前の店にいつものように行った奥寺は、新しく来た社員がバイトたちの中でかつて自分がいた立場になっていることを察した。
（もう自分はこの店のバイトたちの兄貴分ではないのだ）
　それは奥寺の甘ったれた自尊心を痛く傷つけた。
　いたたまれなくなった奥寺は、二度とここには来ないことを誓って店を出た。

　車を走らせると、近所の商業高校の生徒達が下校するところだった。
　そしてその中で、早足に歩く智子を見つけて声をかけた。
　智子は、急いで自分の店へ帰り、辻元に話したいことが山ほどあった。
　そこでちょうど現れた奥寺の車に乗り込んだ。

　車の中で奥寺はさかんに智子に話しかけた、
　そして智子は社交辞令のつもりで、それに答えた。
「ちょっと・・・奥寺さん・・・どこ行くの？」
　店とは離れた方向に車を走らせる奥寺に智子は言った。
　奥寺は答えず、急ハンドルを切ってラブホテルに入った。

「えっ・・・・ちょっと！奥寺さん！」
　智子は叫んだ。
　制服姿のままの、智子の腕を引いて奥寺は、コテージ式になっているそのラブホテルの一室に入ると、すぐに智子をベッドに押し倒した。
「ねえ！奥寺さん！やめて！」
　哀願する智子の両手を頭上に押さえつけ、奥寺は智子の制服のブラウスに手をやりボタンをはずし始めた。
　そこへ、ホテルの従業員が車の鍵を預かりに部屋の前にやってきた。
　奥寺が、鍵を渡しているとき、智子は助けを求めようと思ったが声が出なかった。

　やがて自分の上に奥寺が覆い被さってきたとき、智子は悲鳴をあげた。
「いやああああああああっ！」
　ブラウスの前をはだけられ、そのときに何かのはずみでブラジャーのホックもはずれたらしい。
　智子は体をよじらせて抵抗したが、奥寺が智子のブラジャーをたくしあげた。
　智子の上半身は、両手を奥寺の左手で押さえつけられたまま裸にされた。そして剥き出しになった智子の乳首を、奥寺は舌で転がした。
「あんっ・・・いやっ・・・はぁっ・・いやだってばぁ・・あん・・・」
　智子は涙を流しながら、顔を左右に激しく振った。
　奥寺が、右手で智子の乳房を揉み始めると、やがて智子の乳首はつんと固くなった。
（感じてない！全然感じてないのに、どうして自分の乳首が固くなるの？）
　泣きじゃくりながら智子は思った。そして奥寺は強引に智子のパンティをずり下ろした。
「あああっ・・・いやあ！・・やめてえ・・・」

　奥寺は智子を押さえつけたまま、器用に自分も服を脱ぎ、必死に閉じようとする、智子の脚を強引に開いてその間に体を割り込ませた。
　智子は力尽きかけながらも最後の哀願をした。
「いやっ・・いやっ・・生はゆるして・・おねがい・・・」
　奥寺は、少しだけ濡れ始めた智子の性器の中に自分のものをゆっくり挿入した。
「ああああ！いやああああっ・・生で・・入れない・でぇ・・・やめ・・てぇ・・」
　智子は叫んだが、奥寺の熱いペニスが自分の膣粘膜を押し広げながら、その先端が子宮に届いたとき、あきらめたように体の力を抜いた。

（お願い・・・・・・・早く終って・・・・）

　智子は涙の溢れる目を閉じて、奥寺の腰の動きを受け止め始めた

「・・・・・・・あっ・・・・・あっ・・・・・・んんん・・・・」
　奥寺のものが子宮を押し上げるたび、智子は短く声をあげた。
　天井の鏡に、今この男に犯されている自分が映っていた。
　制服のブラウスの前ははだけられ、首のあたりまでたくしあげられたブラジャー、スカートは腹のあたりに絡みついたようになって、大きくMの字に脚を開かされたままこの男の抽送でベッドの上で体を上下に揺すられていた。
　辻元より大柄な奥寺の抽送は激しかったが、智子の膣粘膜はそれを受け止め続けた。
「あっ・・あっ・・・ああ・・いやぁ・・・ああ・あ・あああ・あ・あ・あ・あ」
　あきらめた智子の口から出る喘ぎ声に奥寺は興奮した。
　体位を変える余裕もなく、正常位で智子の子宮を何度も突き上げた。
「ああああああああっ・・あああ・・あああん・・ああ・ああ・・」

（操とは、あんなに大ケンカになったけど、操も真剣だし、辻元も異動だし、自分はいずれ捨てられる。）

　智子は、幼稚な高校生なりに、この恋の終りを予感していた。
　次第に智子の膣粘膜からぬめりのある愛液が溢れ出してきた。
　そして肉襞は感度を増し、奥寺のものに絡みつきながら智子の名器が目を覚ました。
　熱く締めつけ始めた智子の粘膜の感触に、奥寺は狂ったように腰を打ちつけた。
「あっあっあっあっ・・あああ・ああああ！・・ああ・・あああ！」
「俺・・智子ちゃんを初めて見たときから・・好きだったんだ。」
（好き）この言葉をはっきりと言われたことは、辻元からも富樫からもなかった。
「あ・ああ・・・ほ・・本当・・？」
「智子ちゃんが好きだ！」
　智子の心の中で何かが溶けた。そしてさっきまで自制していた快感を受け入れ始めた。「あああああんっ・・ああっ・・あっ・・ああああっ・・はあん・・あああ！」
　そしてスパートに入った奥寺を抱きしめ、膝を曲げて、男の射精を受け入れる体勢をとった。
「ううっ！うっ！」と奥寺がたまらなくなってうめいた。
「んんんああああああああああああああっ・・ああああああん！」
　どくっどくっと流し込まれる暖かい精液が、辻元ではない男の体温を智子の子宮に伝えた。

（さよなら・・・店長）
　心の中でつぶやくと、智子の目からまた涙が出てきた。

　智子は、自分の中への射精を済ませた奥寺をおしのけると奥寺に背中を向けてしばらく泣いた。
　奥寺は、言葉をかけることなく、しばらく荒い息をついていた。
　そして智子は背中を向けたまま言った。
「どうして・・・こんなことしたの・・？」
「俺、ずっと智子ちゃんが好きだったんだ・・・」
「・・・・好きだからって無理やり犯していいの？」
「ごめん・・・辻元さんって、ああだし、俺の方が絶対大事にするって、いつも思ってたんだ。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「それで・・いつか絶対智子ちゃんを辻元さんから奪ってやるって思ってて・・それで・・」
「・・・・・・・・・それで？」
「今さっき会った智子ちゃんを車に乗せたとき、二人っきりになって見る智子ちゃんが
　かわいくて、なんだかいい香りがして・・・」
　ここまで言って奥寺は沈黙した。
「それで・・？・・・ねぇ・・・言ってよ・・」と智子が促すと
「それで・・我慢できなくなってしまったんです！ごめんなさい！！」
　と奥寺は大きな声で言うと、背中を向けた智子にベッドを降りて床に土下座した。
　智子はそのまましばらく黙って、小さな声で言った。
「本当に私のこと好き？」
「あの店で一番かわいいと思います！！」
「・・・じゃあ、本当に私のこと大事にしてくれる・・？」
　智子は起きあがって、奥寺の方を振り向いて言った。
「俺の女に・・俺の彼女に・・大事にします！」と奥寺は絶叫した。

「・・・じゃあ・・許してあげる。」
　智子は床に土下座したままの奥寺の手を取ってベッドにあげた。
　レイプされたそのままの格好だった智子は、自分からブラウスを脱ぎブラジャーを肩からはずし、スカートも脱いで裸になった。
「もう・・・しわになっちゃったじゃない・・・」と智子は少し微笑んだ。
「・・・・・・ごめん・・」
「・・・・もう謝らないで・・・」
　そう言って智子は奥寺を横たえると、奥寺の気持ちを受け入れる意思表示であるかのように、自分からフェラチオを始めた。
　辻元から教わった通りに智子が舌を動かすと、奥寺のものはまた大きくなっていった。