【エピローグ】
　
　翌日、目が覚めてからが大変だった。
　いつの間にか、三人で裸でその場で意識を失っていた。あれは眠りに落ちたって感じじゃない。僕も気絶したみたいだ。
　目が覚めた時には、もう翌日の昼だった。
　起きた時、現実世界に戻ったばかりの静恵はパニックになった。
　なんで、いつの間に、実家に帰っているのか。
　それに、明らかにお漏らし三回はくらったと思われる布団の惨状、それに、自分の身体や僕の身体がビチョビチョな状態に、慌てふためいたりした。
　そのパニックで目を覚ました僕は、何だか安心した。あのハイパーな静恵も好きだけど、いつもの静恵も好きだし。
「た、隆さん。優子、お、起きて。早く！　お父さん達にこんなの見せられないから！」
　脱力しまくった僕と優子ちゃんに反して、静恵は何だか元気だ。肌も心なしかツヤツヤな感じが。
「こんなのってね」
「ボク、まだ眠い〜」
　不承不承起きた僕と、また眠りの園に戻ろうとする優子ちゃん。
「隆さん！　どうして、私、ここにいるんですか！？」
　パニック状態で、まだ服も着ず、僕に詰め寄る静恵。なんか逆らえないオーラを感じるんですけど。
「僕らがここに運んだんだけど」
「じゃ、じゃあ、お父さん達は！？」
「オジサンが亡くなったとかで、明日まで、だっけかな、帰ってこないって。だから僕もお邪魔したんだよ」
「お、お父さんたち、いないんですか……　よかったぁ〜」
　そこで、ペタンと腰を下ろし肩の荷を降ろしたような静恵。
「で、でも、このお、オネショみたいなのは…　ここまで凄いと洗ってもダメですよ……」
　途端に主婦の顔になり、布団の惨状に落ち込む静恵。
　いぢめたくなったので、僕がその原因を多少脚色して話してあげる。
「まぁ、それの原因は僕が２割で静恵が８割ってとこかなぁ。静恵が僕の出したのボタボタこぼして、最後にお漏らししたんだよ。僕の身体にほとんどかかったからそんなモンですんだけど、本当に凄かったんだから」
　その衝撃の事実を聞き、トマトみたく赤くなる静恵。
「う、嘘ですよね、それ……」
「僕が嘘ついてどうする。触ればわかるでしょ、ほら」
　そこで、僕は昨夜の攻撃でガビガビになった僕の陰毛地帯に、静恵の手を導く。
「あ、あぁ…　こ、これ、ホントに……」
「わかってくれた？」
「は、はい」
　三十五歳でお漏らししたのがショックなのか、静恵がず〜〜んと沈んだのがわかる。
「とりあえずさ、お風呂沸かして、布団代えて、なんかご飯つくってよ。話はそれから、ね」
「は、はい。そうですね。わかりました」
　とりあえず目的が決まったからか、少しシャンとして静恵は立ち上がるけど、辺りを見回して何かを探していると、再び僕に不安そうな視線を送ってきた。
「どうしたの？」
「あ、あの…　わたしの下着とか、見当たらないんですけど…」
　言われて僕もこの客間を見渡してみる。確かに、僕の服や、優子ちゃんのは転がってるけど、静恵のはない。
　……そういえばと思い出す。
　昨日、裸の静恵に服は着せたけど、下着は面倒くさいから、つけなかったんだっけか。で、その時のモロモロのものは鞄につめこんで、まだ車の中だったっけか。
　以上のことをかいつまんで話すと、静恵が困ったように眉根を寄せる。今更ながら裸なのが恥ずかしいのか、静恵は必死に前を隠している。胸は意味をなしてないけど。
「あ、あの、じゃあどうすれば……　まさか」
　僕の顔を見ただけで考えていることがわかったらしい。
「言わなくてもわかるって、嬉しいね、うん。その通り」
「は、はい、わかりました」
　そのまま、何も着ないで、作業を始めることにした静恵。恥らう姿がまた可愛い。
　前を隠して部屋を出ようとする静恵を僕は呼び止める。
「…なんですか？」
「言い忘れ、おはよう、静恵」
「はい、おはようございます、隆さん」
　そう応えてくれた静恵は恥じらいながらも、嬉しそうだった。

　とりあえず布団を二組、静恵が運んできた。そして汚れた布団を目のつかない部屋に運んでいく。
　優子ちゃんと僕は新しくひかれた布団に寝なおしてゴロゴロする。よっぽど疲れたのか、優子ちゃんはクークーと寝息を立て始めた。
「母がお稲荷さんたくさん作ってくれてたので、もってきました」
　お盆を持つと、身体が隠せないのが恥ずかしいらしく、モジモジって感じで静恵がやってきた。お盆には昨日食べたお稲荷さんが八個ばかりのっていて、それにお茶をもってきてくれた。
　空腹なこの身にはありがたい。僕はすぐさま、お稲荷さんに手を伸ばした。
「お風呂沸かしましたから、すぐは入れますよ。どうします？」
　裸だと落ち着かないらしい静恵は、縮こまるような感じでチョコンと僕の横に座っている。
　お稲荷さんを二個瞬く間に平らげ、お茶を飲んで一息ついた僕は、見慣れた静恵にムクムクともたげて来るモノを感じてしまった。ホント、節操なしだ。
「よし、優子ちゃんも寝てるみたいだい、一緒に入ろうか」
「え、いっしょ、ですか？」
「うん。だって、下半身の惨状は、静恵のせいだしね、洗ってよ」
「で、でも、昨日あんなに…」
「昨日は昨日、今日は今日。返事は」
「は、はい。わかりました。洗わせてもらいます……」
　無論、身体洗うだけで済むわけがない。

　静恵の実家のお風呂は、豪華ヒノキ風呂だった。それに地下から温泉くみあげているとか。かなりの広さに思わずはしゃぐ。
「た、隆さん、大きくなってますよ」
　下半身をスポンジで洗ってもらっていると、やっぱりちゃんと大きくなる僕の分身。
「それも洗ってあげて。あ、スポンジより、舌がいいかな〜」
「し、舌ですか、はい〜…」
　言われると僕の下半身を覆った泡をお湯で流して、静恵は抵抗なく僕のを口に含もうとする。
　やりづらいだろうと、立ち上がるといい位置に静恵が傅いている。こうなったらさせることは一つ。
「静恵、口だけでやってね。手は使わない、ＯＫ」
「はぅ…　わかりました」
　仁王立ちで静恵にフェラチオをさせる。征服してる感じが実に良い。
　それに、静恵にもいい変化があった。戸惑わないのだ。
　いつも僕の奇妙奇天烈な要求を聞くと慌てたり臆したりするところがあったんだけど、今日は迷わずにしたがっている。
　なんでもします、と言った昨日の言葉を実践しているのだ、静恵は。
「な、なんか、隆さんの、大きくなってます。あぅ、前より」
　上目遣いでしゃぶられながら、そう言われると何となくそんな気もして、嬉しくなる。昨日の拡大状態の影響で、僕の分身は成長してくれたらしい♪
「く、口にいれるの、た、たいへんです。舐めるの、はぁ、たいへんです、あぅ」
　それに反りもよくなったらしく、手を使わずにしゃぶるのは大変そうだ。小さい口と短い舌で、必死に言われたことをしようとしてくれている。
「キツイ？」
「す、すいません…　手が使わせていただければ、何とか…」
　ここで普通のフェラチオをさせてもつまらない気がする。すると、考えられるのは…
「じゃあ、僕が手伝ってあげるから。噛んだらダメだよ」
　そう言って僕は静恵の頭を手で持って……
「ふ、ふぐぅ！　あ、あぅ！」
　思いっきり口の中に自分のを押し込んであげた。久方ぶりの喉奥の感触に鈴口がしびれる。
「あごぅ！　ふ、ふぐ、あぐ！」
　静恵が涙目で苦しんでいるのが分かる。今までこのイマラチオって奴は一回だけしか試しにやってないんだし。静恵があまりに苦しむんで良心がいたんでやめたのだ。
　でも、もう彼女には遠慮のかけらもいらない。
　僕たちはそういう仲になったのだ。
　静恵もそれをわかっているらしく、苦しいながらも必死にそれを耐えている。唾液が凄く分泌されて、、僕のペニスを濡らしていく。
「おごぅ！　うぐ！　は、はぅ！！　はぁ〜〜」
　二十往復させたあたりで、ペニスを口から引き抜く。あまり遣りすぎて喉を痛めないよう思ったからだ。面白い刺激だったけど、声が枯れたらなんか嫌な気がした。今度、ちゃんと遣り方を勉強しておこう。
「げ、ゲホ、ゴホ…」
　咳込む静恵に労わりの言葉をかけないで、僕は次の命令を。
「したくなっちゃったからさ、お風呂でしよう」
　そういって、広いヒノキの湯船に身体を沈める。静恵は文句どころか、恨みがましい目つきも見せず、
「わ、わかりました」
　とだけ言う。
　長方形で、僕が足を伸ばして座っても、反対にもう一人くらい足をのばせる余裕のある広い湯船。静恵が入ってきて、
「どうしましょうか？」
　と訊いてきた。入れられることには微塵も抵抗がないのがわかる。昨日までの静恵だったら、きっと尻込みしていただろうね。
「後ろからがいいな。自分でやってみて」
「…はい」
　そういって、僕に大きなお尻をむけてゆっくり湯船に身をしずめる。
　湯船の中でそそり立っている我が息子を手で探りあてると、ゆっくり自分の膣口に導いていく。
「あ、あの…　前でいいんですよね？」
　意外な質問に、思わず口元が綻ぶ。ホント、積極的になってくれたね。
「後ろと前、両方使ってみようかなぁ。大丈夫？」
　面白そうなので、難問を提示してみる。
「あ、両方、ですか？　は、はい、頑張ります…」
　静恵はそう言うと、まず、前の秘裂に、僕のを沈ませていった。
「あ、あぁぁぁ！　ど、どうですか、隆さん？」
「うん、ぐっじょぶ♪　頑張って動いて」
「は、はい。あ、あぁ！　は、はふぅ…　は、お、お湯、中に…」
　自分で動き始めた静恵。僕はな〜んにもせず、静恵の大きなオッパイを後ろからゆっくり揉んだり摘んだりする。
「あぁ、指のあと、ついてるねぇ」
　よくみると、静恵の巨乳には、昨日の僕の指の跡がくっきりと残っていた。二三日じゃ消えそうにないな、これ。
「そ、そうですか？　はぁ！　でも、いいですよ、隆さん……　わ、わたしは…」
「僕のモノだからね。謝らないよ、静恵」
　そう言って、また乱暴に昨日ほどじゃないけど、乳房をつよく掴む。
「あひぃ！　そ、そうですよ、隆さんは、何をしてもいいんです！　あぁん！」
　苦痛を感じさせられても、静恵は嬉しそうだ。僕に身体を預けて、キスを求めてくる。
　顔をめぐらせた静恵の唇を強く吸い、舌をからませながら、静恵は嬉しそうに微笑んでいる。
「う、後ろ、いきますね。き、キツイかもしれないですけど、あぅぅ！！」
　躊躇いなく、自分の菊蕾にペニスをあてがい、腰を沈めた静恵。久しぶりに感じるアナルは前とは違った快感を僕に与えてくれる。
「あ、あのですね、隆さん…　お、お話したいことが、あるんですけど、いいですか？」
　快感に震えながら、静恵が僕にまた顔を巡らせ言ってきた。
　話の内容はなんとなく察しがつく。
「こんな時に？」
　茶化すようにいって、また胸をもみあげる。静恵は恥じらいを見せながらも、
「早く、言っておきたいんです…」
　と言う。
「じゃあ、言ってもいいよ。これに我慢できたら、ね」
　クリトリスへ伸びる手。来る劣情に身を硬くするけど、静恵から否定の言葉は出ない。
　クリトリスを二本の指で摘み上げる。
「くふぅ！　あぁん！　は、あ、だ、だ、だめ！！　キモチよすぎます！！　あぁぁっ！」
　痙攣＆絶頂、静恵が力なく僕にもたれ掛った。でも、トロンとした目で僕を見上げている。
「いじわるですね、隆さん…　はふぅ…　あ、あのですね、わたし…」
　まだ快感の余韻から抜けられないところに、入ったままの僕のと、指を膣内で動かすダブルの攻撃に、静恵は震えながら話を始めた。
「わ、わたし、り、離婚します……　あ、あの人と…　そ、それで、隆さんと優子と、一緒に、く、暮らしたいです…」
　彼女から言わせたかった言葉。それが思ったとおり出てきてくれた。
　嬉しくなった。神様に感謝の言葉を叫び上げるくらい。
「そ、それがきっと、一番いいんですよね、た、隆さん」
　揺ぎ無い決心をした静恵の笑顔。慈愛に溢れて、綺麗だった。
「もちろん、そうだ、よ！！」
　深く、アナルに入っていたペニスを突き動かす。
　照れ隠しには最低の行為かもしれないけど、僕の喜びはこうでもしないと表現できないくらい高まっているんだ。
　静恵を立たせ、湯船に手をつかせ、腰を向けさせる。
　僕の為だけに存在する彼女の膣口は、その主人を待ちわびて妖しく口を開いていた。
　そこに、収まるべきモノをあてがい、遠慮なく深く突き刺していく。
「あぐぅ！　す、すご…　あ、あぅ！！　あ、あぁ！！　　はぁん！」
「じゃあ、静恵、僕と結婚してくれるんだ？」
　これがプロポーズだとしたら、最低の状況と状態だけど、気にしないでおこう。
「は、はい！　も、もらってくれますか！？　あ、優子といっしょに！！」
「もちろんだって♪　三人からだけど、もっと増やしていこう、家族を！」
　そう言って卑猥な音を風呂の中に響かせ、僕らは交尾を続ける。
「あ、あぁ！　わ、わたしも、が、頑張りますから…　子供、うみたい、です！　欲しいです！！　く、ください、もっと！！　もっと、もっと、もっとぉ！」
「よし！　じゃあ、これから僕たちは家族だからね、わかった！　出すよ、静恵！！」
「は、はい！　で、でてください！　く、ください！　精子、精液、子宮、な、中です！！ いってください！！　あぁぁん！　あぅ！　はぁん！」
「で、でる！」
　これまた凄い射精量だとわかる。身体を根っこから抜かれているような感じ。静恵のせいか、僕がスケベだからか。
　まぁ、どっちでもいいか。
「あ、あぁ・・・　そそがれて…　わかり、ます、中、はぁ……」
　言葉にならない呟きをもらして、静恵が突っ伏す。よりかかっている僕に気づいて顔を巡らせると、優しくキスをして彼女は言った。
「可愛がってくださいね、隆さん……」
　もちろん、そんなの当たり前。

　風呂から上がるとニヤニヤした優子ちゃんが、お稲荷を頬張っていた。
「声、すごすぎ。起きちゃったよ、ボク」
　赤くなる静恵、僕は平気な顔で
「まいったねぇ。静恵、声が大きいから」
　と彼女のせいにしておく。
「あ、私のせいばっかにしないでください、隆さん。それとね、優子、ちゃんと聞いてほしいことがあるの」
　と自らバスタオル一枚なのに気づいているのか、静恵はキチンと正座する。それにつられパンツ一枚な僕と、Ｔシャツだけの優子ちゃんも正座してしまう。
「お母さん、あの人と離婚します。それで、隆さんと結婚するの。優子は、反対？」
「大賛成！！！！」
　ばんざーいと両手を挙げる優子ちゃん。静恵の隣に座っていた僕とハイタッチを交わす。
「そう、ありがとう。でもね、譲れない条件があります。隆さんもしっかり聞いてください」
「「はい！」」
　静かな迫力に、背筋が伸びる。
「優子と隆さんが、どうしてあんな関係になったのかは、もう問いません。でも、最後の一線だけはダメです」
「最後の一線って？」
「どのあたりまででしょうか？」
　思わず敬語で訊いてしまう。
　静恵はキッパリハッキリと言い放った。
「優子の中に、隆さんのを入れることです！！　浮気とか遊びなら、許します！　私以外の女を抱いても文句いいません！　でも、優子がもっと大人になるまで、絶対ダメです！！ いいですね！！」
　母親オーラに圧倒されてしまった僕ら。思わず顔を見合わせてしまう。
　しかし、静恵もすごいなぁ。浮気してもいいって、こうもキッパリ言うとは。でも、こんないい女性がいるんだから、しばらくは浮気する気は起きないだろうなと思う。
「大人になったら、いいのかな、お母さん？」
　優子ちゃんの素朴な質問に、静恵は余裕をもって応じる。一日で強くなったな、ホント。
「そうね。優子がしっかり大人の身体になって、それで隆さんに抱かれたいって思っていたら、お母さんは許します。でも、今、子供の身体で安易にやっちゃダメ、わかった？」
　なんか、性教育に煩い識者が聞いたら、目を回しそうな静恵の条件。
「じゃあ、三人でＨするのは？」
　その鋭い質問に、母静恵の装甲はダメージを受けた。
「そ、それは、隆さんがしたくて、優子もしたかったら、しょうがないかなぁって感じです」
　娘に敬語使う静恵。童謡は大きいようだ。
「じゃあ、今したいって言ったら♪」
「それで僕も許すっていったら〜♪」
　静恵、とたんに従順な女の方にもどってしまう。
　バスタオルを止めているところをピンと弾き、ゴロンと正座している静恵を布団の上に倒す。
「あ、あの、するんですか？」
「さっきは僕だけが楽しんだんだから、今度は優子ちゃんも一緒ってこと」
「そうそう♪」
「わ、わたし、すこしお腹すいてるんですけど」
「じゃあお稲荷さん食べさせてあげるから」
「うん、しながら食べてね。あ、口移しで食べさせようか、隆さん」
「ぐっとあいでぃあ、優子ちゃん」
「あ、ま、まだ昼なんですよ、二人とも。あぁ、あぅ！　はぁん！」
　静恵の抗議を黙殺して、二人の指はこの愛しい人を弄っていく。
　これから毎日、きっと夢のように楽しい日々になるんだろうなぁ〜。
　僕と静恵と優子ちゃん、で。

−終わり−