「大丈夫っすか？店長。」
　バイトの富樫勝が声をかけてきた。
　智子の前の彼氏なのだが、どうやら智子がもう辻元のものになっていることを知っているらしかったが、特に嫉妬する様子もなく今まで通り辻元を慕っていた。
　背の高い、痩せ型の男だが、茶髪が似合わないくらいに童顔だった。

「ああ、俺は大丈夫だよ、お前休憩行ったか？」
「先に新人のバイトを行かせましたんで、俺はその後です。」
「そうか、瀬戸内は大丈夫かな？」
「ああ、なんか瀬戸内さんは昨日あたりから元気ですね。」
　真紀がなんとかしてやったのかな？と辻元は思ったが、富樫の口から出た言葉に驚いた。
「瀬戸内さん磯田さんに告ったらしいっす。」
　告った、つまりアナクロな言い方をすると想いを告白するということだ。
　瀬戸内が？いやそれよりも、よりによってあの磯田美加に？

　磯田美加は、高校一年生で夏休みだけの短期アルバイトで採用した。
　身長145cmと大変小柄な娘だが、豊満な胸と、きれいにくびれた腰のラインを持つ言うなれば、「ナイスバディのミニチュア版」という感じの体をしていた。
　面接をしたのは辻元だったが、白い夏服のセーラー服姿の美加は、気の弱そうな小さくたれた細い目から、おどおどした様子が伝わって来た。
　仕事ぶりは無口でまじめだが、要領がよく、サボり方も心得ていたから見た目通りの娘ではないことを辻元は見抜いていたが、誰にも言わなかった。

「瀬戸内が上機嫌ということは・・・・OKだったのかな？」
「じゃないですかねえ」
　辻元が二本目のタバコを咥えたとき富樫は両手ですっとライターを差し出した。
「よし・・・お前さりげなく瀬戸内に探り入れろよ？」
「・・はい・・・わかりました。」
　クスクス笑う二人の横を休憩から帰って来た智子と伊原操が通った。

「ああ、美加ちゃんね、あの子はヤバイと・・・思う。」
　辻元のベッドの上で、白い体を伸びやかに横たえた智子が言った。
「うーん・・・やっぱり女同士だと評価はシビアだなあ」
「だって・・・・どうして店長は美加ちゃんに興味があるのぉ？」
　智子は少し怒ったように辻元を見た。
　まさか瀬戸内が告白したなんて言えるわけがない、辻元は智子に乗ると智子の薄い唇を貪りながら、乳房を優しく持ち上げるように愛撫した。

「・・ん・・はぁ・・あ・・あん・・・」
　智子は辻元のわきの下から腕を回し、辻元の背中を抱きしめた。
　辻元は智子の首筋のあたりに唇を当て、軽く吸うようなキスを肩まで下ろしていった。
　人差し指と中指で乳首を優しくはさむと智子の乳首はもう固くなっていた。
「ね・・え・・・ごまかさないで・・・あ・・」
　辻元が乳首を吸うと、智子の体がピクンっとなった。
　すっと右手が智子の下腹から、あまり濃くない陰毛を通り、敏感な突起部を捕らえた。
「あんっ・・・」
　軽くクリトリスを押しただけで、智子の亀裂からは愛液が溢れてきた。
　辻元は、指の腹の部分で撫でるようにその部分を刺激した。
「はあああああんっ・・・い・・いいっ・・」
　智子の脚を開かせ、その間に顔を埋めると今度は舌で智子のクリトリスを舐めた。
「あっ・・いやぁ・・・恥ずか・しい・・ああああんっ・・・ああ・・だめぇ・・」
　智子は脚を閉じようとして、辻元の頭を太ももで挟み込んだ。
　無理やり脚をまた開かせて、クリトリスへの舌による愛撫をさらに続ける。
　ふと見上げると、智子は両手で顔を覆い、体を小刻みに震わせていた。

「・・・・て・・」智子が消え入りそうな声でささやくが辻元は無視していると
「・・れ・・て・・」ともう一度智子が言った。
「・・・・聞こえないよ」と辻元は意地わるく言った。
「い・・れ・・・てぇ・・」と搾り出すように智子が言った。

　辻元は体を起こすと、智子の性器をあらためて見つめた。
　富樫勝によって初めて封印を解かれ、辻元によってその才能を開花させた智子の性器は、まだピンク色だが、その奥から分泌されたものすごい量の愛液できらきら光って見えた。男のものを受け入れる準備を整え、軽く口を開いたその部分に 辻元はゆっくりと自分のものを智子の子宮に届く位に沈み込ませた。

「はっ・・・ああああああああああああああああああああああんっ」
　智子は体を反り返らせて辻元のものを自分の膣粘膜に受け入れた。

　あの夜、閉店後の店のフロアで抱いてから、智子とはこれで何度目のセックスだろう。

　辻元は、智子が初めて手を出したバイトというわけではない。
　長いファミレス生活の間に、抱いた娘たちは数知れない。
　新入社員のころに抱いた娘たちの何人かは、もうすでに母親になっている歳だ
　時代は変わり、娘達の服の流行も変わっていった。
　しかし、いつの時代も少女達のこの部分だけは変わらない。
　そしてごく稀に、とんでもない名器の素質を持つ娘にめぐり遭うときがある。
　智子は間違いなくその中のナンバー１であった。

　辻元が腰を動かし始めると、智子も喘ぎ声をあげ始めた
「ああっ・・ああっ・・・はあああああんっ・・ああ・・ああっ！」
　辻元は毎回ていねいに智子を抱いた。
　ついこの間18歳になったばかりのこの少女の体に眠る、女の淫靡な欲望を毎回のセックスで、少しずつ覚醒させていくのが自分の使命だと思っていた。
　智子の体を抱きしめると、智子も辻元を抱いた。
　抱き合ったまま、ゆっくりと腰を動かしながら、智子の脚をMの字に開かせるよう促す。
　こうすれば、より奥までの挿入ができる。
　あの晶子が本能的にとるこの体勢を、智子も本能的にとれるよう教えるのだ。
「ああああっ・・あっ・・はぁ・・すごい・・・奥まで来てる・・・」

　普通よりも、やや大きめな辻元のベッドの中央で智子の長い黒髪が大輪の花のように広がって、その中央の花弁のように小さな智子の顔が辻元の抽送によって、泣いているような表情になっている。
　眉間に縦皺を寄せて、固くつむった瞼の端にうっすらと涙を浮かべうっすらと開いた口から聞こえる喘ぎ声は、次第に一人前の女に近づいていた。
「ああっ・・ああっ・・ああっ・・あああ・・いやぁ・・・すごく・・いい・・」
　智子は辻元にしがみついていた両腕から右腕をはずし、右手の人差し指を噛んだ。
　智子の膣粘膜はすっかり熱く、ぬるっとした襞がまるで早く射精をせがんでいるかのように、抽送を続ける辻元のものにからみついていた。

　よし、今夜のレッスン一回目はこれで終りにしようと、辻元が腰の動きを激しくし始めると、智子はのけぞって悲鳴をあげた。

　智子はまだイッたことはないし、いくら辻本でも、すぐに無理なのはわかっていた。
　しかし、女の絶頂とも言うべき瞬間、それに近い現象はすでに智子の肉体に起こっていた

「あああああああああああああっ・・あっあっあっあっ・・ああああああん！」
　不規則にピクン・・ピクンと痙攣する智子の耳元に辻元は言った。
「俺・・・イクよ・・」
　智子は、すすり泣くような声で答えた。
「あ・・ああああ・ああ・・中に・・・出・・・して・・」
「なんの中だ？」
「あ・・あたしの・・・中に・・・」
「お前のなんの中にだ？」
「い・やぁ・・・どうして・・意地悪するのぉ・・？」

　辻元は、智子の腰を抱き、一層激しく突き上げた。
　子宮を辻元のものに蹂躙されるように突き上げられる智子は、たまらなくなってしまった。
「あああああ・・ああ・あ・あ・あ・あああああ・・欲し・・い」
「どこにだ？」
　智子は自分のその部分の名称は当然知っていた。
　しかし多くの娘がそうであるように、それを声に出して言ってみたことはなかった。
　中学の同級生の男子たちが平気で口にするのを、眉をひそめて無視していた。
　聞くだけで恥ずかしくなってくるのに、自分で言うなんて。
　しかし、今辻元がそれを言わせようとしている。
　恥ずかしい、恥ずかしい・・・・でも・・・・・

「・・あ・・あたし・の・・・お・・まん・この中にぃぃ！」
　次の瞬間、自分の中に奥深く突き刺さっていた男のものが激しく脈打ちどくんっどくんっ・・と暖かい体液が自分の中に流しこまれるのを智子は感じた。
「あ・・・んっ・・・・んんんんっ・・ああっ・・・はあああああん」
　智子は辻元を抱きしめた。（好き、大好き、）どうしようもなく智子は辻元が好きになっていた。

　富樫との性急なそれしか知らなかったから、智子は自発的にセックスへの魅力を感じたことはなかった。辻元に抱かれるまでは。
　終った後のこの満足感と、どうやら女の快感にはもっと上があるらしいことも知った。
　智子は、自分が女であることを辻元に教わった、いや、今も教わっているのだ。

つづく