８つの村の夜這いの取り決めは、それぞれ違っている。
　西山村では、既婚者の男は夜這いから外されている、女については規程はないが、夫を目の前に間男することもできず必然的に既婚女性の夜這いの参加は夫の留守が条件となり頻度は低くなる。
　町之介は６年前、独身時代に夜這い続けた、お滝とめでたく結婚した。
　二人の子供もでき、つい先日、お滝は３人目を孕んだ。
　禁欲生活を余儀なくされた町之介は、愛光院のお糸に目を付けていた。
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　北川村では酪農家が多く、地域の農作業に供する牛の殆どが北川村に依存していた。
　９人兄弟姉妹の６番目のお糸は、父の言葉に従兄弟にあたる１０才も年上の男と結婚したのが１２年前、１６才のことである。
　１年まえの朝、お腹が痛いと訴える夫は、その後回復することなく天国に召されていったのが２ヶ月前のこと。
　不治の病、今でいう癌に侵されていた。
　夫の看病で人生に疲れたお糸は、周囲の反対も聞かず愛光院に出家した。
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　町之介は、田植え作業で一緒になった、同い年で独身の木七郎に声を掛ける。
「木七郎、尼寺には行ってるのか」
「おお、あそこはいいぞ、熟れた女が股開いて待ってるってやつだ。ハハハ、どうしたい、お滝さんが腹ボテで息子が疼くってやつかい」
「まあ、そんなところだ。それで、どうやって話しつけるんだ」
「なんだ、そんな事かい、俺に任しときなって。で、誰に目を付けてるんだい」
「そのへん疎いんだか、お糸はどうだ」
「さすが町之介、お目が高い。３人目の子の前祝いってことで、世話してやるよ。お滝さんには、俺に一杯やろうって誘われたっていって出てくりゃいいだろ」
「すまないなぁ」
「段取り付いたら声かけらぁな」
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　村の田植えが済んだ頃、木七郎が町之介を訪ねて来た。
「おはようさん、町之介はいるかい」
　浮かれた声の木七郎。
「おはようさんです、・・おまえさん」
　お腹を見ても、まだ腹ボテとは解らない、お滝が町之介を呼ぶ。
「よお、木七郎なんだい」
　白々しくいう町之介。
「いい酒が入ったんだ、今夜一杯どうだい。３人目の子の前祝いだ」
　目配せする木七郎。
「そうかい、そりゃありがたい、今日は暗くなる前に仕事きりあげるとするか」
　目配せを返す町之介。
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　持ち田の草引き仕事を早めに済ませた町之介が出掛けていく。
「それじゃ、ちょくら行ってくら」
　玄関の引き戸を開ける。
「早く帰っとくれよ」
　お滝の声を後ろで聞き、足早に足を進める。
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　木七郎の一人住まいの家で一杯引っ掛けている町之介。
「ところで、尼女にはどうやって話しつけたんでぇ」
「既婚者には内緒だ、ちゃんとその筋があるんだ、気にするねぇ」
　口の固い木七郎。
　手筈を確認すると、ころあいを計っていそいそと尼寺へ出掛けて行く町之介。
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　以前、通りすがりに見た時以上に艶めかしいお糸を、目の前にした町之介。
「尼になると、やけに艶っぽくなるじゃないか」
「おや、以前のあたしを知ってなさるのかい」
　か細い女らしい声のお糸。
「おめぇさんが、尼になったてんで来てるんじゃないか」
　たっぷりとして、重量感のある胸をまさぐりながらの町之介。
「おまえさんも、いい男だねえ」
　体格のいい町之介を見ていうお糸、右手は股間を弄り始める。
「こっちの方も、りっぱじゃないか」
　半立ちの一物を左右に振りながらのお糸。
　お糸の裾をはだけさせ、股の中心に手をやる町之介。
　熱く火照ったそこは、すでに滲み出した蜜液のぬめりを滲ませている。
「おお、もうこんなに濡らしてるじゃないか」
　お糸の細帯を解き、丸裸にする。
　色艶のいい肌に、揺れるような大きな乳房が飛び出している。
　股間には遠慮がちな恥毛が小さく寄り添って見える。
　自身の帯を手早く解く町之介。
　全身でお糸の温もりを感じるように肌を寄せていく。
　きめ細かい柔肌の感触が心地よく擦れあい、町之介の一物が頭をもたげ、強張りへと変身する。
　赤い紅を塗った小さめの唇の、柔らかく滑らかな感触を、荒れた唇で感じとる。
　永く固まったように抱き合い、やっと動きだす町之介。
　お糸の両膝を大きく割り花園を覗き込む。
　淫列はたらこのように充血し口を開け、桃色の秘肉を覗かせ、溢れた蜜液で輝きを見せている。
　ヒクヒクと秘肉が蠢くと、トロついた蜜液が酌み出され尻の蕾へ滴っていく。
　滴る蜜液を見て昂ぶった町之介。
　強張りの先を、滴る蜜液をすくい上げるように尻の蕾からなぞり、ぬめりを塗していく。
「あぁっ」
　蕾と秘肉をヒクつかせるお糸。
　蜜壷に熱い強張りを押し込んでいく。
　溢れた蜜液は、強張りの根元を濡らし町之介は股間にしっとりした湿り気を感じ取る。
「あっ、あぁぁ〜ん」
　甘い悶えを魅せるお糸。
　大きな振幅で出入りが始まる、ゆっくりした動きが焦れったく揺さぶり動く腰。
「あっ・・あっ・・かんじる〜」
　切っ先の最奥への侵入に喘ぎを漏らす。
　固く窄まるに迫り出した、乳首を頬張る町之介の舌の刺激が子宮をも疼かせる。
　見知らぬ男の強張りに甘い快感を感じるお糸、小さく陶酔する。
　鳴り止まぬお糸の喘ぎに、満足げな町之介。
　秘肉の心地よい感触を受けながら、的を絞り込んで振幅の小さい往復を続ける。
　お糸の額には、真珠の輝きに似た汗を滲ませ、大きな昂ぶりを露わにしている。
　背中に回したお糸の手が、町之介の汗に滑り爪を立ててくる。
　町之介は自らの汗が、尻の裂け目を下り蕾を伝わる妙な刺激に強張りを一回り大きくして攻め立てる。
「ああっ」
　頂上が見え始めたお糸、耐えるたびに秘肉が強張りを喰い締める。
　強く喰い締めると、町之介の動きが静まった。
「いゃあ〜〜ん」
　細腰を振りたて、町之介の股間に激しく打ち付けるお糸。
　町之介は、お糸の膝裏に腕を掛け引き絞って、腰の動きを封じ込めてしまうと、ゆっくり一呼吸おいて、・・・スドン・・・ズドンと大きな突き込みを開始しする。
「あっ・・あっ・・」
　大砲のような強烈な侵入に、陶酔へと近づくお糸。
　数度の大砲の打ち上げに耐え切れず、秘肉を食い締め、しがみ付くようにして陶酔する。
「す・ごい」
　止まぬ強張りの突きを受け止め、再び襲ってくる陶酔に翻弄されていくお糸。
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　はっきりした意識を取り戻し瞼を開いた時には、町之介は青い煙を吐いて一服している。
「終わったの」
　記憶のないお糸のまどろみの世界からの声。
「目覚めたか、こいつが気持ち良過ぎたらしいな」
　萎えた息子を振り挙げる町之介。
「いゃ〜〜ん」
　顔を火照らせ、そむけるお糸。
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　２０年も前、お糸が出産した男の子は、里子に出されていた。