８．

「こ、こ、怖いです…」
　ここはプールの入るところ。さっき買っておいた大き目の浮き輪だけをもって、静恵がモジモジと水に入るのを躊躇っている。
　ちなみに水着は全部ぬがしてしまった。大きな胸がやはりそそる。
　静恵の一番の魅力は大人しい顔と性格に合わない、この胸とお尻だと心から思う。
　壁に貼ってある、『この中での性行為はご遠慮ください。汚れの原因になりますので』の注意書き。
護ってる人、いるのかな？
「入んないと、下のトロイの間にいって、三角木馬コースにするよ」
　冗談めかして意地悪くいうと、静恵、ビクッとしたあと、
「じょ、冗談ですよね？」
　と恐る恐る訊いて来た。僕はニタァと笑うだけ。
　静恵が泣きそうな顔して、階段式になっているところへ、脚をいれた。このまま階段下りると、水に入れるようになっているのだ。
「つ、冷たいです」
「水だからね、ほら、レッツごー」
「はい…」
　腰まで水にはいると、そこは９０センチくらいの深さのスペース。ちょっといくと１．８メートルの深さのスペースになっている。静恵は９０センチのところで泣きそうな顔で浮き袋抱きしめていた。
　ぼくも彼女を追いかけてプールに入る。約一年ぶりのプールだけど、スッポンポンでプールはいるのはけっこう刺激的だ。
　怖がる彼女から浮き輪をとり、深い方に流してしまう。必然的に彼女は僕の腕にしがみ付いて来た。大きな胸が押しつぶされるくらい、しがみ付いてくる。
　そうなると、やはり僕の下半身の分身は、元気よく隆起する。
　僕は静恵の手をゆっくり離し後ろにまわり、お腹のあたりに手を廻す。
　そのまま階段のあるあたりまで連れて行き、腰を下ろす。抱っこするような感じになり、静恵の豊満な胸がちょうど水面のあたりにきて、タプタプと揺れる。
「はなしたら、ダメ、ですよ…」
　僕のが反りたって、静恵の背中に当たっている。ちょうど、彼女を初めて犯した時のような格好になっている、あれから、一週間ちょっとで、二人の関係はまったく変わっていた。
　僕の手が、秘裂に伸びたので、身体を少し強張らせる静恵。そしてあまり大きくないラビアを広げ、そこに僕のを導く。
　何も言わずに、そのまま僕のモノを静恵に挿れた。いきなりだったので、抵抗が強い。静恵も苦痛に顔を歪めている。
「きゅ、急で、す…」
　辛そうに眉をしかめている。なんとか僕のを収めて、そのまま動かないでいる。ただ繋がりたい気分だったのだ。
「初めて犯した時、こんな感じだったよね」
　言われて気づいたらしい静恵。顔を赤らめて俯く。
　僕はそのままオッパイをすくい上げるように動かして、水音をたてる。強めに揉む。乳首を摘んでコリコリと動かす。
　首筋に唇を這わし、舐める。静恵が浅く喘ぎ、乱れはじめた。
「な、なか、水が少し、入って、へ、ヘンです…」
　愛液の潤滑を感じたので、僕が少し静恵を動かす。水の中だから楽だ。
「つ、つめたい…　はぁ…」
　思いっきり突きたい衝動に駆られた。僕は静恵を貫いたまま位置を変える。静恵を階段に立たせ、僕はプールの浅瀬に足をつく。
　腰の位置がちょうどある。僕はそのまま立ったままの静恵を、後ろから思いっきり貫いた。
「ふ、ふか！　深い、です！　あぁぁ！　はぁ！　はぁ！」
　静恵の声が高くなる。僕は遠慮なくそのまま静恵を串刺しにするような勢いで突く。突く。
　また射精感がこみ上げてきた。静恵の声も早く高くなる。
「出すぞ！」
　思いっきり胸を掴みあげる。
「はぁ、あぁぁぁぁ！！」
　僕が放つと同時に、静恵もいった。遠慮ない中出しは征服欲を充足させてくれる。
　そのまま抜かずに、また姿勢を戻す。僕が階段に座り、静恵はその上。呼吸を整えて僕を見上げる静恵が、自分から唇を重ねてきた。かるいキス。
「また、いっぱい、です…」
　恥ずかしそうにはにかんで、静恵が言った。子宮をお腹の上からさする。
「赤ちゃん、欲しいんですか…？」
「産んでくれる？」
　理由は言わずに、静恵に逆に訊いた。静恵は頬を朱に染めたが迷わず頷いてくれた。
「できたら、必ず…」
　遠くない日、きっと懐妊するだろう静恵。僕はその日のことを思うだけでまた…
「大きく…なってます」
　となってしまうのだった。
　節操ナシ、だよなぁ。

　プールでの二回の行為を終え、二人でシャワーをあび、Ｈなしで身体を洗いあって、部屋をでたら、もう２時に近かった。ご飯もたべずによくやったもんだ。
　今度はぜったい、普通のプールいくということを誓って、僕らはホテルをあとにする。
　４時には帰りたいという静恵さん、まだ時間があるので、このままご飯にいくことになった。
「あ、思い出した」
　車のエンジンかけたところで、僕はいきなり言う。
「なんです？」
「静恵さん、いじめてない、まだ」
　いきなりそんなこと言われ、一瞬キョトンとした静恵さんだけど、気づいた途端慌てて手をふって言って来た。
「プ、プールでＨさ、されました！」
「あんなの、甘い」
「な、なか、いっぱい出されました！」
「それは当たり前」
　にべもなくいう僕に、また涙目と八の字眉のセットが出来上がる。可愛い。
「じゃあ、静恵。ブラジャーとパンティ脱いで。露出デビューしよう」
「ろ、露出って…」
「野外露出ってヤツ。いっかいさせてみたかったんだ。ほら」
　いきなりなので、かなり驚いている静恵。半分パニックでアウアウと何か言っている。
「じゃあ、来週から会社でいつもノーブラでいさせるけどいい？　叔父さんとかオッサンとか喜ぶよぉ…」
　トドメに僕がそう脅かしたら、静恵観念したようにコクンと頷いた。ブラウスのボタンを外し、前をはだける。ブラジャーに抑圧された巨大な胸が姿を現した。何度みてても、やっぱこれは生唾ものだ。
　袖をはずし、ブラジャーを外すと、そのままブラウスに袖を通す。余裕があるサイズなので、乳首のポッチはみえないな。
　次に、スカートをまくってパンティを下ろす。するすると脱ぎ終えた。
　脱いだ下着を自分の手提げバックに放り込むと、泣きそうな顔で、
「脱ぎました…」
　と報告してきた。
「じゃ行きますか」
　そこでようやく車をスタートさせる。楽しいドライブになりそう。

「はぁ、あぁ、あ、はあ・・・」
　まだ未完成の環状線を走っている。いま、静恵はブラウスの第二ボタンまで外し、スカートは腰までまくりあげている。
　そしてシートベルトをわざと形が分るように胸の下側にまわし、形を強調させる。僕の位置からも谷間がいい感じでみえている。
　で、今は彼女に自慰、オナニーをさせていた。
　クリトリスは触れないので、ハマッていたというアナルオナニーをさせている。
　無論、彼女は最初、控え目ながら抵抗をしめしたが、
「来週から、会社にノースリーブでくる？　無論、ブラジャーなし」
　と言うと、大人しくお願いを効いてくれた。
　脚をひらいて腰をわずかにあげて、必死にアナルに指をいれる静恵。途中、膣中に指をいれて、アナルの中の指と肉越しに擦り合わせたりなんかしている。
「はぁ…　あぁ・・・　あ、あ、あぁ！」
　愛液を滴らせて、静恵は呆気なく昇天した。終わったあと、愛液に濡れた指をテッシュで拭こうとしたので、
「自分で舐めて」
　と僕は言った。すると恥ずかしながら淫靡に愛液がついた指を舐め始めた静恵。あ、こっちもまた興奮してきたかも。
丹念に指から愛液を舐め取り、股を閉じようとする静恵をそのままでと制した。真っ赤になって困った顔しながら、
「こ、これが、ろ、露出って言うヤツなんですか…？」
股を開いた不自然な姿勢、覗き込まれたらそのまま陰部をさらしてしまうことが、静恵をさらに羞恥へ染める。
「まぁ、させたことないからわからないけど、こんな感じだと思うよ。今度、勉強しとくから」
　静恵さんにこういうプレイをさせるのは快感だけど、僕はアブノーマルなことに詳しくないからなぁ。性格はアブノーマル一直線なのに。
「べ、勉強って…？」
「ＡＶ借りてきます」
「あ、あんまり詳しくなっちゃ…　困ります…」
　得意の八の字眉毛に涙目で、静恵が控え目な抗議をする。その様が可愛い。僕はもうしばらく、その彼女の控え目な恥態を楽しんでいた。

　ファミレスでも、大きな胸を気づかれないように出させたり、携帯もたせて、トイレの中で全裸の写真を撮らせたりして、ごく簡単に彼女をいじめる。彼女に恥ずかしいカッコウをさせるのはいいけど、彼女のその有様が他の人に見られるのはちょっとイヤだし。なんか複雑だ。
　それでも、食事がきたら大人しく二人で普通に食べることにした。
　そこで僕は気になっていたことを訊いた。
「旦那さん、回数、増えてない？」
　好物だという茶碗蒸しを嬉しそうに食べていた静恵が、キョトンとした目で僕をみる。
「夜のアレ」
　言われて少し考えて、ようやく意味を理解した静恵さん、ボッと赤くなる。
「た、たしかに…　増えてますね。困ってます…」
　昼は僕の相手して、夜は旦那の相手、静恵さんは一人だから、けっこう負担増えてるのだろう。
「今週は一日抜かしてずっとだね…」
「はい…」
　そして、昨日、その理由を旦那に訊いたら、旦那はこう答えたそうだ。
「なんだか、あたしが色っぽくなったとか言って…」
　たまらなくなって、押し倒してしまうとのこと。言われれば、わずか一週間の間に、静恵は、見えない色気のようなモノをかなり増してきている。異常な性体験が、続いたせいだろうか。
　前は地味なちょっと若いオバサンでしたかなかったのに、今は少しドキッとしてしまうほど。特に胸から腰のラインが艶かしい。
「たしかに、なんだかもとからＨな身体が、もっとＨになってる気がするし。僕に苛められてるからかな？」
「た、たぶん、です…」
　困ったようにはにかむ静恵。この困り顔も見る人が見たら、さらにそそるだろう。なんだかいじめたくなるんだよね。
　その後は、ごく普通の恋人同士みたく、二人で談笑しながら食事を済ました。僕といる時に、普通に笑顔が出せてくれているのが、嬉しい。
　そして車で帰途につく時、僕は静恵に言う。
「明日はムリでしょ、来るの？」
　明日は日曜日。旦那のことはだけだったら、どうでもさせるけど、パート主婦の静恵さんには、休日にはたまった主婦の仕事を片付けなくてはいけないので。
　この早い時期にまだ彼女の家族に疑惑をもたれても困るので、明日はガマンといく。
「は、はい…　うちのお仕事あるので…　いいんですか？」
　驚いたのと拍子抜けした、そんな感じで静恵さんが言った。
「まぁ、しょうがないから、ガマンする。月曜からまた頑張ってね」
「は、はい…」
　自惚れかもしれないけど、僕には静恵さんが少し寂しげにみえた。それだけで、ゾクッと情欲を感じてしまうのは重傷かもしれない。
　どうやら僕は、静恵に、恋とか愛とか以上の、説明できない感情を持ってしまったみたいだ。

　静恵が買い物して帰るというので、近くのスーパー傍で車から降ろした。別れ際に、ようやくノーブラノーパンだと気づき、慌てて体を伏せて着替える様が可笑しかった。
　別れ際に軽いキスをして、僕は車を走らせる。バックミラーをみていると、静恵が小さく手を振って名残り惜しそうな顔を見せてくれた。
　そのまま家に帰る前に、コンビニで夕飯でも買っておこうとコンビニ前に車を停めた時だった。
　店に入ると、雑誌コーナーにどっかでみたような女の子が目に止まった。スラッと高い背。真っ黒に焼けた健康的な肌。短い髪。青白のストライプのタンクトップに少し屈めばお尻が見えそうなミニスカート。そして手にはキティちゃんのビニールバックを提げている。
　少女マンガを熱心に読んでいるその子は…