| ２．幸江（１） １８才で嫁いだ幸江、夫となった徳兵衛は、隣村の屈強な体を持った大男で良く働いた。 幸江にとって徳兵衛は、見知らぬ男であったが彼女なりに良く尽くし、小さな愛を築いていった。 ３年目の夏、猛威を振るう台風の大雨で、川が決壊した。 徳兵衛は、土嚢を積み上げる水止め作業で川に流され、骸もろとも帰らぬ人となってしまった。 当人には何の非もなかったが、それでも鳴き濡れた辛い日々を過ごした幸江。 二度と夫は持たぬと決意を固め、村はずれの尼寺、愛光院へ出家した。 尼寺のなりわいは、寺の持つ田畑を耕すことで確保されていた。 寺としても、村との絆を必要とし、そこでも夜這いの制度は生きていた。 ・ 後家さんばかりが集う尼寺、肉の喜びを知らぬ者などいない。 俗世間から逃れ、過去の思い出の中に生きようとする尼たちに、仏の教義は何を教えたのか。 「汝、何人も愛しなさい」 分け隔てなく、愛する事を真理として夜這い制度を受け入れていた。 夜這い制度は、村単位に制限され、村間での交渉は許されなかったが、尼寺だけは特例だった。 尼寺は地域共通であったため、８つの村の男達全員に交渉権が与えられていた。 ７０軒ほどの村々が８つ、男達の数も千人は優に超えている、その内、自村で相手を確保できない未婚男性達だけでも相当の数になる。 尼寺、そこでは遊郭にも勝る肉の饗宴が繰り広げられていた。 ・ 尼寺に住む女達は、全員、影の有名人となっていた、ＴＶもない時代、画期的なことである。 「幸江さん、ちょっと」 夕食の食材にと、畑に向かう幸江を呼び止める者がいた。 年の頃は１７，８、目鼻立ちのスッキリした、成長過程の男。 「はい」 いかにも女らしい声を返す幸江。 「あ、あの・・・男に成りたくて」 口へばったくいう喜之助。 「まあ〜、いきなりなの・・・そんなに若くないでしょ」 夜這いへの参加は、男女とも１３〜１５才程度、不思議そうにいう幸江。 「最初は、やっばり好きな人と・・・、村には、いなくて」 「そお・・今夜は空いてるのよ、どうかしら」 歩きながら、気に入った相手に、優しい声を返す幸江。 「すぐにでも」 「せっかちねぇ・・・・・」 部屋へのルートと時間を伝える幸江。 「それじゃ」 「部屋、間違わないで」 慌てて立去ろうとする男に後ろから声を掛ける。 ・ 約束の時間を過ぎた頃、幸江の部屋の襖がカサコソと開かれる。 「ゴホン」 気づかいながら、咳払いする男の声、何か言おうとしている。 「大声出しても大丈夫よ、寺は広いし皆、離れて部屋を持ってるの」 長襦袢姿の幸江が鏡に向かって言う。 「よろしく、お願いします」 緊張した声の喜之助。 「まあ、律儀ねぇ、相手は、おばさんなのに、・・・さぁ、一杯のんで」 始めてと聞いて、いつもになく事前に用意した酒。 おちょこを差し出す幸江。 「そんなことないですよ、おばさんだなんて」 幸江の顔を見つめ、おちょこを手にする喜之助。 「あんまり気を張ると、出来なくなるでしょ」 喜之助を気づかう幸江。 酒も進み、喜之助の顔が赤くなった頃・ 「私にも、頂けるかしら」 「あっ、気がつかなくて」 恐縮する喜之助、杯を空け幸江に手渡す。 「ほらぁ、気を張っちゃだめよ、気楽にしてて」 注がれた酒を飲み干す。 「もう少し、頂くわ」 と２杯目の酒を飲み干し、返杯する幸江。 「言葉少ないわねぇ、触っていいのよ」 横すわりで、喜之助に寄り添い、襟元を広げる。 「女はねぇ男と違って準備がいるの、大事なことよ覚えといて」 喜之助の手をとり、胸のふくらみに宛がう。 柔らかい感触に驚くばかりの喜之助。 「奇麗な手ねぇ、仕事してないの」 農作業の跡が感じられない、滑らかな肌ざわりに驚く幸江。 「力が弱くて・・・その、準備って何をすれば」 生真面目な問い掛けをする喜之助。 「ふふふぅ・・今やってるじゃない、女って時間が掛るの」 喜之助の股間に手をやる幸江。 「これってすぐ硬くなるでしょ、でも、女はそうわいかないのよ・・まあ、大きいのねぇ」 強張りの先を細かくしごく。 「手、休めちゃだめよ・・元気だわ、はちきれそうねぇ、まだまだ出しちゃだめよ」 強張りから手を離し、立ち上がる。 「解いていいのよ、脱がせるのも男の役目・・・さぁ」 おずおずと幸江の腰紐に手を掛ける喜之助。 一紙まとわぬ幸江の白い肌が、蝋燭の光に黄色くそまり輝いて見える。 「全部脱いで、こっちへ」 光のそばへ寄る幸江、お尻をつき、手を後ろにして身体を支える。 あわてて着物を脱ぎ捨てる喜之助。 「見ていいのよ、見え易い所に近づいて」 大胆に股間を開く、陰唇が縮れ口を閉ざした花園。 喜之助の目には、汚く醜く写るが、自然と手が伸びる。 「だめっ、まだ触っちゃだめ、見るだけ触るのは他の所よ」 胸に手をやる喜之助。 「ほらぁ〜、ちゃんと見てなさい」 細く伸びた足を触る喜之助。 「あぁ〜」 膝をビクッとさせる幸江。 喜之助の目が化け物でも見たかのように見開かれている。 花園の縮れた陰唇が、ぞよめき花を開かせようとしている。 「なめて、腿のあたりを、なめて・・・そお、そおよ、うっん〜」 ブルブルと足を振るわせる幸江。 幸江の花園から目線を外せず、腿をベロベロする喜之助。 しおれた花が、水を得て美しさを取り戻したかのように、幸江の花園は息づき花びらを開かせてきた。 「どお、気に入ってもらえたかしら」 足を閉じ、うつ伏せになる幸江。 「全身、指圧してちょうだい、どこでも触っていいのよ」 「指圧？、あんまりやったことない」 戸惑う喜之助。 「いいのよ、好きなように擦って、さぁ〜」 肩から擦り始める。 幸江の希望が理解しきれない喜之助の手は肩から動こうとしない。 「そんなに力いれなくていいわ、全身よ、全身」 喜之助の手が、背中へ下がっていく。 「あぁぁ、そお、そんな感じ」 戸惑った手の動きに、腹奥に微妙な昂ぶりを感じる幸江の腰がクナクナと揺れ動く。 背中、お尻、太腿、脹脛と這い回るように移動する手。 喜之助は、身体中と一本の線で繋がったような、腰の動きから目線を外せず瞼を見開き、驚きのまじった感動を覚える。 お尻のふくらみを、くるくると撫ぜ擦ると手の動きに合わせて、吸い付くようなクネリに変わる。 幸江の声がなくても、気に入って貰えていることは解る。 足首を持ち上げ、足の甲を擦る。 「あぁっ」 切ない喘ぎ声を上げ、微妙に又を開いたようだ。 足指を割り開き、指先を沿わせると、腰の動きが一層激しくなった。 臀部が持ち上がると、股の奥に隠されていた花園がちらついて見える。 その姿は更に形を変え、赤貝のような縦割れの口を開いき、充血した秘肉の赤い色まで確認できる。 喜之助の手は、強い意志をもって花園に向かう。 赤い秘肉に触らずにはいられない。 下の方から順に擦り上げる。 「あぁぁ」 幸江の声に安心し、指先に感じる壺口への侵入を開始する。 ヌルヌルした感触は今までに知ったどの感触より心地よく、息子はハチ切れんばかりに怒り立つ。 幸江の腰の動きで指が翻弄されている、時には強い蠢きで締め付けることさえある。 自力で動く蜜壷に、さらに驚きと感動を覚える喜之助。 「あはあぁ〜ん・・・手、二つあるでしょ、怠けちゃだめよ」 突き上げる腰の動きに沿わせた右手、左手を背中の中心を這わせる。 「あっ」 右手の指に咥え込むような強い圧力を感じる喜之助。 指を抜き、花園を覆うように包み込む。 染み出した蜜液のヌメリを手の平に感じ取り、指先が硬いシコリに当たる。 「あぁぁっ、そこよ、あっ、あっ」 指を抜いて気楽になったつもりの喜之助は驚く。 （そことは、何処なのか？） 左手で脇腹を擦り、右手をグニグニと動かせる。 「あっ」 喘ぎのたびに手の平に感じるヌメリは、その量を増している。 指先のシコリがクリッとズレル時、喘ぎ声が出ることを認知する喜之助。 「あっ、あっ、あっ、あっ」 手の平を浮かせて、クリクリと指の動きを増してみた。 （ここか） 力をこめて責め始める喜之助。 「さぁ」 身体を起こし、布団の上に移動する幸江。 裏切られた気分で、夢遊病者のような動きで喜之助は後を追う。 「次は、舐めてもいいわ」 仰向けになる幸江、軽い笑顔を向ける。 幸江の笑顔に、女神の微笑を見る思いで翻弄されていく喜之助。 柔らかい胸の膨らみの頂上を向かって、顔を寄せていく。 乳飲子のように乳首を吸い上げる喜之助。 「手が休んでるわよ」 幸江の手が喜之助の頭を引き寄せる。 喜之助は、右手を移動させ、幸江のざらついた恥毛を撫ぜ擦る。 「あぁ〜〜ん」 滑らすように移動させ、手の平に肉芽の強張りを感じ取り、グニュグニュと揺り動かす。 喜之助をリードし続けてきた幸江も徐々に、甘い官能に翻弄されていく。 幸江の激しい身悶えを見て、昂ぶった喜之助は股間に割り込もうと体をずらせる。 「まだ・・まだよ」 喜之助の思いを察した幸江が自制を促す。 「時間はまだまだあるわ、急がないで」 初めての喜之助、蜜壷との合体は秘め事の終了を意味する事を意識した幸江、容易には挿入を許さない。 「替わりましょっ」 と喜之助を仰向けに寝かせる。 |
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