９．田内家�@

　田内の家は旧家で、聡は娘婿だった。
　聡は娘の美紀恵の父親に政治家としての器量を買われ婿に入ったのだ。
　父親は中央政界で幅を利かせた豪腕な男で、美紀恵は父親に似て、若いときから幅広く地域で活躍していた。
「もう父が亡くなって３年。あなたにも野心を持っていただかないと・・・」
「僕は地域に貢献できれば充分だよ〜君が中央に出て行けばいいんだよ」
「まったく〜！あなたって人は・・・せめてショップチェーンだけでも、頑張って拡大してくださいね！」
「それはそうと・・・今日は美貴の先生が来てくれる日なんだが・・・」
「あぁ、そうね〜美貴にも田内家の将来が掛かってるし・・・しっかり教育していただくように！あなたに任せますから、お願いしますね！」
　美紀恵は聡に頼んで、忙しそうに出掛けていった。
（何だかんだと言いながら、家のことなんか何もやりゃぁしない・・・）
　聡は駄目扱いにする美紀恵に何も言えない自分が情けなかった。

　亜希はそんな内情も知らず、田内家を訪問した。
「いらっしゃい〜」
　亜希は聡と美貴に迎えられた。
「宜しくお願いします。美貴ちゃん、ヨロシクネ！」
「来週から・・・月曜日から金曜日の９時から５時までということで・・・」
「はい、そのように聞いています。ご家族は、３人ですか？」
「えっ？あ、はい・・・家内は義父から受け継いだ会社の経営や後援会、婦人会などで忙しくて・・・」
「そうですか・・・」
（何か変なの〜？）
「実は、僕は婿で・・・義父は実力のあった政治家で・・・妻の美紀恵は、その義父の才能を受け継いでいて・・・」
「そうなんですか〜でも、議員をなさっているのは、ご主人でしょ？」
「あぁ、そうなんだが・・・実際は美紀恵の政治力のお陰でね」
「・・・・・・」
（なんかコンプレックスの塊りみたいで・・・厭な感じだわ〜）
亜希は情けない男の姿を目の当たりにしたようで、がっかりした。
（見た目は悪くないのに・・・性格がねぇ〜最初から・・・あぁ〜ぁ！）
　強く自信家の男が好みの亜希にとって、聡は最悪な男に映っていた。
　翌日の朝、訪問を約して、亜希は早々に自宅に引き上げた。

　月曜日からは美貴の教育に打ち込み、順調に自分の教育理念を実行した。
　聡の妻の美紀恵も、そんな亜希を好意的な目で見ていた。
「亜希さん、ご苦労様〜美貴は亜希さんにお任せすれば安心ね〜これからもヨロシクね！」
「いえ、こちらこそ・・・」
（キレイな女性だわ〜理知的で行動力があって・・・憧れちゃうわ〜）
「亜希さんって、女としても魅力的に感じるわ〜仲良くしましょうね！」
「は、はい！」
　亜希は美紀恵に圧倒されていた。
（そんなに年齢も差が無いのに・・・やはり血統かしら？）
　政治家の父親の血を感じると共に、オンナの匂いを感じていた。
（スタイルも良さそうだし・・・セックス好きそう〜でも・・・？ご主人とだけじゃあ〜満足できそうもないし・・・まぁ、いいか！）
　亜希は必要以上の詮索はしないことにした。

　金曜日、自宅に戻る前に、ベーカリーショップの店に寄ってみることにした。
（聡さんが責任持って経営してる店だけど・・・期待薄よね〜ウフッ！）
　亜希は何店舗かあるうちの１軒のお店に足を運んでみた。
「うわぁ〜すごぉ〜ぃ・・・混んでるわ・・・何でなの？」
　亜希は人混みを分け店舗の中に入ると、さらに驚いた。
　聡がユニホーム姿で生き生きと輝いていたのだ。
（何なの・・・？別人みたい・・・いぃ顔してるわ〜）
　しばらくの間、亜希は聡の仕事を見ていた。
　食パンを焼き終えて取り出した聡は、亜希の姿に気づき声を掛けてきた。
「どうしたんですか？」
「あ、はい〜帰宅する前にショップを見たいと思いまして・・・」
「それで・・・どうですか？」
「ビックリ！凄い繁盛振りで・・・」
「ハハハハ〜こちらにどうぞ！」
　聡は亜希を厨房に呼び寄せた。
「今、丁度、食パンが焼きあがったところで・・・どうです？食べてみますか？」
「えっ！いいんですか？」
　聡は焼きあがったばかりの食パンを亜希に差し出した。
「わぁ〜〜凄くいい匂い・・・それに柔らかくて・・・」
　亜希は少しちぎって口に入れた。
「・・・・・・すっごぉ〜〜ぃ・・・これって・・・パンなんですか？」
　パンをちぎって口に入れる亜希を聡はジッと見つめていた。
（可愛いなぁ・・・あの口唇・・・妙に艶かしい・・・あっ、僕は何を考えてるんだ）
「モチロン！」
「でも・・・どういう表現が適切なのか・・・美味し過ぎます！どうして・・・？」
「それは・・・企業秘密です。ハハハハ〜〜」
　嬉しそうに笑う聡の顔は、別人のように自信に溢れていた。
「他のパンも美味しいですよ！」
「えぇ〜今日、買って帰ります！」
「ありがとうございます〜」
　亜希は店内に並ぶパンを見て周り、次々とトレイに乗せていった。
　その姿を聡の視線が追っていた。
（傲慢な美紀恵と違い、優しくて可愛い亜希さんはスタイルも抜群だな・・・）
　妻の美紀恵とは名ばかりの夫婦生活を送っていた聡には、亜希が新鮮で魅力的に映っていた。

　週末にいつものように佑一たちと激しく乱れた亜希は、スッキリした気分で新しい週を過ごしていた。
（人って不思議よね〜見方によって魅力的だったり、つまらなかったり・・・）
　亜希は自宅で顔を合わす聡を見て、ショップの聡と同一人物なのかと思った。
（どうして自宅に居ると暗くなるのかしら？聡さんって分からない人・・・）
「亜希さん！」
　聡が夕方帰宅しようした亜希を呼び止めた。
「今日、ショップに寄りませんか？」
「はぁ？何かあるんですか？」
「新製品の試作をするんで・・・もし宜しければと・・・」
「本当ですか！行きます！喜んで寄らせてもらいます〜でも奥様には試食していただかないんですか？」
「妻は・・・今晩は後援会の人たちと楽しんで・・・」
　聡の顔が急に暗い表情になった。
「それじゃあ、後で・・・」
（ショップの話をする彼って、生き生きして・・・ウフッ！素敵だわ〜でも・・・美紀恵さん、後援会の人たちと楽しむって・・・？）
　亜希はイメージのギャップを感じながらも、聡に魅力を感じていた。

　亜希は暫く時間を空けてショップに向かった。
　ショップは店頭の灯りが消えシャッターが下りていた。
（あれ？このお店って言ってたわよね・・・うん？）
　ショップに近づくと張り紙があった。
『本日は新製品のテストの為、７時で閉店します。
　明日は、皆様のご希望にお応えする新製品の発表があります。
　平常通り開店しますので、お待ちしております。 店主 』
（そうか〜仕事中じゃあ、出来ないから・・・）
　裏の通用口に回り、中に入った。
「聡さん〜いらしゃいますか？」
「はい！ここです〜亜希さん、いらっしゃい〜」
　聡は厨房から声を上げて亜希を呼んだ。
「どうですか？うまく仕上がりそうですか？」
「亜希さんに試食していただこうと思って・・・もうすぐ焼きあがります」
「どうして・・・わたしに？」
「もう、従業員のＯＫはとってるんですが・・・お客様の代表として〜」
「わたしに・・・ですか？光栄です〜本当に美味しくて・・・」
「亜希さんも美味しそうですけど・・・」
「えっ？」
「あぁ、何でもありません。さぁ〜焼きあがりましたよ〜」
　聡はオーブンから焼き上がりの新製品を取り出した。

　焼き上がりのパンは、パンと言うよりケーキのような感じがした。
「これ・・・」
「まぁ、何も言わないで・・・食べてみてください」
　亜希は言われるがままに焼き上がりの新作を口に運んだ。
「どうですか？」
（食べる時の亜希さんの口唇って、なんか色っぽくて・・・）
　聡は亜希の口唇の動きに妖しい艶かしさを感じた。
「・・・・・・うぅ〜ん、美味しい〜凄く美味しいわ〜」
「あぁ〜良かった！亜希さんがそう言うのなら・・・明日は大丈夫だ！」
「舌の上で溶けるようなチーズと、クリィーミィーなパン生地が・・・」
「そう！亜希さん、いい舌してますね〜」
（舌の動きが・・・あぁ〜なんか興奮しちゃうな・・・）
　亜希の妖しい舌の動きに、聡の股間が熱くなっていた。
「でも・・・味だけじゃ・・・もう少しデコレーションにも・・・」
「ふぅ〜ん・・・そうだね〜舌だけじゃなく目でも味わうものだよね〜少し、工夫してみよう〜ありがとう！」
（あぁ・・・亜希さんの舌で・・・その妖しさを見たいなぁ・・・はぁ、はぁ・・・）
　聡は亜希に自分の肉棒をしゃぶらせ、それを眺めてみたかった。
「スミマセン！生意気言っちゃって〜」
「そんなこと無いよ〜いい意見です！舌だけじゃなく目でも味わう・・・食べ物も男女の関係も同じような感じですね？」
「えっ？あぁ、ホントに・・・そうですね〜」
（オトコとオンナ・・・？舌と目・・・？何か意味深だわ〜聡さん・・・）
　亜希は聡の言葉に意味深なオトコの気配を感じ、視線を何気なく落とした。
（ダブダブのズボンじゃ分からないけど・・・かなり膨らんでるような気が・・・）
　亜希は今は聡とふたりきりなんだと初めて意識した。
（このシチュエーション、なんとなく・・・危ない感じ・・・）
「亜希さんは、とても素敵な女性に見えますが・・・中身はもっといいんでしょうね？」
「それって、お世辞ですか？外観も中身も・・・どうでしょう？自分で判断するものじゃないと思ってますから・・・」
「それじゃあ、僕に判断させてもらえないかな？」
　聡は下を向いたまま、誘いかけた。
（僕なんて相手にしないんだろうな・・・強引に迫るのもマズイし・・・真面目に向き合わないと、亜希さんは不安に感じるだろう・・・）
「外観は見ての通りですし、中身は・・・性格は自分では分かりませんわ〜」
　亜希はわざとさり気ない言葉で返事をした。
「優しそうで賢く、才色兼備って感じかな？」
　聡は少しはにかみながら言った。
「わたしより美しい奥様がいらっしゃるから・・・わたしなんか・・・」
「そんなこと無いよ！亜希さんは妻より外観も中身も上ですよ！」
　聡はすぐに亜希の言葉を否定した。
（まぁ〜ムキになって・・・可愛いわ〜ウフッ・・・）
「奥様の大人の魅力には敵いませんわ〜」
「妻にとって男は、亡くなった義父だけが真の男で・・・頼りない僕は、男の対象から外れてる・・・」
「そうなんですか？ショップの聡さんは魅力的だと思いますが・・・」
「あ、ありがとう〜お世辞でも嬉しいな〜それに・・・今晩も・・・」
　聡の表情が曇った。
「今晩は後援会の人たちと楽しんでるんでしたよね？何をなさって楽しむんですか？あの奥様の楽しみ方には興味があります」
　亜希は思い切って気になっていた言葉の意味を問いかけた。
「・・・・・・いつかは亜希さんにも分かってしまうと思うけど・・・僕らは名ばかりの夫婦で・・・今晩の美紀恵の相手は後援会の若手たち・・・」
「そ、それって・・・浮気、ですよね？」
「あぁ、でも・・・仕方が無いよ〜僕は義父の要望で婿入りしたわけで・・・美紀恵は僕と結婚したとは思っていないんだ」
「つまり聡さんは田内家に婿入りしただけ・・・奥様は認めてないってこと？」
「そう言うことかな・・・結婚初夜に美紀恵から言い渡され、あぁ、ゴメン！つまらない話を長々と・・・だから、あまり意識しないでください」
　聡は興奮も醒め、自分の話しに興醒めしていた。
（やっぱり！美紀恵さんって・・・）
「最後に・・・もうひとつだけ・・・今晩の相手は、若手たち・・・って？」
「あぁ〜妻はいつ・・・・・・ひとりじゃ満足できないみたいで・・・」
「なら、聡さんとも・・・」
「僕じゃダメなんだ。尊敬する義父の後継者として認められない限り・・・」
（何だかんだと言いながら、美紀恵さんに認めてもらいたいのかな？）
「だったら、ショップの聡さんの魅力を政治家としても生かせば？」
「難しいことを・・・全く違う世界だよ〜もうじき国政選挙があるけど・・・」
「出馬するんですか？」
「あぁ、義父の跡を継がせようと・・・それが義父の遺志だと美紀恵は・・・。これに出ないと田内の家にとって意味の無い存在になるし・・・多分、県の補欠選挙には、妻が立候補するんじゃないかな〜」
「そうですか・・・わたし、応援しますよ！選挙。奥様に魅力を感じてもらえるような政治家になってください！でも、ショップも大事にして欲しいけど・・・」
「亜希さんが応援してくれるのなら・・・・・・でも期待に応えられるかな？」
「大丈夫！しっかりした舌と目を持ってらっしゃる聡さんなら・・・政治も基本的には同じだと思います。わたしはそう信じてます・・・」
　聡は暫く考え込んでいたが、やがて顔を上げ亜希を見た。
「よし！頑張ってみるか！亜希さん・・・僕に力を貸してください！」
「いいですよ〜わたしにできることなら・・・」
　聡は亜希を連れてフロアーに向かった。

　亜希は聡が何を言わんとしているのか分からなかったが、多くの人たちが喜ぶ姿を自分の喜びにしている聡なら、いい政治家になり、真の聡を引き出せるものなら協力したいと思っていた。
　コーヒーを運んできた聡は、亜希と向かい合って座った。
「僕はみんなが喜ぶパンなどを作ることなら、どんな苦労も厭わない。でも・・・県議でさえ・・・そんな僕が国政なんて・・・」
「でも義父様は聡さんの政治家としての資質を認められて・・・」
「うん・・・そうなんだが・・・義父は僕の何を・・・」
「真摯な姿勢じゃないですか？聡さんのパンに取り組む姿勢は、本当に素敵ですよ」
「亜希さんって、その気にさせるのが上手だな〜話しをしてると、なんとなくそんな気になってくるから・・・」
「いえ、お世辞じゃなく、本当に素敵だと思いますよ〜」
　亜希の真面目な表情に、聡は益々惹かれていった。
「亜希さん、僕に魅力を感じますか？」
「えっ？モチロン！何度も言ってるように、素敵だと思ってますよ〜」
「そうじゃなくて・・・オトコとして・・・僕は亜希さんに感じてますが・・・」
「えっ！そうなんですか・・・いきなりそう言われても・・・聡さんって、極端なんですよね〜自信に溢れた男らしさと・・・そうじゃない時と・・・だから・・・」
「亜希さん、僕に力を貸してくれると・・・無論、奉仕してくれとは言いません。美貴の先生として高く評価してますし、それとは別に僕に力を・・・」
「そう言われても・・・具体的にどうすれば・・・？」
「選挙戦が終わるまで・・・僕と契約してもらえますか？」
「はぁ・・・いいですけど・・・何を・・・？」
　亜希は聡の意図を感じながらも、何も分からない顔をしていた。
「ありがとう〜契約金額はできるだけ・・・」
「それはお任せしますが・・・聡さん、わたしなんかに何を期待して・・・」
「不思議なんですが・・・亜希さんと一緒に居ると、なんか出来そうな気がして・・・新作のパンも亜希さんがいいと言うと、本当に自信が持て・・・国政選挙にも出馬しようかという気になるし・・・美紀恵に言われると憂鬱になるばっかりだったのに・・・亜希さんは、僕をその気にさせる力があるみたいで・・・不思議な話しだけど」
　聡は真面目な顔で言った。
（本当にそう思ってるみたい・・・わたしって女神様？ウフッ！）
「その笑顔、ホッとするなぁ〜もう、契約開始でいいですか？」
「えぇ、構いませんよ〜何でも仰ってください」
（こういうタイプは初めてだけど・・・経験してもいいかな〜）
　亜希は双反する性格が出てくる聡に、少なからず興味を抱いていた。

　聡は再び亜希を厨房に連れて行った。
（何？違うの〜ここで・・・するのかと思っちゃった〜 わたしってＨ？）
「亜希さんに、もう１種類のパンを食べてもらおうと・・・」
　聡はオーブンのスイッチを押し、しばらく待っていた。
「どんなパンなのかしら？楽しみだわ〜」
「う〜ん・・・ひとつお願いが・・・絶対に怒らないでくださいね！それと・・・僕を軽蔑しないで・・・」
「えっ？何？・・・いいですよ！何があっても怒らないし軽蔑もしませんよ〜」
「良かった〜じゃぁ、もう、いいかな？」
　聡はオーブンから焼きあがったパンを取り出し、亜希に差し出した。
「アハッ！何、コレ？ウフッ・・・可愛いわ〜」
　聡が焼いたパンは、バナナの先を残して生地に包んだモノだった。
「それを亜希さんに食べて欲しくて・・・」
「いいですよ〜でも・・・少し恥ずかしいわ〜」
　手に取った亜希は、オトコの肉棒ソックリなバナナのパンに少し躊躇した。
（どうやって食べれば聡さんは喜ぶのかしら？多分、フェラを想像させる食べ方をして欲しいのね〜ウフッ・・・）
　亜希は舌を伸ばして生地に包まれていないバナナの部分を舐め、ゆっくり包むように口の中に運び、再び出してから一気に食べた。
「ふぅ〜〜美味しいわぁ〜形はともかく・・・味は最高ね！」
「あ、ありがとう〜子供じみたことをして・・・ゴメン！でも、亜希さんの食べ方・・・やっぱり艶っぽいなぁ〜僕も・・・」
「えっ？」
「いや、なんでも・・・」
（もう〜じれったいなぁ〜この辺が嫌われるんだわ〜美紀恵さんに・・・仕方が無いわぁ〜契約した以上、この辺から変えてあげようかな〜）
　亜希は聡の意図を具体化することで、聡に変わって欲しいと思った。

　聡の股間に視線を向けると、明らかに膨張した肉棒を感じた。
（そう言えば・・・そういう目で見てなかったから・・・聡さんって、どんなセックスするんだろう？アレは・・・？）
　亜希は残ったバナナのパンを、わざとフェラをするように舐め始めた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　聡の呼吸が荒くなり、我慢の限界を示していた。
（もう少しで・・・スッキリしないと性格変わらないよ！）
　いきなり聡は亜希を引き寄せ抱きしめた。
「亜希・・・さん、ぼ、僕のを・・・その魅惑的な口唇で・・・はぁ、はぁ・・・」
「えっ！何？どうしたんですか？急に・・・」
「恥ずかしいけど・・・お願いだ〜僕の・・・咥えて、欲しい・・・」
「・・・・・・・・・」
「軽蔑されるかもしれないけど・・・亜希さん、力を貸して・・・」
「分かったわ・・・聡さん、これも契約のうちなのね？聡さんが自信を持って変わっていけるのなら・・・わたし・・・いいわ・・・」
「ホント？本当に・・・ありがとう〜」
　聡は亜希の身体を離すと、亜希の手を取り自分の股間に導いた。
　亜希は聡の前に屈み、膨らんだ股間をズボンの上から撫でた。
「あぁ・・・あぁ〜〜」
　聡は亜希に触れられただけで全身が痺れるような快感を覚えていた。
　亜希は聡の様子に構わず、愛撫を続けた。
　肉棒の太さや大きさを指に感じながら、その形をなぞるように撫でた。
「亜希・・・堪らない・・・」
（結構大きいわ・・・ふぅ〜期待しちゃう・・・じっくり味わいたいわ〜）
　亜希は聡のためと言いながら、自分の興味本位で愛撫していた。
　聡のズボンのホックを外し、ジッパーをゆっくり引き下ろした。
　音も無く聡のズボンは足首まで落ち、黒いトランクスが目に入った。
　亜希は両手で玉の袋と肉棒を包み、指で擦り始めた。
「あぁぁぁ・・・もうイキそうだ・・・はぁ〜っ・・・」
「ダメよ！聡さん！わたしの口唇と舌で愛撫されたいんでしょ？」
「ふぅ〜ぅ・・・そ、そうだった・・・大丈夫、続けて・・・」
　亜希がゆっくり聡のトランクスを引き下ろすと、勢い良く勃起した聡の肉棒が飛び出てきた。
「す、凄いわ〜聡さんの・・・大きくて太くて・・・逞しいわ〜」
「ホント？」
「えぇ〜自信持っていいと思いますよ〜わたしもそんなに経験ありませんが、聡さんのコレ・・・普通より大きくて・・・カリが凄く張っていて・・・」
（あぁ・・・濡れちゃうわ・・・あの張り出したカリでアソコを擦られたい・・・）
　亜希は自分の淫壷を擦られるのを想像して疼き始めた。
「は、早く・・・しゃぶって・・・亜希・・・」
　亜希はハッとして肉棒を握り、張ったカリを舐め始めた。
（凄い・・・握った手にビクビク伝わるわ・・・もっと太くなりそう・・・あぁ・・・）
　ドクドクと脈打つ太い肉茎を舐め上げ、張ったカリの周囲を舐め回し、口唇で亀頭部を擽るようにすると、聡は腰を震わせて我慢していた。
「あぁぁぁ〜〜〜いぃ・・・亜希さんが舐めてる・・・見えるよ・・・い、いぃ〜」
　玉袋を擦りながら亀頭部を咥え、口の中でカリを舐め回した。
「あぁ〜あぁ〜あぅっ・・・はぁ、はぁ・・・もぅ・・・はぁっ・・・我慢できない・・・」
　限界を感じ取った亜希は、指で肉茎を擦り、口唇と舌で上下に激しく擦った。
「あぁ、あ、あっ・・・・・・っ・・・イ、イィ・・・イックぅううううっ・・・あぅっ・・・」
　聡は僅かな時間で限界に達し、ドクドクと亜希の口の中に熱い液を放出した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ふぅ〜ぅ・・・亜希さん・・・ゴメン・・・」
「・・・・・・ゴクッ・・・ふぅ〜どうしたんですか？」
「いや・・・亜希さんの口の中に・・・いっぱい出しちゃって・・・」
「ホント、溜まっていたみたいですね〜濃くて・・・やっと飲み込めたわ〜」
「ゴメン・・・」
「いいんですよ〜気にしないで・・・それより、どうでした？」
「そりゃぁ、もう〜最高で・・・亜希さん、素敵だったよ〜」
「その気になれば・・・少しは自信が持てましたか？」
「あぁ、ありがとう！明日から、選挙の戦略を考えるよ！協力してくれるね？」
「モチロン！その為の・・・フェラでしょ？ウフッ！」
「あぁ・・・堪らないなぁ〜その笑顔・・・亜希さんに夢中になりそうだ」
「ダメですよ！目的を間違えては・・・」
「あぁ、分かってる！でも・・・亜希さんは僕にとって最高の女性だ〜」
「はいはい、ありがとうございます」
「連絡するから・・・携帯に〜」
「えぇ〜待ってます」
（セックスは、やってみないと分かんないわ〜でも、凄い迫力・・・顎が外れるかと思っちゃった〜もっと自信を持てばいいのに〜ふぅ〜〜）
　聡はだらりとした肉棒を仕舞うと、亜希を見送った。
（今度は僕が亜希のアソコを舐めて・・・あぁ〜また興奮してきちゃった）
　聡は美紀恵には無い亜希の魅力に夢中になりそうな自分を感じていた。