「こうちゃん、店長って大変だよね。」
「まったくだ。」
　さっき真紀が言ったことは事実だ。ファミレスの社員は例外なく女好きだ。
　堅物はその労働環境の苛酷さに耐え切れず辞めていく。
　ついこの間、店舗間の食材貸し借りで会ったばかりの社員が次に行ったらもういない。
　そんなことは日常茶飯事だった。今辻元の店にいる社員の瀬戸内だってかなりの堅物だから、先行きは心配ではある。しかし瀬戸内が辞めてもまた新しい社員が送られ、店は何も変わらない、そいつがまた辞めても。
　真紀はそんな光景をさんざん見てきたし、真紀がその中で気に入った数人の男の慢性的なストレスを性欲の側面から受け止め、処理してやっていたのだ。
　やがて辻元が布団を軽くめくると、真紀はベッドに入って来た。
　真紀の体をくるむタオルをはがすと、Eカップくらいの大きな乳房があった。
　辻元はそれを揉みながら真紀の首筋にキスした。そして真紀は辻元の頭を抱きしめその耳に軽く息をかけ、耳を優しく噛んだ。
　辻元が抱き方を知っているように、真紀もまた抱かれ方を知っていた。
　お互いをいとおしむような愛撫は長く続き、どちらの唇から発せられたか区別がつかないくらいに激しく相手の肌を吸う音が暗闇に響き、そして真紀は自分から脚を開き辻元を迎え入れた。
「入れていいか？」
　 と辻元が訊くと、真紀は無言で辻元の鎖骨のあたりに噛みついた。
　まるで気の強い牝猫のような目で、睨みつける真紀の中に辻元が自分のものを挿入すると真紀は辻元に噛みついたまま、眉間に縦皺を寄せて目を閉じた。
「うっ・・ううん・・んんんんんんんんんっ」
　真紀は、辻元のものを子宮の奥まで受け入れると、初めて喘ぎ声をあげ始めた。
　勝気で姉御肌でタンカ切りの真紀は喘ぎ声は、普通の女のそれだった。
「あ・・あん・・・ああ・・あああっ・・ああ・あ・あ・あ・ああああああ・」
　真紀の膣粘膜の濡れ具合はまあまあだった。いやむしろいい方だろう。
　智子の名器が別格なのだ。
　真紀は膝をまげ、Mの字の体勢になって辻元の背中を抱きしめた。
　辻元の腰の動きを全身で受け止めていることを物語るように真紀の大きな乳房は激しく上下に揺れた。
「あっ・・んんっ・・ああん・・こう・・ちゃん・・ああ・・すごくいい・・」
　真紀の体は、すでにイクことを知っているらしく、何度か小さな絶頂を迎えては悲鳴をあげていたが、次第に本当の絶頂が近づいていることを感じ始めた。
　辻元はそれを察してか、わざと腰の動きを緩慢にしたりした。
「ちょっ・・・と・・ねぇ・・こうちゃん・・・ああっ！あああああああん！」
　真紀の子宮に突き上げたものを辻元は腰でぐりっと回転させた。
「あああああああっ・・ああん・・だ・・めぇ・・・変になっちゃうからぁ！」
　そして、辻元もだんだんイクのが近づいてきて、腰のピッチをあげ始めた。
　真紀もそれを感じて、辻元を抱きしめた。
「こうちゃん・・・こうちゃん・・・一緒に・・・イッて・・・」
　真紀の肉襞は愛液にあふれ、優しく辻元のものに絡みつき、辻元の理性を奪った。

　そして荒井真紀にとって8人目のグリフォン社員の心の涙とも言うべき男の精液が、彼女の子宮めがけて勢い良く流しこまれた。
「んんんんんんんんっ・・ああああああああああああああああっ！」
　真紀は体を震わせて、その瞬間を迎えた。

「・・・・・こうちゃん・・・すっきりした？」
「・・・・ああ・・・。」
　まだ軽く痙攣の残る体で、真紀は辻元を抱きしめた。

「ふふふっ・・・大丈夫だよ、あたし智子に言ったりしないからさ」
「・・・・知ってるよ」
「知ってる・・・かぁ・・・本当にグリフォンの社員って女好きだよねえ」

　しばらくすると真紀は布団の中にもぐりこみ、射精を済ませたばかりの辻元のものに熟練された絶妙の舌づかいのフェラチオを始めた。

つづく