唇と唇を重ね合わせる幸江、興奮した幸江の口からは止めどなく溢れ出る唾液で、ヌラついた接吻を送り込む。
　喜之助の硬くなった強張りを、握り締めた右腕を手繰り寄せるようにして顔を近づける。
　先端の光るほどに張り切った弾丸を、腹の肉に着くほど引き倒し、結び目をチロチロと舌先で刺激する。
　強張りがヒクヒクと反応し、鈴口からは透明な液が雫を作っている。
「気持ちい・・・イきそうです」
　喜之助が訴える。
「だめよ、こんな事で気をやっちゃだめっ」
　強張りの根元をグッと締め上げ、舌を引き剥がす。
「もっと気持ちいいことが待ってるのよ、我慢なさい」
　雫になった鈴口の液を吸い上げる幸江。
「ほんとに、りっばねぇ、自信持っていいわよ、これ・・うふっ」
　裏すじを、下から上、上から下へと舐めあげる。
「若いんだから我慢の仕方、覚えないとだめっ、女は付いていけないわ」
　パクッと弾丸を咥え、舌先をクルクルとカリに絡める。
「うっ・・・イくっ、イくっ、うぅっ」
　喜之助の声に、素早く強張りの根元を締め上げ、口を離す幸江。
「いいわ、その調子よ、イきそうになったら教えて、止めてあげるから」
　ゆっくり五つ数えて、口を着けていく。
・
　そんなやりとりが数回繰返され、喜之助の股間は痺れきっている。
「少し休めた方がいいわ、交代よ」
　幸江は、喜之助の顔にまたがり、腰を振り始める。
「ほらっ、舌突き出して・・・そお、そのままよ」
　腰の動きがいっそう速くなる。
　喜之助の目には、淫魔に取付かれたような淫らな腰の動きと、揺れ動くたわわな胸が嫌らしく写っている。
　舌先は、淫列の隙間にほんの少し、めり込んでクチャクチャと往復している。
　グッと舌を突き出すと、幸江の腰は小さな円運動に変わった。
「あぁぁっ」
　喘ぎ声を上げながら、悶えるように腰をくねらせている。
「はあっ、手が休んでるわ」
　舌先に集中してしまう喜之助に注意する。
　喜之助は手を伸ばし、揺れ動く胸のふくらみを揉み、大きくなった乳首を摘む。
　十分な食料を確保しきれないこの時代でも、幸江の家系は皆大きく豊満な胸をしていた、尼となり仕事量が極端に少なくなると、幸江の身体は脂肪を蓄え、より女らしさを増していた。
　そのうえ、汗をかくことといえば妖艶な夜の姫ごと、色艶の増すのも当然だった。
「あっ」
　再び、前後にくねらせ激しい往復運動をする幸江の腰、後ろに反り返り手を着いている。
「あぁぁ〜〜〜〜」
　激しい腰の動きを止めたかと思うと、幸江の内腿は喜之助の頭をきつく挟みつけてきた。
　喜之助にとっては、いつまで続くのかというぐらい永い時間、頭を挟まれ身動きできないでいた。
　別世界から突然帰って来たかのように、意識を取り戻した幸江。
「準備は、いいわ」
　荒い息を堪えるようにして声を出す幸江、ずるずると腰を後ろに下げていく。
　納まりのつかない、強張りを抱えた喜之助、幸江の腰を両手で支え先端へ案内する。
　強張りが、幸江の身体の中に消えていく。
「あはぁぁ〜〜〜」
　悩ましい喘ぎと共に、クイッと腰をくねらせる幸江。
「いいわ、凄く、ちゃん届いてるわ・・うぅっ」
　耐えるように息を吐く。
　始めての喜之助には、秘肉の温かさしか感じられない、男として生まれて初の夢の実現であったが、期待したほどの感覚が伝わってこなかった。
　いつもの手の感触が強いせいで、秘肉の甘みな快感を実感できない、それでも強張りは初体験に興奮しきっていた。
　幸江には、そんな喜之助の思いは理解できないでいた。
　初挿入の感激で、動く間もなく放出を始めてしまう筆おろしが常であった。
「あっ、あっ・・・」
　腰をくねらせ、肉芽の擦れる快感に浸る幸江。
「上になって」
　幸江の声に、入れ替わる二人。
「場所、解るぅ」
　強張りを手で支えた喜之助に問い掛ける幸江。
　喜之助は落ち着かなげに、あちこち強張りで突いている。
「あっ」
　強張りの先の弾丸が肉芽を突き上げる。
「もっと下よ」
　幸江の声に弾丸をズリ下げる喜之助。
「もっと、もっと下」
　ふわぁっと弾丸の埋没する地点を見つける喜之助、思わずクグッと押し付ける。
「あぁぁ〜〜、そこっ、あっ、は・い・っ・たわ」
　快感に呼吸を乱しながらいう幸江。
　喜之助は出し入れを開始する。
「そぉ、あぁぁ〜、そぉ、つづけて、あぁぁ、それでいいわ・・あっ、大きい」
　強張りの挿入後、初の締め付けを送る幸江の蜜壷。
「おぉぅっ」
　強張りに心地よい放出感を感じ始める喜之助がうめき、動きを激しくする。
「だめっ、まだよ、まだ、ゆっくり動いて、感じつづけるの」
　喜之助のお尻を抱え込み自制を促す幸江。
　喜之助の出し入れはつづく。
「あっ、あっ、あっ、あっ」
　着きに合わせて喘ぐ幸江の喘ぎは徐々に激しさを増している。
　放出感を持続して楽しむ事を知らされる喜之助。
「うっ、出そう」
「だめ、まだよ」
　腰を引き強張りを抜き取る幸江。
「簡単に終わっちゃだめ、着いていけないわ、女は始まるのも遅いし、終わらせるのも遅いのまだまだよ、出そうになったら抜いていいわ、ねっ、そうしたら治まるでしょ」
　喜之助の背中を抱えながら講釈する幸江。
「さぁ、もういいでしょ」
　挿入をうながす幸江。
　納得したように強張りを押し進める喜之助。
「あっ、気持ちいい」
　喜之助が悶える。
「ぅふふ、さぁ、深く、やって」
　大きく足を開く幸江。
　出し入れを始める喜之助。
　大きな放出感のたびに強張りを抜き取る喜之助、何度抜き取ったのかも解らなくなってきた。
　ジンジン痺れた強張りは、徐々に制御不能になってくる。
　幸江の悶えも激しさを増し、繋がりあった二人の股間は、幸江の蜜液が溢れかえりベトベトになっている。
「あぁぁ〜、いいぃ〜〜っ」
　幸江の蜜壷き喘ぎのたびに収縮し、痺れきった喜之助の強張りはその変化を感じ取れるようになってきた。
「すごい、あぁぁ、すごい」
　モゾモゾした動きを喜之助の強張りに伝え、三度目の蜜液を吹き上げる幸江。
「いい、いいわ、イって、イっていおねがい、あぁ、もうだめぇ〜」
　大きく開脚した腰を突き上げ、喜之助の股間に密着させる幸江。
「おねがい、イって」
　幸江の興奮に、喜之助の腰は激しい出し入れを開始する。
　喜之助は連続した、きつい締め付けに強烈な放出感を感じ開放する。
「イくぅ〜〜」
　宣言し、腰の動きをズコッ・・・ズコッ・・・と大きくして放出を開始する喜之助。
「あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
　ドクドクとした強張りの蠢きと膣奥への噴射を感じ、喜之助の後を追うように気をやる幸江。
・
　帯もせず長襦袢を羽織った幸江が、茶を用意しいる。
「また、来てもいいかなぁ」
　身づくろいしながらいう喜之助。
「忙しいから、いい日があるかしら」
　茶碗を差し出す幸江。
「また声掛けて、うふっ、自信持っていいわ、大きくて長さも十分」
　と喜之助の股間に目線を送る幸江。