14.５０４号−２（結花）

　自分の部屋に戻ったのは、お昼近くになっていた。
「あぁ〜ぁ、心地良い疲れかな・・・裕美は夕方か・・・明朝、結花を連れて・・・」
　丸一日ぶりに携帯のメールをチェックした。
「おっ、沢山入ってるな〜どれどれ・・・」
　コーヒーを飲みながら受信済みのメールのチェックをした。
「京香に結花に茉莉奈・・・おっ、典子からも・・・」
　ひとりずつ読みながらニヤついていた。
「典子もカリキュラム通りに頑張ってるみたいだ・・・いい身体になったかな〜うん・・・結花は・・・『月曜日の会社訪問が不安なので・・・すみませんが・・・日曜日に事前にチェックをして欲しいのですが・・・』結花は本当に真面目な娘だ。時間もあるし、そうだなチェックしておくか！」
　徹は結花に、午後からならチェック出来ると返信した。
『午後の１時なら父も不在なので、わたしの所に来てもらえますか？』
　徹はシャワーを浴びて髭を剃り、軽く食事をし、例の薬を万が一の為に服用して出掛けた。

　ピンポ〜ン・・・
「はぁ〜ぃ・・・あぁ、岩下さん、お返事が無いので来ないのかと・・・」
「夕方までなら時間が空いてたから・・・お父さんは何時に帰ってくるの？」
「多分、夜遅くじゃないと・・・女の人から電話があって出掛けたから・・・」
「そう・・・理解してあげないと・・・お父さんも男なんだから、ネッ！」
「どうして皆、そうなのかな・・・？お母さんも、お父さんも・・・」
「結花がセックスを嫌がる気持ちも分かるけど・・・さぁ、早速、見せて！」
「はい！」
　結花は相変わらず似合わないメガネをかけていたが、服装はショートパンツに丈の短いサマーセーターを着ていて、括れたウエストがセックスアピールをしているように徹には感じられた。
（あっ、マズイ・・・薬飲まなきゃよかった・・・メガネをかけたままの結花を見ただけで勃起してるよ〜）
　徹は自分の精力に呆れながら結花の後に続いた。

　ＰＣにCD-Rをセットし、結花は持参予定のＣＧを表示した。
「このキャラクターの質感や表情は素晴らしい出来だね・・・もう少し動きが・・・」
「どうすればいいんでしょう・・・？」
　30分ほど画面を見ながら制作過程の注意点などもアドバイスした徹だった。
（岩下さんって本当に素敵だわ・・・アドバイスも的確で無駄が無いし・・・抱かれたい・・・あぁ・・・わたしにもお母さんの淫乱な血が流れてるのかしら？）
「今回のキャラの動きは結花がモデルじゃないの？」
「いえ、自分しかいないので、やっぱり自分をモデルにしましたが・・・」
「顔の表情や作りは美人の結花が反映されているけど・・・せっかくスタイルが抜群なのに、動くと不自然になるのはどうしてかな？」
「スタイルの線が出る動画を撮影してないので・・・思い込みで設定したから・・・」
「それじゃあ、せっかくの作品が台無しだよ！そうだ！今から僕が撮影してあげるから、そのデータを使って修正しよう！明日にはレンダリングが間に合わないと思うけど、先方に説明して後で送ればいいよ！」
「えっ！でも・・・」
「チョッと待ってて！機材を持ってくるから、準備してて！」
　徹は急ぎ自分の部屋に戻り、撮影機材を運んできた。

　結花はどうすればいいか迷っていた。
（ブルーバックはＯＫだけど・・・わたしがどうすればいいのか・・・？）
「お待たせ〜ライティングとカメラをセット完了・・・後は〜結花、さぁ、脱いで！」
「脱ぐんですか？」
「当たり前だろ！身体の細かな動きの線を出したいのなら・・・全裸になって動くしか・・・」
　結花は徹の勢いに押されて衣服を全て脱ぎ始めた。

　全裸になった結花は、胸と恥部を手で隠し、恥らうように立っていた。
　徹は少し呆れた顔で結花の方を見遣った。
「何をしてるんだ？僕も夕方までしか時間が無いんだ！早く撮影しよう！」
　改めて結花の露わな肢体を眺めた徹は、その美しさをじっくり見ていたいと思ったが、今は撮影する方が先だと割り切った。
　結花も徹の真剣な姿勢に戸惑っている場合じゃないと覚悟を決めた。

　ブルーバックの部屋の中、結花は通常の歩行やジャンプなど様々な動きを演じた。
　この場合は、キャラのデータの為だから演じると言うのが正解だろう。
　自分では撮影しきれない角度や表現も、徹の指示で的確に消化していった。
「はぁ〜〜ぁ・・・お疲れさまです・・・」
「あぁ、結花、頑張ったね！この映像の処理は、僕がやってあげるから・・・」
「あ、ありがとうございます〜」
　結花は自分が全裸であることも忘れ、徹の前で自然に振舞っていた。
　ふたりとも夢中で撮影したせいか、疲れて座り込み、お互いの顔を見て笑った。
「ほら結花、見てごらん〜君って本当にＣＧキャラ以上にスタイルが特別だ」
「特別・・・？」
「あぁ、例えば、この長い脚・・・アニメの世界じゃ当たり前だけど、股下が身長の半分以上なんて実際にはバランスが悪いと思っていたけど・・・しかも太股が長くて太さが均一に近い・・・ヒップは大きくないが形はキレイ・・・ウエストは極端に細く、まるで人形のような感じさえする・・・。オリンピックで見た東欧の新体操の選手以上のスタイルだ。あの女性たちも驚異的な感じだったけど、君に比べれば子供だましのようだ」
　結花は自分の動画をキャラに活用していたが、ここまで細かに自分を見たことは無かった。
「不自然なスタイルの女・・・と仰りたいのですか？」
「いや、逆だ！素晴らしいということを自覚して欲しい・・・もっと、自分に自信を持って、その特性を生かして前向きに生きて欲しい」
「・・・・・・」
「君の身体の中に、君の言うお母さんの淫乱な血が流れていようが、君はそのお母さんとお父さんがセックスをして生まれてきたのは・・・間違いの無い事実・・・その事実を事実と受け止め、もっと自分を知ってから考えればいいんじゃないのかな？」
「わたし・・・セックスアピール、あります？」
「まぁ、これだけの身体だからね・・・」
「でも・・・本当は淫乱じゃないのかも知れない・・・？」
「そうだね・・・君は怖がって・・・処女のまま・・・まだ一度も自分を見ていないからね〜自分をしっかり直視しないと・・・」
　結花は自分の身体をもう一度見直してみた。

　スラリとした肢体を四方に伸ばし、結花は思い切り自分を解放したくなった。
「岩下さん・・・」
　徹は結花の気持ちを察し、さりげなく後ろから結花のしなやかな裸体を包んだ。
「あぁ・・・わたし・・・いけないことを・・・」
「そんな風に思うのなら、止めにしよう〜！僕は君が自分の殻を破ろうと決断したんだと思ったんだけど・・・勘違い？君が君自身で自分を確認できれば・・・きっと素敵な女性になれると思うよ〜」
「それじゃあ・・・岩下さんも裸になってください！お願いします！」
　思い切って徹に告げながら、結花の心臓は張り裂けそうだった。
　徹は結花の身体から離れ、着ている衣服を全て脱ぎ、結花の前に立って見せた。
「ほら、これでいいかい？」
「えぇ・・・」
　結花は自分で言っておきながら、まともに徹を見ることが出来なかった。
「結花には全てが初体験なんだよね・・・この間は、お互いに気持ちが中途半端で・・・僕ばかり結花の身体に触って・・・ゴメンね！今日は、結花の気持ちを大事にしてあげたい・・・どうかな〜？改めて、お互いの身体を見せ合って・・・それからにしよう〜？」
　結花は徹の言葉に優しさを感じていた。
「えぇ〜岩下さんにお任せします・・・」
「それじゃ、先ずは、結花の偏見を取り除く為に、僕の身体を見てもらって・・・」
　徹はゆっくりとした動きで結花の手を取り、自分の勃起した肉棒に導いた。
「結花・・・初めてかい？男のモノに触れるのは・・・」
「・・・はぁ、はぁ、こんなに近くから見るのも初めて・・・だって・・・セックスなんて不潔で不純で不埒な行為だと・・・お母さん、淫らに溺れて・・・お父さんとわたしを捨てて出て行ったから・・・」
　結花は荒い息を吐きながら徹の肉棒から目を反らしていた。
　徹は結花の手に無理矢理肉棒を握らせた。
「ダメだよ！それじゃ、いつまでたっても結花は蛹のままだよ！目を反らさないで、優しい視線を向け受け容れるんだ！でないと君は美しさを表に出せない蛹のまま・・・オンナという美しい蝶になるんだ！」
「蛹・・・美しい蝶・・・オンナ・・・・・・脱皮しないと・・・」
「そうだよ！君は変われるんだ！」
　徹の強い言葉に結花は衝き動かされていった。

　徹は結花の目の前に勃起した肉棒を突き出し、自分の手で動かしながら説明を始めた。
「今は結花に反応して勃起してる・・・ほら、大きくなって形もこんな風に・・・」
「はぃ・・・普通の時は、どうなっているんですか？」
「あぁ、今すぐに小さくしろと言われても・・・目の前に結花の魅力的な裸があると、すぐには萎えないよ！」
「じゃぁ、小さくなったら、見せてくださいね！」
　結花は目を輝かせ、人が変わったように積極的に徹に接した。
　徹は生理的な説明をし、玉の袋も肉棒を持ち上げて説明した。
「生理的な説明はこのくらいにして・・・セックスの具体的な説明をしようか？」
「はい！」
「先ずは、前戯から・・・結花のソコも広げて見せてごらん！」
　結花は徹に言われた通り、両脚を広げて濡れて光る淫唇を露わにした。
「最終的には僕のオチ××ンが結花のその濡れてるオマ×コに入るんだけど・・・それは分かるよね？愛し合う男女がひとつになって快感を与え合うんだ・・・身体の奥から快感が沸きあがり・・・身体も心も、何とも言えない快感に包まれるんだ」
「でも・・・最初は凄く痛いと聞いてますが・・・」
「そうだね・・・個人差はあるけど・・・結花の場合は処女膜もあるし、出血もするだろうね」
「・・・・・・そうまでして。どうして皆、セックスするのかしら？」
「そうだね〜いろいろあるけど・・・経験してみれば分かるんじゃない？」
「ふぅ〜〜ん・・・・・・」
　結花は破瓜に対する不安が募っていたが、今は徹を信頼するしかないと思った。
「男女それぞれに前戯を施し、お互いの気持ちと快感を高めるんだ・・・男は・・・」
　徹は肉棒を中心に男の性感帯や愛撫の方法を説明し、結花の淫唇を見ながら女性への愛撫や快感について説明をした。
「お互いの不浄な部分を舐めあうなんて・・・」
「不浄と思うのは、愛情が無いからじゃないかな？一番感じるところなら、そこが汚れていてもどうでも・・・僕は優しく舐めてあげたいね」
「・・・・・・そう、いう、ことか・・・ふぅ〜ん・・・」
「今日はあまり時間が無いけど・・・どうする？」
「夕方まで後２時間余り・・・出来れば、決心のついた今の方が・・・」
「そうだよね・・・それじゃあ、ベッドじゃ狭いから、床に蒲団を敷き詰めて・・・」
　動きに変に気を遣わなくてもいいように、広い床の上で結花を抱くことにした。

　徹は結花を抱きかかえて蒲団の上に寝かせた。
「先ずは、お互いの身体を愛撫し合うんだけど・・・結花、出来る？」
「はぃ・・・少し怖いけど・・・」
「じゃあ、あまり話をしないで、行為に集中しようね！自然に任せて・・・ネッ！」
　徹は結花の薄い口唇に口づけをし、穢れの無い柔らかな乳房を揉み始めた。
　垂れるほどの大きさではなく、鳩胸でもない。
　浮かび上がった鎖骨の下から、柔らかなつき立ての餅のような木目細かな肌をした乳房だった。
「手のひらがシットリ乳房に馴染んで・・・いい感触だ・・・素敵だよ結花・・・」
「あぁ・・・変な気持ち・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　結花は徹の声も聞こえないほど、愛撫される快感に意識が集中していた。

　細すぎる身体だと思っていた徹だが、実際に結花を抱いてみると、肉付きのメリハリがハッキリしていて、その流れるようなスタイルと肌の吸い付くような感触に夢中になっていた。
「はぁ、はぁ、はっ・・・あぁ〜〜」
「イヤな感じかい？」
「はぁ、ぁぁ・・・ぃぇ・・・あぁ、あぁ・・・いぃ・・・気持ち・・・」
「そう〜お互いに心も身体も気持ち良くなる為にセックスするんだから・・・別に悪いことじゃないんだよ・・・だから、夢中になってもいいんだよ〜」
「ぁぁ・・・はぃ・・・あぁぁ、ぅっ・・・はぁ〜ぁ、あぁぁあああ〜〜ぃぃ・・・っ・・・」
　結花は乳首から乳房全体への愛撫だけで身体が火照ってきていた。
　汗が部屋の灯りでキラリと光り、木目細かな白い肌はその汗粒を弾いていた。
「結花は感じやすいんだね〜」
「えっ？やっぱり・・・わたし・・・母親に似て、淫乱なの？・・・あぁ〜〜」
「いや、感じやすいと言うのは、誉め言葉だよ〜愛撫する男にとっては、反応がいいということは喜ばしいことだよ〜」
「あぁ・・・じゃぁ、はぁ・・・このまま感じていても・・・いいの？」
「モチロン！素敵な経験を楽しもう〜」
　徹は愛撫する手を括れた腰に伸ばし、舐める舌も徐々に下肢の方に移動させていった。

　淡い血毛に熱い息を吹きかけると、それだけで結花は熱い淫液を溢れさせた。
「あぁ、ぁぁぁっ・・・ふぅ〜っ、あぁ〜〜」
　ふっくらとした恥丘を撫で、引き締まった長い両脚の太股に指を這わせ、徹は妙に胸をドキドキさせていた。
（結花がこんなに魅力的だったとは・・・結花の処女を今から破ると思うと・・・）
　数多くの女性を経験してきた徹でも、結花の反応と見事な肢体には息を荒くしていた。
（充分に解してから・・・でも、僕が危惧するより、結花自身が受け容れたいみたい・・・）
　ツルッとした淫唇の口を開き、舌でゆっくり舐めると、小さな肉芽が徹の舌の愛撫に敏感に反応した。
「あっ・・・あぅっ、あ、ぁ、はぁっ、ふぅ〜〜っ・・・あ、あぁ、ぁ、ぁ・・・」
　下半身を捩じらせて悶える結花に、徹は益々興奮してきた。
　丁寧に淫唇の中を舐め回し、淫壷の入り口の周囲から菊蕾まで舐めると、結花は堰を切ったように大きな声を上げて悶えた。
「あぁ〜〜っ！あぁ、あぁ、あぁああああ〜〜〜〜〜」
　小さな肉芽を舐めながら、指で淫壷の浅いところから愛撫し始めた。
（やっぱり入り口がキツイなぁ・・・指１本がやっとか・・・）
　ザラザラとした肉襞を指に感じながら、徹は熱い淫壷の中を隅から隅まで愛撫した。
「あぁっ、あぁ〜あぁ・・・はぁ〜あぁ〜っ・・・あぅぅ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・・」
　指を奥まで入れると淫壷がキュッと締まり、ピクピクと締め付けを繰り返していた。
（これは・・・）
　徹は結花の淫壷に早く肉棒を入れたくなったが、身体を結花の上に被せ上下を逆にした。
「結花・・・僕のオチ××ンが目の前にあるだろ？
それを舐めたり扱いたり出来るかい？」
「えっ！？はぁ、はぁ・・・うっ、わぁ〜大きい・・・これが入るの？」
「そうだよ！ほら、今、君が感じているココに・・・その前に僕のも愛撫して・・・」
「どうすればいいのか分からないけど・・・」
　結花は徹に促され、目の前の肉棒を口の中に頬張った、
「おっ・・・あぁ〜いぃよ・・・そう・・・舌で舐め回して・・・扱いて・・・あぁ〜〜っ・・・」
　初めてとは思えない結花の口技に、徹は淫壷と肉芽への愛撫で応えた。
（母親の血かな・・・？初めてとは思えないよ・・・淫乱な血が目覚めたら・・・？）

　徹は身体を起こして結花の太股の間に入りなおした。
　ゆっくりと両脚を持ち上げ、肉棒を淫壷にあてがい、挿入の準備を整えた。
「結花・・・入れるよ〜身体の力を抜いて・・・いいかい？」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・もう、身体が痺れて・・・岩下さんにお任せ・・・」
　淫壷の入り口を押し広げるように、亀頭がゆっくり入り始めた。
「あぁ〜〜っ・・・・・・・・・ぅ、ぅ、ぅっ・・・・・・」
「力を入れないで・・・大きく深呼吸して・・・」
「・・・はぁ〜〜ぁ・・・・・・あぁ〜あぁ〜あぅぅぅ・・・痛っ・・・」
　亀頭を挿入したところで一旦挿入を止め、肉棒を握ってゆっくり回転させ前後させた。
　結花は無意識に肉棒を締め付けた。
「あまり締めないで・・・結花、オチ××ンを指の時と同じように感じるんだ・・・」
　結花は破瓜の痛さを忘れる為にも、徹の言うとおりに快感に集中した。
　徹は結花に痛みを感じさせまいと必死で優しく肉棒を動かし続けた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・あぁふぅ〜っ・・・あぁ、あぁ・・・ぁぁあああっ・・・はぁ〜〜」
　少しずつ結花の反応が痛みから快感に変わってきたように思われた。
「結花・・・もう少し入れるよ・・・」
　徹は肉棒から手を放し、ゆっくり奥へと挿入を始めた。
「あぁぁ・・・っ・・・・・・っぁああぁ〜〜っ・・・はぁ〜ぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」
　徹は肉棒を深く沈めると同時に身体を結花に被せ、首の下に腕を回して抱きしめた。
　腰を動かさずに結花の口唇を吸い、乳房を愛撫し、髪を優しく撫でた。
「結花・・・深く合体したよ・・・素敵な身体だよ・・・」
　ゆっくり時間をかけたせいか、結花は肉棒を受け容れていることが自然に感じられた。
「あぁ・・・ホントにセックスしてるのね・・・あぁ・・・愛してる・・・岩下さん・・・」
　徹の首に手を回し、しがみ付くようにして激しく口づけをする結花に、徹は愛しさを感じながら応えた。

　しなやかな肢体を火照らせ夢中になって悶える結花は、初めてとは思えないほど感じていた。
「はぁ、はぁ・・・あぁぁぁ・・・熱い、熱いわ〜あぁ、いぃ〜何か・・・変な感じが・・・」
「結花、いいよ〜可愛いよ〜そのまま感じて・・・」
「あぁぁあああああっ・・・はぁ〜はぁ〜〜あ、あっ・・・あぅっ・・・あぁ〜あぁ〜」
　頭を後ろに反らし、細い首筋が伸び、艶やかな光りを放ち、結花は喘ぎ声をあげていた。
「きれいだ・・・結花・・・こんなにキレイな女性は初めてだよ・・・自分の魅力に自信を持って・・・臆病にならずに・・・あぁ、素敵だよ〜・・・」
「あぁぁ・・・ホント？あぁ〜〜嬉しいわぁ〜はぁ、はぁあっ・・・あぁ〜〜あぁ、もぅ・・・あぁ、あぁ、あぁあああっ・・・・イ、イッくぅううう〜〜〜」
　ガクガクと身体を震わせ、小刻みに淫壷を締めながら、結花は初体験で絶頂を味わった。
　しばらくの間そのまま動かずに、徹の肉棒を締め付けて余韻に浸っていたのだ。
　徹は結花の淫壷の良さを味わうように、静かに快感に酔う結花を抱きしめ、肉棒が感じる何ともいえない快感を感受していた。
「もう怖くないね？」
「えぇ〜」
「こうして、ひとつになっていて・・・どんな感じ？」
「身体の奥の方から・・・じわぁ〜と・・・頭が真っ白になって・・・苦しいような気持ちがいいような・・・でも、今は、こうしているだけで幸せな気分・・・」
「そう・・・身体だけじゃなくて、気持ちも快感を感じるんだよ〜セックスは」
「うん、わたし、勘違いしてたわ〜分かろうとしないで、怖がってばかりで・・・」
「もう、いいじゃないか、さぁ、まだまだ、これからだよ〜」
　徹はそのままの体位で再び腰を動かし始めた。
　結花は徹の背中に手を回し、徹の全身から快感を受け止めていた。
（時間の許す限り、結花の身体を愛していよう・・・結花もそのほうがいいだろう・・・）
　徹は結花の身体の隅々まで舐めたり擦ったりし、体位を入れ替えて結花に快感を与えた。
　括れて千切れそうな細い腰を抱えてバックから挿入したり、抱きかかえて口づけをしながら挿入を繰り返した。
　時間を追うごとに結花の感じ方は大きくなり、しなやかな肢体は淫らな色を帯びてきた。
（こんなにいいオンナだったなんて・・・メガネに騙されたよ・・・話したくないなぁ〜）
　ＣＧだけが取り得のメガネ女だと思っていた結花の真の姿に、徹は夢中になりつつある自分を感じていた。

　夕刻が迫り、結花の身体に未練を残しながら徹は自宅に戻った。
（もうすぐ裕美が帰ってくる・・・きっと疲れてるだろうから夕食でも作るか〜）
　部屋に戻って汗を流し、コーヒーを飲みながら結花に想いを馳せていたが、裕美の帰宅時刻が近づくと慌てて考えをめぐらし、夕食の支度を思いついたのだ。
（材料の買出しに出かけるか・・・）
　近くのスーパーまで歩いて出掛けた徹は、駐車場で裕美の姿を見つけた。
「お〜ぃ・・・」
　徹は裕美に声を掛けようとして止めた。
　裕美の傍に30代の男が寄り添うように立っていたのだ。
（裕美・・・誰だ、あの男は？）
　裕美がその男の車に乗り込むのを見届けると、徹は急いで引き返した。

　徹が息を切らして自宅に戻った時、まだ裕美が帰ってきていなかった。
　自分の淫らな日常を棚に上げ、裕美を疑う自分を恥ずかしく思いながら、１分１秒が長く感じる徹だった。
「ただいま〜」
「お帰り〜」
　疲れた足取りでリビングに入ってきた裕美の手にスーパーの袋があった。
「あれっ？スーパーに寄ってきたの？」
「うん、同僚の吉澤先生が車に乗せてくれたから、ついでに頼んじゃって」
（あの男は同僚の先生？）
「そう、疲れてるんだから、後で良かったのに・・・」
「だって・・・帰ってきたら出掛けるの面倒になるような気がして・・・」
「吉澤先生も大変だったね？」
「どうして？だって、吉澤先生も奥さんに頼まれたものがあるからって・・・」
「そうだったんだ・・・」
　徹はホッとして裕美の肩を抱いた。
「どうしたの？」
「いや・・・今日は、僕が作ってあげようか？」
「ホント？大丈夫？」
「あぁ、これでも結構、いろいろ調理できるんだ」
「じゃあ、お願いしようかな〜もう、クタクタで・・・」
　その夜は、徹が夕食を作り、裕美は早々と床に就いた。

　翌日、裕美は早々に学校に出掛け、徹は結花を制作会社に連れて行った。
　この日の結花は、昨日までの結花とは別人だった。
　ＣＧのキャラのような見事な肢体を強調した服装と、コンタクトにした美しい顔立ちは際立っていた。
　オンナとして自信を持った結花の表情は、生き生きとして華やいでいた。
「今日の結花は生まれ変わったみたいだね？」
「はい・・・岩下さんのおかげで・・・夕べは一晩中、身体が火照ったままで・・・」
　結花は徹の身体にさり気なく触れ、オンナの自分を感じさせていた。
「考え方が変わったかい？」
「えぇ、母に感謝してます・・・オンナとしてのわたしを産んでくれて・・・」
「世界が変わって、不安はないのかい？」
「この先、どこまで自分が淫らになっても、後悔はしないわ〜あんな素敵な快感・・・知らないで人生過ごすなんて、考えられないわ」
「それじゃ、新しい君の人生の為にも、頑張って仕事をしようか！？」
「はい！ＣＧデザイナーになれるのなら、自分を生かせそうだし・・・岩下さんにも負けないような、いい作品を創りたいわ」
　ふたりは制作会社で新しい作品の打合せと、結花自身のＰＲを行なった。
　徹の強い推薦もあって、新しいＣＧキャラの依頼を結花は受けることが出来た。
「ありがとうございます！岩下さん・・・わたし、頑張ります！」
「これからだよ〜僕はキッカケを作ったに過ぎない。結花の頑張り次第だよ」
「はい、時々、チェックしてアドバイスくださいね？」
「あぁ、いつでも声をかけてくれれば・・・」
「それじゃ、今からお祝いしませんか？」
「そうだな〜時間も早いし・・・どこでお祝いしようか？」
「岩下さんにお任せします。わたし・・・感謝の気持ちを伝えたい・・・」
　そう言いながら、結花は徹の股間にそっと触れた。

　大通りの裏道に入ると、そこは両サイド、ラブホテルが立ち並んでいた。
　丁度、泊り客のチェックアウトとサービスタイムの始まる時刻が重なって、あちらこちらの入り口にカップルの姿が目に入った。
「大勢のカップルがいるんですね〜一晩中楽しんだのかしら？いいわ・・・」
「今から夕方まで誰からも邪魔されないから・・・お祝いしようか？」
「えぇ・・・嬉しい・・・」
　結花は徹の肩に寄り添い、小奇麗なホテルに入った。
　ホテルの中はどこも同じような構成だった。
　ふたりは部屋に入るや否や抱き合い口唇を重ねあった。
「ふぅ〜ぅ・・・昨日の快感が身体の奥に残っていて、我慢できなかったの〜」
「僕も、早くこうしたかった・・・」
「ホント？嬉しい・・・岩下さん、わたしとのセックス・・・楽しい？」
「モチロン！まだ１回だけど・・・結花の身体はどんどん良くなっていくよ〜・・・それはそうと、あの後、アソコ、痛くなかった？」
「えぇ、心地良さは残っていたけど・・・友達から聞いた処女喪失とは違って・・・出血はあったけど、痛みより快感の方が大きくて・・・岩下さん上手だから・・・」
「いや、結花の生まれ持った資質だよ〜さぁ、ゆっくりお祝いしよう〜」
　徹は結花の着衣を脱がせ、結花は徹の衣服を脱がせ、浴室に入った。

　バスタブには浸からず、身体中をボディシャンプーで洗い流した。
「こうして見ると・・・本当にいいオンナだね・・・濡れた髪・・・木目細かな肌・・・」
「岩下さんだって素敵な身体だと思います・・・あまり男性に興味が無かったけど、筋肉質で引き締まった身体・・・男らしく感じます・・・」
　まだ少し恥らう結花の表情が徹には嬉しく、より魅力的に感じた。
「まだ不思議な感じがするよ〜結花のスタイル・・・ＣＧのキャラ以上のメリハリが・・・何か特別な体操とか食事とか・・・？」
「えぇ〜っ、前にも言いましたが、性的なことに興味が無かったから・・・外観にはあまり注意を払ったことも無くて・・・岩下さんに言われて、メガネをコンタクトにしたくらいで・・・」
　結花の細く柔らかく張りのある身体を後ろから抱きながらシャワーを浴びた。
　泡だった手を前に回し、美しく象られた乳房を揉みながら首筋を舐めると、結花は身体を後ろにのけ反らして悶え、徹に身体を預けた。
「はぁ〜っ・・・男性に身体を任すことが、こんなに心地いいものだったなんて・・・」
　しなやかに身体をくねらせて徹に甘える結花は、すっかりオンナになっていた。
　細く長い手を後ろに回し徹の股間を弄り、堅く張った肉棒をつかんで扱き始めた。
「わたし・・・いっぱい感じたい・・・愛してくれます？」
「当たり前じゃないか〜結花の初めての男として・・・これから少しずつ身体中・・・」
「ドキドキしてるんです・・・まだ慣れなくて・・・でも、感じたい気持ちは強くて・・・やっぱり母親似で淫乱だったみたい・・・」
「いやなのかい？」
「う〜ぅん！今は・・・素直に感じたい・・・岩下さんだけとなら、淫らじゃないわ！」
「嬉しいよ〜じゃあ、身体はどこもかしこも淫らになって感じてもらうよ〜今日は結花のお祝いの日だし・・・」
「あぁ・・・もう・・・感じて・・・はぁ〜ふぅ〜〜」
　徹は結花の身体を抱えて浴室からベッドまで運んでいった。
「逞しい胸・・・厚くて素敵・・・・・・」
　結花は徹の胸を指で擦りながら口づけ顔を埋めた。