから、優子ちゃんに触ってもらって」
「き、気持ちいいんですか？」
「うん」
　そして、左手も伸びてきて、両手で握られる。さっきみたく不意討ちじゃないので、我慢はできた。
「く、クラスの子と、ぜんぜん違いますね…　当山さんのが、ずっと大きい…」
　なんだか言い回しが気になったので、僕は訊いてみた。
「ってことは、クラスの子のは見たことあるとか？」
　まさかもう処女じゃないってことはないよなぁと少し心配しながら、言うと、熱に浮かされたような声で優子ちゃんが答えた。
「こ、この前の林間学校言った時、クラスの女子と男子で、みせっこした子がいて…」
　優子ちゃんが説明するには、僕が静恵を初めて犯したあの日、群馬だかどっかの林間学校の方も大雨で外でやる行事が中止になり、部屋で待機となったとか。そこでお調子モノの男子数人が優子ちゃんのいる部屋に遊びに来て、小学生だというのに、Ｈな話で盛り上がり…
　なんか裸のみせっこをトランプのバツゲームで始めたとか。羨ましい。
　優子ちゃんは、パンツとＴシャツくらいで留まったらしいけど、夏場ということもあって、みんなすぐに脱ぐものが無くなって。素っ裸になったのが何人かいららしく…
　その中で成長早い男子のをペニスを見たらしいんだけど、その時思ったのは可愛いだったそうだ。
「アコちゃんがイバくんの握って、擦ったりしたんですよ…」
　い、今時の子供って、進んでるなぁ…　その時のことを思い出したのか、優子ちゃん、握った僕のをゆっくり擦り始めた。あ、気持ちいいぞ…
「そしたら、白いのが出てきて…　ビックリしました…」
　優子ちゃんの視線は、僕の股間の自ら握ったものに固定されている。半分、夢の世界にいっているような感じだ。
「当山さんも、出るんですか？」
　明らかに、女性としての興奮を見せる優子ちゃん。その幼さ残る顔を宿る表情のアンバランスさが、かなりエロティック。
「いっぱい出るから、かかっちゃうよ、洋服とかに」
「汚れちゃいますね…」
　すると優子ちゃん、思いもかけない行動をとり始めた。握っていた左手をまず離すと、そのまま袖につっこんで、着ていたＴシャツを脱ぎ始めた。
　僕が驚いていると、半分捲って、顔をだしたところで、今度は左手で握って、右手を離し、Ｔシャツを取る。
　幼い、ふくらみはじめの乳房が晒された。脳髄に電流を差し込まれたかのような衝撃が、僕に走った。
　あの幼い日、僕が性に目覚めた対象と同じ、未成熟の乳房が、目の前にあるのだ。ツバを飲み込む。
「これで、大丈夫ですね…　だ、出してもらえますか？」
「み、見たいの？」
　声が上擦ってしまう。それを必死に抑えていうと、優子ちゃんが頷いた。
「ハイ・・・　大人の人の、みたいですね・・・」
「じゃ、じゃあ、もうちょっと強く握って」
　出していい、そう言われた時には、もう興奮に下半身に血流が集まった状態だった。もう少し刺激があれば、すぐに出してしまえそうなほど。
「こうですか？」
　少女の手の感触、現実感をともなわない感覚、擦られていると、もうガマンができなくなってきた。
「で、でそう…」
「はい、どうぞ…」
「でる！」
　情けない少年のような声を出して、僕は精を放出した。勢いよく、出されたそれは…
「あ、あぁ…」
　僕のをまだ握っている少女の顔、胸を、白く汚していく。優子ちゃんは、酔ったようなトロンとした目で、白い飛沫をあげた僕の男根をまだ握っていた。
「すごい、出ましたよ。イバくんなんか、目じゃない、ですね…」
　自らの汚れた上半身に目を向け、優子ちゃんは微笑んだ。右手で僕のを握ってまま、左手で、なんとそのかかった精子をこすりとる。
「ネバネバしますね。これ、赤ちゃんの素でしたっけ？」
「まぁ、ね」
　赤ちゃんの素って言い方が、なんだか可愛い。
　すると自分の上半身を左手でまさぐっている優子ちゃんの瞳から、朱が消えていき、正気の光が戻ってきた。
　そこで、自分の状況をキョロキョロと確認する。
「ぼ、ボク…　なんで裸なんです？」
「自分で脱いだんだよ」
「いっぱい、Ｈなのがかかってますし・・・」
「自分で出させたの」
「な、なんで当山さんのオチ…　ンチン、握ってるの、ボク…」
「自分で握ったんだって。イバくんとかアコちゃんとか言ってたけど」
　そこで、なんだか色が変わった、といっていいくらい、優子ちゃんの裸体が朱に染まった。今度は艶っぽさはなく、あるのは幼い狼狽。
「あ、あう！　ボク、なんだか、Ｈなこと思い出してたら！　ご、ごめんなさい！　で、でもなんだか当山さんの握ってたら、ボーッとしちゃって！！　す、スイマセン！　で、でも、ボク、ベタベタですけど、どうしましょう！」
　なぜか、まだ右手は僕のムスコを握ったままで、慌てふためく優子ちゃん。
「そ、それに、何で裸に！　あ〜恥かしいです！！　で、でも、なんで、あぁ！」
　見事なパニック状態。おかしくなった僕は、優子ちゃんの右手を握っていった。
「そろそろ、離してくれないかな」
　朱が紅になるくらい、優子ちゃんの赤面度は増した。慌てて離そうとするとけど、右手を離すと左手でまた握りという感じで、何故か離してくれない。
「どうしたの？」
「あ、あの…　なんだか、さわり心地いいんで…　離すのもったいないかなぁって…」
　妙なことを照れながら言うので、ますます面白くなってしまう。僕は笑いながら、
「あとでまた触っていいから。ほら、とりあえず、洗っておいでって」
「あぁ、そうですよね…　シャワー浴びてくればいいんですけど・・・」
　そこで照れ赤くなりながらも、優子ちゃん、僕にこう言ってきた。また目を好奇心に輝かせて。
「いっしょに入りません、お風呂・・・」
　さっきシャワー入ったばっかりなんだけど、僕は・・・
「うん、いいよ」
　と頷いてしまった。親子二代とお風呂に入るのは、なんだか少し複雑だ。

「やっぱり、可愛いですよ♪」
　シャワーの水音。二人して全裸になり、落ちる水流に身を任せている。
　優子ちゃん、自分の身体から精液を落とす時だけは離してくれたけど、ある程度さっぱりしたら、また僕のペニスを興味深げにいじくりだした。どうも感触とかが気にいっているとか。
「可愛いねぇ」
　さすがにさっき思いっきり出したのと、なんだかＨなことをしているというより、遊んでいるという風な感じの今の優子ちゃんを見ていると、さっきみたく馬鹿みたいな興奮はしてこない。
「でも、さっきみたく大きくなりすぎると、凶暴ですよね、この子」
「あんまりいじくると、また凶暴になるよ」
「あ、ホントだ、またぁ」
　上から見下ろすような感じになっている、優子ちゃんの幼い裸身。日焼けの黒と水着跡の白のコンストラストが、僕の背筋をむずがるような感覚を与えるのだ。
　今の、遊びのような感覚の性行為で正直助かっている。じつは、僕の内部ではけっこうな葛藤が続いているのだ。
　やっちゃえ！的に僕を急かすヤツと、まだ早いと諌めるヤツが。
　少女に手を出すなと止めるヤツが脳内にいないのは情けないが…
　でも、優子ちゃんが思った以上にオープンで、Ｈなことに興味あるのはありがたい。静恵みたいな性格だったら、手を出すなんて夢のまた夢だったろうし。
　そんな邪まなことを考えて、理性が完全にお留守になっていたせいか、それともあきずに僕のを擦ったりしている優子ちゃんの手のせいか、また節操なしのムスコは元気を取り戻してきた。
「わぁ。ドンドン大きく、なってきた・・・　すっごい・・・」
　勃起の過程を見て、優子ちゃんの声は弾む。そして、好奇心とそれ以外の妖しい感情にまた優子ちゃんの瞳が揺らいでいる。
「ボク、やっぱり当山さんの、この子、好きだなぁ…」
「僕自身より？」
　含み笑いをしながら、僕がいうと優子ちゃん、慌てたように付足す。
「この子もですけど、当山さん、けっこう好きですよ。大人なのに、威張ってないし。ボクの相手もちゃんとしてくれるし」
　いいとこを一生懸命捜してくれているみたいだ。まぁ、何回かしかまだ会ってないからね。
「でもとりあえず今は、こっちが好きかな。ごめんね、当山さん」
　照れたように笑う優子ちゃん、すると僕の想像を超えることをはじめてくれた。
　バスタブに跪いて、握っていた僕のムスコの亀頭部分に、ちょうど鈴口とかいうあたりに軽くキスしてくれたのだ。
　肉体より、精神が彼女の拙い行為に反応した。背筋に寒気みたいな興奮がぞぞっと駈ける。
「両手で握っても、まだいっぱい余ってるし…　そういえば、さっきのオバサンが…」
　また何かに染まったような声音になり、優子ちゃんは僕の反り返った息子に、口をゆっくり近づけていく。
　まさか、と思っていたら、そのまさかが来た。
「こんなことしてましたよね…　いいですか？」
　優子ちゃん、僕を見ずに、ペニス自身に語りかけるように言った。そして返答をまたずに、まだ紅をさしたこともなさそうな唇が開いて、そのまま…
「あむ…」
　僕のを咥え込んでしまった。亀頭の部分だけだけど、熱い温度をもった少女の舌が、確実に僕のを刺激している。
「さきっちょ、少しお汁出てますね…　しょっぱいかな…　うふ…」
　いったん離してそう言うと、優子ちゃん、また口に咥えて舌で丹念に嘗め回し始めた。亀頭のカリ部分の形に添って、それは見事に。し、静恵より上手いんだけど…
「優子ちゃん、やったことあるの？」
　この手際のよさが気になって、訊いてみる。優子ちゃん、上目遣いで僕を見て、首を横に軽くふる。
「ん、んふ。初めてですよ、こんなことするの。ただ、友達がキャンディ舐めるみたいにやるんだって言っていたの覚えてたんで。どうです？」
「けっこうなお手前です」
「あは！　当山さんも可愛い〜♪　続けていいですか？」
「どうぞ」
　少女の口に再び、僕のペニスが戻る。唾液がまざり、淫らな音を響かせている。
「咥えたまま、上下に動かしてみて。さっきのみたいに…」
　少女の口の中の感覚に、僕の脳髄は蕩かされている。また、上目遣いに僕を見ると、優子ちゃん、目を瞑って、僕の言われたとおりに、僕の思った以上の上手さで、それを行う。
　……この子、才能あるよね。
　僕は内心唸っていた。最近ようやく慣れてきたこの子の母親、静恵より、この目の前の少女の舌技のほうが数段上なのだから。
　そこで、ようやくある重大なことに気づいた僕。僕は、この子とその母親、親子二代にフェラチオさせているというすごい事実に。
　あぁ…　眩暈すら覚えそうな恍惚が、僕の脳を焼く。
　自然に僕は、優子ちゃんの頭に手を置いていた。少女は自分の行為に酔うように、フェラチオに熱中している。
　射精感が陰部から螺旋に昇るように全身を震わせる。少しでも長く、少女の口を味わっていたいので、僕はそれ堪える。
「でそう、また…」
　でも、降参の時はすぐに来てしまった。優子ちゃんの頭に置いた手に力が思わずこもる。
　優子ちゃんが、またまた上目遣いで僕をみた。瞳が「そのまま出して」と言っているような気がした。
「だすよ」
　そして堪えきれなかった奔流が僕のから迸る。少女の口の中に、僕は思いっきり射精した。
「ふふん！　うん！　ふぅ！」
　口を汚されながら、少女は僕のをまだ握っていた。長い射精が終わる間、それを離さなかった。
　そして、腰が抜けるような錯覚すら覚える長い射精が終わる。出し終わった僕のをゆっくり口から離した優子ちゃん。その小さな唇からは、白い精液が少し零れている。
　ちょっと待ってという風に手で僕を制して、優子ちゃん、なんと喉を動かして、僕の精液を嚥下しようとしている。
その光景に、僕は魅入ってしまう。喉が鳴って、少し咽たあと、優子ちゃんが顔を上げた。笑顔で言う。
「ネバネバして飲みづらかったけど、全部、飲んじゃいました。あんまり、美味しくないですね」
　その時の愛らしさ、この子には僕、やられっぱなしだな。
　シャワーはまだ流れている。僕はごく自然な感じで優子ちゃんを抱き上げ、水流に濡れた顔をこちらに向ける。唇を指で綺麗に拭いてあげる。
　優子ちゃんはされるがまま、僕が何をしたいかわかったように、大人しくそれを待ってくれた。
　目を瞑る少女。そのさっきまで僕のを咥えていた唇はしずかに閉じられている。そこに僕は、自らの唇を重ねたのだった。
　
「キスまで、しちゃいました…」
　お風呂から出て、バスタオルを胸で巻いた優子ちゃん。僕が渡したコーラの入ったコップを持って真っ赤になって俯きながら、コクコクと飲んでいる。
勢い、で始まってしまった淫行。僕も正直、この展開は予想もしてなかったので、けっこう戸惑っている。静恵との関係は、一方的に僕がイニシィアチブを取って行っていたからかもしれないけど、少女に積極的に押し切られるとは……
　でも…　と心のどこかでこの展開にほくそえむ僕もいる。いずれ、手に入れたかった青い果実が、向こうから手元に転がってきたのだから。
「キスは初めてだったの？」
　と訊くと、優子ちゃん首を横に振る。…進んでいるな、最近の子供はと思ったら、
「幼稚園の時、お母さんとキスしました…」
　と、可愛い返答が帰ってきて少し安心する。
　優子ちゃんが笑って続ける。聞かされたのは意外な彼女の心だった。
「ボク、お母さん大好きなんです。可愛くて、気が弱くて、泣き虫なお母さんが。お母さんだからってわけじゃなくて、お母さん以上って感じで」
「へぇ〜」
　それには思わず感心してしまった。優子ちゃんの声が沈む。
「でも、去年くらいから、あの男のせいでお母さんいっぱい苦労して…　あんまり笑ってくれなくなって…ボクも辛かったです。だから、あの男が余計赦せなくて！」
　……根はけっこう深いんだな、優子ちゃんのお父さん嫌いは。自分だけじゃなくて、お母さんに対しての感情も混ざっているのか。
　これは静恵に聞いたんだけど、じっさい、ちょっと前までの佐野家の家計は、火の車だったそうだ。失業保険が切れてもふて腐れて働かないでいた旦那さんのせいで。貯金も底をついたあたりでさすがにマズイと思った旦那が働き始めて、静恵もパートに出るようになって、ようやく何とか安定したとか。でも、まだ生活キツイので、贅沢できませんと静恵は言っていたっけ。
「最近、ですね。お母さん、よく笑ってくれるようになってくれたんですよ。それに綺麗になってきたし…」
　そこで顔を上げてニコッと歳相応の笑顔で優子ちゃんは笑った。
「よく当山さんの話、してくれるんです。いつも、同じような内容なんですけどね、その時だけお母さん、嬉しそうなんで…　だから、ボクも嬉しくなっちゃって…　それで、当山さんにも興味、あったんです」
　そこで、優子ちゃん、顔を上げてえらく真剣な顔で僕に訊いてきた。
「当山さん！　お母さんと浮気しません！？」
「げ、ゲホ！　な、なんだって？」
　飲んでたコーラ、思わず咽る。図星を指されて、内心、けっこう狼狽した。
「あんな男とお母さんが一緒にいるの、イヤなんですボク！！　お母さん、とっちゃってください」
　僕と静恵の関係がバレているのではなく、優子ちゃんは願望として言っているようだ。目がマジだ。
　ここはどう答えるべきか…　慌てる風を装いながらも−まぁ、けっこうテンパっていたけど−、僕は言葉を探す。
「でも、僕じゃお母さんのお相手として、若くすぎない？」
「大丈夫です、お母さん、見た目若いですし！　それに、それに…」
　優子ちゃんはどうも僕の想像を超えている子、らしい。言って来たのはものすごい提案だった。
「ボクもつけますから！　お母さんと足して２で割れば、ちょうど当山さんとぴったしです！」
「……はい？」
　たしかに３５の静恵に、まだ１１の優子ちゃんの歳を足して２で割れば、２３だけど、ねぇ…
　突拍子もないことを、真剣に訊いて来る優子ちゃん。その顔がふと曇った。
「も、もしかして、当山さん、彼女とかいるとか？」
「いない、よ。彼女って人は」
　所有物宣言してる女性は一人いるけど。
「お母さんじゃ、年上、過ぎですか？」
「そんなこと、無いよ。でも、お母さんが僕のことを、どう思ってるかだからね」
　どの口が言うのか状態だな、僕。でも、優子ちゃん、僕が静恵を嫌ってないというのがわかったからか、さらにプッシュしてくる。
「じゃ、じゃあ、やっちゃいましょう！　お母さん、オッパイ、ボクと違って大きいですから、とっても気持ちいいと思いますよ！　ボクもぜんめんきょーりょくしますから！！」
　ぜんめんきょーりょく、ですか？　思いっきり詰め寄ったせいで、胸元に巻いていたバスタオルがハラリと落ちた。膨らみかけの、日焼けしていない白い乳房が目に飛び込む。
　ゴクリと喉がなった。
　優子ちゃん、僕が好きとかじゃなくて、お母さんのために僕に色々としてくれたんだなぁと、ようやく認識できた。
　僕に浮気してくれとけし掛けるのも、僕ならいいか、的な発想みたいだ。お父さんとお母さんが一緒にいるのがイヤなのだろう。
　…僕は考える。ここは、優子ちゃんを僕側に引き込むチャンスでは、と。優子ちゃんは、Ｈなことにかなり興味がある。それと、静恵に女性として好意を抱いている。どうもレズッ気があるようだ。
　僕は最初、優子ちゃんを引き込むには静恵側からと考えていたのだけど、優子ちゃんを僕のサイドに引き込んだほうがいいのでは、と思い始めている。
　ここは、決断の時かな。
　僕は優子ちゃんの腰に手を廻す。僕の傍に引き寄せた。
「あ、あん…」
　甘えた声を出す優子ちゃん。顔を寄せると何されるかわかったようで、目を閉じる。
　唇を重ねた。幼いそれは、独特な弾力がある。口付けを続ける。舌をゆっくりと割り込ませる。
「ん、んん！」
　ディープキスはまだあまり知識に無かったのか、最初は驚き、抵抗もしたけど、続けていくうちに、舌を絡めさせてくれた。唾液が混ざり合う音だけが部屋にひびく。
　一分くらい、ディープキスを続けて唇を離す。離した時の恍惚とした顔が、どことなく母親の静恵を彷彿させた。
「あう・・・　大人のキスですね…」
　なんだか気持ちよかったのか、楽しげに僕を見上げる優子ちゃん。
「優子ちゃんはさ・・・」
　僕は人生賭けるような心持ちで、優子ちゃんを僕のサイドに引き込みを開始した。
「お母さんとＨなことしたいんでしょ？」
　この世代の少女の性感がどうなっているかわからないけど、優子ちゃんの脇に手を廻して、膨らみかけの乳房に触れる。
　懐かしく、幼い日に憧れた感触が蘇り、僕の脳は快感に酔った。
「え、お母さんと、Ｈなことですか……？」
　胸を触られても、あまり感じないらしい。それより、言葉の方にビックリしたのか、目を丸くする。
「さっきのＤＶＤみたくさ、お母さんにＨなこととかしてみたくない？」
　固まっている優子ちゃんの耳元に、囁くような小声で続けた。
「お母さんのいやらしいところ、触ったり、舐めたりとかしてみたくないかな、優子ちゃん？」
「お母さんに……？」
「そう、お母さんに」
　左手で、そっと股間に優子ちゃんの手を誘う。無意識の動きだろう、彼女は僕の興奮してきたモノをそのまま握ってきた。
「で、でも…　そんなこと…」
　瞳が揺らいでいる。もう少しこっち側に引っ張れば、優子ちゃんはきっと僕の方に墜ちる。
「したいんでしょう？　優子ちゃん。大丈夫、僕も手を貸すからさ」
「で、できるんです、か……？」
　優子ちゃんが好奇心と幼い情欲に負けて、僕に訊いてきた。肯定的な反応をしている。
「優子ちゃんがもっとＨな子になってくれたら、ね」
「Ｈな子……？」
「そうだよ、だってね…」
　首筋に舌を軽く這わせて、僕は続けた。少女の汗ばんだ肌の匂いが僕の鼻腔をくすぐる。
「お母さんだって、Ｈなこと好きなんだから…」
「お母さんも……、ですか？　うそ…」
　上気した肌、瞳は陶然としそこには少女とは思えない艶がかかっている。やっぱり、この子は僕側だ。
「大丈夫だって。だって、こんなにＨな優子ちゃんのお母さんなんだよ…　だから…」
　誰も触っていないだろうピンクの乳首を指で軽く擦った。ビクン、と少女の身体が震える。
「これからは、僕の言うとおりに、ね…」
　僕の言葉に、優子ちゃんは熱のこもった瞳で、僕をみつめた。この幼い顔に欲情が灯ったこの顔、なんだかすごい艶っぽい。背筋をくすぐるような色気がある。
「わかりました…　もっと、いっぱい、Ｈな子になります」
　そう言うと、僕のモノを握った手が上下し始める。ただ握っている、というのではなく、カリの下を指の腹で握るようにしてから、絶妙の力加減で上下にしごくその手。やっぱり、この子はＨ方面の才能があるよね。
　そして、僕たちの唇が近づく。契約を交わすかのように口付けを交わした二人。
　僕は、静恵を手に入れるための、最強のパートナーを手に入れた。