第５章 順子の変化�@

　翌週の木曜日。午前９時すぎ、先に俺の部屋に訪れたのは順子だった。
　特に時間の約束をしていたわけでもないのだが、いつも由紀が来るのが１０時すぎであったから予想以上に早い順子の来訪に俺は少し驚いた。
　おかげで朝寝を決め込み、まだ寝ていた俺はパジャマ姿で順子を俺の部屋へ迎え入れることになった。

　順子はこの日も、綺麗に化粧をしていた、さらに驚いたのはＴシャツ姿にスカートを履いている事だ、それがデニム地のミニスカートであるあたりが順子らしいが、俺の記憶にある限り、彼女が大学構内はもちろんプライベートでもスカートを履いていた記憶はない。それでも見慣れない順子のミニスカート姿は新鮮で、さらにそこからスラッと伸びた白い足はとても綺麗で色気を感じる。その上、白い薄手のＴシャツは、透けて、うっすらとピンク色の下着が見え、俺の男心をそそる。
（順子も、こうして見ると女として悪くないな）
　改めて俺はそう思った。もっとも、先週、彼女と俺は既に男と女の関係になっているのだから、今になってこんな事を思うのも少し妙な話かもしれない。

順子は、俺の部屋へ入って来るなり部屋の真中に置かれているガラステーブルに座り込み、コンビニで買ってきたというサンドイッチと缶コーヒーを、俺に差し出し、
「ヒロシも一緒に食べようよ！」
　そう言って自らも同じ物を食べて始めた。透明のガラステーブルの下で時々組み直される順子の白い生足が気になって、俺は目のやり場に困った。そのうち、順子もそれに気が付いたのか俺の目を見て時々ニヤついている。しかし、この事を口に出して言わない順子の様子に、俺は順子らしくないと感じていた。
　数分もたたないうちにお互いサンドイッチは食べ終わり、コーヒーを飲み始める。
　すると順子は、悪戯（いたずら）な目つきで俺に話しかけてきた。

「ヒロシさぁ〜よかったら由紀さんが来る前に、先にしない？」
「えっ？先に？」
「そう、なんだか今日は凄くＨしたい気分なんだぁ…ねぇいいでしょ？」
「まあ、そりゃいいけど…」
（俺も、寝起きであそこの元気もいいしな）
「実は私、そのつもりで今日はもうシャワーも済ませて来ちゃたんだ〜」
（順子のやつ今日は随分と積極的だ…どこがレズなんだ？まぁいいか…）
「そっか、それじゃ俺も食べ終わったからシャワーしてくるよ」
「そう？わがまま言って悪いわね」
「そんなことないよ」
　そう言いながらも、俺はこの順子の願いと、妙に女らしい気遣いに違和感を感じながら浴室へ向かった。

　朝のシャワーはさすがに気持ち良かった、朝立ちの余韻が残る俺のペニスはシャワーのちょっとした刺激にさえ反応し、勃起した。
（それにしてもなんだか順子の感じが変わったな、服装のせいかな？なんとなく以前に比べると女らしさを感じる）
　そんなことを思いながら俺はシャワーを終え、全裸の体をバスタオルで拭きながら順子の待つ部屋に向かった。

　部屋に入ると、順子が身に付けていた着衣は丁寧に折りたたまれ、ガラステーブルの横に置いてある、べッドに目をやると、順子本人は俺の温もりがまだ残っていたであろう俺のベッドに下着姿でもう横たわっている。

「あなたのベッド、本当に男臭いわ…この前も感じたけど、この匂い、なんだか興奮するのよねぇ〜女の私にとって」
「なんだよ、それ？時々、男みたいに女を誘い込むくせに、そんな所には女が残っているのかよ？」
「あら、失礼ねっ！そうじゃないわ〜私は女よ、ちゃんとした女！だから女同士で楽しめるの！男じゃないわ、それ勘違いよ〜！」
「ああっ、そうか…そうだな、なんだか難しいなぁ」
　そういいながら俺もベッドにもぐり込んだ。

　ベッドに横たわる順子の体には、まだ下着が身に付けられている。俺はそれを順子らしくないと思った。
（先週は全裸でこの部屋を歩き回っていたのに今日はどうしたんだろ？）
　それを見透かすように順子は
「うふふっ、女性の下着脱がせるの、好きなんでしょ？男の人は…」
　そう言って俺の反応を見て微笑んだ

「まあ、そうだな、それも楽しみの一つだな」
　そう言いながら俺はベッドに仰向けに横たわった。
　その俺の上に順子はすぐに自らの体を重ね、キスを求めて来た。
　やはりこの積極性は順子らしい。

（考えてみれば、順子とのキスはこれが初めてだ、先週は成り行きで下半身だけがつながっただけで、キスさえもしていない。順子は男嫌いと聞いていたが、俺に対し自らキスを求めてきている事を考えると、噂ほど男嫌いではないのかもしれないな）

　順子とのキスは想像以上に刺激的だった、女性との性体験が多い彼女のキスは由紀の受身なキスとは違い、能動的だ。しかも技巧的で自らの舌を俺の舌に絡ませ、その舌は時に俺の唇を舐め、舌を舐めまわし、さらにその先端を吸う、そんな濃厚で味わい深いキスだ。
　おかげでお互いの口の周りは、あっという間に順子の唾液でびっしょり濡れた。

　その刺激に誘われ、俺のペニスはすっかり勃起し、それに気がついた順子は、その大きくなった肉棒を右手で握り締め、その手をわずかに上下させている。
　俺も順子の背中に右手を廻し、ブラジャーのホックをはずす。順子の体から外れたブラジャーは順子の乳房と俺の胸の間に挟まれ、その感触を嫌った順子は左手でそれを引っ張り出し無造作にベッドに下へ投げ捨てた。

　お互いの上半身の間になんの障害もなくなると、順子は自らの乳房と俺の胸を密着させ、その肌の触れ合う感触を楽しむかのように、自分の胸の膨らみを俺の体に押しつけわずかに上下左右に体を動かす、この辺はレズプレイの癖か？
　ひとしきりその感覚を味わった彼女は、やがてその口を俺の口から下半身へと移動させ、自らが手で握り締めていた俺のペニスを舐めようとする。
　そのペニスを口元まで持っていった順子は
「本当に立派よねぇ〜、大きさといい、硬さといい。意外だわぁ、あなたがこんな立派なおちんちん持っているなんて…人は見かけによらないのね」
　そう言いながら、順子はまずペニスの先端を舌の先で数回舐める、やがてその舌はペニスの側面や裏側を丁寧に舐め、最後には待ちかねたかのように一気に口の中へ咥え込んだ。そして即座に頭を上下させ、ピストン運動し始めた。

　ペニスに感じる、順子の口の感触はこれまで俺が受けたフェラのテクニック中では最高ランクの気持ち良さだ。微妙な舌先の使い方といい、唇の力の込め方といい、かなり男のペニスを知りつくした技巧のように感じられる。
（驚いた、順子はキスもフェラも上手だ、本当に順子はレズなのか？男性経験も相当豊富なのではないのだろうか？）
　そんな疑問を感じながらも、俺はこの順子のフェラテクニックを楽しんだ。

　次第に俺は、強い刺激を受けているこの肉棒で順子を貫きたい衝動にかられ、順子の下半身に両手を回し、最後の一枚となった彼女の下着を脱がそうと試みる、
　しかし、順子が俺の下半身に位置し、上になった状態でそれを完全に脱がせるには無理があった、その事に順子もすぐに気が付く。

「ヒロシ…上になって…」
　俺の熱い肉棒を咥えていた順子の口が一瞬俺のペニスから離れ、熱く、甘く、吐息まじりに順子がそう懇願する。彼女の口の周りは唾液まみれになっていて、この様がまた俺の性欲を増幅させる。
　順子が上半身を起こすと同時に俺も上半身を起こす、お互いが上半身を起こしたタイミングを見計らって、俺は順子の下着に手をかける、すると順子は膝を軽く立て、俺がその下着を脱がし易いように腰を浮かす、その最後の下着が順子の膝下まで下げられ、順子の股間の黒い茂みが目の前に現れると、順子は、自らその下着に手を掛け、つま先まで下ろし、足を抜き、最後には、またそれを無造作にベッドの下に投げ捨てた、そして全裸になった自らの体をゆっくりベッドに横たわらせた。

　俺はすぐさま仰向けになった順子の上になり、さっきまで俺のペニスを咥えていた彼女の口に再びキスをはじめた。
　しばらくキスを続けた後、俺は順子の首筋から乳房にその唇を移動させ、既に興奮してピンと突き出た状態の綺麗なピンク色の乳首を丁寧に舐めまわした。
　順子の乳房は、決して由紀のように大きくはないものの、その適度な大きさは俺の手のサイズにちょうど良い大きさだ、さらにその適度な固さは彼女の若さを感じさせる。

「あ・あ・あぁぁぁ〜」
　順子の小さく、しかし、熱い吐息が頭の上で聞こえる。
　順子は、俺の下半身に手を回し、そそり立った俺のペニスに手を掛けると、それを握り締め、再び甘く、吐息まじりで懇願した。
「ねぇ…早く…前戯はもういいから、お願い…この、あなたの大きいのを早く頂戴…」
　そう言うと、彼女は自らゆっくり、その白く綺麗な足を広げた。
「ああ、いいよ…じゃあ行くよ」
　俺は順子に乞われるままに、その大きくそそり立った肉棒を順子の濡れた下半身の一点に当てがい、その密壷の中へゆっくり沈めていった。さすがに由紀と違い、締まりがいい、その分、容易には入らない、俺はゆっくり…しかし一番奥深くまで時間をかけて挿入していく、さすがに顔を歪め、苦悶の表情の順子、しかし、俺の想像以上に濡れた順子の密壷は、なんとか俺のペニスを受け入れる事ができた。

「う・うっ！…あ・あ・あぁぁぁぁぁ…これぇ…これよっ・これ…いいっ〜、凄くいいっ…大きい〜大きぃ〜わぁ〜…凄い〜…ヒロシ凄い〜」
　そう言って苦悶の表情は悦びの表情に変わっていく。
　奥深くまで入ったペニスは、順子が息をする度に軽い締付が感じられ、その締まりの良さが感じられた。
　順子の悦びの表情を確認して俺は、ゆっくりとピストン運動を始める。
　ゆっくり、しかし大きく腰を動かし、順子の下半身でペニスを出し入れする。
　時々奥で、時々入り口付近でそれを上下左右に動かし、順子の悦ぶ表情を楽しむ。
　順子は次第に息が荒くなり、顔も真っ赤となり苦悶の表情へと変わっていく。
「あ・あ・あっ…いい…いいよっ〜、ヒロシ〜好きよ、ヒロシ、大好きぃ〜」
（えっ？「好き」？…なんだそれ？それほど興奮しているのか？）
　一瞬、今までの順子の俺に対する態度からは想像も出来ないその言葉に少し戸惑う俺。しかし、深く考えずに、ピストン運動の速度を早める俺。
　順子は次第に大きな声で悶え始める。
「あ・あ・あっ…いい…もうっ…もうっ…いっちゃう…いっちゃうよっ〜」
「どうだ順子、レズのタチより、こうやって男に抱かれるほうが本当はいいんじゃないか？」
　順子からの返事はなかった、しかし、確かなのは、今、俺の腕の中で、大きな声を出して悶え、悦んでいるのは、あのレズで、しかもタチ役の順子だということだ、そして、その順子の様子は今まで俺が抱いた女性となんら変わりはない、いやむしろそれ以上「女」らしいいうことだ。

（もっと悦ばせてみるか）
　順子のスリムな体格は体位を変えるのに苦労はしなかった、前から、横から、後ろから、俺は一通りの体位を試し、順子の一番感じる体位を探そうとした、そして正常位がそれであることを確信し、再びこの体位で順子を抱き続けた。
　順子は俺の腕の中で、喘ぎ、悶え続け、やがて泣き叫ぶように俺に抱きつき俺の体の下で全身を震わせ果てた。
　俺も順子より少し遅れて絶頂感を感じ順子の蜜壷よりペニスを引き出し、順子のお腹の上に射精し果てた。

　朝の静けさが残る俺の部屋に、ベッドの上で大の字になって横たわる順子の激しい息遣いだけが響きわたっていた。