| 第二話 潜入 背中が大きく開いたドレスを着た麗子は、クラブ「ルシャンテ」のホステス控え室にマネージャーと相対し座っていた。マネージャーが渡した履歴書を読み上げる。 「安藤智世さん、二十八歳、西区・・・、解りました。採用します。ホステスは、手薄なんで今日から出て貰えますか」 「はぁ〜い、ありがとうございます」 フロアに立った麗子は、辺りを見渡す。多少暗い照明であるが、見渡せないことはない。広い室内に八つのテーブルがあり、そのテーブルには全て、客で埋まっていた。シックな音楽が流れる中、男や女の笑い声で時折ざわついた。この中では違法性は見当たらない麗子であった。 「玲奈さん、玲奈さん、八番テーブルに行って」マネージャーが声を掛ける。 「八番テーブルね。ハイ、ハイ」心なくも、顔を笑わせ、接待に励んだ。 麗子がこのフロアに来てから三時間が経ち、麗子の心に一つの腑に落ちない事が出てきた。奥にエレベーターがあるのだ。全てはマネージャーが操作している。テーブルに座っていた客が二人、玄関から直行し、エレベーターに乗った男が一人、計三人が乗った。そして、未だ、誰一人降りていないのだ。 「おかしいわ、この上には、事務所しかないと聞いている。まさか、これが裏の入り口」はやる気持ちを抑えながらもまた接待に励んだ。 泥酔している客が二人になった閉店三十分前、化粧室に向かう振りをした麗子は、動き出した。エレベーターには、マネージャーが付いて使えない。階段だ。 ドレスの裾を持ち上げた麗子は、足音を忍ばせ、職員専用階段を一気に駆け上がる。 二階はやけに静かだ。細い通路に三つの出入り口があり、一つはオフィスとある。 その時だ。オフィスのドアが急に開き、「なにしてんだ」男の大声と同時に、麗子の腹部にきつい衝撃が走った。その衝撃は、彼女の全身を麻痺させていった。 「えぇっ、あぁ」業務用マットが敷かれた床に足元より崩れ落ちたのだった。その前には、暴力団金高組の幹部でもあり、組よりここの営業を任されている飯坂英二がスタンガンを手に仁王立ちしていた。 麗子にははっきりした意識があった。ただ、電気ショックで痺れた身体は自由が効かない。脇に手を挟まれ引き摺られながらオフィスに運び込まれ、床に寝転がされた彼女は、後手に手枷で拘束された。霞んだ細目でオフィス内を見渡す麗子。 そのオフィスには、何台ものテレビモニターが設置され、超小型監視カメラが全てを死角なしに映し出していた。超小型であった為、不覚にも麗子は気づかなかったし、麗子の動きは全て写し出され、都合良く英二が飛び出し、囚われたのも頷ける。 しばらくして、麗子は、英二に上半身を起こされて壁にもたれかけさせた。ドレスの裾が捲れ上がり、ストッキングに包まれた真っ白な腿が半分露出している。そんな時、知らせを受けたマネージャーも部屋に入ってきたのだった。 第三話 囚われの身 麗子は、英二とマネージャーに囲まれた。英二の手にはスタンガンが握られ、彼女の目の前でスイッチを入れる。彼女は、恐怖に怯える女性を演じた。 「なに探ってた。お前は誰だ」英二が問いただす。 「さっ、探ってたなんて、私、そんな、ただ、事務所に挨拶と思って、それに割のいい仕事があれば、廻してほしいなって思って」いくらか残る痺れた口で、麗子が怖々とした表情で答えた。 「あぁーっ、やめて」麗子の腹部にスタンガンが押してけられた。電圧が押さえられ、気を失う程でないが、確実に彼女の筋肉を痺れさせ苦痛を与える。 「嘘言うな、あの身のこなしは、何か探っていただろうが」 「本当です。信じてっー、あぅ、あぁ」ようやくスタンガンが外された。一間、於いた麗子は、大きく息を吸い込む。 「兄貴、この女、下でも使えそうな良い身体してますぜ」マネージャーがドレスの上から、身体を撫で廻す。特に乳房は、弾力を確かめるように、楽しみながら揉まれた。 「うぅ、んー」麗子にとって苦痛でしかない揉まれ方にうめきを上げる。背中が大きく開くドレスだ。ブラは付けていない。多少は厚いドレス地の上からでも十分卑猥な感触が伝わってきた。 「そんなに割のいい仕事が欲しいのか」 「はい、お願いします」麗子も潜入捜査で数々の修羅場をくぐってきた女だ。ここで嫌と言えば、どうなるか解る。すぐにでも命を奪われ、近くの川にでも捨てられたであったろう。彼女には、はいと答えるすべしか残っていなかったのだ。 それに、潜入捜査も完了させて、課長や係長の鼻を明かせてやりたかったのだ。 「よし、解った。連れて行ってやる。ただし、俺は未だ、お前を信じちゃいない。俺たちの言うこと全て聞くんだ。そうでなくば、この話はなしだ。いいな」 「はい」殺されるよりは良いと思った麗子は、頷いた。 「服を脱げ、イヤリングも外せ、そのパンプスも脱げ、身に付けている物は全て外せ」マネージャーが手枷を外した。 「えっ、ここで」麗子は、初めての体験に戸惑った。今までの捜査で、こんなことはなかった事だ。「君にしか出来ないんだ」脳裏に課長の言った言葉が蘇る、しかし、命には代えられない。 心ならずも立ち上がり、まだ痺れの残る手で、装飾品を全て外し、両足のストッキングを脱いだ。そして、ドレスの首元にあるフックを外し、乳房を腕で覆いながら、ドレスを足元に落とした。ショーツ一枚姿となった麗子は、そのショーツを片手でずり下げていき、全裸となったのだ。 「暴れられたら、大変だからな」マネージャーがいきなり、乳房を覆う麗子の手を後ろに回し、また、手枷で拘束した。 今までに鍛え上げられた麗子の裸体は、抜群だ。大きくもなく小さくもない、手頃な大きさの乳房。その頂点に植えたピンクの乳首が小山を形成する。余計な肉が一切ないくびれた腰、すらりと伸びた足、こんな女、そうそういるものではない。 マネージャーが彼女を壁際に押さえつけた。そして、髪、耳元、口内、片足を大きく持ち上げられたオマ○コチェック、ありとあらゆる穴を調べられる。目を閉じ顔を背け、じっと耐える麗子であった。 「発信器でもありゃー、嫌なんでな。それじゃー、連れて行ってやるよ」 第四話 潜入（奥深く入り過ぎた捜査官） 英二を先頭に麗子とマネージャーが並びオフィスを出た三人は、その階のエレベーターに向かう。艶やかな赤色マットが敷かれた床は、素足でも冷たくなかった。照明が明々と灯る通路を男に挟まれた全裸の麗子が恥ずかしそうに歩く。それにもまして、麗子の肩を抱いたマネージャーが肩越しから彼女の乳首を嬲るのだ。悪寒が彼女の身体を走り、歩行の邪魔をした。 英二がエレベーターの一部分に指を押し当てた途端、扉が魔法のように開いた。 「これは、指紋認証システム。こんな所になんで使うのよ。勝手には使えないじゃない。他に出入り口はないのかしら」 そんな事を考えながらも、麗子は、エレベーターに乗せられた。エレベーターは、上に昇ると睨んだ彼女の思惑に反し、下に向かって降りていった。行き先階を明示するボタンは、地下二階から、地上五階まである。 「出入り口は、このエレベーターしかないよ」振り返った英二が言う。そして、 「このエレベーターに乗った女は、二度と地上に出ることはないんだよ。裸にされてこんな風におっぱい触られるのは初めてだろう。警視庁潜入捜査官の麗子さん」 英二が麗子の耳元でしゃべり、そして、乳房を捻り上げた。麗子は、痛みなど感じてはいられない。潜入捜査がばれているのだ。 「えっ、なんで、どうしてなの」脳内が真っ白になった彼女の身体は一瞬、硬直をみせた。続いて、エレベーターのドアが開いた途端、女たちの悲鳴や喘ぎ声が室内にこだまし、聞こえてくる。これは、脳内が真っ白な麗子の耳にも否応なしに入るほどだ。 照明が明々と付けられ、床には赤いマットが敷かれた中央に伸びる通路。その両側と奥には、５つの重厚な鉄製扉が備わり、それぞれの扉に大きな覗き窓が付けられていた。その窓より、悲鳴や喘ぎ声が聞こえる。 「見てみろよ、捜査官」すごいぜ。真っ白な脳内でも、そこは流石に捜査官だ。身体が動いていた。言われるままに、扉の覗き窓より覗いているのだ。 「ここは、何。えぇっ、もしかしてＳＭ」麗子は、自分の置かれる立場も忘れ、捜査官の顔に戻っていった。 その室内は、女を責め上げるあらゆる台や、道具が揃うＳＭプレイルームなのだ。 麗子の多少なりともあるＳＭの知識でも、それは、十分理解出来た。しかし、そんな部屋を見るのも初めてだし、まして、行為中を見る事なんて、考えも及ばなかった。 そのな部屋で、裸の男が大の字に磔された裸の女を鞭打っている。男の顔は満足げだ。鞭打たれた女は、打たれる度に身悶え悲鳴を上げ、泣き叫んでいた。 麗子には見るに耐えない光景だ。だが、捜査官としての目は、その光景をしっかり見詰めていた。 そして、次の部屋、前の部屋と同じ構造だ。ソファーに座る男の肉棒が後手に縛られた女の膣を貫いていた。対面座位である。女は、身悶え、喘ぎ声を高々と上げている。男の肉棒がしっかりと女の膣に突き刺さり、動かされている光景が、麗子の目にはっきり見て取れた。 この中は、違法行為ばかりだ。捜査官としての麗子の脳内にしっかり刻み込まれたのである。 しかし、こんな場所に連れて来られた麗子が、このまま無事で過ごせるだろうか。 第五話 女捜査官（調教） 奥の部屋は、ＶＩＰ用プレイルームだ。他の部屋と違い、多人数でもプレイ出来る広さがあり、浴室も三人同時に入っても余裕があった。 その部屋に連れて来られた麗子は、直ぐさま、部屋の中央で片足を枷で繋がれた。そして、もう片足も無理矢理開かされ固定されたのだ。 四股のいずれかを拘束される麗子は、指したる抵抗も出来ない。さっきのスタンガンの痺れがまだ、微かに残り筋力を弱め、簡単に男の力でねじ伏せられたのだ。 後手の枷が外され、天井から吊られた枷に繋ぎ直される。大の字に拘束された麗子であった。 そして、英二が、注射器を手に麗子に近づく。 「なにすんの、そんないやよ、やめてー」これには、恐怖の顔をして、身体を揺すり抵抗した彼女だが、二人の男に押さえられ、その注射器の先は、彼女の内腿に刺され消えた。冷たい液体が麗子の体内へ流れ込み、薄らいでいった。 「あぁ〜〜いやーー」 「へっへぇ−、これがなんだか解るか、麻薬だよ、ただの麻薬じゃない。性欲以外を麻痺させて、快感のみを十倍高めるんだ。これから毎日、打ってやるからな」 「あっあぁ〜〜」麗子の目が宙に浮いたように半目でうつろだ。その身体は、小刻みに震えだしている。麻薬が効き出したのだ。何もしていないのにオマ○コは、愛液で溢れだしていた。 その様子を見て取った英二が、肉棒丸出しの裸となり、麗子の背後から、乳房を嬲り出した。 「あっああぁ〜〜、いや、やめて〜」感じすぎるほど感じる麗子は、堪らず喘ぎ声を上げる。英二が肉棒を彼女の双臀に擦りつけただけで、双臀を振り身悶えるぐらいだ。 そして英二が後ろから、麗子の膣を貫いた。 「あ〜〜あぁ〜〜」膣を貫かれたのみでイッてしまった。腰をヒクヒク痙攣させている。だが、英二は、許さない。さらに強く腰を動かせ始めるのだ。 捜査官としての理性を持った女性だ。そんな彼女の脳までも冒され始めたのだ。 彼女自身が腰を振り悶え始める。そして英二が彼女の膣内で肉棒を爆発させた。 「あーーあぁ〜〜うぅ、いぃあーー」言葉にならない声を発した麗子の身体もピクピク跳ね揺れ、腰を痙攣させてその快感を受け止めていた。 直ぐさま、今度はマネージャーが裸となり、麗子の片足の枷を外した。そして、その足を高々と担ぎ上げると、麗子の前から膣を貫いて行ったのだ。その後、その場を去った英二の代わりに男たちが次々と訪れ、麗子の膣で肉棒を爆発させ、満足げに去り、麗子は、言葉にならない喘ぎ声を叫ぶのみだった。 そして、麗子がイッた数と彼女の膣で肉棒が爆発した数の快楽は、確実に麗子の身体に刻み込まれたのである。 麗子が犯され続け、一週間が過ぎようとしていた。休憩と呼べるのは、約三時間の仮眠時間のみだ。入浴も複数の男たちと入り浴槽内でも犯された。 麻薬と呼んだ注射は、三日間でやめられた。麗子には効き過ぎたようだ。禁断症状は出てない。否、幻聴、幻覚と言ったものはない。しかし、快感が押さえられないのだ。じっとしていてもオマ○コが疼き、指で乳首を触ると喘ぎ声が出るほど感じるのだ。 潜入捜査がどうしてばれたかなど、麗子には、もうどうでも良くなっていた。ただ今は、わずかに残る理性が冒される前に、早くここから救い出される事を祈るのみであった。 また、男たちが来た。麗子は、反抗も出来ない身体にされてしまった。身動きもせず後手に縛られた後、ベッド上で双臀を高々と持ち上げ、バックから肉棒を突き込まれるのであった。そして、自らも腰を振り、高らかに喘ぎ声を上げるのであった。 ここは、地下二階にあり、太陽の光など入ることはない。地上の時間などは解らない所だ。ただ、今日は違った。麗子の元へ途切れなく来て、散々犯したあげく去っていった男たちが途切れたのだ。 そして、麗子には、首輪が付けられ、手枷で後手に拘束され、ベッドに横たえられた。彼女には、願ってもない骨休めだ。身体は、疼くものの眠りに入ってしまったのだった。 第六話 初めての客 頬を叩かれ目を覚ました麗子は、目の前の大きな顔を見て驚愕した。それも、よく見ていた顔、相川係長なのだ。さらに大きくなったその顔は麗子の顔を覆った。 「声を出すな。客として潜入するのが精一杯だった。大変な事になっているじゃないか」 「助けてっ、係長」麗子が敵対していた相川にもひれ伏した。 突然、相川が顔を上げた。そして、麗子の乳房を揉み出した。 「えー、おっぱいしてんねー、ねーちゃん、名前なんて言うんだい。もう一回、口、吸おーと」また、相川が麗子の顔を覆った。麗子の乳房を揉む手は休んでいない。 「んー、解った準備が整い次第検挙に入る。だが、今日は、我慢してくれ。俺まで疑われては、話にならん。やらせて貰うよ」にやりと笑ったその顔は麗子に見えることはなかった。 相川が全裸となった。そして麗子の手枷を外し、後手縛りへと変えた。ベッドに座り足を投げ出した相川は「ねーちゃん、さっそくだが、しゃぶってくれるかい」 そうだ。ばれては元も子もない。麗子は、平静を装い相川の股間に顔を沈め、肉棒を口に入れた。こんな行為は初めての彼女は、口いっぱいに異臭が放たれ、悪寒が走った。 「なんだーその口使いはよー、まるでなってねーじゃねーか。これでどーだ」 相川は、赤いろうそくに火を付け、ロウを彼女の背中に垂らせ始めた。 「うぅーっ、んーー、うぅうーーん」麗子の背中が見る見る赤いロウで染まっていく。 「おぉー、ちょっとはましになったな」相川の肉棒が屹立してきた。 おしゃぶりをやめさせた相川は、麗子を跨がらせ、腰を沈めさせる、対面座位だ。 「あぁ〜、はぁーん」相川の肉棒が彼女の膣を貫いた。麗子が腰を動かせ始めだし、相川は、彼女の乳房を弄んだ。麗子の快感は未だ静まっていない。あっという間に腰を痙攣させ、イッてしまった。 「なんでーっ、もうイッたのかよ、つまんねー女だな」今までの不満を晴らすかのようになじるのだ。 「この人、なんなの、マジじゃない。私はそんな女じゃないわ。係長が、一番よく知ってるでしょ」内心思い、相川の行為が演技なのかよく解らなくなった麗子だ。 「まぁーいいか。夜は長いんだ。たのしもー」麗子の腰を掴んだ相川は、激しく揺すり出した。 「あぁ〜〜ん、ああぁーー、いーはぁ」今度は、麗子がイッても許されなかった。 相川は、彼女の腰を激しく揺すった。そして、麗子の膣で肉棒が爆発し、相川の精液が彼女の体内にどっと流れ出たのであった。 相川が、縛られたままの麗子を担ぎ上げ、浴室に向かった。そして、そのまま湯船に浸かった。後手に縛られた彼女は、相川に抱かれ、 「すまない、悪いと思うが仕方ないんだ。解ってくれ」 「はい、解ってます」麗子が答えた。そう答えるしかなかった。今はまだ、相川は救いの神なのだ。 相川には、麗子にすまないと思う気持ちなどない。第一、麗子をこの様な目に遭わせたのは、他でもない相川なのだ。麗子をよく思わない相川は、内通していた英二に頼み、彼女をここで一生暮らさせ、二度と地上に出られないようにしたのだ。それに、相川自身も彼女を弄び、今までの鬱積を晴らしたかったのだ。 相川に抱かれ浴室から出た二人は、一旦、麗子の縄を解き、ベッド上で両手のみを拘束した。そして、相川が彼女に覆い被さり、英二たちがあきれるほどに、延々と犯し続けたのであった。 |
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| 2011.9.28掲載 |