第６章 新たな仲間�@

　新年の迎え、３月に入ると俺の家庭教師のアルバイトは、あわただしくなる。
　今まで俺が家庭教師として面倒を見ていた生徒は、入学試験の合格とともに去りまた新たな生徒の面倒を見始める、つまり生徒入替の時期になる為だ。
　１年前、由紀が俺の断わりにもかかわらず諦めきれずに俺のアパートに押しかけて来たのもこの時期だった。あれから１年、幸い由紀の子供は俺の熱心な指導と由紀から引き継いだのであろう従順の性格が相まって、無事志望校に合格を果たした。
　つまり由紀は、俺との契約は終わったわけだが、目論見どおり、今でも俺の部屋へ来て、俺や順子と淫らな関係を続けている。

　その日も順子が先に俺の部屋に来て、後から来る由紀を俺たち二人は待っていた。
　いつものように１０時すぎに玄関の呼び鈴が鳴り、順子が由紀を迎え入れるため、玄関の扉を開く。
「こんにちは」
　由紀の声だ、しかし次の瞬間
「えっ？」
　と驚いたような順子の声が玄関から聞こえる。
　どうしたのだろうと俺が玄関を覗き込むと、そこには由紀の他にもう一人女性が立っている。女性は、由紀より少し若く、ショートカットで背はかなり低く１５０ｃｍ前後、色白で整った顔立ち、美人というよりは可愛い感じの女性だ。

「今日は、先生にお願いにきたのよ、いいかしら？」
　由紀は、いつもと全く話し方の違う、他人行儀な話し方で順子に接している。
「ええっ？」
　順子が不信感丸出しで反応する。
「大丈夫、大丈夫よ順子さん！新しい仲間よ」
「えっ？」
　順子は由紀の言った意味がわからず戸惑っている
「ともあれ、入るわね」
　由紀はそう言って、そのもう一人の女性と一緒に玄関に入ってくる。
「ええ」
　ぎこちない受け答えで順子が応対し、その姿を笑いながら由紀はもう一人の女性と部屋に入ってくる、もう一人の女性は、かなり緊張しているのが顔の表情でわかる。

（なんだ、どうしたんだ由紀のやつ、もう一人の女性は一体誰なんだ？）

　二人が部屋に入るより先に、順子は慌てて部屋に戻って、ベッドの周辺に無造作に置いてあった、由紀を虐める為の、縄・猿轡・バイブ・媚薬等を集めて慌ててベッドのシーツの下へ隠す。順子はその足で俺の後ろに身を隠すように座りこんだ。

　部屋に入って来た由紀は俺に微笑みながら俺とテーブルに向かい合わせに座り、もう一人の女性に向かって
「瑞貴さん、貴方も座って」
　そう指示する。その女性が由紀の横に座ると、由紀は俺に向かって話し始めた。

「いきなりの事で、ごめんなさいね先生、いえ、ヒロシ。こちらは木村瑞貴さん。実は今日からこの人も、私たちの仲間に入りたいという事でお連れしたのよ」
「えっ？仲間？」
　俺と順子二人がほぼ同時に声を出し反応する

「仲間って・・・まさか？」
「そう、唐突な話でびっくりでしょけど、実は、この人には私たちの事、全て話してあるから、今さらなにも、隠す必要なんてないのよ。すべての事を分かった上で瑞貴さんは私達の仲間になるっていう話だから。但し、ヒロシお願い・・・この人の子供の家庭教師をして上げて欲しいの。」
（やっぱり、そう言うことか、木村？そう言えば、聞き覚えのある名前だ）

　由紀はなおも話を続ける
「瑞貴さんは、私のご近所の奥様で私と以前から凄く仲がいいの、ただ、中学２年生のお子様の成績が良くなくて悩んでらっしゃって、そこで、以前ヒロシに家庭教師をお願いしたみたい、でも断られたって。ヒロシ、覚えてる？」
「ああ、なんとなく記憶があるな、確か年末頃じゃなかったっけ」
「そう、それ、そこで、今回私がヒロシを紹介して上げるって言うことになったの、もちろん私たちの仲間になるって条件でね、どうかしら？仲間になる代わるに、家庭教師して上げてくれない？」

　考え込む俺を尻目に
「いいんじゃない？」
　俺の後ろに座っていた順子が俺より先に返事をする
「４人で楽しめばまた楽しいかもしれないわ」
　嬉しそうに話す順子
（なんてヤツだ・・・俺の家庭教師のことなんか眼中にないな、しかし、まあ順子や由紀がいいって言うのなら俺が断る理由はないか、幸い、由紀の子供を面倒見ていた時間は、まだ空きのままだ）
　そう思った俺は
「いいよ、そう言う条件なら仕方ないね」
　そう返事をした。
「よかった！ほらね、瑞貴さんよかったわね」
　自分のことのように喜ぶ由紀
「はい、ありがとうございます、助かります」
　瑞貴と呼ばれている女性も、由紀にこの事を感謝している。

「さあ、じゃぁ、そうと決まればさっそく始めましょうか」
　順子の嬉しそうな声が後ろで聞こえる
「はい、そうしましょう！」
　これまた嬉しそうな由紀の声、由紀は続けて瑞貴に指示する
「じゃぁ、瑞貴さん、さあ裸になって、さっそく先生に、いえ、ヒロシにサービスしてあげるのよ」
「あっ・・・ハイ・・・わかりました」
　そう言って瑞貴は戸惑い気味ながら立ち上がり、着ていたジャケットを脱ぎ始めた。

　由紀と順子は、いつものように何の抵抗もなくさっさと全裸になり、順子は俺が服を脱ぐのを手伝いにくる、抵抗感からか瑞貴は上着を脱ぐとその手が止まり、それ以上自ら服を脱ぐ事に躊躇している。それを見て由紀が
「さあ、瑞貴さん早く脱ぎましょう」
　そう催促して、ブラウスのボタンに手をかける
「あっ、大丈夫です、自分で脱げますから」
　瑞貴はそう言って、その由紀の手を制止した。そう言ってからの瑞貴は覚悟ができたのか、あっという間に全裸となった。しかし、さすがに恥かしいのか、他の二人と違って、立ったまま両手で胸と下半身の茂みを押さえて隠している。

「何を恥かしがっているの、もう、みんな裸なんだから」
　由紀がそう言って、彼女が自分自身の胸を隠していた片手を握りベッドへ誘う。

　順子はベッドのシーツをめくり、さっきそこへ自分が隠した由紀を悦ばせるための道具を片付け、床に置く。その道具を横目で見た瑞貴の顔は緊張でこわばる。

「さあ、瑞貴さん、ベッドに横になって、緊張しないでいいわよ、みんな優しいから」
　由紀はそう言って瑞貴を横にさせると、すかさず順子が瑞貴の乳房に手をかける。
　瑞貴はそれを嫌がり
「いやっ・・・ちょっと・・・やめてください」
　そう言ってその手を払いのける
「まあ仕方ないわね、初めてだし。それに先生より先に手をだしちゃまずいか？」
　順子はそう言って苦笑いしている。
「そうよ、まずヒロシに味わってもらわなきゃ」
　由紀が順子を諭す。
「ヒロシ、早く！早く来て、この人にその立派なもの見せてあげて」
　そう言われて３人の様子を見ていた俺は瑞貴が横たわっているベッドへ近づいて行った。
　俺のペニスは新しい仲間を迎え入れる興奮で、完全に勃起している。
　女性３人の目が、俺の股間を注目する。
　順子と由紀は今さら驚きはしないが、初めてそれを見た瑞貴は
「ひぃ〜・・・あっ・・・あの、そ・・・そ・・・そんな大きなのは無理です！」
　悲鳴とも受け取れるような、か細い声を出して、後ろへたじろぐ、すぐさま瑞貴の背後にいた順子が
「大丈夫よ、瑞貴さん、慣れれば気持ちいいんだから！」
　そう言って瑞貴の体を俺の方へ押し戻す、瑞貴の足もと、ベッドの横に立っていた由紀は瑞貴の股間にそっと触れ、
「でも、彼女、まだ濡れてないわ、これじゃ無理よ」
　そう順子に語りかける
「そう〜じゃあ、あれ使う？」
「そうね、その方がいいわね・・・じゃあ、私が・・・」
　二人の視線の先にはさっき、順子が置いた媚薬クリームがあった。由紀はそれを手に俺の足元で膝をつく、その上で
「ヒロシどうする？サックしてから塗る？それとも直接でいい？」
　そう俺に確認する。
　この媚薬クリームは直接ペニスに塗ると、女性同様、男性の性器にもその効き目が出て、長時間の勃起が可能となる、由紀はそれを経験上知っていて、俺にその確認をしたのだ。
「直接塗ってくれていいよ」
　そう即座に答える俺。
「うふっふ、ヒロシやる気、満々ね！」
　順子が、俺の言葉を茶化す。由紀は俺のペニスにいつもよりはるかに多い大量のクリームを塗り
「はぁぁぁ、あたしも早く欲しい」
　そうため息をついて再びベッドの脇に戻って行った。
　俺は、改めてベッドに横たわる瑞貴を仰向けにし、彼女を裸体を見つめていた。