７．

−Ｓａｔｕｒｄａｙ−

　−９：５０−

　鍵の開く音がした。ドアが開き、入って来たのは、いつもよりちょっとだけおめかしした静恵さん。
　白が基調のコーディネート。ブラウス、長めのスカート、それに白い帽子を被っている。脚もパンプスなんて履いていた。薄く化粧もしている。
「おはようございます…」
「ん、おはよう」
　もう３０分前から、出かける準備を終えていた僕。そのまま彼女を連れて、アパート近くの駐車場にいく。
　親のお下がりのマーチ。考えてみたら、これに乗るようになってから、初めてだ、女の子とドライブ。前の彼女と付き合っていたときは、大型スクーター乗ってたから。
「いい天気でよかったね」
「はぁ…」
　どうも上の空な静恵さん。訊けばかなり緊張しているそうだ。こういう男の人とのデート、結婚してから初めてとのことで。
　駐車場から車を出し、デート開始。まぁ、ただのデートじゃないけどね。
「静恵さん、今日なんていって出てきたの？」
　たしか、旦那さんは週休二日とかいっていたので、今日は家にいるはず。
　すると珍しく、頬を膨らませた静恵さん。
「あたしが何か言おうとする前に、競馬いっちゃいました。優子は、今日は友達と映画いってます」
　少し怒っているみたいだ。黙っていると、珍しい静恵さんの愚痴が続く。
　どうも旦那さん、競馬に目がないとか。リストラされて、しばらく自重していたらしいのだけど、静恵さんが働くようになってから、また虫が騒ぎだしたとのことだった。
　どうも、静恵さんから、旦那のことをきくのは複雑なので、僕は話を変えた。
「水着、どんなのにしようか？」
　すると、静恵さん、さっきまでの怒気はどこへやら、いきなり顔を赤くして俯いた。
「あまり派手なのは…　それと、お腹は出したくないです…」
　言われると、そういうのを着ている静恵さんを逆に想像してしまう。
　白いビキニかなんか着せたら、けっこう嬉しいかも。あ、あたまが白いビキニ決定してきてる。
「お腹、そんなにでてないじゃん」
　ぽっちゃり系なのはたしかな静恵さんだけど、デブさんではない。胸とお尻がバランス悪いくらい大きいので、太って見えてはいるけど。
「…でも、恥ずかしいです」
　その台詞にニヤっとする僕。その笑みに気がついた静恵さんが、オズオズと言って来た。
「あ、あの、まさか…？」
「ビキニ決定ね。さぁレッツゴー！」
「え、ちょっと、あの・・・」
　僕は鼻歌を歌うほど上機嫌で、国道沿いの大型デパートへ向かっていった。

「ホントに…　着なきゃダメですか？」
「何のために買ったの？」
「で、でも…」
　店員さんを巻き込んで買ったのは、百合の花の模様のついたパレオ付きの白のビキニ。
　パレオの巻きかたを必死で教わっていた静恵さんがムチャクチャ可愛かった。
　で、どこのプールいこうかと思ったのだが…　どこがいいのかガイドブックも買ってなかったことに漸く気がついた。
　デート馴れしてないのが、バレバレだ。
　車を走らせていると、ある看板が目に入った。昼間っからいちゃつけるラブホテル。そこにインターネット完備というのが書いてあったので、進路をそこにむけた。
「え、どこいくんです？」
「ちょっと調べ物。いったことある？」
　看板にあったとおり、左折して１キロいったら、予算不足でつくったようなお城型の建物が出てきた。
「け、結婚前に主人と何度か…　で、でも入るんですか？」
「うん、ちょっと調べたいのあって」
　駐車場に車いれて、お城の中に入る。
　建物の割りに部屋が少なくて、料金もけっこう高い。ご休憩三時間８０００円からとは何事だ？
　十三ある部屋のうち、電気が消えてるのは八つ。残り五つを見てみると、ここの料金が高い理由が理解できた。
　三角木馬がデンとあるトロイの間とか、複数プレイＯＫのハーレムの間とか、磔大とかがデンとあるサド公爵の間とか、そんなのばっかりだった。
　どこにしようかとおもっていたら、一番上、三階の半分を使っている「マーメイドの間」というのが目に入った。
　ここは、どうも小さい室内プールがあるみたいで、その分、料金は馬鹿見たく高かった。
「ここで、いいかな」
　呆気にとられている静恵さんに相談せずに、部屋のボタンを押す。
　鍵が出てきて、それを受け取り、静恵さんを引っ張って、エレベーターに連れ込む。
「この部屋、プールあるんだって」
　僕の言葉に驚いた静恵さん、眼を丸くする。
「え、えっと…　部屋の中にですか？」
「うん。外より、こっちの方がいいでしょう。それとも、みんなに大きい胸みせたかった？」
　僕の言葉を否定するためか、思いっきり首を横にふる。
「ま、今日のところは、僕一人で楽しませてもらうから。お披露目は、また今度ね」
　で、妙に鈍かったエレベーターがようやくついた。ドアが開いたので、静恵さんの背中に手を廻し、おっぱいを掴みながら、目的の部屋へといく。
　鍵をまわし、中に入ると…
　かなりビックリした。いきなりガラスがあって、その中が水が入っている。二人で呆けて、中にはいると、部屋にはセミダブルくらいのベットに、大きなＴＶにテーブル、それとお風呂に向かうドアがあった。
　どうもこの部屋、プール７割、他３割って感じみたいだ。プールに上る階段があって、のぼってみるとけっこう深い。静恵さんじゃ、全部入っちゃうな。
　もの珍しげに部屋を見回す静恵さん。落ち着かないのか、ずっとたったままだ。
「じゃあ、着替えて」
　冷蔵庫からジュースをだして、それを開けながら僕はベットに腰を下ろす。
「え、あ、そうですね…」
　と水着を入れた手提げ袋をもって、お風呂のある方にいこうとする静恵さんをとめる。
「ここで着替えてよ」
「え、ここ、ですか…？」
「うん」
　すると顔を赤くしたけど、素直にハイと頷く。
　この静恵さんの脱衣ストリップ。けっこう好きなのだ。
　僕の前に立ち、ブラウスを脱いでいく。今日も水色のブラジャーだけど、レースがあって、いつもよりオシャレだ。そして次にスカートを脱いで出てきたのは上とおそろいのパンティ。
　そしてブラジャーを外そうとすると、静恵さんは自然と僕に背を向ける。そしてブラを外して、背を向けたまま、パンティも下ろしていく。大きなお尻がそそる。
　全裸になると、袋から水着をだして、身に付けていく静恵さん。
　白いビキニの上下、そしてパレオを巻いて、ようやくこっちに振り向く。そして頬を少女のように朱に染めて、静恵さんは小さい声で、
「どうですか…？」
　と訊いた。
　正直、ここまでパッツンパッツンとは思わなかった。胸が胴体の半分かくしているし、なんとか張り付いてますって感じのビキニは、きっと男の視線を釘付けだっただろう。
　パレオを巻いているから見えないけど、お尻も少しはみ出してるとおもう。
「すごいわ、これ。プールいったら、男が勃つよホント。Ｈな格好」
　僕の遠慮ない感想に、真っ赤になり、胸を腕で隠す。そうするとさらに大きさが強調されて、僕は生唾をのみこんだ。
「あ、やばいな」
　僕がズボンを脱いでみると、節操の無い息子が、パンツを突き上げていた。
　静恵さんが困ったように顔を俯かせる。
「とりあえず、一回かな」
　こうなったら、収まりつかない。まずは、今日一回目、やらしてもらおう。

「はぁ！　は、あぁ！　あ！」
　静恵さんの声が部屋に響く。
　今、せっかく着てくれたパレオを外して、下もはずしてもらって、初めての６９をやっている。
　静恵さんに舐めさせると、僕が彼女のを舐めるのは身長差でできないけど、僕の胸にのって、脚を開いたその姿、秘部が思いっきり開いて淫らって感じだ。
　でも、こっちが指で責めると、僕への愛撫がすぐ止まってしまう。大きいクリトリスを触ったりすると、なおさらだ。
　今も指で襞のラインを擦ったり、ちょっと指を中にいれたりしてるだけなんだけど、それでも口で咥えることができなくなってしまうみたい。
「ダメだな、静恵さん」
　このままじゃいけないと思い、僕は静恵さんに行為を止めさせる。申し訳なさそうな静恵さんにベットで胡座をかいて、そこに乗ってくれと指をさす。
　意味がわかったらしい静恵さんは、僕の逸物を手でもって調整し、そこへ自分の秘裂を導く。
「は、入りました…　あぁ…」
　襞が僕のを妖しく包む。そのまま熱い息を吐いて、静恵さんがもたれ掛かってきた。
「そうだ、昨日は旦那さんとは？」
　ズンと大きく突いて質問。すると静恵さん、
「あぁ！」
　と声を上げながら、横か縦かわからない首の振り方をする。
「どっち？」
「さ、されました…　隆さんに、抱かれた…　お風呂からでたら、そのまま…」
　なんか旦那さん、回数増えてないか？　僕は嫉妬をこめてもう一回、思いっきりついた。
「何回？」
「二、二回です…　早かったで、す…　また、ナカ、いっかい、です…」
　やっぱ増えてるな。どういうことだ？
「昨日、静恵さん、結局自分だけ五回やったんだ…」
　乱暴に強く下から突き上げる。
「はぅ！！　そ、そうです、ね…　た、たくさんです…」
　ズンズンと突き上げを大きくする。嫉妬が心に黒い火を灯す。
　クリトリスに手を伸ばし、指でこね回す。
「あひ！　ひぃ！　あぁ！　だ、ダメです、そこ、だ、ダメ！！」
　締め付けが強くなる。静恵さんの身体が反る。僕の体にもたれかかって、必死にイヤイヤする。
「だめ。これは一人だけたくさんやった、静恵さんへのお仕置きだから」
　クリトリスを指で摘む。充血したそれをコリコリと動かす。
「ひ！　だ、ダメ！だ！あぁぁ！！　ご、ごめんなさい、ごめんなさい！」
　涙まで出てきたので、お仕置きを一時中断する。手を離した途端、また脱力した静恵さんだけど、力を抜いた分、僕のが更に深く刺さり、
「あ、ぁ・・・」
　と天井を見上げて、身体を反らしている。
「ご、ごめんなさい・・・　ごめんなさい…」　
　うわごとのように、必死に謝る静恵さん。その静恵さんのまだビキニきている大きな胸を、ゆっくりこねくりまわした。
「静恵さん、僕のモノだよね」
　またズンとついて、僕は先週も言ったことをまた言う。
「は、い…　あなたのモノ、です…」
「じゃあ、静恵さん、自分で考えて、僕のモノだってちゃんと言ってみて」
「え？」
　言っている意味がわからなかったみたいなので、僕は捕捉する。
「静恵さんが、宣誓するの。自分の言葉で、いやらしく、ね」
　なんとなくわかったみたいだけど、どうしていいかわからないって感じ。目を泳がして、僕に何かを訴えかけてる。
「ほら、頑張って」
　軽く突きながら、指をビキニのしたに潜らす。硬くなった乳首が出迎えてくれた。
「わ、わからないです、なんて言っていいか…」
「じゃあ、また今日はずっとクリトリス、いじめようかな。あと一分ね」
　クリトリス責め、ときいて、静恵さんは慌てる。失神確実だからね。
　考えたあげく、静恵さんが口を開いた。
「わ、わたし、佐野静恵は…　と、当山たか、しさんのモノ、です…」
「続けて」
　注挿を少し早くしながら、続きを促す。
「わたしは、隆さんの言うことは・・・　な、なんでも、ききます・・・　なんかいでも、してもらっても、いいです・・・　お尻、ぜんぶ・・・　隆さんの、モノです・・・　あぁ、これで・・・」
　もう言葉が浮かばなくなった静恵さんが、許しを乞うような感じで顔を上げる。まぁ、合格だけどちょっと付け加えておきたい。
「静恵さんのオマ○コは、僕のだよね？」
「は、はい・・・　オ、オマ○コも、お、尻も、オッパイ、も、全部、です…」
　そこで僕は、ある決定的なことを静恵さんに言った。
「旦那のじゃなくて、僕のモノなんだよね、全部」
　静恵さん、止まった。この答えは重大だとわかったみたい。僕が突いても、軽い喘ぎだけで、反応をしめさない。
「ほら、答えて」
　内心、緊張しながら、静恵さんの答えを促す。怒張が大きくなるのがわかった。
「た、たかしさん・・・　訊いて、いいですか…？
　静恵さんが僕のを自分の膣から抜いた。そしてベットに向直って座る。瞳が、泣いている。彼女も、緊張しているのがわかった。
「ん、なに？」
　距離が遠いので、押し倒す。股を開いて、僕のをまた挿れなおす。正常位で抱き合うようにして、はなしを続けた。
「た、隆さんは、あたしのこと、あ、遊び、なんですか？　あ、あたし・・・　飽きたらすてられちゃうんですか？」
　小さく喘ぎながら、静恵さんは快感をこらえて言う。泣いている。僕は動きを早めた。
「遊びじゃないよ。本気。静恵さんをすべて、僕のものにしたいんだ」
　僕の答えに、静恵さん、少し嬉しそうな顔をしたが、まだ涙は止まらない。
「あ、あたし、しゅ、主人、裏切れません…　り、離婚できないです、自分から…　どうなるんですか、これから・・・　あ、赤ちゃんできても、どっちの子か、わからないです、このままじゃ…」
　彼女の中にあった、潜在的な不安が噴出したのだろう。当然のことだ、いつかはこういう話をしなきゃいけなかったんだし。
「旦那さんと別れなくてもいいよ。でも子供ができたら、僕の子供だと、僕は思うよ。静恵さんと、僕の子供だって」
　どうも、正常位で繋がりながら言う台詞としては、ちょっとマヌケかもしれないけど、どうもテレてしまって、ヤリながらでないと上手く言えない。
「静恵さんがイヤだって言っても、僕はアナタを、犯し続けるよ。静恵さんが…」
　そこで、指を弱点のクリトリスに伸ばす。大きく充血した肉芽を少し強めに摘んだ。
「あ、だ、だめです！　い、いま、あぁ！　あぁぁぁ！」
　膣内が激しく蠕動する。涙を流しながら、必死にイヤイヤと首を振る。
「や、やめてくださ、い！　やめ、やめ、あぁ！　あぁぁ！！」
　キツイ締め付けに、逸物に痛みする感じる。それを堪えて耳元に口を近づけ、静かに言った。
「さからわないんでしょ？」
　僕の言葉に、眼を見開いて驚き、そのあと、顔を背けて、目を瞑り、必死に口を紡ぐ。でも、苦痛に近い快感の責めに、身体が小刻みに震える。
　なんど、絶頂を迎えても、僕はクリトリスへの愛撫をやめなかった。肉芽は限界まで充血している。
　そして、静恵さんが絶頂につぐ絶頂で声もでなくなったところで、僕は言った。
「静恵さん、いや静恵は僕のモノなんだよね」
　はじめて、十歳年上の彼女を名前を、呼び捨てにした。快感を受けながら、彼女は快楽に溺れた目を開いて僕をみて、そして小さく頷いた。
「じゃあ、さっきの質問、答えて」
　クリトリスへの責めをやめ、またゆっくりした注挿に切り替える。愛液が淫猥な音を響かせる。
「さ、さっきのって…」
　いつもよりずっと長いクリトリスへの責めのせいで、静恵さんは脱力しながら、僕にされるがままになっている。口の端から、だらしなく涎が垂れていた。
「静恵のオマ○コは誰のものかって」
「あ、あなたの・・・　隆さんのモノ、です…　静恵は…　静恵のオ、マ○コは…　隆さんのモノです…」
「ずっと？」
「は、はい…」
「じゃあ」
　突く力を強める。射精感がこみ上げてきた。腰を引き寄せ、子宮の中に全て入るように念じて、僕は放つ。ガマンしてた分、その勢いは凄い。
「あ、あふぅ…　な、中です、また…」
　まだ意識が飛んでいるらしい静恵さん、いや静恵。身体だけ僕の射精にあわせてビクンビクンと震わせる。
　逸物を抜くと、膣から、白い液がこぼれてくる。僕のもヌラヌラと光っていた。
　静恵は、股をだらしなく開いてまだ動かない。浅く早く呼吸をしている。興奮に身を沈めていた。
「少し休む？」
　僕のは一回放ったくらいでは、まだ余力がある。静恵の横に寝転がり、大きなオッパイを掴みながら言うと、コクンうなづく静恵。
　お臍の下あたりを手でさすりながら、僕はしばしの余韻を楽しむ。ここに新しい命が宿るの、いつだろうかなんてと思いながら。