６．肉のざわめき

　日曜日、夫の耕二は、朝早くから会社の仲間とゴルフに出かけている。
　午前中には家事を済ませ、一人寂しい昼食を取った美加。
　ミルクたっぷりの甘い紅茶を用意し、のんびりとソファに座る。
　テレビは、官能度が強く、展開の早いヒルメロ、内容に付いていけない美加。
　ボーとした意識のなかで、熱海の夜が蘇り、疼き始める股間。
　我をわすれ、雌になって喘いだ夜を経験してしまった美加にとって、昨夜の耕二との営みは、物足りないものとなっていた。
　結婚して以来、一人で慰めることなどなかった。
　健康で適度に豊満な身体を持つ美加、人並みに性欲はあるが、耕二との営みのために取っておくぐらいの慎みはあった。
　あれ以来、美加の中で何かが変わっていた。

　乳房の先が膨らみ、生地との擦れを感じる美加。
　ブラウスのボタンの隙間から手を入れる、ブラジャーの強張りがじれったい。
　ボタンを外し、胸口を開ける。
　身体を起こし、ブラウス越しに背中のホックを外す。
　起用に右肩を抜いて、左腕から抜き取るブラジャー。
　開放された胸を、両手で掴み上げる。
「あ〜〜」
　ため息のような喘ぎ。
　胸を刺激するたびに、腰がクイクイ揺すられている。
　乳首を摘む。
　引っ張り、こねる。
「うぅっ」
　お尻をクネクネとよじり、力を抜いてソファーに寄りかかる美加。
　薄い生地のスカートをたくし上げ、白い太腿が露わになる。
　白い生地の上から、真珠の粒を探るように愛撫する。
「あぅっ」
　指の進行と共に、開かれる太腿。
　弾力を帯びた、陰唇の隙間をなぞり、上下する指。
「はぁ〜」
　白い生地の脇の隙間から秘所に侵入させる指。
　火照った陰唇を、機用に広げ、真珠の粒をさらけ出す。
　２本の指の間に挟みこんだ真珠ををこね回す。
「あぁぁ〜〜〜」
　秘口から、溢れんばかりに滲み出た蜜液が光り輝いている。
　入口の下を、なぞる親指。
　ヌルっと侵入し、小さく出し入れする。
「あぅっ、うぅ〜ん」
　爪先を立て、股間を突き上げた卑猥な姿勢をとる美加。
　親指は、少し深く侵入し、裏側の横長のしこりを刺激する。
　お尻の方向に突き出すように往復する、親指の付根は真珠を擦り、中指は菊の蕾を刺激する。
「あぁぁ〜ん」
　腰の振りをうまく合わせて、出し入れを続ける美加。
　・・・・
　親指の変わりに、中指を入れ、膣の前壁を刺激する。
　急激な高ぶりをさけ、何処ということなく出し入れする。
「あぁ〜〜ぅ」
　子宮の入口に届かなくもないが、亀頭の柔らかな感触の心地よさが頭をかすめる。
（○○○が欲しいぃ〜）
　グチュと蜜液をどよめかせ、秘密の園を収縮させる美加。
「ああぁ〜〜、あっ」
　人差し指を追加して、出し入れするが、苦しいほどに太く侵入する圧迫感が感じられない。
　・・・・
　微妙に曲線を描いた野菜を頭に浮かべる美加。
　立ち上がり、スカートとブラウスを軽く整え、台所へ向かう。
　濃紺の茄子を物色する。
　新鮮で長い茄子。
　１／３程残されたオリーブオイルの小ビン。
　オイルを手にそそぎ、肉棒をしごくように茄子に塗り付けていく。
「あぁぁ」
　期待感で股間を収縮させる美加。
　隠すように茄子を抱え込んで、小走りにソファーに駈け戻る。
　焦った気持ちを露わに、手荒く引き降ろされるパンティー。
　恥ずかしげもなく開かれた足の中央の花園は、高く突き出されている。
　開ききった小陰唇は、大陰唇の膨らみに絡み付いている。
　その中央は、蜜液で光輝き、秘肉がみだれた周期でヒクついている。
　秘口を覗かせた花園に宛がわれる茄子。
　先の丸い茄子は、侵入を拒んでいる。
「あぁっ」
　待ちきれない美加、手に力が入る。
　押しつぶされ、変形した秘口。
　侵入角度が合ったのか、ヌルッと難関を突破する茄子。
「うっ」
　どんどん、姿を消していく。
「はああぁぁ〜」
　ヘタだけが、絡みつく秘口から卑猥に覗かせている。
　遠慮がちな往復が、開始されるが、止まることはない。
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
　茄子の反りが、的を得てないのか、１０度程回転される茄子。
「あ、あっ」
　微妙な弾力を持つ茄子への締め付けが始まる。
　収縮に逆らうように、休みなく続く茄子の往復。
「あっ・・あっ・・あっ・・あっ」
　男の手や肌の温もりのない、寂しさを感じながらも、快感の波に呑みこまれていく美加。
　激しさを増す往復。
「あっ・あっ・あっ・あっ・あっ・あっ」
　美加の左手が、真珠の粒を捕らえ吸い付いたように離れず揉みしだく。
　あられもない姿勢で喘ぎ続ける美加、ＴＶの番組は次に変わっている。
「あぁぁ〜〜〜〜」
　痙攣したかのように腰をさら突き上げ、背中を反らせた美加。
　秘口の締め付けに、逆らうように大きなストロークで挿入される茄子。
　美人の女には、似合いそうにない激しい動きと悶え。
「あっ、あっ、あっ、ぅ・　　　　」
　小さなアクメの余韻に手を止める。
　・・・・
　何か悩んでいるのか、動かない美加の右手と茄子。
　・・・・
　ヒクッと腰が浮き、突き出される。
　固定された茄子を、突き出された腰で、深く咥え込む秘口。
　堰を越えた欲望が、美加の腰を揺り動かす。
　人目にさらすことの出来ない卑猥なシーン。
　激しく、細かいピッチの腰の往復は淫魔に支配され、止むことなく続く。
　クイックイックイックイッ
「あっあっあっあっあっあっ」
　ポタッ、ポタッ
　染み出した、白くドロついた液が、淫列から溢れ菊壺を濡らし、床にまで滴り落ちる。
「いっ、あっ、いいぃ〜」
　伝える相手の居ない空間で、喘ぐ美加。
「あっ、あっ、あっ、いい、イくぅぅ〜〜〜〜〜」
　達夫の、大きく固い肉棒を記憶の中に蘇らせ、高く突き上げられた腰を、振り続けながら絶息する美加。