６．

「あ、違うのよ！」
「おかあさんなんか大嫌い！」
　涼子は部屋を飛びだした。俺は急いでバスタオルを腰に巻いて追いかけた。
　ラブホテルの薄暗い廊下の隅で涼子はうずくまって泣いていた。
　俺は背後からそっと腕を回して抱きしめた。
「涼子ちゃん。お母さんを慰めていたんだよ。お母さんととても脅えていたし、今までたくさん苦労していたみたいだから…」
　涼子はしゃくり上げて泣いていた。とても細い肩が震えていた。
「涼子ちゃん、お母さんのことを考えてあげな。」
「だって、不潔だもん。」
「じゃあ、俺のことも嫌いになった？」
　涼子は振り向いて急いで顔を横に振った。
「ううん、そんなことない。」
　明らかに混乱しているみたいだ。
「あれは不潔なことじゃないんだよ。お母さんが心配しているから部屋に戻ろう。」
　涼子が力なく立ち上がったので、抱きかかえるようにしながら部屋に戻ろうとした。
　母親が急いで服を着たのだろう。心配そうにドアをあけて廊下に出ていた。
　俺は親子を部屋に押しもどして、後ろ手に鍵をかけた。
「涼子、ごめん、お母さんを許して。」
　涼子はポロポロと涙をこぼした。
「お母さん、涼子ちゃんはわかっているよ。」
「お母さん、二度としないから…許して…」母親も涙を流していた。
　俺は母子の頭を両腕で抱きかかえた。母子は抱きあって泣き続けていた。
　その夜は、俺と母子の三人でホテルの大きなベッドの上で眠った。
　涼子と母親が抱きあっていたので、俺は涼子の隣に寝ころんでいた。
　母親は心労からか小さな寝息を立てながら熟睡した。
　俺は浅い眠りの中で、まだ欲望を放出しきっていない股間が気になっていた。
　暖かい感触が俺の肉棒を包んだ。
　鼻先に甘い香りが漂った。涼子だ。
「おとうさん…って呼んでいいんだよね。」小さな声が俺を目覚めさせた。
　涼子は熟睡している母親の腕をそっとほどいて俺のほうに向きを変えていた。
　小さな身体を俺の身体に密着させながら柔らかい手で俺の股間をまさぐっていた。
　俺は眠っているふりを続けた。
　お母さんを守ってくれてありがとう。
　涼子は俺の乳首にキスをしてきた。背筋に電気が走った。
　俺は寝ぼけたふりをして涼子の方に身体の向きを変えて、抱きしめた。
　涼子はビクッと身体を硬くした。
「おきちゃった？」
　俺はまだ眠ったふりをしていた。
　疑わしそうに俺の顔を見上げているのが雰囲気でわかる。
　甘い吐息がくすぐったい。涼子がもう一度俺の肉棒を握り締めてきた。
「さっきはごめんなさい。でも、なんだか…お母さんにおとうさんをとられた気がして…」
　俺は寝ぼけたふりをして涼子の頭を抱きかかえて少し力を入れて股間に導くような動きをしてしまった。
　それほど涼子の手の感触が欲望を高めていた。
　涼子はおどろくほど素直に身体を動かして俺の下半身に顔を移動させた。
　手の感触とは違った暖かで潤った感触が近づいた。
　誰に教えられたわけでもないだろう。女の自然な本能だろう。
　涼子の小さな小さな口が俺の肉棒を含もうとした。
　俺は頭をつかんで導いた。
　ぬちょべちょ、っと俺の肉棒の先っぽが含まれた。
　涼子の小さな口ではすべてを含むのは無理なのだろう。一生懸命に舐めはじめた。
　裏筋から陰嚢にかけてちょろちょろと涼子の舌先が動く。
　俺は快感のために腰が浮きそうになるのを我慢していたが、顔を脚の間に沈めて俺の肛門に舌先が届いたときに、思わず声が漏れてしまった。
「うっ！」
　涼子の動きが止まった。
　俺は寝ぼけたふりをした。
　涼子は不自然な体勢を母親に気付かれないようにゆっくりと動かして、身体をさらに沈めた。
　そして俺の脚の間に頭を潜り込ませた。
　舐めたいという衝動を抑えきれないのだろう。俺はあくまでも目が覚めていないというふりをし続けた。
　やがてをまた、舌先がちょろちょろ動き始めた。
　小さな手で陰嚢や肉棒を愛撫することも忘れてはいない。
　俺が快感のあまりに反応すると動きが一瞬止まる。そして、また一生懸命に舐めはじめる。
　母親が気付いたらどうしよう？　そういう思いがさらに俺の快感を高めた。
　ダメだ。このままでは気付かれてしまう。未練を振切って寝返りをしてうつ伏せになった。
　これで俺の肉棒に触れることはできないだろう。
　すると涼子は俺の尻に顔をうずめてきた。
　短い舌先で一生懸命に俺の肛門を舐めはじめた。
　じゅるじゅる…涼子の唾液が俺の肛門に垂れているのがわかる。
　目を開けてみると、鏡に映った涼子が見えた。右手を自分の股間にあてがいながら俺の肛門を舐めている。
　左手は俺の背中をさすったり、自分の胸を揉んだりしている。
　我慢の限界だった。さっきの母親との行為で射精はしていない。
　このままベッドに向かって射精をするのは嫌だった。
　まだ寝ぼけたふりをしながら俺は仰向けに寝返った。
　涼子は驚いて身体を引き離した。
　そしてシーツを俺にかけなおしてその中に潜り込んできた。
　母親はぐっすりと眠っていてこちらに背を向けている。
　ラブホテルの大きなベッドだったのですこし距離ができた。
　涼子はシーツを潜って俺の顔のところまできた。
　羽毛のように軽い身体だった。胸の柔らかさや恥骨の感触が伝わってくる。
「おとうさん…」
　小さな声でそう言ってキスをしてきた。
　一生懸命に舌を入れて唾を送り込んでくる。
　突然、母親が声を出した。
「ごめんね…涼子…」
　涼子は急いでシーツの中に顔を沈めた
　寝言だった。母親はまた、寝息を立てはじめた。
　もしここで目覚められたらと考えたのだろう。涼子はシーツの中で身体を反転させた。
　今にも折れそうなくらいに細くて白い脚が俺の胸の上にのびてきた。
　涼子がまた俺の肉棒を口に含もうとしている。この体勢ではさっきのように陰嚢や肛門を舐めることができないだろう。
　俺の肉棒を含もうとしている。アイスキャンディーを舐めるように丁寧に舐め続けている。
　俺はそーっと涼子の頭に手をのせて力を入れた。
　かぽっ
　あのピンクの唇の感触が肉棒に伝わってきた。
　ちょろちょろと舌の動きが肉棒に絡みついてくる。
　歯の感触も良い感じだ。もう我慢できない。
　俺は上体を少し起こして身体を横に向けた。涼子は肉棒から離れて、動きに素直に応えた。６９の体勢になった。
　母親の側に背を向ける形になった。シーツを被り直して、二人とも潜り込んだ感じだ。
　俺は身体を曲げて涼子の股間に顔をうずめた。
　涼子の股間はぴったりと閉じているのに、愛液が溢れ出ていた。
　甘い香りのする愛液は母親と同じだった。
　また俺の肉棒をくわえてきた。
　探し当てた小さなクリトリスを舌先で刺激すると、涼子は俺の肉棒をノドの奥に迎え入れた。
「おえぇ！」咳き込んでしまった。
「ううん、涼子ちゃん。どうしたの？」母親が目覚めかけた。
　涼子は急いでベッドから離れた。
「うん、おトイレ…」
　涼子は母親の背中に身体を密着させるようにして、ベッドに戻った。

　俺は悶々としていた。そーっと涼子の背中に身体を密着させた。
　母親はまた眠ったようだが、涼子はまだ起きているだろう。
　俺は母親とともに涼子を抱きしめた。
　俺の手は母親の大きくて柔らかい乳房を揉みはじめた。
　母親と俺の間にはさまれた涼子は息を潜めている。
　涼子の首筋に舌を這わせ、耳の中に舌先を入れたりして丁寧に愛撫した。
　涼子は後ろ手に俺の腰をさすりはじめた。
　俺は右手で母親の乳房をさすり続け、左指で母親の唇をそっと撫でた。
　母親は涼子が自分の背中に貼り付いたままなのに気がついていない。
　寝ぼけているのだろう。ちいさく喘ぎだした。
　涼子は擦っていた手を母親の股間に回した。
　母親がビクッと動いた。
　俺は上体を少し起こして母親の耳を愛撫しながら小さな声で言った。
「さっきの続きをさせてください。娘さんに気付かれないように。」
　母親は俺の指を舐めながら小さく頷いた。
　涼子は母親のクリトリスを探し当て愛撫しはじめた。
　俺は大きくなった肉棒を涼子の股間に押し当てた。
　挿入することは無理だろうが、涼子の柔らかい素股でイクことはできるだろう。
　俺は母親の柔らかくて成熟した身体を手で味わいながら、涼子の少し硬くて華奢な身体の感触を同時に味わった。
　涼子は右手で俺の肉棒を、左手で母親のクリトリスを愛撫し続けた。
　涼子は俺の代わりに母親の首筋を愛微し、俺は涼子の首筋を愛撫し続けた。
　母親は娘にバレないように体勢を動かすことなく快感を押し殺していた。
　涼子は母親と俺に快感を与え続けることに没頭していた。
　俺の肉棒は涼子の股間で最後の瞬間を迎えようとしていた。
　初めに母親の身体が大きくマヒした。
　声を押し殺しながら「ごめんなさい。いっちゃいます…　　あああぁ…」
　びくびく身体をマヒさせながら母親は失神した。
　その声に反応して涼子は俺の方に身体を向き変え、唇を押し当ててきた。
　俺は肉棒を涼子の股間にはさみなおした。涼子のクリトリスが俺の肉棒に刺激されているのがわかる。
「おかあさん、喜んでくれたね…　私も…なんか…へん…」
　俺は涼子の唇を舌で捻じひらき、大量の唾液を送り込んだ。
　小さく細いからだが震えだした。
　俺はタイミングを計っていた。もうこれ以上我慢できない。
「あぁ…へん　へんになっちゃう…」
　俺は涼子の耳を噛みながら言った。
「い…いく…」
　涼子が俺にしがみついてきた。
「わたしも…イクっ…　ああ…」
　身体が小さく震えた
　ずーーと我慢していた大量の精子が涼子の股間に放出された。