10．田内家②

　翌日、田内家を訪ねた亜希は、聡を見て驚いた。
「今日は後援会と支援企業を訪問し、地域ボランティアにも顔を出すよ～」
「珍しいわね～張り切って、いつまで続くのかしら？」
「美紀恵も遊んでばかりいないで、もっと真剣に取り組んで欲しいな～」
「な、何を・・・誰に言ってるの？」
「誰って～美紀恵って、君のほかに誰か居るのかい？」
「・・・・・・・・・」
　あの勝気な美紀恵が聡に押し切られていた。
「おはようございます～」
「やぁ、亜希さん～おはよう！今日も美貴をヨロシク～」
　そう言いながら聡は、美紀恵に気づかれないように亜希にウィンクした。
（まぁ～聡さんったら・・・一日で結構な変貌・・・ウフッ！）
　亜希は美紀恵に挨拶をした。
「おはようございます～奥様、昨夜はどちらに？ちょっとご相談が・・・」
　亜希はさり気なく美紀恵に聞いてみた。
「何？昨日はチョッとね・・・忙しくて～」
「そうですか～でも、もう解決しましたから・・・」
　亜希は美紀恵がオトコ２～３人を相手に淫らに乱れる様を想像していた。
（この上品で清楚な顔で・・・オトコのアレを何本も同時に・・・凄いわぁ～）
　美紀恵が四つん這いになって肉棒を口に咥え、バックから責められ悶えている姿を想像していた。
（前も後ろもＯＫなら、わたしと同じだけど・・・もっと乱れていそうだわ～）
　事実、美紀恵は昨夜、５人のオトコと同時に淫らな時間を過ごしていたのだ。

　夕方、亜希の携帯に聡から連絡が入った。
『ショップの事務所に来てくれるかな？』
『今からですか？』
『あぁ、中堅企業の社長と会うので・・・秘書として同行して欲しいんだ』
『でも、わたし、何も出来ないわ～』
『亜希さんが居るだけで自信が沸いてくるんだ！だから、ネッ！』
『はい、分かりました』
　亜希は着替えに置いていた黒のタイトスカートと白いブラウスに着替え、ショップの事務所に向かった。
「やぁ～亜希さん、素敵だ・・・魅力が倍増するよ～でも心配だなぁ～」
「何がですか？」
「若手の社長さんだから・・・亜希さんの美貌とスタイルに・・・」
「ウフッ！大丈夫ですよ～聡さんしか見ていませんよ～」
「そう、その言葉で、その気になっちゃうんだ～」
　聡は亜希を車に乗せ、面談予定の会社に向かった。

　目的の会社まで、車で２０分ほどだった。
「２０分ですか・・・」
　亜希は助手席の乗って、運転する聡の股間に手を伸ばした。
「あ、亜希さん・・・事故ちゃうよ～」
「じゃあ、してあげないわ～」
「うぅ・・・続けて・・・」
　亜希はズボンを突き破りそうに勃起した肉棒を優しく擦った。
「うっ、あぁ・・・あっ・・・ふぅ～いっ・・・あぁ～～」
　亜希は快感を堪えて運転する聡の横顔を眺めていた。
（ウフッ、可愛いわぁ～聡さん・・・）
　亜希はズボンのジッパーを下ろし、中から熱く膨らんだ肉棒を取り出した。
「亜希・・・見られちゃうよ～」
「暗いから大丈夫ですよ～車内は暗いから外からは見えませんよ～」
　そう言うと、亜希は今まで見た中では一番太くて長い肉棒を口に咥えた。
「うぅっ・・・・・・あぁ・・・はぁ、はぁ・・・あつぅ～っ・・・いぃ・・・あぁ・・・」
「ダメよ！出しちゃぁ～もうすぐ着くんでしょ！」
「わ、分かってる・・・ふぅ～ぅ・・・でも・・・いぃ・・・」
　聡は暴発寸前の射精感を抑え込み、目的の会社の駐車場に入った。
「ふぅ～～亜希・・・いけない娘だ～最高に嬉しい悪い娘だ～」
「そう～？でも、ヤル気が出たでしょ？」
「あぁ、自信満々だ！さぁ～行くよ～」
　聡は身支度を整え、社長室に向かった。

　聡の支援企業の社長との面談はスムーズに進んだ。
「昔ながらの建前だけの政治では、これからの時代では通用しない。わが身可愛さに汲々としている大臣や浅薄な総理に何が出来ますか？」
「あなたなら、今の日本を救えますか？」
「勿論、そうでなければ出馬などしません！」
　約１時間の面談で、バックアップを取り付けた聡だった。
　ふたりは地下の駐車場に降りた。
「聡さん、素敵だったわ～」
「いやぁ～亜希さんが居てくれたお陰だよ！ありがとう～」
　聡の爽やかな笑顔に、亜希は自分のことのように喜んでいた。
　車に乗った聡は、亜希のシートを倒した。
「何を？」
「今度は僕の番だよ！亜希さんのアソコ・・・舐めてもいいかな？」
「そんな風に自信たっぷりに迫られたら、断れないわ～ウフッ・・・」
　亜希のタイトスカートを捲り上げ、小さなスキャンティを足首まで下ろした。
「あぁ～～いい香り・・・亜希さんのオマ×コの匂い・・・」
「もぅ～イヤッ！聡さんったら～変態みたい・・・」
「本当に、いぃ香りなんだ～僕にとっては・・・女神様のご本尊かな～」
「誰かが来たら、どうするんですか？立場があるんですから・・・」
「君のために立場を失くしても、後悔なんかしないよ！」
「何をバカ言ってるんですか！もぉ～～」
「分かってるよ！冗談だよ～でも・・・舐めたいのは本気だよ！」
　聡は亜希の淡い恥毛に隠された淫唇に顔を埋めた。
　両手で亜希の太股を開き、押し付けるように長い舌で弄り始めた。
「あぁ～っ・・・聡さん・・・」
　亜希は聡が舐めやすいように腰をずらし、大きく太股を広げた。
　聡は助手席の亜希の両脚の間に入り、引き締まった太股を撫でた。
「はぁ～っ・・・少しだけ、ですよ・・・」
　聡は無言で亜希の淫唇を左右に開き、長い舌で的確にクリトリスを舐めた。
「あっ、ぁ、ぁ、はぁ・・・あぁうっ・・・あぁ～あぁ～あ、あっ・・・」
　聡は溢れる亜希の淫らな液を吸いながら、指で淫壷の中を擦り始めた。
「あぁ～あぁ～あぁあああっ・・・・・い、いぃ～あゎゎゎ、はぁふぅ～っ・・・」
「亜希さんのオマ×コ・・・凄い締め付け・・・指が・・・感じやすいし・・・あぁ・・・」
　聡は亜希を責めながら自分の方が興奮していた。
「あぁぁぁ・・・あぁ～～っ！イッ・・・イックぅぅううう～～～～」
　甘い淫液が溢れ、淫壷をキュッキュッと収縮させ、亜希は昇りつめた。
「はぁ、はぁ、はぁ～ぁ・・・・・・ふぅ～～ふぅ～ふぅ・・・」
「亜希さんって、何もかもが魅惑的だね・・・今度はゆっくり・・・したいね！」
　亜希は乱れた下半身を直しながら、無言で頷いた。
　聡は亜希の同意を得たことに喜び、益々、自信に満ちていった。

　聡はショップと選挙出馬に向けての準備を精力的にこなしていった。
「あなた・・・最近、精悍になったわね～」
　就寝前、美紀恵が久しぶりに聡に声を掛けてきた。
「君の望み通りに頑張っているだけさ！亡くなった義父との約束だし・・・」
「わたし・・・妻らしいこと、何もしていない・・・おまけに、連日、男たちと遊び放題・・・本当に名ばかりの夫婦ね～」
「今更、何を言ってるんだい？どうにもならないことばかり・・・」
「だって出馬するのなら、今までみたいに遊んでいるわけにはいかないわ～」
「田内家を守るのが君の役目だろ？」
「・・・・・・わたしを見てて、色気なんか感じない？」
「数え切れない男たちの姿が見えるだけで・・・君の実体は全く見えないね」
「そう・・・そうよね・・・」
　美紀恵のしおらしさに少し戸惑った聡だが、抱く気にはなれなかった。
　迫られれば田内家の婿の立場上、断れるものではなかったが、幸いにも美紀恵もそこまで求めては来なかった。

　亜希との関係は、お互いを舐めあう程度で留まっていたが、今の聡にとって亜希は、無くてはならない存在になっていた。
　この日も寸暇を惜しんで駆け廻り、夕方からショップで亜希と逢っていた。
「今日はショップで・・・珍しいですね？」
「たまには、初心を忘れないようにと・・・いい気になってると、思いがけない落とし穴が待ってるものだから・・・」
「聡さん、変わりましたね～すっかり頼れる男・・・って感じですよ！もう、わたしの役目も終わったみたい・・・後は奥様と・・・」
「そうじゃない！今の僕は・・・亜希さんが居るからあるんで・・・まだダメ・・・それより、今日は亜希さんもパンを焼いてみたらどうかと思って・・・」
「えっ？！本当ですか～？嬉しい～一度、焼いてみたかったの」
「材料は、ここに色々と揃えています。これを自由に使ってください」
「でも・・・何を使えばいいか・・・？」
「何も教えません。自分の想像力と舌を信じて・・・」
「そうね～分かったわ！」
　亜希は自分の味覚のイメージで材料を吟味し、早速、作り始めた。
　聡は懸命に作る亜希の姿を、温かい目で見ていた。
（亜希さんの真摯な姿勢・・・僕と共通のものがある・・・いい顔してる）
　しばらくして形の整ったパン生地を聡に見せた。
「これで焼こうと思うのですが・・・？」
「この楯のラインに何を入れるの？」
「中央に杏、そのラインに杏とオレンジのジャムを流して・・・生地の中に練りこんだのは・・・秘密です」
「この形・・・亜希さんも茶目っ気があるんだ～このパンの名前は・・・亜希の＊＊＊＊って言うのかな？」
「ウフッ・・・分かっちゃいました～食べると美味しいかしら？」
「名前通りなら・・・最高の味じゃないかな～」
「じゃあ、後で・・・食べてネッ！聡さんに食べさせてあげたい・・・」
　亜希は聡にウィンクすると、オーブンに入れた。
「本当に、食べてもいいの？」
「だから～後で～食べたくなければ・・・いいけど～」
　亜希の仕草と言葉だけで、聡の股間は熱くなって堅くなっていた。

　まもなく焼きあがったパンを、聡は美味しそうに食べ、ニコリと笑った。
「どう？」
「うん・・・生地に何を練りこんだのか？不思議な味がして・・・癖になりそう～」
「そう～亜希の＊＊＊＊は一度食べると癖になるから・・・それでも・・・？」
「食べたい！癖になったら・・・毎日でも食べるよ！」
「そんなに食べたら、有り難味が無いわ～それに、身体に毒よ～」
「毒でも何でも、亜希の＊＊＊＊だったら・・・僕は～」
「ダ～メ！これから日本を動かす男になるんでしょ！大事にしなきゃ！」
「亜希・・・」
　聡は亜希の身体を引き寄せ、小さな顎を指で上げ、可愛い口唇を吸った。
「聡さん・・・ここで、食べるの？」
「どこでも・・・いつでも・・・食べたくなった時に食べる」
「選挙が終わるまでの契約・・・期間中だから断れないの？」
「イヤ・・・なのかい？」
「うぅ～ん・・・聡さんの活力になるのなら・・・」
　聡は亜希の後ろに立ち、フレアーのスカートを捲り上げ、小さな布をゆっくり下げ足首から抜いた。
「あぁぁ・・・キレイなお尻だ・・・余分な肉は無く、柔らかい・・・ヒップアップして肌は滑らか・・・僕の手が感じちゃってるよ～」
　聡は亜希のお尻を両手で擦りながら呟いた。
「あぁん・・・亜希の胸もいいのになぁ～お尻ばっかり・・・」
「楽しみは先に取っておくんだよ～ひとつずつ味わって・・・最後に全部・・・」
　聡はお尻から太股の裏側。膝の裏まで擦りながら、舌を満遍なく這わせていた。
「あぁあああ、あぁ～～あ、あっ・・・そこ・・・あふぅ～ん・・・」
「もっと脚を開いてお尻を突き出して！」
　亜希は聡の言うとおりにし、お尻を左右に振った。
「誘ってるなぁ～～よぉ～し、じゃあ、感じさせちゃうぞ～」
　聡は指と舌で淫壷から菊蕾まで、何度も往復して愛撫を続けた。
「あぁ、あぁ、あぁあっ・・・はぁ、はぁ・・・あぁ、もう立ってられない・・・」
「じゃぁ、コレを入れて支えてあげよう～」
　聡は肉棒を菊壷にゆっくり挿入し始めた。
　ズブズブズブ・・・
　溢れる淫液を押し出すように、聡のカリの張った肉棒が菊壷の奥に沈んでいった。
「うぅぅあぁぁああああ～～～～」
「すごい・・・亜希、締め付けるぅ～～あうっ・・・」
　聡は亜希の白いお尻を抱え、腰を前後に繰り出した。
「あぁ～あぁ～擦ってるぅ～うっあぁあああ・・・うわぁ～～いぃ～いぃ～～」
「僕も・・・あぁ、あぁ、イキそぅ・・・」
「まだ、まだぁ～～あぁ～あぁ～あぁああああ～～～イッ、くぅううう～～～」
「うおっ・・・すごい・・・あわゎゎゎ・・・あうっ・・・いぃ・・・」
「イッてぇ～～中に出してぇ～～あぁぁ・・・また、イク、イクぅううう～～～」
「もう・・・っ、イッくぅううう～～～っ・・・あっ・・・うっ・・・あぅっ・・・あぁ～～」
　腰を激しく亜希のお尻に打ちつけ、聡は激しく白濁の粘液を放出した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・亜希・・・君のは・・・癖になるよ・・・」
「はぁ、はぁ・・・だから、言ったのに・・・亜希の＊＊＊＊は癖になるって～」
「ふぅ、ふぅ・・・名器だ・・・こんなの初めてだ・・・亜希・・・」
　ふたりは、その場に崩れ落ち、荒い呼吸音が厨房に響いていた。
　聡は一時も亜希を離したくないと思っていた。

　金曜日が来ると、聡は落ち着きが無くなっていた。
　聡は、夕方、帰り支度をする亜希を引き止めた。
「今日は・・・どこかに泊まっていかないか？秋になると、本格的に選挙戦が始まる・・・不安なんだ・・・頼む・・・」
　亜希は気楽に楽しめる金曜日と土曜日を束縛されたくなかった。
　今日も佑一と洋一郎との３人プレイを楽しむ予定だった。
「今日はチョッと・・・予定が・・・」
「そう・・・亜希さんには亜希さんの生活があるから・・・僕だけの亜希さんじゃないことは分かっているんだが・・・知っちゃうと・・」
「ごめんなさい・・・もっと強くならないと・・・わたしをスッポリと包み込む包容力を持って欲しい・・・もし・・・良ければ・・・明日の夕方から日曜日の朝まで、付き合うわ～」
「ホント？分かった！きっと強く包容力を身につけるから・・・明日の夜は、僕だけの亜希になってくれるかい？」
「えぇ～でも、約束ですよ！そうじゃないと・・・聡さんの力に・・・」
「そうだね～最初にそう約束したんだった・・・亜希さんは、その為に僕と・・・」
「ショップも選挙も、どちらもネッ！」
　亜希は聡の手を取って自分の胸にあて、優しく微笑んで帰途に着いた。

　その夜の亜希の乱れ方は凄かった。
　佑一と洋一郎が同時に絶頂に導いても満足せず、朝まで何度も求めた。
「今日の亜希はストレスの塊りだな～だけど、その方が淫らになっていい」
　何も知らない男ふたりは、十二分に亜希とのセックスを楽しんだ。
（ふたりとも・・・いい男・・・身体だけと割り切れば・・・いぃストレス解消ね～）
　でも、この夜ばかりは、聡のことが気になって夢中になれなかった。
（もぅ～最悪！聡さんったら・・・まぁ、仕方がないけど・・・）
　聡も同様の夜を過ごしていた。
　あの傲慢な美紀恵が、珍しくセックスを迫ってきたのだが、どうしても受け容れ切れなかった。
（散々、遊んでおいて・・・今頃になって求めてきても遅いよ！）
　立場上、最終的には強く出ることの出来ない自分が情けなかった。
（亜希・・・早く逢いたいよ～）
　ベッドに仰向けに寝ている聡の身体を裸にし、美紀恵は豊かなプロポーションの身体を重ねて、棟から股間まで舐め回した。
　以前なら感じて声を漏らす聡だったが、今の聡には何も感じなかった。
「全然、崩れてないでしょ？わたしの身体・・・ほら、胸も張ってるし～」
　客観的には、美紀恵の身体は妖艶なプロポーションだった。
　年中、男たちと遊んでいたが、身体の線は美しいラインを描いていた。
　艶かしい舌を妖しく動かし、聡の太い肉棒をから玉袋まで舐め回した。
「どうしたの？勃起してるのに、気持ち良くないの？」
「・・・・・・・・・」
　何も言わない聡に腹立たしさを感じた美紀恵だったが、この場に及んで中途で止める訳にもいかず、肉棒に上から淫壷を被せていった。
　激しく上下前後に腰を動かし、両手で乳房を揉みながら悶える様は、普通の男なら堪らなくいいオンナに感じただろう。
　しかし、どんなに美紀恵が自分の身体の上で悶えても、いつまで経っても放出したい欲望は沸いてこなかった。
「あぁぁあああああ～～～～～いぃ～いぃ～～イクわぁ～～あっうぅぅ・・・」
　美紀恵は、いつまでも果てない聡の肉棒を何度も味わい、数度、絶頂を感じたところで、やっと満足していた。
「あなた・・・最近、逞しくなったけど・・・優しくなくなったわ～どうしたの？」
「やっと満足したのかい？じゃぁ、オヤスミ・・・」
　くるりと背を向け、聡は亜希のことを考えていた。
（僕に男としての自信と自覚を促してくれた亜希・・・可愛くて・・・妖しくて・・・僕を夢中にさせる亜希・・・優しい亜希・・・）
　聡の中で亜希は特別な存在になっていた。

　翌日の土曜日、聡にとって夕方までの時間は、とても長く苦痛に感じた。
　ショップでも落ち着かず、事務所でイライラして過ごした。
　亜希は昼過ぎに起き、時間のわりに欲求不満の残る身体の疼きを感じていた。
（ふぅ～ぅ・・・あんなに乱れたのに・・・わたしの身体って、どうなってるの？）
　洗濯や片付けを済ませ、ゆっくり湯に浸かり身体を癒した。
（今晩は、あの聡さんのオチ××ンを受け容れるんだから・・・）
　昨夜の男ふたりの痕跡が残っていないよう、身体の手入れをして夕方を迎えた。
『もしもし、聡です』
『はい、亜希ですが・・・もう時間ですか？』
『えぇ、○○駅前の××デパートの駐車場で・・・』
『はい、分かりました～すぐに出かけます』
　聡の興奮した息遣いが聞こえてくるような気がした。

　亜希が７時少し前に駐車場に着くと、すぐに聡の車が横付けされた。
「さぁ、早く乗って！」
　亜希が助手席に乗ると、聡は郊外に向かって車を走らせた。
「ゴメンね！一応、人目を気にしないと・・・」
「分かってるわ～今が大事な時期だってこと・・・」
「無理言って逢ってもらったのに・・・何か申し訳ない」
「うぅ～ん！わたしも逢いたかったわ～」
「ホント？！・・・亜希さんらしい気遣いだね～ありがとう・・・」
　聡は高速を飛ばし鄙びた温泉に着いた。
「ここなら大丈夫だろ～辛い思いをさせて・・・ゴメン！」
　聡は亜希の肩を抱いて温泉宿の玄関に入った。
「静かで落ち着いた湯治場って雰囲気ね・・・素敵なところ・・・」
「そうだね・・・僕も初めてだけど、いい感じだね」
　ふたりは部屋に案内され、先に食事を済ませた。

　片付けられている間、亜希は部屋の中を見て歩いた。
「わぁ～ねぇ～聡さん、この部屋、露天風呂があるわ～」
「本当だ～いいねぇ～後で一緒に・・・」
「ウフッ・・・もぉ～そればっかり！エッチなんだから～」
「ゴメン・・・だって癖になっちゃって～亜希のオマ×コ凄いから・・・」
「あら？聡さんのオチ××ンも凄く気持ちいいわよ～」
「今晩は頑張って亜希さんを悦ばせてあげたいなぁ～」
「まぁ～それは楽しみねぇ～ウフッ！」
　ふたりが部屋に戻ると、一組の蒲団が敷かれ枕がふたつ並んでいた。
「まるで新婚初夜の雰囲気かしら？」
「そうだね～ドキドキしてきたよ！」
　時計は10時を指していた。
「寝るには少し早いけど・・・ゆっくり露天風呂に浸かろうか？」
「そうね！他にすることもないし・・・ネッ！」
「そう言えば・・・今晩は初めて亜希さんの全裸を拝めるのかな？自慢の胸も早くみたいなぁ～」
「えぇ～っ！先延ばしにしてたのは聡さんでしょ？」
「そうだった！アハッ・・・ハハハハハ～～」
　ふたりは自然と寄り添い、口唇を合わせ、濃厚なキスを重ねた。

　聡は亜希のサラサラとした髪を撫で、細い肩を抱き、乳房の谷間が見える白いブラウスのボタンを、ひとつずつ外し始めた。
「肌のキメが細かくて・・・キレイだ」
　ブラウスを脱がすと、豊かな乳房が白いブラから零れそうに現れた。
「あぁ・・・早く吸い付きたい・・・揉みしだきたい・・・堪らないよ～」
「ダァ～メ！まだ後よ～先に露天風呂でしょ？」
「あぁ、分かった・・・はぁ、はぁ・・・」
　スカートを足元に落とすと、レースの小さなスキャンティだけになった。
「うわぁ～もぅ、堪らないよ～括れた腰・・・長い脚・・・アップしたお尻・・・」
　そう呟きながら、聡は最後の小さな布を亜希の両脚から抜き全裸にした。
「亜希さん、スラリとして細く見えるのに・・・肉感的なんだ～どうしてこんなにスタイルがいいの？」
「えっ？別に何もしていないわ～」
「女優やモデルさんも真っ青だね・・・僕は世界一の幸せ者だ！」
「オーバーな言い方ね～ウフッ・・・さぁ、聡さんも脱いで！」
　今度は亜希が聡の衣服を脱がし始めた。
「逞しいのは、オチ××ンだけじゃないのね～胸板も厚いし、腹筋も・・・」
「大学の時、ヨットなんかのスポーツばかりやってたから・・・今は、ジムに通うのが時間的に精一杯だけどね」
「素敵だわ～わたし、こんなに均整の取れた逞しい人、初めてだわ～」
「お互いに好みがマッチして良かったね～」
　再び全裸で抱き合ったふたりは、川のせせらぎをＢＧＭにしてダンスをした。
「いい音楽だね？」
「えぇ、本当に・・・贅沢なＢＧＭに澄んだ空気・・・温泉の香り・・・」
　そのままふたりは露天風呂に向かった。

　澄んだ空気は気分を心地良くし、ふたりは身体を浮かべるようにした。
「気持ちいぃわぁ～あぁ～～ふぅ～」
「久しぶりだなぁ～こんなにゆったりとした気分になれるなんて・・・あぁ～～手足が解放されて、心まで解き放たれた感じだ～」
「いつも、こんな気持ちで、色んなことに臨めたら・・・きっと、み～んな、幸せになるんじゃないのかなぁ～」
「そうだね～この気持ち、忘れないように・・・パン作りも国政も同じだよ！」
「そうね！聡さん、いい顔してるわ～」
「ハハハハ～～何か自信が湧いてきたぞぉ～～」
　亜希は湯に浮いた聡の肉棒を掴んでしゃぶり始めた。
「あぁうっ・・・あっ、あぁ～あ、あ、あぁ～亜希・・・」
　亜希は聡の肉棒を味わった後、厚い胸板を摩り身体を被せた。
「亜希・・・」
　聡は亜希を露天を組んでいる岩の上に乗せ、両手で乳房を揉み上げた。
「キレイな形で張りがあるのに柔らかくて・・・」
　乳首を口唇で挟んで舌先で舐め、乳房の感触を楽しみながら愛撫した。
「あぁぁ・・・ぃぃ～いぃ・・・はぁ、はぁ・・・」
　聡は亜希を湯に浮かべ、お尻を抱えて淫唇を舐め始めた。
「湯の中で舐められてるの～？はぁ、はぁ・・・不思議な感じ～」
　長い脚を撫で、足の指を口に含んで舐め回し、身体中を撫で回した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・身体中が感じちゃってるぅ～～あぁ・・・」
「亜希の身体は何処を触っても僕の方が気持ちがいいよ～今夜は身体の隅々まで全部感じさせてあげたい・・・」
「あぁぁ・・・嬉しいわ～」
　聡は亜希の上半身を岩にうつ伏せにし、引き締まったお尻を摩った。
「あ、あ、あぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　指と手のひらで淫唇から菊蕾まで何度も撫でながら、舌を這わせた。
「あぁああああ～～～もぅ・・・ダメぇ～～来て！早くぅ～～」
　お尻を突き出し左右に振って聡の肉棒を誘った。
「じゃぁ、挿れるよ～はぁ、はぁ・・・」
　亜希の妖艶に満ちた淫らな姿態に、興奮しきった肉棒をバックから挿れた。
「はぁ、あっ・・・・・・あぁ～あぁ～あ、あっ・・・聡さん、突いてぇ～～」
　聡は亜希の腰を掴み、股間を激しく亜希のお尻に打ちつけた。
「あん、あん、あぁぁ・・・あぁあああ～～～いぃ～いぃ～いぃ～～～」
「亜希！亜希！・・・っぁあぅっ・・・イッくぅうううう～～～～」
「あぁ～～わたしも・・・あっ・・・イッ、イッくぅうううう～～～～」
　亜希の淫壷に勢い良く聡の白濁の粘液が放出された。
　聡はそのまま亜希を胡坐の上に抱え、湯に浸かり両手で乳房を揉んだ。
「まだ僕のが入ったままだよ・・・亜希の身体をこうして抱いていたい・・・」
「いい気持ち・・・アソコは快感が続いてる・・・背中から抱えられて胸を揉まれるって、いい感じよ～はぁ、はぁ・・・」
　亜希は聡の肉棒を無意識に何度も締め付けていた。
「うっ・・・ぅぅぅ、あっ・・・あぁ・・・亜希・・・凄いよ、もう・・・あぁぁぁ・・・」
　亜希の淫壷は聡の肉棒を短時間で復活させていた。
（今夜は頑張ってもらうわよ～だって・・・聡さんのせいで欲求不満なんだもん～）
　聡は亜希を抱えたまま、ゆっくり下でグラインドしたり突いたりしていた。
（今夜はタフな時間になりそう・・・でも何とか持ちそうな気がする・・・）
　亜希は身体を仰け反らせ、じわじわと来る快感に悶えていた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ぁぁぁぁ・・・・・・」
　そんな亜希の乳房を揉みながら、聡は仰け反った亜希の首筋を舐めていた。

　１時間も露天風呂で過ごしたふたりは、部屋に戻って喉を潤した。
「ふぅ～～っ・・・いぃ湯だった～」
　ビールを飲み干した聡は、亜希の身体を抱いたままだった。
「ずぅ～とイキッ放し・・・聡さん、タフねぇ～逞しくて素敵よ！」
　亜希は聡の厚い胸を撫でながら甘えてみせた。
「あっ！チョッと待っててネッ！」
　亜希は聡の白濁の液が淫壷から流れ出てきたのを始末しに行った。
「出てきたの？」
「そう・・・いっぱいね！聡さんの濃厚だから・・・でも、今日が安全日で良かった。聡さんに気持ち良くイッてもらえるもの～チョッと洗ってくるわ～」
　亜希は再び露天風呂に行き、外で湯を遣い淫壷をキレイに洗い流した。
「次は、すぐにはイカないから・・・」
「気にしないで～何度でも思い切りイっていいわ～」
「亜希・・・」
　聡は亜希がより愛しくなり、蒲団に寝かせて肌を擦り始めた。
「亜希・・・今日はこうして亜希の全身に触れられるのだから・・・隅から隅まで愛してあげたい・・・」
「嬉しい・・・じゃあ、今日は聡さんに全てを委ねるから・・・好きにしてぇ～～」
　目鼻立ちの整った亜希の艶っぽい表情に、聡はゾクッとしながら興奮していた。
　聡は亜希の全裸を前に、気持ちばかりが先に立ち躊躇していたが、大きく深呼吸をしてサラサラとしたセミロングの髪を撫で始めた。
（朝まで・・・ゆっくり感じさせて・・・僕は変わる・・・）
　聡の愛撫は足の先まで続き、肉棒は果てることなく亜希に快感を与えた。
　亜希は全身くまなく感じて、久しぶりに淫らな欲を満たした。

　翌週からの聡は、脇目も振らず懸命に動き回った。
　選挙の告示を境に、亜希も選挙運動に参加し、車で聡の演説をサポートした。
「朝から夜までとはいかないけど・・・できる限り応援するわ～」
「あぁ、ありがとう～こうして一緒に回ってくれるだけで心強いよ」
「でも、もう必要無いみたい。聡さん、顔が変わったわ～」
「えっ？どんな風に～」
「優しさに強さが加わったような・・・どこか余裕のある素敵な顔よ！」
「そう～もし、そうなら・・・それは亜希さんが創ってくれたんだよ～」
「でも・・・ひとつだけ困ってるぅ～」
「何？」
「その手・・・いつもそうしてわたしの～アソコを触って・・・」
「あぁ、これは・・・亜希さんが癖にしたんだよ！」
「じゃぁ、わたしのせいなの？」
「そうさ！可愛い亜希の魅力のせいさ！」
「困った聡さん！うふっ・・・」
　移動するたびに、聡は亜希の淫唇を弄っていた。
「あぁ・・・このままじゃ、中途半端で欲求不満になっちゃう～」
「じゃあ、夜になったら・・・車の中で・・・だから少しだけ辛抱して」
「えぇ～じゃぁ、わたしも・・・」
　亜希は聡のズボンから肉棒を取り出し、絶妙な舌技でしゃぶった。
「うおっ・・・あぁ～あぁ～あぁあっ・・・だ、ダメ・・・イキそう～」
　聡の肉棒が暴発する寸前で、肉棒を放した。
「あぁ・・・僕も欲求不満だ～」
「じゃあ、頑張って演説してネッ！上手く出来たらご褒美に・・・」
「本当に、約束だよ！そうだ！その証しに、亜希の下着預かっておくよ～」
　そう言うと聡は亜希の小さなスキャンティを脱がせ、内ポケットにしまった。

　９時過ぎに全ての予定を消化した聡は、約束どおり車中で亜希に迫った。
　ワンボックスの後部座席をフラットにして、亜希を押し倒した。
「もぉ～そんなに慌てなくても・・・」
「ゴメン！でも、我慢が出来なくて～」
　聡は亜希のスカートを捲り上げ、長い両脚を開いて淫唇を舐め始めた。
「あ、あぁ・・・まるで犯されてるみたい・・・」
「犯されてる女にしては、ここが濡れてるのはどうしてかな？」
「んもぉ～イジワル！」
　聡は亜希のクリトリスを舐めながら指で淫壷から菊蕾まで擦っていた。
「あぁ、あぁ、あぁ～～～感じやすいところばかり・・・はぁ、はぁ、あぁ～～」
　聡は片手でズボンを下ろし、大きく勃起した肉棒を取り出した。
　亜希は手で聡の肉棒を弄りながら聡の愛撫に喘いでいた。
「ねぇ～わたしの顔の上に・・・聡さんのオチ××ンを・・・」
「シックスナインかい？亜希も好きだなぁ～」
「イヤならいいわよ～やってあげない！」
「冗談だよ～」
　聡はすぐに身体の位置を動かし、亜希に肉棒を被せるようにした。
　亜希は片手で玉袋を弄り、肉茎を擦りながら亀頭をしゃぶった。
「あつぅ～あ、あ、あ・・・すごい・・・あぅ、っ・・・いぃ～あぁ～」
　聡の肉棒は一回り大きく膨張し、限界まで達していた。
　聡は亜希の愛撫に浸りたかったが、男の面子に拘り懸命に我慢した。
　２本の指を前後の穴に挿入し、肉芽を舐めながら素早く前後に動かした。
「あぁぁあぁ～ん・・・はぁ、はぁ・・・ちょうだ～ぃ・・・聡さんの逞しいの・・・」
　聡は待ってましたとばかり亜希の両脚を担ぎ、堅く張り裂けそうな肉棒をズブズブと締りのいい淫壷に挿入した。
「うぅあっ・・・・・・はぁ～はぁ～はぁ、はぁ・・・あぁぁぁぁ、い、ぃ・・・」
　亜希は腰を浮かせ聡の股間に淫壷を密着した形で、身体を捩って悶えた。
「亜希・・・」
　聡は激しく腰を動かし、我慢していた欲求を吐き出すように責め立てた。
「す、すごい！聡さん・・・いぃ、いぃわぁ～もっと、もっと責めてぇ～～」
　亜希も中途半端な疼きを鎮めようと、何度も求め続けた。
「もぅ、いいかい？」
「あぁ、待って！はぁはぁ・・・ねぇ～後ろから・・・獣みたいに逞しくぅ～」
　亜希は聡から一旦離れ、四つん這いになって見事な肢体を弓なりにした。
「艶かしい獣だな～よぉ～し！一気に責めて犯してやる！」
　聡は白い滑らかな亜希の尻を抱え、暴発しそうな肉棒を再挿入した。
　パンパンパン！
　激しく白い尻に股間を打ちつけ、聡は野獣のように吼えた。
「おぉぉぉ～～～～イクぞぉ～～あぁ～っ・・・・・・」
「いぃ～わぁ～～来て、来てぇ～～あぁ～～～イッくぅうううう～～～～」
　ワンボックスの密室の中で、聡と亜希は一日分のストレスを吐き出していた。

　激しい選挙戦が終わった・・・。
　そして、聡と亜希の日々も、終わりを迎えようとしていた。
　初冬の肌寒さが、心まで冷たくしてしまいそうな日、聡は亜希に告げた。
「一緒に行かないか？」
「当選おめでとうございます！衆議院議員ですね・・・」
「亜希！これからなんだ！」
「そうですね～やっと第一歩を踏み出したばかり・・・これからですね！」
「秘書になって、いつも傍に居て欲しい・・・」
「・・・・・・いいえ、これからは美紀恵さん、奥様の出番だわ～わたしの役目はここで終わり・・・あなたが逞しい自分に目覚めるまで・・・」
「美紀恵とは・・・」
「別れられるはずも無いでしょ！義父の遺志を継いでいかなきゃ・・・」
「・・・・・・分かった。だけど・・・月に一度でもいいから・・・来て欲しい～亜希の全てが僕の活力になってるんだ！頼むから・・・契約延長を・・・」
「議員会館の部屋の中で・・・それもスリルがあっていいかも～ウフッ！」
「じゃぁ、連絡するから～いいね！」
「議員様の椅子に座った聡さんの上に跨るのも興奮しそうね？」
「あぁ～いつか日本を動かす日が来た時、亜希を責めながら号令を掛けるさ！｝
「ウフッ！楽しみねぇ～そんな日が早く来ますように・・・」
　亜希は聡に微笑みかけながら去っていった。