３．

　それからは大騒ぎだって。
　ぐったりと気を失ってしまっていた涼子さんに服を着させて旅館に救急車を呼んだ。
　すぐに病室に御両親が駆けつけてきて、さんざん責められた。
　なんと釈明しようと信じてもらえなかった。俺のチンコは勃起が収まった今も超巨根のままだった。
　離婚するように言われ、俺は病室から追い出されてしまった。
　涼子さんの意識はなかなか戻らなかった。

　それから新婚生活が始まるはずだった新居で、俺はたった一人で茫然自失の生活を送った
　一週間の新婚休暇が終わり、仕事を始めた。
　涼子さんは、かなりの重傷で、半年以上の入院生活を余儀なくされるらしい。
　御両親から、内容証明付き郵便で離婚届が送られてきた。
　俺は自暴自棄になった。
　せっかく幸せになれると思ったのに…。
　仕事が終わると歓楽街に出て弱い酒を煽った。
　大きな声でわめき散らし、誰かれ構わず愚痴るものだから、すぐに店を追い出された。
　何件もの店をはしごした。

　誰かが肩を揺らした。
「すみません。もう…店を閉めますので…」
　色っぽい声だった。
　上品な香水が香っていた。
　どうやら、知らない店に入って酔いつぶれたようだった。
「だいじょうぶですか？かなり酔っ払っていらっしゃったみたいだから…」
　綺麗に化粧したママさんらしき女性が優しく話しかけてきたのだ。
「あ？すみません。ご迷惑おかけしました…」
　俺は立ち上がろうとしたがよろけてしまいママさんに抱きついてしまった。
「あらあら、まだダメね…」
　そういって、また俺を椅子に座らせて肩をポンポンと叩いた。
「いま、冷たい水を持ってくるから…」
　そういってカウンターに戻って、ボーイさんになにか話しかけていた。
　また眠ってしまったようだ。
　目が覚めると、誰かの部屋だった。
　上品な調度品で整えられた広いベッドルームだった。
　柔らかい羽毛布団が少し冷たくて肌に心地いい。
「気が付きました？」
　誰かわからなかった。
　バスタオルで髪の毛を巻いて、シルクのガウンを着ている女性だった。
　白いガウンより白く見える美しい肌。
　なにより均整の整った顔はギリシア彫刻のようだった。
　身長も高く八頭身の女性が、さっきのママさんだと解かるまで少し時間がかかった。
「ここは…？」
「うん。私の家。誤解しないでね…誰とでもってわけじゃないのよ…あなたが初めてよ…」
「はぁ？」
「普通なら店のスタッフに頼むんだけど…あなたの話しを聞いちゃったから…」
「話って？」
「大変だったわね奥さん。早く良くなるといいわね。じゃあ、おやすみなさい。」
　そういって部屋を出て行ってしまった。
　こんなことをしている場合ではない…。
　布団をはねのけて少し驚いた。
　真っ裸だった。
　部屋の隅に俺の服が綺麗に畳んである。
　急いで着替えて部屋を出た。
　広いリビングルームの角にカウンターバーがあって、そこで彼女がうなだれていた。
「すみません。ご迷惑おかけしました。俺、帰ります。ありがとうございました。」
　そう言った俺の声に彼女はびっくりしたようだ。
　椅子から転げ落ちてしまった。
「大丈夫ですか？」駆け寄って驚いた。
　はだけたガウンから、彼女の陰毛が見えた。
　彼女は急いで身を屈めて裸体を隠した。
　巨乳とくびれた腰が目に焼き付いて、俺はじーっと彼女を見つめていた。
「はずかしい…」
　はっとして俺は視線を逸らした。
　彼女が俺の腕をとった。
「ねぇ…お願い…」
　そう熱い吐息で耳元で囁いた。
　もう片方の手で俺の股間をまさぐった。
「観たこともない大きさで…ごめんなさい…私、興奮しちゃったの…」
　そう言ってガウンを脱いだ。
　見事な裸だ。
　巨根は俺の臍にまでそそり立ってしまった。
「私…すっと…してないの…」
　彼女は腕を絡めてキスを求めてきた。
　少しお酒の臭がする。
　俺は理性を失った。
　あとから怖いお兄さんが出てくるかもしれないけど…。
　ふかふかの絨毯の上で真っ裸になって絡み合った。
　背の高い彼女は長い脚を俺に絡めつけてきた。
「あなただったら…」
　何度もそういいながら俺の乳首を舐めまわした。
　お返し、張りのある巨乳を揉みしだいた。
　絶叫に近い喘ぎ声だ。
　俺は涼子さんのことを思い出した。
　初体験の相手を怪我させてしまい、俺は女性の中で果てたことがない。
　申し訳ないが彼女の中で俺は童貞を卒業しよう。
　そして離婚届にハンを押そう。
　悲しそうな涼子さんの顔が思い浮かんだ。
　だが、それを打ち消すために彼女の顔を見つめることにした。
　彼女は化粧を落としていたので若く見えた。
　たぶん３０歳を少し越えたくらいだろう。
　端正な顔で艶っぽい表情。
　俺の顔を両手ではさみ、彼女の股間に導こうとしてきた。
　薄っすらとした細い陰毛の下には、顔には似合わないいやらしい割れ目があった。
　そこからイヤラシイ匂いが立ち上がっている。
　俺はクリトリスを含んだ。
　彼女は悲鳴をあげて長い脚を俺の頭に絡みつけけて秘部に押さえつけようとした。
　舌で割れ目の味を貪った。
　どくどくと愛液がこぼれ出てくる。
　まるでオシッコのようだ。
　急に彼女の動きが止まった。
「ごめんなさい…わたし…濡れすぎるの…」
　身体を離し、すぐ横で彼女は正座をした。
「やっぱり…だめ…こわい…」
　俺もつられて正座をした。
「こわいって？なにがです？」
「私ね…濡れすぎるの…それで…いつも男の人を満足させれないの…」
「はぁ？」
「あまりにもヌルヌルの愛液で…量が尋常じゃないほど出るから…ゆるゆるだと思われるの…」
「そうですか？そんなことあるんですか？」
　彼女は恥ずかしそうに俺の手を自分の股間に導いた。
「指を入れてみて」
　言われるがまま、彼女の膣に指を入れた。
　愛液はまだとまっていないので床が漏らしたように濡れている。
　全く何の抵抗も感じずに彼女の膣の中に指が入った。
「指を増やして…」
　ニ本…三本…指を入れても抵抗を感じない。
　確かに締め付けてきているのだが、ヌルヌルの愛液で膣の襞を感じることが出来ない。
「私も…ここで感じたことはないの…ちょっと触れられただけでも全身が感じるんだけど…」
「いいですよ。あなたが喜んでくれるなら…」
　彼女はハッという顔をした。
「俺は挿入できなくても良いんです…」
「うれしい…けど…みんなそう言うけど…結局は満足を得られないで去っていくの…」
「なにより俺のは大きすぎていくらなんでも入らないと思います。」
「そんなことないわ。入れてみて。私はいいからあなたが…もし、感じてくれたら…」
　そういって抱きついてきた。
「あなたが酔っ払ってしてくれた話。本当なんでしょう？」
「え？」
「奥さんを最後まで愛せなかったこと。その歳までコンプレックスを持って童貞だったこと…」
「俺、そんなことまで話したんですか？」
「それで…なんか母性本能を刺激されちゃって…それに…」
「それに？」
「私のものだったら、もしかしたら…あなたのが入るかもって…思っちゃったの」
「いいんですか？…」
「ううん。もしかしたら…私も男性の方のモノで感じることができるかもしれないから…お願いするのはこっちのほう…」
　俺は彼女を引き寄せて口づけをした。
　さっきから彼女の愛液は滴り落ちている。
　床がビショビショだ。
　どこに、こんな水分があるのだろう？ってくらいだ。
　そして俺の巨根はビンビンだ。
　もう、涼子さんのことは忘れよう。
　縁がなかったのだ…この人を怪我させないようにすればいい。
　もし挿入できなくても、彼女を感じさせてることはできる。
　一度は…いや、もう残りの人生は挿入することを諦めたのだ。
　彼女の割れ目に俺の巨根をあてがった。
「いい？苦しかったら言ってください」
「はい…」すごくしおらしい表情で彼女は答えた。
　俺はゆっくりと腰を落とした。
　ぬる…ぬるぬる…。
　彼女の愛液はローションのようだった。
　そして自分で持って広げていた長い脚をさらに広げた。
　ぐぐぐ…　愛液がほとばしる。
　彼女の表情が苦しそうになった。
「痛いですか？」
「ううん。すごくあなたを感じる…」
「いきますよ」
　物凄い抵抗を感じるが、ズブズブと俺のものが埋まっていく。
　彼女の愛液は俺のモノを導き入れた。
　熱い！　すごく熱い！
　そして彼女の肉襞がザワザワと動いているのを感じる。
「すごく…いい…」俺は思わずそう漏らした。
「わたしも…なんかヘン…逝っちゃう！」
　彼女は長い脚を俺の尻にからみつけて、強く挟み込んだ。
　そして強く俺に腰を押し当てる。
　俺の髪の毛を両手で掴んだ。
「だめ！わたし…逝っちゃう！」
　ギュウギュウと膣壁が俺の巨根を締め付ける。
　俺のモノはまだ半分も入っていなかった。
　だが、一気に一番奥まで入っていく。
　どこがユルユルだ。肉襞のひとつひとつを感じているようだ。
　愛液が俺の巨根に押し出され二人の陰毛がビショビショになっていた。
　彼女の子宮を押し上げている。
　絶叫をあげながら強く抱きしめていた彼女の爪が背中を掻きむしった。
　俺は一番奥まで入ったことに驚いていた。
　彼女の膣がゆるゆるなわけではない。
　俺の巨根はぎゅうぎゅうに締め付けられて射精できない状態だった。
　亀頭がチロチロと滑られているような感触だ。
　腰を動かすたびに、処女を貫いている感じだ。
　彼女の身悶えかたは激しくて、全身汗だくになっていた。
　揺れる巨乳の先の少し大きめの乳首はビンビンに立っていて、俺の胸をこすっている。
　俺はその張りのある巨大な乳房を揉みしだいた。
　それに呼応して膣襞がザワザワと動く。
　彼女は俺の目を見てこういった。
「お願い…わたしの…名前を呼んで…」
　そういえば、彼女の名前を知らなかった。
「なんて呼べばいいですか？」
「りょうこ…私の名前は…りょうこ…りょうこって呼んで！」
　俺はびっくりした。こんな偶然があるのだろうか…。
　あの華奢で少女のように可憐な…妻の…今はまだ妻の涼子さんと同じ名前だなんて。
　混乱してしまった。
　今、抱いている女体は熟れきっていて俺の全てを咥えている。
　濃厚な味と香りと、肌と肌が絡みついてビチャビチャと音をたてている。
　愛液は飛び散り、喘ぎ声が熱い。
　だが、可憐な少女のような涼子さんのこと抱いているように思えた。
　その時、急に射精感が増してきた。
　俺は大声で「涼子！」と叫んだ。
　その瞬間、俺の腕の中の熟しきった女性の全てがとろけたようになった。
「すごい！きて！きて！いくうぅううう！」
　俺の亀頭から大量の精子が吹き出た。



　それから、俺はりょうこの部屋に入り浸った。
　仕事が終わると彼女の部屋に行き仮眠をとる。深夜に彼女が帰ってくると朝まで抱き合った。
　彼女は俺の巨根が愛液を掻き出すことで、快感が深くなりすぎて最後には失神した。
　俺はベッドから這い出して仕事に行く。そんな暮らしが二週間続いた。