６．

−１３：３０−

　僕が一足早くもどって、注文伝票を片付けていると、昼休みが３０分多い静恵さんが戻ってきた。
「優子ちゃん、どうだった？」
「ご飯たべて、すぐにまたプールいっちゃいました。もう、男の子みたいです」
　お母さんの口調で呆れたようにいって、隣のイスに席を下ろす。
「静恵さんは、女丸出しなのにねぇ」
　といって、ボールペンで胸をつっつくと、顔を赤くして、
「大きいだけですから…」
　そしてまた仕事を始める。午後は、僕もけっこう手が空くので、ちょっと悪戯をしながら、過ごすことが多い。
　午後には一旦納品に出ていたオッサン連中も戻ってくるし、業者からの納品トラックも来るので、大っぴらで静恵さんをいじめられないのだ。
　時計が１５：００を指した。また、お茶休憩の時間。
　一度戻ってきたおっさんたちも、またそれぞれ出て行き、叔父もまだ帰ってこない。
　今日来る予定の納品も終わったので、このまま夕方までは二人っきり。でも、いつ叔父が帰ってくるかわからないので、あまり大っぴらにはできない。できないと思うと、妙にモンモンとしてしまうのが僕のヘンなところだ。もう、今日だって二回出してるのに。
「明日、どうするんです…？」
　怯え半分、興味半分という感じで静恵さんが訊いてきた。さっきは思ったことを口にしただけなので、あまり深く考えてはいなかったので、言われてどうしよかと考え出したりする。
「プールってどこいこうか？　区民プールじゃ、マズイもんね」
「できたら…」
　近所のプールに静恵さんと行ったら、あからさまに不倫関係だとばらすようなものだし。静恵さんもまだ近所ではＨなことできないだろうしなぁ。
「それに、水着もできたら…　普通のでいいですか…？」
　オズオズと怯えたように訊いてくる静恵さん。僕は思わず吹き出した。
「紐みたいなのとかじゃなくてもいいって。静恵さんの大きなオッパイが隠しようがないんだから」
　僕が言うと、かなり想像がオーバードライブしていたらしい静恵さんは、顔を伏せて赤らめる。
「あたし、この胸ですから…　中学生のころから、あまり泳ぐの好きじゃないんです…」
　もともと泳ぐの苦手な彼女。そして中学のころから大きくなった胸でからかわれるのがイヤで、プールはほとんど欠席してたとか。高校入って社会にでてからも、旦那さんはあまりアウトドアな人ではないそうで、泳ぎにいったことはないらしい。
「娘について、プールにはいってたんですけど、その時も水着、着てませんから…　もってないんですよ」
　小さくなって言う静恵さん。ちょっと困っているみたいだ。
　その困っている理由に心当たりあるので、僕は胸をまた指で突っつきながら、言った。
「明日、水着買ってあげるから。いっしょにデパート行ってから、いこ」
「い、いんですか？」
「静恵さんは僕のモノなんだから、遠慮しなくていいの」
　−僕のモノ−、そう言うと静恵さん、少し悲しげな顔をみせる。あの日、確かに静恵さんは誓った。
でも、それは快感の奔流にやられたからだ。普通に戻れば、やはり彼女のしていることは、旦那さんを裏切っているだけだ。
　でも、彼女は僕に逆らえない。半ば洗脳されているような状態なのだ。彼女は今、確実に自分の意思で僕に犯されている。無理な条件も自分から飲んでいる。
　彼女の心は、ゆっくりと壊れていく、それが僕にはとてもとても嬉しい。
「じゃあ、明日は十時に僕の家でいいかな？　車でいこう」
「は、はい…」
　こうして明日の予定もたった。話がまとまったところで、会社の電話ではなく、僕の携帯が鳴った。誰かと思うと、叔父さんからだ。
　でると、叔父さんは今、大変重要なトコなので、定時に帰れそうにないと。だから戸締りを頼むということだった。残業代はくれるそうだ。
　ここを最後にでるということは、帰るのはオッサン三人が車を車庫に戻してからだから、７時過ぎるな、帰るの。
　そのことを告げると、静恵さんも困ったようにして笑った。
「三回、どうしましょう？」
　と、嬉しいことにまだ五回の約束を護ろうとしていた静恵さん。
「じゃあ、今静恵さんをいじめることにする」
　僕の言葉に、ビックリした静恵さん。
「な、なにするんです？　こ、ここじゃ・・・」
「逆らわない」
　静かに言いつける。すると静恵さん、誓いを思い出したのか、うなだれて小さく頷いた。
「じゃあ、ブラジャーとパンティをとっておいで」
「えっ？」
　キョトン、そんな感じで静恵さんは僕を見る。
「いいから、トイレいって取ってくる」
「は、はい」
　何されるか説明もしないでも、静恵さんはいうことを聞く。僕は彼女と一週間を過ごして、こういうことを思い始めていた。
　よく『調教』という言葉はＳＭ愛好家は使うけど、本当の調教は、洗脳みたいなものじゃなかろうかって。今、静恵さんは僕にほとんど逆らえない。それが意識にしっかり根ざしている。
　上手くいってるのかな、そんなことを思ったりしていた。
「あ、あの・・・　とってきました、けど…」
　ブラウスから乳首がちょっとすけて見える。でも、パッと見ただけでは分らないと思う。下も座りでもしないかぎり、下着の線がみえないのはばれないから、誰かいきなり入ってきても大丈夫だろう。
「じゃあ、座って」
　何をされるかわからないという不安を瞳にだして、静恵さんはとなりの自分の席に座る。
「脚、広げて。スカートまくってね」
　そう言われて、静恵さんは気づいたみたいだ。こういう羞恥の調教だということを。
「は、はい…」
　小さく頷いて、ゆっくりと脚を開いていく。彼女は胸とお尻は大きいけど、太ももとかはちょっと太い程度なので、脚を開くとすぐに陰毛、そして秘部が姿を表す。
「大きいよね、クリトリス」
　彼女の秘部を見つめると、すぐに皮に包まれた突起、クリトリスが目に入る。足が９０度くらい開いたところで止まったので、僕は言った。
「もっと拡げて。いっぱいに」
　僕の言葉に、さらに顔を赤くしながらも、脚を限界まで、１５０度くらいまで拡げる。
　淫裂も開いて、陰部がさらけ出される。
　そして静恵さんは顔は羞恥に上気している。目も少し興奮にトロンとしていた。
「指で開いて」
　そう静かに言うと、淫裂を指で広げて、そのままヒクつきはじめているアソコを僕にさらけ出す静恵さん。
　クリトリスが、興奮に勃ちはじめている。
「じゃあ、ブラウスのボタンも外して。胸みせてね」
　秘部から、愛液が滲み出すのを見ながら、僕はまた静かに言った。
「あ、はい…」
　目を伏せて、ボタンを外していく静恵さん。大きな胸がさらけ出された。何度も見てるけど、このボリュームはやっぱり凄い。
「そういえば、胸でやってもらったこと、ないな」
　そのたわわとしか表現しようないＧカップを下から持ち上げながら、僕は今気づいたことを口にした。ここ一週間、僕はどうも精液を彼女に注ぎ込むことに、熱心だった気がする。このリッパなを苛めてないなんて、なんて迂闊。
「胸、で？」
「挟んでやるってヤツ。やったこと、ある？」
　僕もされたことないので、詳しくは知らない。ＡＶとかで観たくらいだ。
「そ、そんなの、あたしも無いです…」
　旦那さんは正常位一本槍な人らしいので、そんなことしたこと無いみたいだ。
「やってみてよ。この大きなので、僕の挟んでみて」
「挟む、んですか…」
　自分の胸を持ち上げて、そう言う静恵さん。
　僕もスボンを下ろし、股間のモノをさらけ出す。
「な、長いから、挟みきれないかも、です・・・」
　思考錯誤して、床に膝をついてイスに座るぼくの位置に胸を合わせる。
　凄い肉感が、僕の逸物を包んだ。ムニュとした感触が快感、というより触り心地いいって感じになる。
　大きな静恵さんのバストでも、僕のは縦に長いので挟みきれないみたいで、亀頭とその少し下が胸から突き出ている。
「その出た部分を舐めるの。それで胸で強く挟んで擦って」
　言われた通り、ぎこちなく舌を出して僕のを舐めようとする静恵さん。でも、舌が小さいので上手く舐められないみたいだ。
　オッパイも一所懸命こすりあげようとしてくれるんだけど、自分の乳房が重いのか、ゆっくりとしか動かせないみたい。この態勢じゃダメみたいだね。
「胸はまた今度にしよ。重いでしょ？」
　汗を額に滲ませていた頑張ってくれた静恵さん。でも、自分でも重い胸では、上手くできないみたいだった。
「大きすぎだよね、これ」
「・・・悩みの種、なんです」
　少し照れたように笑って、胸を自分で寄せて、そう言う静恵さん。
「肩こりますし、人目ひきますし、夏は着るもの少ないですし…」
「ふぅ〜ん、肩こるんだやっぱ」
　巨乳の人は肩こり凄い、みたいなことをきいたことあったけど事実みたいだ。
　ズボンにモノをしまって、そのまま彼女の後ろに回って、肩を揉んでみる。わぁ！
　びっくりするくらいガチガチ。親父や叔父のを揉まされている僕でも、ビックリするくらいだ。
「じゃあ、ここ一週間のご褒美ね」
　彼女との行為は途中だけど、どうも上手くいかないので、やめておくことにした。そのかわり、僕は肩を揉んであげる。
「あ、う、上手いです。隆さん。で、でも・・・　いいんですか？」
　途中で辞めてってことだろう。僕は意地悪く胸を揉んで言った。
「じゃあ、就業終わりまで、このままでいて。ボタン二つ外して、セクシーに」
　そしてまた肩に手をもどして、渾身の力で揉み始める。これは、本当にカタイ。
「だ、だれか帰ってきちゃいますよ…」
　少し泣きそうな顔で静恵さんは言う。僕は根拠もないけど言ってのけた。
「平気だって。静恵さん大人しいから、誰もそんなことしてるなんて思わないよ。それに、オッサンたちもあまりこのあたりこないでしょ」
　一応、言いくるめるようにいうと、彼女、不安そうにボタンを合わせていく。上二つは約束どおり外して。そうすると、胸の谷間どころか、テッペンのサクランボまで、僕からみえたりする。
　こうして、僕は肩を揉みつつ、ちょっと物足りなさを覚えながら、彼女との時を過ごしいくのだった。

−１７：００−

　彼女の終業時刻。オッサンのうちイチローさんが帰ってきたけど、車を置くや、「じゃあ上がるわ」と一言挨拶しただけで、そのまま帰ってしまった。
　他の二人を待ってなきゃいけないので、僕は残業だ。残念、静恵さんと帰れない。
　トイレで脱いだ下着をつけて、静恵さんが戻ってきた。
「隆さん、帰れないんですよね」
「うん、残念。もう一回やりたかったのに」
　今帰れたら、家に彼女をひっぱりこんで、一回やろうと思ったのに。僕の露骨な言い方に、耳まで真っ赤になる。
「三回も、残っちゃッいましたけど」
「明日、返してもらうから、覚悟しておいて」
　意地悪に笑うと、静恵さん、困ったように笑う。でも、もう一回くらい、今日中に出しておきたいんだけど。
　その時、ピンと頭にある考えが浮かんだ。
「静恵さん」
　帰りかけた彼女の背に、僕は声をかける。
「夜、僕の家きて。３０分くらいでいいから」
　この提案にはビックリした静恵さん。目を丸くして驚いている。その彼女に説明する。
「コンビニいくとかいって、少しくらいでれるでしょ？　その間にきて。八時過ぎからだったら、いつでもいいから」
　夜、静恵さんの旦那さんはいつも７時には帰ってくると言っていたので、家庭の中から抜け出して不倫相手のところにくるのは、緊張と罪悪感、それと背徳感があるだろう。
　瞳が迷っている。僕はいつのもように、彼女の迷いを払うように、言った。
「できるよね？」
　訊いているというより強いている口調で、僕がいうと、静恵さんはまた瞳に悲しみを少したたえた後、小さく頷いた。
「が、がんばってみます。もし、どうしてもムリでしたら、電話、いれますから」
「了解、じゃ」
　そして礼をして、静恵さんが会社を出て行く。その背中は、小さくて、そして少し儚げに見えた。
「くるかな…」
　きっと彼女は来ると分っていながら、僕は呟いた。彼女の日常は緩やかに、僕に侵食されていっている。

−２０：３５−

　家に帰り、コンビニ弁当で夕食をすませ、一人ぼーっとＴＶを見る。
　野球を流しているけど、頭にはほとんど映像は入っていない。
　さっきから、チラチラと視線を、壁にかけてある時計に向けてしまう。
　−来るか、来ないか−
　思考はさっきから、そのことでグルグルしている。
　自信、はある。静恵さんは僕のところに来ようとはしているはずだ。でも、夜、家族が揃ってしまった後に、奥さんだけが家をでるというのは、あまり無いシチュエーションだろう。
　それに、静恵さん。嘘をいうのがものすごくヘタだ。
　その嘘を考えるだけで、挙動不審になること受けあいだし。
　今はまだ、静恵さんの旦那に、バレるのはマズイ。
　来なかったら、来なかったで、それを理由に明日静恵さんを『調教』させてもらうだけ。でも、そうなると、今晩は悶々として過ごすことになりそうだなぁ。
　そのまま、また３０分。時間は九時を過ぎた。
　悶々と、というよりイライラしはじめている。自分が思った段階に、まだ静恵さん自身が来ていないのか。
「あぁ〜！　もう、風呂でも入ろ！」
　イライラを飛ばすように髪を掻きむしって、ユニットバスに向かおうとしたところだった。
　ガチャ。鍵が回る音。
　そしてドアが開き、息を切らせて飛び込むように静恵さんが入って来た。
「ご、ごめんなさい！　遅くなっちゃいました…」
　謝ることじゃないけど、彼女は息を整えながら言う。胸が高鳴った。
「あ、あんまり時間ないんで、は、早くお願いします…」
　そう言って上がる彼女、愛おしさがこみ上げて、僕はその小さい体、思いっきり抱きしめてしまった。
「あ、あの…」
　こういうごく普通の行為は初めてだろう。静恵さんが真っ赤になって驚いている。
　そのまま抱き寄せ、ベットに服のまま押し倒す。唇を重ね、舌を暴れるようにねじ込む。
「あ、ふ、服…　ふぅ、服が、はぁ…」
「静恵さん、可愛い…」
「そ、そんな、は、ふぁ…」
　Ｔシャツをまくりあげ、ブラジャーも持ち上げ、大きな胸を晒しだす。その乳首に思いっきりムシャブリついた。
「あ、あと、ついちゃいます…　ふぁ！　あ！　あぁ！」
　乳首を乱暴に吸い、唾液を塗りつけ、手のひらに収まりきれない乳房を揉みしだく。
「大きい、ホントに」
「な、なんだか、ら、乱暴です…　ふぁ！」
　戸惑いながらも、静恵さんは嬌声を上げ始める。
　スカートをまくり上げ、今日は水色のパンティに手をかけたとき、僕はあるモノに気づき、トロンとした瞳で息を吐く静恵さんに、意地悪く笑いながら言った。
「染み。すごいよ。触る前から」
　僕の言葉を聞き、本当に真っ赤になり、目を伏せる。１０歳上の人妻というより、まだ少女みたいな反応に、僕の股間のモノは反応してトランクスを突き上げる。
　染みの上から、陰部を形をなぞる。染みがドンドン広がっていく。そして、静恵さんの弱点、大きなクリトリスをトントンと叩く。
「ふぃ！　は！　あぁぁ！」
　悲鳴のような喘ぎ声。ビクンとはねる身体。クリトリスを触られた途端、染みが前面に広がる。
「弱いね、ホント…」
「そ、そこは、ダメ…　ですって・・・　はぁぁぁぁ！」
　染みごと、淫部を覆う布に吸い付く。ちょうど、舌がクリトリスを捉えたので、それを弄りまわすと、静恵さんの身体が大げさと思えるくらい、ビクンビクンとベットで跳ねる。
「だ、だめ…　そ、そんな強くしたら、あぁぁぁぁ〜〜〜！！」
　苦痛に近い快感の奔流に、絶頂を味わった静恵さんは、全身脱力状態になる。浅く早い呼吸だけが響いた。
　僕は愛液が滴りそうなほど染みがついた下着を脱がして、淫らな匂いを発している静恵さんの淫裂をさらけだす。
　ソラマメ大と僕が言っている大きなクリトリスは充血し、膣口は男を求めて開いている。
　僕はいきり立った股間のモノをさらけ出すと、太ももを開いて容赦なく突っ込んだ。
　潤った愛液のなか、熱い肉襞が僕のを包んだ。
「あぁ！　はぁあ！　い、いれ、いれてます！！」
　僕のがはいった途端、脱力しきっていた静恵さんが再び覚醒した。僕のを包む肉壁の圧力が上がった。
「ふ、ふかい、です！　いっぱい、いっぱい！　ま、また、また、ナカが…　あぁ！」
　旦那さんの事いえない、正常位で思いっきり突きまくる。静恵さんの手が僕の背中に廻されたのがわかった。
「中、だすから」
　顔を近づけてそういうと、興奮した静恵さんが、僕の唇に思いっきり吸い付いてきた。短い舌を一生懸命のばしてくる。
「ほら、出すよ！　出すから！」
「い、いいです！　ナカ、ナカですね！　はぁ、はぁ、はぁ、あぁぁ！！」
「でる！」
　思いっきり抱きしめて、僕は静恵さんの膣内に思いっきり精を放つ。
「あ、あ、あぁ…」
　僕のを受けて静恵さん、身体を反らし、そしてまたガクッを脱力する。半失神って感じになった。
　その力尽きたって感じの静恵さんから、僕は逸物を抜く。愛液と精液でヌラッて感じで光っている。
　まだ、硬さが残っているモノを、横たわる静恵さんの顔の前に持っていった。
「静恵さん、綺麗にして」
　呆然としていた、静恵さん。虚ろな瞳のまま僕のを握って口に運び、舌をだして舐めようとする。
「あ、あれ、あ…？」
　舐めやすくするため、起き上がろうとして、静恵さん、覚醒したみたい。
「綺麗にしてって言ったの。ほら」
「は、はい…　すごい、濡れてます…」
　行為後の逸物を舐めさせるのは初めて。少し抵抗があったみたいだけど、横から啜るように舐め出す。
「ちょっと、すっぱい、です…」
　そういって、照れたように笑って、丁寧にふき取るように僕のを舐める。ヌラヌラと綺麗に舐め取ると、最後にティッシュをつかって、自分の唇を軽く拭いた。
「凄かったですね…」
　ベットに座って、恥ずかしそうに感想をもらす。凄かったけど、意外と普通のセックスだった。今までが異常だったからか、えらく新鮮な感じがした。
「静恵さんが来てくれたら、嬉しくなっちゃってね。どうやって出てきたの？」
　ブラジャーを戻している静恵さんに訊くと、眉が八の字になった静恵さん。
「しゅ、主人がＴＶもってお風呂入ったから、コンビニでお金下ろしてくるって言って、でてきました…」
　顔をみて、嘘が言えなかったんだろうなぁ。しかし、旦那はＴＶを風呂に持っていく人なのか？
「主人、お風呂でビール飲んでＴＶみるのが趣味なんです…　長湯なんです」
　そして、パンティを履こうと手にとるけど、あまりの染みの大きさに困った顔になる彼女。
「ノーパンで帰るしかないね」
「はい…」
　そして腰をふらつかせながら、立ち上がる静恵さん。時間は、来てから２０分たっていた。
「明日は１０時にね」
　アパートの出口まで送る。そして、コンビニで僕に会って長話になったと言えばいいよとアドバイスしたら、感心したように頷いて、静恵さんは夜道を帰っていった。
　あの人は今、どういう気持ちで僕のところへ来ているんだろう。
　ふと、そんなことが気になった。
　それに僕自身のこの行為を続ける理由。これも自分でも理解していない。
　愛とか恋とかより、本能に近い欲望が僕を静かに突き動かしている。

　きっとこれからも…

　僕は静恵さんを壊し続ける。
　僕自身の欲望を満たす為だけに。