18.

「……な〜んか、もの凄かったね〜」
「……激しく同感です」
　僕の上に覆いかぶさるようにして倒れこみ、体をビクンビクンと痙攣させている静恵の背を撫でながら、僕は脱力感に包まれた体をよいしょと起こす。
　意識がない静恵はかなり重い。まだ、入ったままの僕のモノや、お尻に入れっぱなしのアナルローターの振動に、彼女の体だけ無意識に反応しているのが、なんだか凄い。
　優子ちゃんがバイブレーターのスイッチを切って、ゆっくりとお尻からローターを抜くときも、意識を失っているはずの静恵は官能に体を震わせている。
「…あぁ、んん」
　切ない吐息がまた色っぽい。入ったままの不肖の分身が、また節操なしに反応しはじめてしまいそうになったので、僕は少し慌てて淫液あふれる静恵のアソコからペニスを抜いた。
　半立ち状態の肉棒は、薄暗い明かりの中、テラテラと濡れて光っていた。
　そして、さっき静恵が意識を取り戻した布団の上に再び彼女を運んで寝かせておく。
　よく見ると股の間の淫裂から、さっき出した僕のがかなり零れてしたたり落ち始めている。これまたHな光景だ。
　となりにいる優子ちゃんも同じ思いなのか、それを見て唾なんか飲み込んでいる。
　二人で顔を見合わせ、どちらともなくアハハと笑う。
　このまま続きをとやりたいのをグッとこらえているのは優子ちゃんも同じ。
　僕ら二人は共犯者だ。
　静恵を、僕らだけのモノにするための。

　静恵が欲求不満でボーッとした状態にあるという優子ちゃんのメールを受けて、僕は彼女に簡単な指示を出した。
　トイレに静恵を連れ込んで、もっとHにさせておいて、と。
　すぐに了解のレスが来て、何階のドコソコの個室トイレに静恵を連れ込むと優子ちゃんから連絡があり、僕は車を飛ばしてそのデパートに駆けつけた。
　行為の経過は、かけっぱなしにしておいた携帯から途切れ途切れの断片的だけど聞こえていた。
　静恵はかなり興奮状態なのは間違いなかった。
　そして漸く目的地について、最大級のインパクトを狙ってドアを開けた僕だったのだが……
　静恵は僕を見るなりショックで固まり、気絶してしまったのだ。
　この予想外のアクシデントには、かなり慌てた。
　優子ちゃんと二人でアタフタしながら、静恵に服を着せて、具合が悪くなったんですという風をよそおって静恵を抱っこしながら地下駐車場までいった。優子ちゃんがいてくれなかったら、誘拐とか拉致とか思われてもしかたない絵だったろうなぁ…
　で、後部座席に静恵を寝かせて、静恵の隣に座った優子ちゃんとこれからの予定の変更について相談することにした。
　当初の予定では、快感に負けた静恵を二人の言葉で落としてから、３Pに及んで止めをさそうということになっていたのだけど、その前に当人が気絶してしまったので計画の練り直しになったのだ。
　とりあえず、行くことになっている静恵のご両親の家に、少し遅れると優子ちゃんに電話してもらった時、天の配剤としか思えない幸運な出来事が起きた。
　静恵のご両親が、急な法事で石川県にいくことになり、二日ばかり家を空けるということになったのだ。
　何でも静恵のお父さんの伯父にあたる人が百何歳かで大往生をとげたそうで。
　急にいくことになったけど、連絡ついてよかった、まぁ、勝手にくつろいでいてくれという言葉で、優子ちゃんは電話を終えた。
「何か……」
「らっきーですね」
　とりあえず行く場所は決まった。ご両親がいないということは、静恵の実家は二日間自由に使っていいということだ。
　その間に一気に事を進めてしまおうということにして、僕は車を秩父に向けた。

　着いたのは夕方、慣れない道ということもあってちょっと迷ってしまったので少し時間がかかってしまった。
　幸いというかなんていうか、静恵はまだ気絶していた。寝息が規則正しいので、眠っているという方が正しいかも。
　優子ちゃんの先導で、僕が静恵を抱えて彼女の実家に入る。少し緊張しているのが自分でもわかり、苦笑したりした。
　静恵のご両親の家は平屋の３DKといった感じ。広い庭、家全体を垣根で囲んであり昭和っぽく作ってあるような家だった。
　玄関から入って、庭に面した廊下を歩いて客間に案内される。優子ちゃんによると、いつもここに泊まりに来るときはここで寝ているとのことだった。
　それで、そこから襖をあけて隣の居間の方に案内され、優子ちゃんが淹れてくれた煎茶をすすりながら、今後のことを二人で考える。
「どうするんです、これから？」
「うぅ〜ん。考えどころだねぇ」
　ご両親がおいて言ってくれたというお稲荷さんを頂きながら、まだ眠りつづける静恵に視線を送る。
「とことん、虐めてみようかな」
「いつも虐めてるんじゃないですか、当山さん」
　小学生に的確に突っ込まれて、一瞬言葉につまってしまう。咳払いして取り繕うように僕は言う。
「いつもより、過激に、ハードに、ヴァイオレンスにやってみようかと」
「ばいおれんす、ですか？」
　言葉の意味がわからないって感じの優子ちゃん、言ってる自分もよくわかってないとは言えない。
「まぁ、二人でいぢめてみよう。何か、僕らチームワーク良いからね」
「お母さん大好きチームですから♪」
　そう言うと、なんだかいい雰囲気になってしまう僕ら。
　優子ちゃんが隣に擦り寄ってきたので、僕は彼女のＴシャツに自然に手を滑り込ませる。
「当山さんが、ボクとＨなことしてたら、お母さん、どう思うかな…？」
　幼い乳房の感触を手のひらで楽しみながら、僕は優子ちゃんの顔を上げさせる。静恵とは全然顔立ちが違うけど、Ｈなことをしている時のオーラみたいなのは、似ている気がする。
「怒るか、ショック受けるか、嫉妬するか…　う〜ん、全部かもしれないね」
　想像してみるけど、僕は静恵が怒ったのを見たのは、初めての夜の時だけだ。あの時だって怒るまで時間かかったしなぁ。
　気が弱いから、怒るのになれてないのは間違いないし。
「目の前で二人で見せ付けてあげようか。それであとは臨機応変に、と」
　乳房への愛撫で可愛くトロンとした瞳で、優子ちゃんは頷く。
「りんき、おうへんですね……　ううん…」
　臨機応変、またの名を行き当たりばったりとも言う。
「じゃあ、隣の部屋でＨなことしてようか」
「もうＨなことしてますよ、当山さん…」
　そうして少女を抱えて、僕は静恵の居る客間に戻っていった。

　静恵の服をまた脱がせて、後ろに手を回し両手首を軽く腰紐で縛る。この腰紐はこの家にあったのを無断で借用した。
　明かりを落として、薄暗くした部屋で優子ちゃんと二人、裸になったあたりで、静恵が覚醒するような気配があった。
「じゃあ」
「はじめましょうか」
　こんな感じで優子ちゃんとの性行為を始めた。静恵が目を覚ましたのはそれから５分もしないうちだった。

　で、行為も終わり、静恵の予想以上の狂態に思考がどうも進まないでいる。
　静恵に離婚を承諾させる。
　これが僕と優子ちゃんの目的。
　何となくの予想では、静恵なら優子ちゃんとの性行為をみたら、どんなことでもするから、それだけは止めてくださいと哀願してくると思っていた。
　そうしたら、じゃああの男と離婚してくれ、と言うつもりだったのだ、最初は。
　でも、目を覚ました時、そして僕ら二人の行為をみた静恵の反応、それと何だか妙な迫力があって静恵ともやらないとなと思い、人生初の３Ｐに突入したのだった。
　これを臨機応変といえるか、大変怪しい。
　優子ちゃんが持ってきてくれた麦茶を飲んで一息つく。
　二人で静恵を挟むようにして、何となく寝そべっている僕と優子ちゃん。
　さっきの静恵は、今まで何度も抱いたけど、最高の感触を僕に味合わせてくれた。奥が深い女だなぁと、感心してしまっている僕。
　これからどうしようかと考えながらも、僕は無意識にまた、この熟れた大きな乳房をゆっくりまさぐり始めてしまう。
　まぁ、やりながら考えよう。臨機応変ってことで。
　優子ちゃんも笑顔で、反対側から、静恵の下腹あたりをまさぐり始めている。この身体を前にして我慢しろっていう方が無理だと思うことにする。
「わ、わわっ！　すっごいです、ここ」
　優子ちゃんが軽く静恵の淫裂に指を這わせた。
　するとゴポッという音がして、静恵の膣の中に納まっていた先ほどの僕の大量放出品が、トロトロと溢れ出してきたのだ。アナルの方に垂れてそして布団に染みを作っていく。これはお漏らしと思われるかもしれないくらいの染みが広がった。我ながらよく出したな、一回で……
「ん、んん……」
　右の乳房を揉んで、乳首を軽く摘んでいると、身体だけが先に反応してきた。乳首がみるみる隆起していく。
「お母さん、オッパイ凄いですよね〜」
　すると反対側の乳房を優子ちゃんがいじり始めていた。
　静恵の乳房は、１５０センチの身長に不釣合いに大きい。メロンがぶら下がっているような質感だ。これで感度も中々いいんだから、なお凄い。
「うらやましい？」
　乳房を弄ぶようにゆっさと手で揺すると、優子ちゃんは笑って応える。
「ここまではいらないかなぁ。でも、人並みには育ってほしいです」
「肩こってるしねぇ、静恵」
「はふ…　ん…　あぁ…」
　あえぎ声が漏れ始めた。こうなるとどこで起きるのかちょっと楽しみになる。
「優子ちゃん、オモチャとって」
　静恵の乳首を軽く含む。
　今日の朝渡したバイブセットの袋、静恵は素直だから本当に荷物の中にいれておいてくれたのだ。
　そこからピンクローターを取り出し、スイッチを入れる。
　クリトリスにいきなりやったら、すぐ快感に目を覚ましてしまいそうなので、まず乳首あたりを弱振動で責めてみる。
「あふ…　あぅ」
　声が大きくなってきた、閉じた瞼の下の眼球が動いている。覚醒は近いかな？
　その時、古い表現を使うなら豆電球が点いたみたく、僕の中に妙案らしきモノが浮かんだ。上手くいくかいかないかは、臨機応変ってことで。
　静恵のだらしなく開いたままの股の間に座り込む。
　静恵にこれからしようと思うだけで、僕のモノは元気を取り戻していた。
「あれ、またお母さんとしちゃうんですか？」
　静恵のオッパイを本当に楽しそうにしゃぶっていた優子ちゃんが顔を上げる。
「思いついたことがあるんだ。静恵が起きたら、話しあわせて」
　いつもの硬度、長さになった僕の分身を、静恵の精液したたる膣穴にあてがう。何の愛撫もしていないのに、スムーズに僕のは静恵の中に入っていった。
「あ、あ、あぁ…」
　膣の感触は、僕のが潤滑油代わりになって、いつもより背筋にゾクゾクくる。出そうと思ったらすぐ出せるかもしれないくらい、気持ちいい。
　体は動かさず、中に入れた肉棒だけ動かしてみる。
　静恵の体は僕のに明らかに反応してくれて、少し動かすだけで身体がビクンと反応している。
「隆さん、お母さんいじるの上手いですよねぇ。尊敬しちゃいます」
　僕が下に移ったので優子ちゃんは上を独占している。まぁ、ここ数ヶ月、この身体に没頭していたのだから、上手くて当たり前。
　優子ちゃんは手で左の乳首を摘んで、舌で右の乳首を嬲っている。この子も只者じゃないと思う。
「ふふん…　あぁ、あ、あ…」
　僕と優子ちゃんがリアクション起こすと、ちゃんと反応が返ってくるようになった。
　入れたアソコからも、愛液が流れ始めている。
「そろそろ、かな…」
　頃合いを見計らって、ゆっくりと腰を前後に動かし始める。こうやっていると、初めての夜のことを思い出して、分身がさらに高ぶっていくのが分かる。
「あぁ、あぁ、あ…　あ、あ、た、隆さん！？　そ、それに、優子！！」
　さすがにグラインドさせたら、目が覚めたようだ。快感に澱んでいながらも、静恵は目を覚ますと何とか今の状況から抗おうとし、僕から逃げようとする。
「た、隆さん、ヒドイ、です。　あぅ！　や、やめてください！　優子も、や、やめて！」
　さっきの狂態も一回絶頂に達してしまったからか、自制が効いているようだ。まぁ、普通の親なら娘を交えての３Ｐなんて、絶えられないだろう。
　でも、静恵はもう、その普通のラインをとっくに踏み越えてる。
　そのことを僕は思い出させてやることにした。
「何言ってるの静恵。さっき言ったじゃないか、僕が満足するまで相手してくれるって」
　ジタバタしていた静恵の抵抗がピタッと止む。涙で潤んだ瞳が悲しみを湛えて僕を見つめていた。僕が一番好きな、静恵の瞳だ。
「で、でも…　わ、わたし、この子の、あぁ！　母親なんです！　そんな前で、なんて…たえられ、あぅ、ません！」
　優子ちゃんの動きだけでも止めるように、手で彼女の頭を抱きしめるようにして、僕を見る静恵。優子ちゃんは静恵に抱きしめられて嬉しいのか、動きを止めていた。
「でもね、静恵。さっき自分で何て言ったか覚えてる？」
　僕の言葉に静恵の表情が凍りついた。さっきの狂態の記憶が蘇ってきているのだろう。
「色々言ってくれたよね。けっこう嬉しかったよ」
「そ、そんな、あれは……」
「あれは、嘘、だったの？」
「そうなの、お母さん？」
　二人に問われ、静恵は言葉を濁す。母としての最低限のプライドが、娘の前で再び乱れるのを必死に抑えているのだろう。
「お母さんがどうしてもって言うから、代わってあげたのにぃ。なら、いいもん。ボクも隆さんの相手するから」
　頬を膨らませ、可愛く拗ねる優子ちゃん。いつの間にか、僕のことを名前で呼んでるし。
「え、そ、それはダメ！　優子、ダメよ」
　僕はそこで、腰の動きを止めてみた。ちょっと優子ちゃんに任せてみよう。
「えぇ〜〜」
　優子ちゃんの手がそろりそろりとある場所に伸びているのに、静恵は気づいていない。
　優子ちゃんは顔をずいっと静恵の顔に近づけた。キスする寸前って距離まで。
「お母さん、さっきの嘘だったんなら、ボクだってもっとＨなことしたいんだよ」
　優子ちゃんの手が、静恵最強の性感帯、クリトリスに伸びていた。あられもなく勃起したその肉豆を、優子ちゃんが摘み上げる。
「こんな風に、ね♪」
「あぁぁぁぁ！　はぁ！　あ、あぅ！　あぁぁ！　だ、だめ、そこだめ！！」
　静恵が絶頂を迎えた証が、僕の分身を締め付ける。こらえる準備してなかったら、今ので出ちゃっていたかもしれない。
　絶頂に達して、身体を反らせる静恵。口から泡を吹いてるなんて、よっぽど効いたんだろう、今の一撃。
「じゃあ、お母さん、代わってくれる？　ボク、まだアソコに男の人の入れたことないんだけどね……」
　優子ちゃんは静恵の快楽に澱んだ瞳を見つめながら言った。この子も静恵いじめる才能、あるよなと他人事のように感心してしまう。
「隆さんのだったら、入れてみたいなぁって思ってるんだ」
　色欲に彷徨っていた静恵の意識は、その言葉ですぐに覚醒した。慌てて身体を起こそうとするけど、僕のは入ったままだし、今や静恵より背が大きい優子ちゃんが覆いかぶさるようになっているので、ジタバタするので精一杯って感じだ。
「だ、ダメ！　ぜったい、それだけは、だめ！　ダメよ、優子？」
　必死に首をブンブンと横にふって、拒絶する静恵。僕からは優子ちゃんの顔見えないんだけど、きっと小悪魔のような笑顔をしているに違いない。
「どうして？　お母さん、隆さんのオチンチン、好きじゃないんでしょ？　さっきはあんなこと言ったのに、嘘だったんでしょう？　なら、ボクにも使わせてくれてもいいでしょう、お母さん？」
　最後のお母さん、って言葉が、ハッキリと聞こえた。静恵が何を言えばいいのかと言う感じで視線を彷徨わせ、僕を見つけて助けを求めるようにすがりつく眼差しを向けてきた。
　えっと、ここで頼られても困るんだけど。
　第一、僕には優子ちゃんの狙いがよくわかっていないのだ。臨機応変すぎる。
「お母さん、誰のオチンチンでも気持ち良くなっちゃうんでしょう？　だって、あんな最低の男と毎晩Ｈしてるんでしょう？」
　優子ちゃんの手が再びクリトリスに伸びてきた。今度は人差し指と中指で、クリトリスを擦りあげるつもりみたいだ。これは、静恵にはかなり効く、間違いない。
「それでも足らなくて、隆さんとも毎日毎日Ｈなことしてるんだよね、お母さん」
　静恵にはもはや悪魔の囁きレベルに達していると思われる優子ちゃんの言葉。お母さんとまたハッキリ言ったところで、優子ちゃんの指が動いた。
「あぁぁぁぁぁあぁ！　あ、あぁ！　はぅ！　あぅ！！　あがぁ…」
　僕ですら滅多にやらない荒技、静恵は仰け反り、口を最大限に開きその口角には泡と涎が…
　思わず出そうになるほどの扇情的情景だけど、まだマズイと思い必死に堪える。
「あ、あぁ、あ…　だ、だめ、そこ…」
　まだ何とか気絶してないらしい。きっとここで自分が脱落したら節操のない僕が娘に襲い掛かるのが分かっているのだろう。必死に堪えているその姿が健気で可愛い。
「お母さん。なんであんな男と毎日Ｈなことできるの？　ボク、あいつだいっきらいなんだよ」
「だって、そ、それは…」
　と、霞んだ瞳が僕を見つめる。そう言えば、僕がドンドン旦那ともＨしろとか言ったんだっけ。前は拒もうと思えば少しは拒めたとか言ってたような。忘れておこう。
「それでも足らなくて、隆さんに手を出して、はまっちゃったんでしょう？」
「そ、それも…　た、たかしさんが…」
　優子ちゃんは事実を知っていながら歪曲して静恵に話している。なんか息詰まるネゴシエーションな展開だ。
　僕に犯されまくったのが始まりだと言っていいのか、静恵は靄がかかった頭で必死に考えているみたいだ。
「そんなＨなお母さんがボクに文句いえるわけないよね。そうでしょう？」
　完璧に優子ちゃんに言い負かされている静恵。どうしていいかわからず、涙がポロポロと零れだしている。
「た、隆さん、お願いです…　ゆ、優子は、優子は……」
　静恵は僕に話を向けてきた。けど、ここでどうリアクションとればいいか本当に困る。
「隆さんは、ＯＫですよね？」
　そう言って僕に振り向く優子ちゃん。片目が可愛くウィンクしている。これで何となくだけど、僕がとればいい態度がわかった。
「静恵は誰でもいいみたいだから、しょうがないかな。僕も優子ちゃんに相手してもらおうかな？」
「だって」
　この僕の言葉が、静恵の中にあった最後の矜持を崩し去った。
　瞳の中に絶望がやどり、そしてその後に捨てられることへの恐怖と哀願の情がありありと浮かんできた。
「た、隆さん！」
　静恵は予想できない行動に出た。
　普段は寝転がったら、自分から起き上がれない静恵が僕の方に手を回し、優子ちゃんを支えにして起き上がった。自然、座位みたいな形になる。優子ちゃんは押しのけられた形になったけど、その手を静恵がしっかり握っているのがわかった。
「捨てないでください！　お、お願いですから！！　私、本当に何だって、何だってしますから！！」
　激情、そう言っていいほどの静恵の高ぶりだった。
「この子は私にとって一番大事な宝物なんです。た、隆さんは、私が、私が初めて、心を捧げた人です！！」
　その告白に顔を赤らめてしまう僕。て、照れる。
「その二人が、私から離れてしまったら、私は、私は……　生きていけません…」
　そう言って凄い勢いで交わされる口付け。舌が別の生き物のように僕の中で蠢く。
「だ、だから、お願いします。お願いします」
　何を頼んでいるのか自分でもよく分かっていないと思われる静恵。手を握られたままの優子ちゃんが、嬉しそうにこっちに向けてＶサインしているのが見えた。
　後は、僕の出番ということだろう。
　唾液が流し込まれるくらいに感じるキス。静恵は必死になって自分の今を守ろうとしてくれている。不器用なんだけど。
　それに嬉しくなって僕は応えた。静恵はもう僕らのモノだ、完全に。
　そんな確信が芽生えた。今以上にこの可愛い人を犯して侵せるんだ。
　背筋を狂おしいほどの歓喜が通り抜けた。
「静恵。じゃあ、僕のお願いなら、なんだってしてくれるんだ？」
　入ったままの僕のを深く突き刺すようにする。再開した注挿に、静恵が喜びの反応を見せた。
「は、はい…　静恵は、た、たかしさんだけの、モノです…」
　涙で濡れた、快楽に染まった愛しい顔。
　それを態度で示すつもりなのか、静恵は自分で必死に腰を前後に振っている。
「お母さん、可愛い♪　大好きだよ」
　これが絆とばかりに、静恵は優子ちゃんの手を握ったままだ。その気持ちがわかっているのか、優子ちゃんは嬉しそうだ。
「ボクもお母さんがいない時は、隆さんとＨなことしないから、うん♪　だから、ボクも一緒にまぜてもらっていいよね」
　優子ちゃんが再び僕にだけ見えるようにウィンクしながら、言った。ここだけの話だよって意味だろう。
「ほ、ほんと…　お母さんからたかしさん、と、とらないでくれるの？」
「うん。ボクが一番好きなの、お母さんだもの」
　そう言って顔を近づける優子ちゃん。自然にそれに応じ、静恵と優子ちゃんは深い口付けを交わした。なんか、この親娘キスシーン、無茶苦茶そそるんですけど。
「た、たかしさんも、いいですか。た、たかしさん」
　キスが終わった後、安心したのか静恵は手を離して僕にしっかりしがみつく姿勢をとった。深い挿入だと感じすぎると言う彼女が、自ら必死になって僕をいざなってくれているのが、感動感激だ。
「たかし、さん…　こ、これからは、さんにんで、い、いっしょ、ですよ…」
　自分を覆っていた枷を全て取り払われた静恵は、歓喜の中に居るようだ。いつも僕としている時はどんなに快楽に沈んでも、愁いがその芯に残っていたのだけど、それが無くなっている。
　きっと、静恵はこの時初めて、言葉や感情だけでなく、僕に全てを捧げる覚悟ができたんだろう。
　その愛すべき人を得た僕は……
　全身の毛穴が総毛立つほどの歓喜を感じていた。
　これが、僕の求めた全て。そしてそれが自分のモノになった。
　その喜びが身体から溢れそうだった。
　下半身、僕の分身は静恵の中にいながら、今までにないくらい膨張していた。
「あ、あぁ……　た、た、たかしさん！　すごっ、すごい！　な、な、ななんです、コレ！？
　い、いつも、あぁぁん！　はぁ、はぁん！　いつもより、すごいです、う、うれしいです」
　少女のように喜びを感じながら、静恵は自ら動くのを止めない。
　ここは少し虐めたくなったので、僕は静恵のクリトリスに手を伸ばそうとしたら、そこには先に少女の手が伸びていた。
　優子ちゃんが後ろから静恵に抱きついて、胸をもみ上げ、そして淫裂の突端にある肉豆に手を伸ばしていた。この子も楽しそうだ。きっと、僕も彼女に負けないくらい楽しそうな顔をしているんだろう。
　クリトリスを擦られ、静恵は痙攣するかのように身体を反らして絶頂を一人迎える。
「あぁぁぁぁぁああああっ！　あ、あふ……　はぅ…　た、たかしさん、ゆうこ…」
　バージョンアップした（？）静恵は一味違った。いつもならここでグロッキーになるのに、まだ腰を動かして、膣の中を締め上げる。僕らが満足するまで、頑張るつもりなのだろう。なんだか聖母のようなオーラすら僕は感じていた。
「たかしさん…　わ、わたし、がんばりますから…　なんでも、な、なんでも、していいんですよ…」
　快感に狂いそうなはずなのに、今までみたことない優しい笑顔をむける静恵。これ以上大きくなるとは思っていなかった僕のモノは、興奮にさらに硬度を増す。先走りの汁がこぼれまくっている、気を抜いたらすぐ出ちゃいそうなのを、必死に堪える。
「じゃあ、静恵……　上になって」
　僕が静恵とする時に好きな体位は後背位と騎乗位だ。今の静恵の状況なら、断然騎乗位の方がよさそうだと思いそう言う。
「は、はい。わかりました…」
　体位を変える為、一回僕のを抜いて優しく僕を倒す静恵。彼女は１２０％以上、この行為を喜んでいるのが分かる。それくらい、積極的だ。
　抜けてみてわかった。僕のモノってここまで大きくなれたんだってくらい、僕のは反り返っている。これは自慢できる大きさだぞ。
　寝そべった僕によく見えるように跨って、静恵は僕のをまず手に握った。
「たかしさん……　ほんとうにすてきですよ、コレ……　これからも…」
　そこで彼女は僕の竿先を自分の膣口にあてがう。精液、愛液がポタポタと滴り落ちるのを嬉しそうに感じながら、静恵はそれをまず僕のに塗るように動かす。この応用テクニック、今までの静恵にはなかったものだ。
「ずっと、あいしてください、ね……　お、おねがい、します！！」
　そう言って身体を沈めた静恵。ずぶぅと凄い音がして、僕のがのめり込んだ。膣中は別の生き物のように蠢いている。すぐいきそうになるのをこらえ、僕は静恵に言った。
「じゃあ…　今度はお尻を自分で広げてみせて」
　余裕の無くなっていることを悟られないようにして、僕が静恵に言うと、彼女は何の躊躇いも見せずに、自分の尻肉を摘んで、菊蕾をさらすようにする。
「じゃあ、優子ちゃん、好きなの入れてあげて。お母さんの大好きなお尻に」
「はぁ〜〜い♪　待ってました」
　バイブ袋から優子ちゃんが取り出したのは、ノーマルのバイブレーター。成人男性の平均並の長さと太さの張り型だ。
「お母さん、いっくよぉ〜♪　ほら、もっと広げて」
「は、はい。ゆっくりいれてね、ゆうこ……」
　拒まず迎え入れる静恵。やっぱバージョンアップしてるよなぁ。
「あぁぁぁあぁぁん！　す、すごいの、それ…　ま、まえとうしろ、まえ、はぁん！」
　優子ちゃんによって入れられたバイブ、入ってくるのが僕にも分かった。ますますキツクなる静恵の中。これはそんなもたないぞ…
「お、おかぁさん。すっごいね。ボクも、なんだか…」
　優子ちゃんは片手で、バイブを前後に動かしながら、自分の幼い秘裂に指を這わせる。
「三人でいっしょにいけるようにしよう、いいね」
　僕に圧し掛かりながら快感に震えつつ腰をグラインドさせる静恵。僕の言葉に、
「は、はい。い、いっしょです、いっしょ…」
　と何度も頷いている。もう限界をとっくに超えてるだろうに、静恵はまだ、僕らのために行為を続けようとしている。
「ゆ、ゆうこ、いける…　いけるの？」
「う、うん。ボクも、いきそう。いっちゃいそう…　お母さん！」
　自らの愛撫に堪えられなくなったのか、優子ちゃんはバイブの前後運動をしていた手を放し、静恵にもたれ掛る。もう手を動かすのもやっとって感じだ。
「だめ、だめよ、まだ。さんにんなの、さんにんでいくの、いい」
　ここで静恵、僕が目を丸くする行動にさらに出た。正直、呆気にとられた。
　静恵はまず自分で身体を起こすと−これだけでも、凄い。静恵は腹筋が全然できないほどの筋力ゼロなのに−、膝立ちでもたれ掛った優子ちゃんにキスをすると、自分から優子ちゃんの無毛の秘裂に指を這わせ、愛撫を始めた。
　それで、お尻に入ったバイブは右手で自分から抜けないように深く差し込み、なんとバイブのスイッチまで入れたのだった。
「あああぁぁあぁう！！　こ、これで、いっしょです！　さんにんで、さんにんで…　はぁぁぁああぁ！　はぅ、はっ…　あぁぁ！」
　静恵の美しい狂態。大きな乳房が目の前で弾けている。それを僕は爪が食い込むくらい強く握った。こうでもしないと、すぐにもでちゃいそうなほど、今の静恵は凄いのだ。
「もっと、もっとです！　た、たかしさん、もっとつよくても、あぁぁ！　ちぎって、ちぎっても、いいです！！　おっぱい、ちぎって！！　つぶしてぇ！」
　もう、痛みすら彼女の中では快楽に変じている。ダメだ、こらえられない！！
「静恵、でる。だす、出す！！」
　声を張り上げる。もうすぐにでも出したい。静恵の中に精子をぶちまけたい！！
「いいですよ！　ゆうこ、ゆうこもいくの、いくのね？　あ、あたしも、いく！　たかしさんも、ゆうこも、あたし、あたしもいくの！！　あぁぁぁ！　いって！！　いって！！！」
　静恵のその叫びが合図だった。
「し、ずえ！！！」
「おかあさん！！」
　僕は射精した。ドクンドクンという感じで。身体中の体液がペニスから迸るような奔流が駆け巡った。
「あぁぁっぁぁあぁぁっぁっぁぁあああああああああぁぁぁぁああぁあぁん！」
　そして三人の中心にいた静恵は、僕の迸りを子宮で受け止め、なんども身体を痙攣させながら、絶頂の迎えていた。
　穏やかに、幸せそうに、嬉しそうに。ホント、観音様か聖母様かって感じのオーラが出ている感じだ。それほど、今の静恵は慈愛に満ちている。
　バイブがお尻から抜けた。ブインブインと動きを止めずに布団の上を転げ回る。そういえば、ここ布団の上、それよりここが静恵の実家だってこと、見事に忘れきってたぞ、僕。
　なんか別世界いってたな、三人して。
　静恵は穏やかに微笑んだまま、もたれかかった優子ちゃんをその豊満な胸に抱きとめていた。優子ちゃん、半分以上意識が飛んでいるようだ。
　静恵が腰を少しあげる。全てを出し切ったって感じの僕のペニスはヌルンって感じで、彼女の中から抜け落ちる。
　そして、僕の人生最大と思われる大射精をあびた静恵の膣から、ボタボタボタって擬音が似合うくらい、白濁液が滴り落ちている。その我ながらな凄まじさに呆然としていると、熱い滴りが静恵の淫裂から迸りだした。
　失禁してる……　もう身体の制御なんか効かない状態みたいだ。
　熱い滴りを下腹に浴びせられても不快感は不思議と浮かばない。かなり長い放尿だ。
　静恵はそれを恥ずかしがりもせず、ただ嬉しそうに、幸せそうに優子ちゃんを胸に抱きしめている。きっと気づいてないのだろう。
　やっと迸りがおさまり、僕の下半身は凄いことになっている。でも、僕は静恵の顔から目が放せなかった。
「たかしさん…」
　静かに呼ばれて、僕は上体を起こす。すると、優子ちゃんにしているみたく、僕の頭を静恵は優しく抱きしめた。
「さんにんで、ずっと、です……」
　その言葉、そしてその笑顔。
　最初は怯えて泣く、彼女を愛した。僕に犯され、涙する彼女を愛おしいと思った。
　でも、今は……
「あいしてます、たかしさん、ゆうこ……」
　聖母のごとく微笑む、この十歳年上の女性に、僕は再び愛した。
　これから、彼女の言うとおり、三人の物語が始まる。
　僕と、静恵と、優子ちゃんの。