４．大沼 正行（32歳）

　この日、沙也香は棟の組長さんに呼ばれた。
「実は折り入ってお願いがありまして・・・」
　組長の角倉は申し訳なさそうな顔で沙也香に話し始めた。
「どんなことですか？」
「奥さんにはいつもいろいろ雑用をしていただいているのですが、この間の会合で変わった要望がありまして・・・」
「変わった要望・・・？」
「そうなんです。実は、この団地は、基本的にはファミリーが多いのですが、中にはヤモメや独[身の男性、夫婦の時間が合わず食事などを自分で支度する男性、つまり・・・そういう方々に、家事一般を指導していただきたいのです」
「えぇ〜っ！わたしが・・・ですか？」
「うちの家内や、各棟の組長の奥さんたちにも声を掛けたのですが・・・なかなか・・・そこで、無償とは言いませんので、奥さんに引き受けていただけないかと」
「で、でも・・・わたしのような経験の浅い主婦より、経験豊かな方のほうが・・・わたしじゃ、とてもとても荷が重過ぎて・・・」
「そうですか・・・でも、そこをなんとか・・・勿論、他の方々にも引き続き声を掛けますので・・・そのうち何名かに交替で・・・」
「本当ですか？いつまでもわたしだけじゃ、困りますから・・・」
「じゃあ、とりあえず、引き受けてくれるんですね？良かったぁ〜」
「そんなに要望があるんですか？」
「えぇ、結構、多くて・・・簡単な食事の支度から掃除洗濯まで・・・」
「わたしがやるんじゃないですよね？・・・掃除や洗濯もですか？」
「結局、段取りが分からないとか、アイロンを上手く掛けられないとか・・・」
「ふぅ〜ん、そんなことで・・・基本的なことは集会所に集めて説明すればいいんじゃ？」
「そうですね！それなら、他の奥さん方にも協力してもらって説明を・・・」
　この後、角倉から何名かのリストを渡され、沙也香は仕方なく引き受けた。

　沙也香が手にしたリストのトップに書かれていたのは「大沼 正行」という名だった。
『年齢32歳、都内に勤務するサラリーマン。奥さんが旅行会社の添乗員をやっているため、家事をやるらざるをえない。奥さんに教わってる時間が無いので・・・』
　沙也香は簡単な説明書きを読みながら、渋々、大沼を訪ねていった。
　ピンポ〜ン・・・
「あっ、すみません！小笹さんですね！どうぞ、入ってください」
　大沼は感じのいい笑みを浮かべ沙也香を迎えた。
「わたしでいいんですか？教えるほどの家事はこなしてないのに・・・」
「そんな風に仰らないでください。本当に困ってるんですから」
「何がそんなに？」
　大沼は日々の細々とした主婦業から食事の支度まで沙也香に話しをした。
「ワイシャツのアイロンだって難しいし、コンビニ弁当だって毎日じゃ飽きるし・・・３〜４種類でもいいですから、夕食の作り方を教えてほしいのですが・・・」
「分かりました。それじゃ、コンビニに無いメニューを考えて・・・」
「お願いします」
　翌日の夜７時に材料を買って訪ねることにした。

　翌日、再訪した沙也香に、大沼は材料費以上の金額を沙也香に渡した。
「組長から、いくらかの手間費を渡して欲しいと言われましたので・・・少ないようでしたら、言ってください」
「こんな気は遣われなくても・・・」
「じゃあ、早速、手順を説明してください」
　沙也香は、買ってきた材料を説明し、献立と手順を説明し始めた。
「作るのはあくまでもご主人ですので・・・」
　大沼はぎこちない手つきで包丁を使い、なんとか形になっていった。
「じゃあ、わたしはこれで・・・後は、同じようにレシピを書いてありますので・・・」
「ちょっと待ってください。出来れば、一緒に食事をしていただけると・・・自分で作って、ひとりで食べるのは・・・なんか虚しいですよね」
「あぁ、それは、わたしのいつも感じてます。うちも主人がいつも海外出張ばかりで・・・まるで独身所帯みたいな感じだから・・・」
「そうなんですか、じゃあ、なおさら〜」
「でも、今日は済ませましたし、ひとり分しかないから・・・じゃあ、食後のコーヒーでも準備しますので、その間にお食事なさってください」
「あぁ、どうもすみません！」
　大沼は嬉しそうに食事を始め、沙也香はキッチンでコーヒーを淹れ始めた。
（女房と違って、優しくていいオンナだな〜旦那さんも勿体ないよな〜）
　大沼は食事をしながら、キッチンの沙也香の後姿を眺めていた。
「奥さん、スタイルが抜群にいいですね！それに・・・美人だし・・・」
「えっ？何を仰ってるんですか？わたしなんか・・・」
　大沼が食事を終え、食器を持ってキッチンに歩いてきた。
「今、コーヒーをお持ちしますから・・・」
「いいですよ！僕がやりますから」
　大沼はシンクに食器を置き、コーヒーカップを受け取ってテーブルに運んだ。
　沙也香も自分の分のカップを持ってテーブルについた。

　向かい合って座ったふたりは、今日の食事の感想や今後の家事について話しをした。
　大沼は沙也香にオンナの魅力を感じ、話しながらも沙也香の胸が気になっていた。
（いい形してるような気がする・・・さっきの後姿でも、お尻がカッコ良かったし・・・）
　大沼はそっとテーブルの下の足を伸ばし、沙也香の素足に触れた。
「あっ・・・」
　小さく声を上げた沙也香だったが、そのまま気にせずにコーヒーを飲んでいた。
（過剰反応したら失礼だわ！少し当たっただけなのに・・・）
　大沼は反応の無い沙也香をチラッと見遣り、伸ばした足の指で沙也香の足首から脹脛を擦るように上に撫でた。
「大沼さん・・・悪戯はダメですよ！」
　沙也香は拒絶と言うより、優しく嗜めるように言った。
「だって、奥さんがいけないんですよ・・・こんなに魅力的だから・・・つい・・・」
「つい・・・なんなんですか？」
　大沼は椅子から立ち上がり、膨らんだ股間を指差した。
「つい興奮して、こんなになってしまって・・・さっきから痛くて堪らないんです」
「ヤ、ヤメテ下さい！わたし、そこまでは・・・」
「そこまで面倒見てくださいよ！お互いに独身のようなもの・・・割り切って！ネッ！」
　大沼は視線を落として無言の沙也香の傍に寄り、さらに背後に廻って沙也香を背後から抱き締めた。
「大沼さん・・・ダ、ダメ・・・こんなこと・・・」
「大丈夫！お互い大人なんだし、家庭もあるし・・・今日だけ・・・今だけ・・・」
　大沼は沙也香の首筋に軽くキスをし、舌で優しく舐め上げ、続いて耳の中も舐めた。
「あっ、ぁぁぁぁ・・・そ、そこは・・・はぁ、ぁぁ、ぁぁぁぁ・・・・・・」
　沙也香は座ったまま身悶えするように震え始めた。

「奥さん、感じやすいんですね・・・嬉しいなぁ、そういう女性、大好きです」
「いけない・・・いけないわ〜はぁ、はぁ、これ以上は・・・あっ！」
　大沼が沙也香の肩越しに乳房を掴んだのだった。
「素晴らしい弾力・・・見てみたいなぁ〜素敵な乳房・・・直に触ってみたい・・・」
　沙也香の耳元で囁くように呟いた大沼は、沙也香の胸元から直に乳房を掴んでいた。
「あはっ・・・ダ、ダメ・・・」
「もう、ダメです。ここまできたら・・・」
　大沼は沙也香の手を取り、自分の股間の膨らみを握らせた。
（うわっ！凄く堅くなってる・・・逞しいわ〜一度だけなら・・・）
　大沼の愛撫が本格的になり、いつの間にか沙也香のブラウスは脱がされ、ブラもフロントから外されていた。
「やっぱり・・・こんなに素敵な乳房、見たことが無い・・・あぁ、舐めて揉んで・・・」
「あぁぁぁ・・・も、もぅ・・・」
　沙也香は大沼の肉棒を弄りながら息を弾ませ悶えていた。
　大沼は沙也香の椅子を回転させ、沙也香の前から乳房を揉み舐め始めた。
「あぁぁ・・・いぃぃ・・・はぁ、はぁ、ぁぁぁぁ・・・」
　太股を擦り、スカートの中に顔を入れ、下着の上から沙也香の淫唇を舐め始めると、沙也香は腰を浮かせて、自らスカートと下着を脱いだ。
　それと同時に大沼も裸になり、昂った肉棒を沙也香の目の前に突き出した。

　大沼は沙也香を抱え上げ、ソファまで運んで寝かせた。
「素晴らしいプロポーション・・・」
「大沼さんのオチ××ンも逞しいわ！」
「これからの時間は、割り切って楽しみましょう？」
「そうね・・・ここまできたら、それしかないわね！」
　大沼は沙也香の身体に覆い被さるようにして抱き締め、首筋から乳房へと舌を這わせ、優しく揉み始めた。
「あぁぁ、い、いわぁぁ・・・」
　大沼は片手で左の乳房を揉み、もう一方の乳首を口に含んで舐め回し、右手で淡い恥毛を撫で淫唇を擦るように弄り始めた。
「あ、あ、あぁあああ〜〜〜い、いぃ〜っ・・・はぁ、はぁ、ぁぁぁ・・・ぃぃぃぃ・・・」
　沙也香の敏感な反応に、大沼は我慢が出来ず、沙也香の両脚を大きく開き、濡れて妖しげに光る淫唇に顔を埋め舐め出した。
　舌先でワレメをなぞり、淫らな口唇を押し広げ、その中の肉芽に舌を絡ませた。
「あっ・・・あ、はぁ、はぁ、ふぅ、あぁぁ、い、いぃぃぃ・・・そこ、いぃの〜〜」
　次第に大胆に感じていく沙也香を見ながら、大沼はさらに指を淫壷の中に挿入した。
「あぁ・・・ん・・・はぁ、もぅ、すごい、感じちゃうぅぅぅ・・・はぁ、いぃ〜ぁぁぁ・・・」
　大沼は沙也香の身体を反転させ、白桃のようなお尻を擦り舐め始めた。
「あぁぁぁ・・・いぃ・・・でも、見ないで・・・は、恥かしいわ・・・」
「何を言ってるんだ・・・こんなに素敵なお尻・・・見せなきゃ罪だよ！」
「そ、そんなぁ〜あぁぁぁ・・・いぃぃゎぁぁぁ・・・」
　沙也香はお尻を突き出し艶かしく動かし、大沼の舌を菊蕾に誘った。
　大沼は自然と舌を菊蕾と淫唇の両方に這わせ、指でも同時に責め始めた。
「あぁあああ〜〜〜〜あっ・・・イッ・・・イッくぅぅぅぅ〜〜〜〜」
　大沼の舌と指の愛撫に、沙也香は絶頂に達していた。
（凄い締め付け・・・指が千切れそうだよ・・・ここに入れたら・・・名器だぞ、きっと！）
　大沼は早く肉棒を挿入したい気持ちを抑え、沙也香にフェラを求めた。
　沙也香は当たり前のように大沼の肉棒を根元から舐め始め、馴れた手つきで玉袋を擦り、亀頭部を擦り、口の中に咥え、しゃぶるように舐めた。
「うわっ・・・うっ、あっ・・・はぁ、ふぅ、はぁぁ・・・上手い・・・堪らない・・・あぁぁ・・・」
　巧みな沙也香のフェラに、大沼は僅かな時間で肉棒を離し、淫壷へ挿入し始めた。

　沙也香にソファの背を掴ませ、大沼は沙也香の背後から白いお尻に股間を打ち付けた。
「あん！あん！あぁああああ〜〜〜いぃ〜いぃ〜〜もっとぉ〜〜〜」
　お尻を振って大沼の股間にその白桃のようなお尻を押し付け、淫悦の声を上げた。
　僅かな時間で沙也香は絶頂に達し、大沼を喜ばせた。
（いいオンナ！締りは抜群だし、感じやすいし、夢中になりそうだ！）
　懸命に沙也香を悦ばせ続け、大沼も限界に達した。
「奥さん、もぅ・・・」
「は、えっ？あぁぁ、いいわ〜イッて！今日は大丈夫だから・・・中に出して！」
「う、嬉しいなぁ、じゃあ・・・」
　大沼は中出しできることで、さらに喜び、再び激しく腰を動かした。
「あぁ〜あぁ〜あぁあああ〜〜〜〜っ・・・あぅっ・・・あ、い、イッくぅぅぅぅ〜〜〜」
「ぼ、僕も・・・ああっ・・・うっ、あっ・・・あ、あぁぁぁ・・・はぁ、はぁ、ふぅ〜〜」
　沙也香は何度目かの絶頂を味わい、大沼は沙也香の淫壷に熱い粘液を放出した。

　しばらくジッとしていたふたりだった。
「奥さん、今晩は朝まで過ごしませんか？」
「えっ！・・・えぇ、まぁ、ひとりだから構いませんが・・・」
「僕も今晩はひとりだから・・・」
「じゃあ、シャワーを浴びて、一息いれましょうか？」
「そうですね！その後は、朝まで寝かせませんよ！」
「ホント？うふっ・・・大沼さん、朝まで持つかしら？体力が・・・」
「これでも学生時代は体育会系ですよ！朝まで奥さんを悦ばせますよ！」
「嬉しいわ！じゃあ、一緒に・・・」
　ふたりは浴室に向かい、汗を流しあった。

　翌朝まで淫猥なセックスに悶え狂ったふたりは、またの再会を約して別れた。
（凄くタフな人、うふっ！今度は、どんな風にして楽しもうかしら？お互い同じような環境だから、尾を引かない関係でいいかも・・・）
　沙也香は大沼との関係に満足し、部屋に戻って心地良い眠りに就いた。