第５章 順子の変化�B

「あぁぁぁ…いやぁぁ…きつい…ああぁ…もう…わ・た・し…あぁぁぁ…」
　由紀はペニスを入れた瞬間、いつものように体を数回ビクッと震わせたが、後は素直に体を俺に任せた。
　順子も、その由紀の動きや表情が気に入っているのか、背後から由紀の乳房を揉みながら由紀の顔をうっとりした目つきで見つめている。
　やがて順子はそれに飽き足らず体を乗り出し、由紀の唇に自分の唇を重ねキスをした後、由紀の首筋を丁寧に舐め始めた、俺は横になった体勢ではあまり大きく腰を動かす事ができず、小刻みな腰の動きで由紀の反応を見ている。それでも由紀は十分感じているようだ。

「うっ…うくっ…あっ…あっ…あ…あぁぁぁ…」
　自然に出ようとする声、それをすぐ傍に順子がいるせいか、必死になって押し殺そうとする由紀。しかし由紀の息は次第に荒くなり、顔を赤くし、体中じっとりと汗をかきはじめている。
　由紀のこの我慢も長くは続かなかった。
「あっ・あっ・あぁぁぁぁぁ、もう…も・もう…ダメっ！あっ、いっちゃう、いちゃうよ！あ、あっーーーーー！」
　我慢していた分、いつもより大きな声であっという間に絶頂感で全身を震わせる由紀。一瞬硬直した体は、次の瞬間脱力し、俺と順子の体の間で果てた。

「あらっ〜、先週もそうだったけど、由紀さん、ヒロシとのエッチじゃあ、いっちゃう　のが早い〜」
　そう呆れる順子、しかし、俺は分かっていた。
（そうじゃない、二人で攻めると由紀は凄く感じるみたいだ、だからいつもに増していくのが早いんだ）
　しかし、俺はそれを敢えて口にしなかった、そのことだけは由紀と俺の秘密、順子の知らない由紀の性癖としておくのも悪くないと思ったからだ。そのかわり俺は順子に由紀が連続して絶頂を感じる体質だということを教えた。
「でも、由紀はまだ大丈夫、まだ感じているはずだよ」
「そうなの？…じゃあヒロシ、もっと由紀を悦ばせて見せて」
　そう言って順子は由紀の体を俺に預けるように由紀から離れ、体を起こしベッドの上に座り込んだ。
　それなら、と俺はペニスを挿入したまま由紀を仰向けにし、彼女の両足を開き、その股間に体を割り込ませ、両足を自分の腰の抱え由紀の体を「く」の字に曲げ、俺自身は体を前のめりに由紀の股間に乗り上げ、両手を由紀の頭の横につき、ゆっくり腰を動かし始めた。由紀も俺の肩に両手を添え、この体位に応じる。
　さながら由紀の体を下に、俺のペニスを由紀の下半身に上から貫き、出したり入れたりする体位だ。
　実はこの体位は俺のペニスの先端が由紀の子宮に激しく当たる体位であるため、由紀が一番悦ぶ体位なのだ。俺は、由紀が悦ぶ様子を見たいという順子に、これをして見せたのだ。
　当然、由紀もすぐに激しい反応をはじめる。

「あっ、いい…凄い…凄くいい…凄いぃ〜いいっ、あぁぁぁぁ〜」
　激し喘ぎ息を出し、悶える由紀。
　順子はその様子を横からじっと覗いている。
「凄いわね〜この体位、由紀の体の上からヒロシの太いペニスが無理やりねじ込まれているみたいに見える・・・由紀、苦しくない？」
　そう言いながらも興味津々で見ている。

　やがて俺の肩を抱いていた由紀の両手は肩からすべり落ち、無意識にベッドのシーツをつかんでいる。顔を真っ赤にし、苦悶の表情で喘ぎ、頭を激しく左右に振って大きな声を上げる由紀
「あぁぁ・・・もう・・・もう・・・だめ！あっ・うっ・・・ううっ・・・あっ・・・あっあぁぁぁ〜」
　その表情を見ながら順子は由紀に話し掛ける
「気持ちいい？由紀、気持ちいい？凄いの入っているよ由紀・・・気持ちいいんでしょ？」
　もちろん由紀に返事をする余裕はない、順子は仕方なく独り言のように由紀に話かける
「気持ち良さそう〜いいんだ・・・凄くいいんだ・・・由紀、ヒロシが好きでしょ？旦那よりヒロシがいいんでしょう？そうよね・・・こんな立派なもの味わったらもう他の男じゃ満足できなくなるわよね〜・・・貴方もヒロシと出合ったおかげでこんないい思いできるのよねぇ〜こんな事ヒロシにされたら、もう体が忘れられなくなってるんでしょう？ねぇ〜由紀？」
（なんだそれ？）
　俺は、また順子が変なことを言って由紀を冷やかしているのだとこれを軽く聞き流した。
　それよりむしろ俺は、由紀を抱きながら、不思議な感情を感じていた。
　さっき順子を抱いた時は、順子の若くて締まりのいい体が由紀よりいいかもしれないと感じた、しかし、由紀を抱いている今は、順子よりやはり熟れて豊満な由紀の感じやすいこの体がいいと思う、そんな自分のいい加減な感情を感じていたのだ。

　再び、由紀の両手が俺の肩を掴み、絶頂を迎えた。
「あっあぁぁぁぁぁぁ〜いく・いちゃう・・・いっちゃう―――――！！！」
　由紀は、大きな声を出すと同時に、一瞬、無意識に体を起こしかけ、再びベッドに倒れ込むと、両足を固く緊張させ数秒間、その蜜壷の入り口をギュッと締め、
「あっ・・・はっ・・・も・・・う・・・ダメ」
　そう言うと体中の力を急速に失っていった。

「よかった？由紀？よかった？」
　順子は由紀に問い掛けるが、いつものように意識もうろうとしている由紀からの返事はなかった。

　俺はゆっくり、由紀の股間からペニスを引出しながら、由紀をベッドに横たわらせた。　まだ射精していない俺のペニスは勃起したままだ。それを見た順子は
「まだできるの？ヒロシのそれ？」
「ああ、まだいってないからね」
「そう？じゃあ、私が引き継ごうか？」
（引き継ぐ？変な言い方だが意味は分かった）
「ああ、じゃあ来いよ」
　そう言って俺はベッドから降り順子をベッドの脇へ誘う、俺のベッドはシングルだ、
　由紀が仰向けに横たわっているベッドの上で順子を抱くにはベッドが狭すぎる。
　順子もそれをすぐに理解して俺に誘われるままにベッドから降りて来た。

　俺は少し考えて、順子を床に四つん這いになるよう言った。
　順子も素直にそれに従い、俺に股間を向け両手・両足を床につく。
　俺は順子の股間に手を入れ、彼女の蜜壷の位置を確かめると、そこにペニスをあてがい、順子の後ろから一気にペニスを挿入した。さっきまで俺のペニスをくわえ込んでいた順子の蜜壷は、まだその余韻が残っており容易に挿入できた。
「あっ！つうっ・・・凄っ・・・」
　一瞬、順子は腰を引きかけたが、それより早く俺は順子の腰を掴み、自分の股間に引き戻す。そしてすぐさま腰をピストンさせ、順子の蜜壷でペニスを出し入れする。
「ううっ・・・きつい・・・この体位・・・きついよ・・・ヒロシ」
　順子は小さく、弱弱しい声でそう言ったように聞こえた。
　しかし俺はそれを無視して激しく腰を動かし続ける。
　時々、俺のわき腹と順子のお尻がぶつかり合い、ぶつかり合った肌はパンパンと音を立て部屋中に響き渡る。
　順子の蜜壷にペニスを入れる俺の腰の力が強すぎるのか、床についた順子の両手が次第に力を失い、順子は前へ倒れかかろうとする、俺はそれを嫌い、順子の腰を掴んでいる両手で、順子の体を俺の股間に引き戻す。その都度、俺のペニスは順子の蜜壷のより奥深くに入り込む。
　十数分間こんな繰り返しをするうちさすがにお互い絶頂感を感じ始める。

「あぁぁぁぁあっ・・・凄くいい・・・ヒロシ、気が狂いそう・・・いい凄い・・・イク・・・もういっちゃいそう・・・いきそうよ・・・」
「ああ・・・俺も、もう少しだよ・・・もう少しで・・・」
　そう俺が言った瞬間
「ダメ・・・もうダメ・・・い・く・・・あっ――――――！」
　順子が大きな声で先に絶頂を迎える、と同時に俺の股間に生暖かい液体が流れる感触。
（えっ？何だこの感触）
　そう思いながらも絶頂を感じた俺も、順子の股間からペニスを抜き出し射精する。
　俺の体液はそのまま、数回に分かれ順子の背中に飛び散った。
　順子は、そのままの姿で俺の方にお尻を突き出したまま、うつ伏せに床に倒れ込む。
　激しい息使いがその後ろ姿からも分かる。

　俺はさっきの経験したことのない感触が何だったのか確かめる為、自分の股間を見てみる、俺の股間はびっしょり正体不明の液体で濡れている、床を見るとコップの水をこぼしたように透明の液体がゆっくり広がっている。
　ふと順子の股間を覗き込むとその液体は順子の股間から流れ出したようで、彼女の内股のあった場所を中心に広がっている。

（これが、潮吹きっていうヤツなのか・・・！）
　どうやら、順子は絶頂と同時に、いわゆる「潮吹き」をしたようだ、つまり失禁をしてしまったらしい。

　俺は近くにあったバスタオルで自分の股間の、そして順子の股間の、その液体を拭き取り、最後に床のそれを拭き取った。
　俺は気が付いて順子の背中に飛び散った精子をティッシュで拭った。
　その間も順子は股間を開いたまま、床にうつ伏せになったまま、荒い息遣いで全く動こうとしなかった。
　俺は順子を抱き上げベッドへ運び由紀の横へ横たわらせると、汚れたバスタオルを持って再び浴室へと入り、シャワーを浴びたが、さすがに疲れを感じた。

（そうだ！後は、女同士仲良く楽しんでもらおう、俺は少し休憩だ）
　そう思い直し、バスタブにお湯をそそぎ、ゆっくり入浴することにした。