−４−

「はひ・・・　ふひぃ・・・　は・はぁ…」
　十何度目かの絶頂を、静恵さんは迎えた。体は弓そり、大の字になってそのまま白目を剥いて気絶をする。口から泡まで出ていた。
　只今朝の４時、もうかれこれ五時間責められている静恵さんは、三度目の失神をした。
「あ、残念。失神しちゃった」
　ローターをクリトリスに固定して、バイブを膣内に突っ込み、両方強で二分耐えられたら、次の責めは辞めてあげるという約束だったけど、これじゃ止めて上げられない。
　今までのプレイを総括するとこうなる。
　まず、一時間かけてこの居間で彼女と後座位で繋がっていた。そうしながら、ビデオを撮るのが趣味だという旦那さんの作品を、ＴＶに流してみていたのだ。
　家族が見ている前で犯されている錯覚を覚えた静恵さんは、必死で画面から目をそらそうとし、背徳感に咽び泣いた。
　そこで一回終わり、力無くうなだれる静恵さんを引っ張り、玄関先で立ちバック。もう、ここまで来ると半狂乱の一歩手前で、何をされても頷くだけだった。
　ここで心を少し戻すため四つんばいにさせて、お尻の穴を弄り始めた。こっちは凄い抵抗があるのか、慌てて自意識を取り戻し、やめて下さいと頼まれた。
　じゃあ、ということで賭けを始めた。
　まず、僕のモノを咥えて、五分でいかせたらいいという条件で。
　口ではほとんど経験がないという静恵さんは、躊躇いながらも、必死に僕のを小さい口で咥えた。
けど、さすがに６回だしている僕のは、少し鈍感になっていて、ぎこちない歯の当たる愛撫では最後まで行かず、時間切れとなった。
　四つんばいにされたところで、泣きながら、もう一回チャンスをという彼女が面白く、今度はバイブを入れて、お尻にイチジク浣腸を二ついれて、トイレに座らせた。
　そこで、大便が漏れる前にアソコをバイブで弄りながら僕をいかせたらという条件で第二回戦。
これも僕がかった。根本的に彼女が口淫のテクニックを知らないから、我慢はけっこうできてしまうのだ。
　嗚咽をもらしながら、自らの排便までみられ、彼女は諦めたかと思ったら、まだしぶとかった。一緒に彼女の家のお風呂に入り、静恵さんに壁に手をつかせ、肛門を触っている時だった。
　彼女が、
「他はなんでもしますから、それだけは！」
　と必死になって頑張るのだ。これは何かあると思い訊いても、応えてくれない。でも、何故かアソコを指で開いてまで、
「ここでしたら、中にいくら出してもいいです！　お、御願いします」
　と尋常じゃない頼みようだ。
　じゃあ、ということでバイブ地獄突入。これで三回失神している。あの感じやすいクリトリスをローターでこすったらこうなるのは当然なのに、彼女は諦めずに、目を覚ますたび、
「御願いです、もう一回…」　
　と必死で頼むのだ。
　でも、もうさすがに時間切れ。さて、アナルを楽しませてもらいしょう。
　気絶している佐野さんをひいた布団まで抱えていく。枕をクッションにして、うつ伏せで寝かせた。
　脚を開かせて、ローションを肛門に垂らし、すぐに指を菊肛に這わせていく。皺を伸ばして、指を入れると、あっと言う間に指が吸い込まれていった。思ったよりあっさりと。
　そして、ビックリすることが起きる。
　指をいれられた途端、佐野さんが半覚醒状態になり、熱い吐息をもらしながら、しっかりとこう言ったのだ。
「き、きもちいい・・・」
　これには驚いた。アソコの反応も悪くなかったけど、こっちはそれ以上だ。じゃあ旦那あたりともうやっているのかとおもったけど、アナルをみてもそんな風に広がってがいないし。試しに指を動かしてみると、完全に反応している。
　こっちも凄い性感帯だったのか。だから、彼女は嫌がったのかなと推察しながら、半分失神をしている佐野さんの尻穴から、人差し指を抜いた。それを次は中指、親指といれて人差し指と中指が入ったところで、静恵さんは覚醒した。
　でも、快感で目覚めた静恵さんは、笑みすら浮かべて指を楽しんでいる。これは、淫靡だ。
「いい…　アァ・・・　御尻、いいの…」
「じゃあ、挿れるよ」
　指二本入ればいいだろうと、僕もアナルに自分のをあてる。
「御尻やったことあるの？」
　訊いてみると首を横に振る。まぁ、こっちの処女はもらえるということで。
　僕はゆっくりと、自分のを挿れていく。あせらず、ローションを垂らしながらゆっくりと。
「は、あぁ、あ・・・　あぁ…　な、長いのが、イッパイ…　はぁ…」
　僕のを半分まで治めても、彼女は痛がらない。でも、この抵抗感の無さはどういうことだ？
　ゆっくり動かす。
「ひゃん！　はぁ、入っちゃった…　お、御尻なのに・・・」
　よくみると彼女は泣いていた。自らあさましい快感に負けてしまったことに。でも声を上げて僕のつきいれに答え、あえぎ声をあげる。
「もう、だめ、です…　わ、わたし、もう…　ダメ…　あぁ・・・」
「出すよ、こっちにも」
「は、はい、どうぞ・・・　もう、あたしは…　あぁ！！」
　十回も往復させられなかったけど、彼女は絶頂を向かえた。僕もそれに合わせて腸内にも精液を注ぎ込む。
　すべてが終わったあと、ゆっくりと彼女から僕のを抜いた。
　涙にぬれた彼女と目があった。その瞳にはやっと僕が求めていたもの。服従の眼差しが小さく宿っていた。

「あたし、アナルでオナニーをしていたんです…」
　終わったあと、あっさりできた理由を聞くと、彼女は躊躇いながらも、答えてくれた。
　週一の旦那とのセックスより、彼女はこっちも週一くらいでやっていたアナルオナニーで自身の欲求不満を解消していたらしい。
　子供のころから、お尻の穴が敏感なのは知っていたけど、親にいじって遊んでいたのがバレて、思いっきり叱られてから、それはいけないと心に刻んでいたらしい。
　普通に自慰を覚えてからも、お尻のほうはいじらなかったらしい。
　でも、旦那と結婚して、性行為が週一、二になってから、モヤモヤとした欲求不満を解消する為に、オナニーを始めたとのこと。
　そしてたまたま好奇心から、再びお尻の穴を指でいじってみたら・・・
　はまってしまったとのことだった。
「じゃあ、今日、本物でされて、どうだった？」
　静恵さん、そう訊かれると顔を伏せて、頷いた。
「やっぱり、よかったです…　だから、イヤでした…」
　彼女はそう言って、僕に近寄り、もたれ掛かる。甘えるような仕草だ。
「これを知ったら、もうガマンできなくなるとおもってましたから。ダメです、もう…」
　目の光がもう完全に変わっている。これは、もう怒りも恨みもなく、降伏した雌の瞳だ。
「静恵さん」
　彼女のアナルを指でゆっくり揉む。さっきだした精液が染み出してきた。
　彼女の顔が恍惚に緩む。
「僕のモノになる？」
　そして指を再び肛門の中にいれた。それだけで、彼女はトロンと、まるで別人のように緩んだ顔になる。
「はい…」
　一晩、さんざん犯した一人の女性。それが僕のモノになった瞬間だった。
「もう、逆らわない」
　硬くなった僕の逸物を、また肛門にあてがう。そして、自分から座らせるような感じで差し込んだ。
「は、はい！　なんでも言うことききます！！」
　貫かれた衝撃に全身を戦慄かせ、静恵さんはそうはっきりと言った。
「じゃあ、今日から静恵さんは僕のだからね」
　ゆっくり上下させる。
「あ、いい。いい・・・　お、お尻、やっぱりいいの…」
　自ら腰を動かすほどの積極性をみせる静恵さんの動きにまかせ、僕はバイブを手にとり、あいているアソコにいれた。
「はぁ！！　あ、す、凄すぎ、ます…　ああ、ああ、あ！」
　一回、いってしまったみたいだ。
「先にイッタでしょ？」
「すいま、せん！　で、でも…」
「お仕置き」
　バイブを抜いて今度はクリトリスにそれをくっつけた。
「はふぅ！！　あう！！　あぁぁぁ〜〜〜！」
　快感の奔流に打ち負かされ、失神する静恵さんの身体を抱きとめ、僕は彼女のお尻から逸物を抜いた。
　あせることは、もうない。
　この人は、もう僕のモノなのだから。
　これから、この人をどう壊していこうか…
　そう思いながら、僕は意識ない彼女の唇に、誓いの口付けをしたのだった。