１０．妖淫の園

　１ヶ月前までの美加には、性の戯れは耕二の相手をするだけのものであり受身なものだった。
　今の彼女にとって、膣口を押し拡げる硬い肉棒、・・子宮の奥で感じる弾力のある肉棒の先の感触は、無くてはならない彼女自身が欲する掛替えのない物になっていた。
　達也の変態的な嗜虐趣味によって開花された、その感触は美加の隠された被虐趣味を揺り起こし、性の昂ぶりは奇異な世界でのみ開花する。
　達夫との繋がりは、戸籍以上に固い契りとなつていた。
　平日の仕事中、達夫は仕事のすきをみて、美加を呼び出す日々が続く。
　二人の関係は、精神的な繋がりは薄く、恋人たちの愛を確かめ合うための戯れとは異にしていた。
　肉欲の満足を得るための、性行為のみによって繋がった背徳な関係。

　言葉を交わすまでもなく、洋服を脱ぐ美加。
　あたりまえのように、美加の真横に交差された腕を後ろ手に縛り始める達夫。
　二の腕から、胸のふくらみを避けるように、上と下にぐるぐると縄を掛ける。
　腕の交差から、美加の右肩を通り、胸の谷間で上下の縄を絞り止め、ふたたび美加の左肩から腕の交差へ繋がれる。
　あぐらを組ませた美加の足を、座禅のように足の裏が上を向くように脹脛の上に乗せ、組み直す達夫。
　両足首を縛り、右と左の太腿の付根に伸ばした縄をぐるぐる巻きつける。
　美加の太腿の皮膚を擦り上げないよう、慎重に縄を運ぶ達夫。
　さらに、足首と胸の谷間が繋がれる。
　上体をピンと起こしていた美加の背中が、エビのように丸く曲がり、足首と乳首が数センチの所まで絞りこまれていく。
「うっ」
　呼吸も苦しくなるような厳しい縛りに、うめく美加。
　頬を赤らめ、潤んだ瞳の顔は、下を向き見えなくなっている。
「達夫さん、息ぐるしいわ」
　余裕をなくし、不安を訴える美加。
　縄の締め付けが、美加の呼吸にも制約を与えている。
「楽にしてやるから」
　と、美加の足を持ち上げ、背中を下にゴロンと回す達夫。
「どうだ、これなら苦しくないだろ」
　丸見えになった淫列。
　呼吸のたびに縄を軋ませ足を上下させる美加。
　少しづづ大きな呼吸を取り戻している。
　お尻の下に枕を置き、美加の股間を真上に向け固定する達夫。
　太腿の根元を締めつけた麻縄で、行き場をなくした血液が、美加の秘められた縦筋を赤く充血させ、卑猥な膨らみと弾力を見せている。
　縦筋に沿わせてなぞる達夫の指。
「はぁっ」
　お尻を突き上げるように、ヒクつかせる美加。
　滲み出たヌメリを指に取り、擦りあわすようにして確認する達夫。
　花園は、開かれた白い太腿の中央で疼いている。
　恥毛は上品に肉芽の辺りから逆三角形に茂っており、ピンクの園は何にも邪魔されず丸出しになっている。
　よく目立つ花びらの、濃いどどめ色は粘液で光り輝き、開ききっており、すでに覆いの役に立っていない。
　周期的に収縮を繰返す秘肉。
　花びらの覆いを失い、充血したピンクの秘肉が、収縮のたびに小さな穴を開け暗い洞窟を覗かせる。

　縄の感触が、犬の条件反射のように、心地よい愛撫になった美加の身体。
　きつい締め付けが、花園に蜜液を溢れさせている。
　美加の秘肉を覗かせた花園を間近に眺めながら、真っ赤なルージュを引いた唇に肉棒を割り込ませる達夫。
「うむぅ・ぅ」
　潤んだ瞳を瞼で閉じ、唇と舌で肉棒を感じ取る美加。
　縄の締め付けで、身動き出来ない美加。
　自由に動かせる舌だけを大きく回すように絡み着かせる。
　肉棒の先っぽの特殊な弾力のある感触を心地よく感じながら、花園への挿入を期待してしまう。
「あぁ・・」
　秘肉をヒクつかせ、甘えた声。
　肉棒はさらに膨張を開始、張裂けんばかりに硬く、跳ね上がろうと美加の下唇にヒクついた圧力を加えている。
　達夫の腰が美加の愛撫を無視するように律動を開始する。
　絡みつく舌の動きを肉棒の先に感じる達夫。
　あぐら縛りは、強姦スタイルいつまでも花園を遊ばせておくつもりはない。
　唇からスポッと硬くなった息子を抜き取りる。
　美加の身体をさらに回転させる。
　股間を頂点に両膝が奇麗な三角形を作っている。
　三角形の上の頂点をめざす肉棒。
　美加の唾液でヌラついた肉棒が、ヌレそぼった秘園に割り込んで行く。
「あっ」
　エラが埋没した時、秘肉の収縮で挿入が中断される。
　秘肉が弛緩したとき根元まで埋没する。
「ああ〜〜〜〜」
　このときだけの雌の喘ぎ。
　美加の尻が波打つようなクネリをみせ、肉棒の先に内臓のぞよめきを感じさせる。
　達夫は、一度抜き取って、再度侵入を試みる。
「あぁっ」
　一度目の雌の喘ぎは返ってこない。
　赤い蝋燭を左手に、右手のジッポを点火する達夫。
　ジュポッ
　ジッポの点火音に全身に痙攣を呼ぶ美加。
　小刻みな振動と締め付けが肉棒を刺激する。
　赤い蝋燭の露が、美加の白い臀部に滴る。
「あっ」
　麻縄を軋ませ、肉棒を追うように波打つ尻。
「あっ」
　熱ロウの刺激のたびに、達夫の肉棒と美加の秘肉が絡み合い繋がりを硬くする。
「熱ぅぅ〜〜〜」
　多量の熱ロウの熱さにうめく美加。
　強烈な秘肉の締め付けが気持ちいい達夫。
「あっ」
　尻の波打ちが、ロウの滴りに関係なく周期を持ち始める。
「あっ、・・いぃ」
「好いのか、美加」
「ええ、・もっと、もっと・・してぇ〜」
「蝋燭が欲しいのか」
「そっ、そう」
　ポタ
「あっ」
「なんだ、俺の○○○は要らないか」
　引き抜きを開始する達夫。
　ポタ
「あぁっ」
　尻を突き出すように縄を軋ませる美加。
「いやっ、・・だめぇ〜ん」
「何がだめなんだ、美加」
「抜かないでぇ〜〜〜」
　ポタ
「あっ」
「抜いてないだろ、ちゃんと入ってるぞ、ほら」
　ポタ
「あっ、お願い、奥まで・・奥まで入れてぇ」
　ググッと根元まで押し込み、花奥のざわめきの感触を確かめる達夫。
　美加のお尻のクネリで、肉棒の先っぽがヌラヌラと擦れている。
　ポタ
「あっ」
　美加のお尻が、とてもまねの出来ないクネリを開始した。
「あぁ〜〜」
　達夫の肉棒の弾力のある先っぽに、美加の子宮が当たる。
　クネリで子宮を奇麗な円運動をさせている。
「おぉっ」
　思わず叫ぶ、達夫。
　達夫の声に驚いたのか、夢の世界から抜け出しお尻のクネリが止まる。
「どうした、美加、さっきの動き続けろ」
　ポタ
「うっ、・・できないわ、勝手に動くんですもの」
　・・・・
　美加のお尻は、赤いロウで厚いかさぶたが出来ている。
　悔やむ達夫。
　あれ依頼、まねの出来ないお尻のクネリは再現されなかった。
　赤い蝋燭を消し、投げ出す達夫。
　自身の腰を繰り出し送輸を開始する。
「あっ、あっ、あっ」
　送輸に合わせて喘ぐ美加。
「あっ、はげしく・・し・て・ぇ〜」
　麻縄に拘束され丸くなった身体ごと揺すりはじめる美加。
「あっ、あっ、あっ、・・あぁ〜いぃ〜〜」
　美加の動きで送輸のタイミングが合わない。
「あぁ〜ん、いぃ、・イかせてぇ〜〜」
　イラついたように、美加の腰を両手で押さえ、激しく細かい獣のような送輸を繰り出す達夫。
「イくぞぉっ」
　さらに、激しい送輸。
　艶のある顔を顰めて、必死に耐える美加、達夫の噴射を待つ。
　激しい送輸が続く。
　・・・・
「うグっ、ぅっ」
　達夫の声と共に、硬い肉棒が更に膨張し、脈打ちながら噴射を開始する。
「あぁ〜〜・・・・・・・」
　あぁ・・・もう、もう、わたし・・・だめ・・溶けてなくなりそう・・・あぁ・・・死にそう・・・あぁ、死にそうよ・・・あああぁぁぁッッ・・・。
　美加も解き放つように、天国に飛び込み、達夫の肉棒をきつく締め付ける。
　・・・・
　美加は、顔から背中、足の先まで玉のような汗を噴出している。
サウナにでも行ったのかというような、多量の汗の二人。

　・・・・
　・・・・

　美加の身体を拭った達夫は、大した休憩もせずＫＹゼリーを手にお尻の蕾に塗り込みを開始する。
「あぁ〜」
　ぼんやりとした表情で余韻に浸る美加。
「縄、解いて」
　お尻への刺激は、変わった後戯のつもりで受けている。
「まだだ」
　厳しい声の達夫。
　チロチロと蕾への刺激を続けている。
　スローな周期で収縮を繰返す蕾の緩みに合わせて指を押し込む。
　ヌルヌルした感触で、埋没する。
「いやっ、ダメェ〜〜」
　叫んでみても、あぐら縛りで何も逆らえない美加。
　ゼリーは蕾の奥にまで、塗り込められ、た易く指の侵入を許してしまう。
　硬い肉棒にゼリーをタップリ塗す達夫。
　枝の付いたローターを、美加の真珠に当て、侵入を開始する。
「あぁ〜」
　縄を軋ませる美加。
「下の方に向かって入れて、でないと痛むのぉ」
　背徳の蕾は、性器と化していく。