7

「え〜！？そんなぁ〜、縛らないでください！許してください！あなたは患者さんでしょう？患者さんがどうして病院の規則を盾に看護婦にこんなことができるのですか？」
「あれ？知らなかったのですか？僕は患者ではありますが、院長の甥に当たるのですよ。だから看護婦に少々何をしても構わないことになっているのですよ〜」
「そ、そんな理不尽な！」
「ダメです！今すぐ院長に言いつけても良いのですが、僕に逆らわなければ言わないでおいてあげます。だから僕に従いなさい」
「ええ〜？そん酷い・・・」

　俊介は後手に縛ったイヴを床に座らせ、脚を大きく開かせた。
　淡いピンクのＴバックが丸見えになっている。
　しかも股を大きく開かれているため、細いクロッチ部分から、愛らしい丘と春草が見え隠れしており、その光景が実に卑猥である。
　俊介はその場を一旦離れサイドボードまで行き、引出しを開けて何やら取り出した。
　イヴの座っている位置からはそれが何なのかよく判らない。
　俊介が戻って来た。
　手に小さな器具を持っているではないか。
　イヴは驚いた。
　それはピンク色のローターであった。
　結婚して以来、そんなものは使ったことがないのに、俊介はいつのまに購入したのだろう。

「ねえ？あなた、そんなものいつ買ったの？」
「ふっふっふ、この前インターネットで買ったんだ」
「まあ、私の知らないうちに・・・」
「そんなことよりも・・・、あなたは看護婦、僕は院長の甥。それを忘れないように。さあ、処罰を始めるよ〜」

　俊介はローターを手にした。

　イヴはかつてバイブの経験はたった一度だけあったが、ローターは初めてだ。
　どんな形状なのか、どんな効果があるのかは話には聞いてはいたが、目前にするのは初めてと言える。

（ビ〜ン！）

　鈍いモーター音がイヴの耳に届いた。
　スイッチが入れられたようだ。
　ローターはクロッチにそっと押し当てられて行く。

「ひい〜〜〜っ！」

　イヴはあまりの強烈な刺激に驚いて仰け反ってしまった。

「ダメダメ、逃げちゃダメだよ〜。がまんしなくては。逃げるともっと酷い処罰をするよ。さあ、じっとがまんして」
「でも・・・」

　ローターは再びクロッチに触れた。
　最初は小高い丘のような恥骨に這い回っていたが、次第に下に降りて行った。

「あああっ！そこはダメ〜〜〜！！」

　ローターが捉えたのは豆粒のような肉芽だった。
　俊介は指に力を込めた。
　ローターが強く押しつけられてくる。
　女性の最も敏感な場所にかつて体験したことのない小刻みな振動がビンビンと伝わって来る。

「くうっ！ひゃあああああ〜〜〜！」
「ふふふ、かなり効くようだね」
「す、すごいっ！効くぅぅぅ〜〜〜！効き過ぎるぅ〜〜〜！！」

　イヴは膝を閉じようとしたが、既に俊介の両膝が入り込んでいて閉じられそうにない。

8

　イヴの大腿筋が早くもヒクヒクと痙攣を始めているのが手に取るように判る。
　ローターは肉芽の周囲をゆっくりと旋回する。
　既に細いクロッチ部分にはジンワリと染みが浮き出ている。
　イヴは恍惚として声にならない声を絞り出している。

　一定の時間、豆責めが続いたが、俊介は何気にクロッチを横にめくって、淫裂を剥き出しにしてしまった。
　ピッシリと合わさった桃色の淫裂からは、既におびただしい蜜液が溢れているではないか。
　俊介は蜜液を指でひとすくいしてペロリと舐めてみた。
　少ししょっぱいが実に美味といえる。
　俊介はもっと舐めてみたいと思った。

　俊介はイヴのＴバックを脱がしに掛かった。
　イヴは腰を浮かせて従順に従う。
　本来ならば抵抗をしても良い場面だが、『夫婦』という安堵感が無抵抗にさせたのだろうか。
　Ｔバックは簡単に膝から足首まで降ろされたが、完全には脱がされなかった。
　パンティは完全に脱がし切るよりも、足首に引っ掛かっている方が猥褻さが醸し出されてとても良い。

　脱がした瞬間、俊介は飢えた野獣のように襲い掛かった。
　俊介の狙いは一点、イヴの蜜の滴りの根源である淫裂を舐めあげること。
　舌先に全神経を集中させて、割れ目に挿し込み、こそぐように激しくしゃぶり倒した。

（ベチョベチョベチョ！）

「ひいいいい〜〜〜！あああぁぁぁ〜〜〜！ダメェ〜〜〜！」

（ジュバジュバジュバ〜！）

「はあああ〜〜〜！す、すごい〜〜〜っ！そこキク〜〜〜ッ！！」

（ジュルジュルジュル〜！）

「あああ〜〜〜！こ、腰が抜けそう！はあっ！気持ちいいわ〜〜〜！」

　俊介は突然クンニを止めて、座っているイヴの前に直立した。
　既にトランクスは下ろされ、恐ろしく隆起した肉棒がイヴの目前にそびえた。

「さあ、美人看護婦さん、コレを吸ってもらおうかな〜？」

　俊介は先ほどの大人しい患者の喋り口調とは違って、少し乱暴になっているようにイヴは感じた。
　所詮は夫婦だ。
　気持ちが昂ぶって来れば、徹底した演技などできるはずがないだろう。

　イヴは素直に目前に差し出された肉棒を咥えた。
　カリの部分まで咥え込み、舌を使って舐め上げた。
　カリの裏側、そして、溝の部分、尿道口などを丁寧に舐め、そして全体を口に含んでピストンを繰り返した。

（チュルチュルチュル）

「ううっ・・・すごい！看護婦さん・・・すごく上手いね。ああ、気持ちがいい。発射してしまいそうだ・・・」

　それでも黙々と丹念に舐めるイヴ。
　時折、上目使いで俊介を見ている。
　俊介はイヴのパラリと落ちる前髪を手櫛で二度、三度とかきあげてやり、そして慈しむかのように優しく愛撫した。

（ジュパジュパジュパ）

「あぁ、もうダメだ！もう我慢できない！」

9

　俊介は自分の分身を愛でるようにスロートするイヴを一旦身体から離させた。
　そして開脚姿勢で座っているイヴの真正面に腰を下ろした。
　イヴの両脚が俊介の胴体を挟んだような格好になっている。
　イヴの両太股の裏側に俊介の膝が入り込んでいく。
　膝と膝とが擦れ合い互いの体温が混ざり合って行く。
　俊介の熱し切って反り返った物体が目的の場所よりも上を小突く。
（違う、そこじゃない。もっと下の方よ）
　イヴの目を見ると沈黙の言葉でそう語ってる。
　イヴも息を止めて、まもなく訪れるであろう「悦楽の瞬間」を待ち焦がれているようだ。

　俊介は大筒に手を添えて、照準をもう少し下に絞る。
　標的が定まった。
　俊介の腰が入る。

（ズッズッズッ・・・）

「あぁ！」

　大筒が狭い峡谷に挿し込まれる。
　既に充分な潤滑油が溢れていたため、進入はスムーズだ。
　太くて硬い肉棒が粘膜を擦る感覚が、イヴの中枢神経をたちまち刺激する。

「あぁぁ・・・す、すごい！」
「イヴ、いい気持ちだよ」
「あん、俊介、私もよ・・・」

　俊介は唇を求めた。
　それに応えるイヴは、後手に縛られたままなので少しもどかしそうだ。
　唇と唇が重なり合う、胸と胸が触れ合う。
　太くて硬いものはかなり奥に食込んだままだ。
　俊介はくちづけを止めて、両手をイヴの腰に添えた。
　いよいよ本格的な攻撃が始めようと言うのか。

　俊介の腰がリズミカルに動き始めた。
　俊介が突く度に、イヴの身体が小刻みに震える。
　イヴは押し寄せてくる官能の波に、時折切ない声を漏らせた。

　彼の存在感を最も感じられるひととき・・・
　心も身体もひとつに溶け合っていくひととき・・・

　結婚後初めて味わう「姫初め」。
　その朝の秘め事は、一年の、いや、遠い将来をも含めて幸福を予感させるほど満ち足りたひとときであった。

（完）