15.４０１号ー２（典子）＆ 裕美

　徹と結花は夕方までラブホテルで快感を貪りあうように乱れた。
　それからのふたりは、毎日のように日中をどちらかの部屋で淫靡な時間を過ごした。
（もう、結花以外のオンナは・・・）
　次第に開花していく結花の身体は、徹を虜にしていた。
　結花もまた、徹によって開発されていく淫らな快感に夢中になっていった。

　その日も夕方まで結花と過ごした徹は、裕美が帰ってこないうちに部屋に戻った。
　仕事机に向かいＰＣのスイッチをＯＮにした時、携帯にメールが入った。
「誰かな・・・？」
　徹は結花と激しく乱れた後だったので、少々、面倒な気がしていた。
「おっ！典子だ！・・・何だって？」
　徹は久しぶりの典子からの連絡に疲れを忘れてメールに目を通した。
「そうか・・・あの変身計画を実行していたんだ・・・」
　徹は自分が勧めた典子の変身計画をすっかり忘れていた。
『おかげさまで見違えるようだと主人に言われています。アッチの方も以前より求めてくるのですが・・・やっぱり岩下さんじゃないと・・・明日はコンビニのパートがお休みなのですが・・・お時間がありましたら、頑張った変身の成果を見に来ませんか？お返事をください〜』
「どうなったか・・・見てみたいね〜でも、結花が・・・まぁ、毎日じゃなくても・・・それに典子のアソコは名器だし・・・お尻も最高だし・・・よし！行こう〜！』
　徹は早速、メールで明日の10:00ぐらいに訪問すると返信した。

　翌日の朝、徹は結花から旗日でお休みを告げるメールを貰った。
『残念だけど、アレじゃ仕方がないね〜また来週から楽しもう！』
　徹は内心ホッとしながらメールを返信した。
「これで何の心配も無く典子に会える・・・さぁ、支度するか〜」
　徹は典子の変身の成果に期待しながら401号に向かった。
　ピンポ〜ン・・・
　ガチャ・・・
　徹がノブを回すと、ドアは施錠していなかった。
　玄関に入り、鍵を掛け、徹は少しドキドキしながらリビングに入っていった。
「いらっしゃい〜岩下さん・・・」
「えっ？典子・・・・・・ノンなのかい？」
　徹は変身した典子に驚き絶句してしまった。
「そんなに驚かないで〜あなたの計画に従っただけよ〜」
「いやぁ〜でも・・・驚いたよ！前は愛くるしい感じだったけど、今日の典子は素敵な大人のオンナ・・・って感じだよね・・・」
「そ〜ぉ？嬉しいわ〜あなたにそう言ってもらえて！・・・時間は大丈夫？」
「あぁ、夕方までならフリーだよ」
「わたし・・・どんな風に変わったのかしら？」
　典子は甘えるような視線を徹に向けた。
　徹はその典子の視線をオンナの妖艶な魅惑の瞳に感じた。
「それは、今からじっくりと感じさせてもらえば分かるかな・・・？ヘアースタイルや化粧だけじゃなく、内側まで変わった君に出会えそう・・・僕の・・・欲しかった？」
「もぅ〜〜当たり前でしょ！女に何を言わせたいの？恥ずかしいわ・・・」
「ふ〜ん・・・言うことも雰囲気も、オ・ン・ナって感じだね！素敵だよ〜」
「じゃあ・・・」
　徹は典子を引き寄せ口唇を重ねると、口唇を吸い舌を絡ませあった。

　事実、典子は見事に変身していた。
　丸かった顎のラインはスッキリとして少し尖り、衣服を着けていても、かなりスマートになったことはひと目で分かった。
（早く裸にして見たいなぁ〜）
　徹は急く気持ちを抑えて、ゆっくりと典子を裸にした。
　典子も徹の衣服を脱がせ、裸にしていた。
「うわぁ・・・見事だ・・・すごい変身ぶりだ・・・僕が望んだ典子だ」
「そう！あなたが望んだから・・・わたし頑張れたの・・・」
「チョッと回って見せてくれないか？」
　典子は徹の前でゆっくりと回転して、変身の成果を披露した。
「ちょうどいいオンナらしい肉付きまで搾れて・・・胸は今にも弾けそうだが、大きすぎずプルプルと男を誘う魅力に溢れ・・・ウエストから下腹部までスッキリとして、アソコまで感じやすそう・・・太股は引き締まって長く伸び、締め付けの良さそうな感じがして・・・最高なのはお尻・・・魅力的だった黒人のようなヒップは健在で、少し大きく感じていたイメージは払拭され、キレイに盛り上がって・・・堪らないなぁ・・・後は・・・中味がどうなってるか？」
「それは今から・・・あなたが・・・実際に試して、判断して〜」
　徹は結花の姿が浮かんだが、結花とは違う肉感的なオンナの魅力に、夢中になりそうな気がしていた。

　もつれあうようにふたりはベッドに倒れ、貪るようにお互いを愛し始めた。
「久しぶりだから・・・淫らになるのは許してね！はぁ、はぁ・・・」
「僕だって、夢中になってるよ！典子に・・・」
　典子は徹の肉棒を夢中でしゃぶり、徹も典子の淫唇や菊蕾を舐めていた。
　しばらくして落ち着きを取り戻し、徹は典子の変身した身体を愛でていた。
「いぃ胸だ・・・触り心地が一段と良くなって・・・腰やお臍の周りも・・・スベスベして堪んないな〜そして・・・このお尻・・・あぁ・・・手が感じるよ！」
　典子の黒人のようなヒップアップした尻を撫でながら、徹は本当に手のひらに快感を感じていた。
　以前は大きいだけという感じもした乳房だったが、バストアップして美しい形を成していた。
　徹はどこからどう味わえばいいのか迷っていた。
（まるでご馳走を目の前にして戸惑う少年のような心境だ・・・）
　乳房を手のひら全体で味わい、舌で満遍なく舐め顔を埋めた。
　手を下腹部から恥毛へ伸ばし、手のひらで軽く触れながら中指で淫唇をなぞった。
　淫液に溢れた中に指を入れ、敏感な肉芽を探り、周囲から優しく愛撫した。
「あぁ・・・あぁああああ〜〜〜あぁ、うっ・・・はぁ〜ぁ、うぅわぁああああ〜〜〜」
「さらに感じやすくなったみたいだね・・・素敵だよ〜」
　徹は淫壷と菊蕾の両方に指を入れ、同時に刺激を加えた。
「うっわぁっ・・・はぁ、あぁ〜あぁ〜いぃ〜〜はぁ、はぁ、あぁああああっ・・・・・」
　典子は下半身を不規則に捩って悶えた。
「はぁ、もぅ、イッちゃう・・・あぁ、あぁ、イッ、イッくぅううう〜〜〜」
　徹の指をキュッキュッと締め、早くも絶頂に達していた。
「はぁ、はぁ・・・本当に上手だわ〜でも、指もいいけど・・・オチ××ンが欲しいわ〜」
　愛くるしさに艶っぽさの加わった瞳で、甘えるように淫らに迫った。
「いいよ！僕も早く典子を味わいたかったんだ・・・」
　徹は典子の両脚を抱え、プルッとした乳房を揉み、肉棒を淫壷に挿入した。
「うぅっ・・・・・・すごい・・・締め付けが・・・不規則に刺激を・・・堪らない・・・はぁ〜〜」
　奥まで挿入した肉棒への刺激を味わっていた徹は、射精しそうになる前に前後に腰を動かし、乳房を円を描くように揉んだ。
「あぁあああああっ・・・あぁ、あぁ、あぁぁぁ〜〜〜い、いぃ・・・いぃ〜いぃ〜〜」
　典子の淫壷は徹の肉棒を吟味するように刺激し、まるで弄んでいるようだった。
「はぁ、はぁ、はぁ〜〜ぁ・・・もぅダメ、イク、イク・・・イッくぅうううう〜〜〜」
　典子がイったのを感じると、徹は菊蕾に指を挿入した。
「あぁあああ〜〜〜あぅっ・・・あぁ〜ダ、メ・・・いぃ〜また、イッちゃうぅ〜〜〜」
　小刻みにふたつの穴を収縮させ、ガクガクと大きな快感を全身で表現した。
　典子の満足な顔を見て、徹は自分も典子の名器に浸ろうと肉棒の挿入を繰り返した。
「あぁぁ・・・あう、あぁ、スゴイ・・・あっ、ぁ〜〜また、イッくぅううう〜〜〜」
「典子〜僕も・・・イク・・・あっつぅ〜〜あぁ、イッ・・・イクぅうううぅぅ・・・・・・」
「イッてぇ〜〜典子の中に、あぁ、あぁ・・・いっぱい、イッてぇ〜〜〜」
　ドクドクと典子の中に放出した肉棒は、淫壷の肉襞の刺激を受けていた。
「あっ、ぁあああ・・・はぁ、はぁ・・・典子・・・いぃ〜あぁ・・・いぃ・・・いぃ・・・」
　徹は典子の淫壷の中で萎えたばかりに肉棒の復活を感じていた。

　典子は自分の中の徹の肉棒が膨張してきたのを感じ、徹に口づけをした。
「岩下さん、すっごぉ〜ぃ・・・あぁぁぁ、大きくなってきただけで感じちゃう〜」
「あ、あぁ・・・典子・・・典子のオマ×コは、最高だ・・・」
「あら？ココだけなの？」
「いや、お尻も・・・」
「ん〜もぅ〜そうじゃなくて！」
「ゴメン、ゴメン！凄く魅力的な女性になった・・・雰囲気も表情も何もかもが・・・」
「うん！それでいい！ウフッ・・・」
　徹は愛らしさにオンナの魅力が加わった典子が、とても愛しく感じた。
（頑張ったんだな・・・僕の言うとおりに・・・それだけ典子は・・・）
　そう思うだけで、徹の肉棒はさらに硬度を増していった。
　徹は典子を抱きしめたまま腰を動かした。
「あぁふぅ〜〜あぁ・・・岩下さん・・・あぁ、やっぱりあなたが一番、いぃ〜〜」
　口唇や首筋に口づけしながら、プルッとした乳房を手のひらで愛撫し、静かに深く肉棒で淫壷の中を刺激した。
「あぁ、あぁ、あぁ・・・あっ・・・もぅ・・・あぁあああ〜〜〜はぁっ・・・・・・」
　典子は徹の身体を強く抱きしめ絶頂に達した。
　徹は典子の身体を反転させ、背筋を舐め、魅惑的にヒップアップしたお尻を擦り、太股の内側に指を這わしていった。
「本当に素敵な身体に・・・頑張ったね！」
「だって・・・あなたに愛してもらおうと、必死だったんだもの・・・」
「可愛いことを言うなぁ〜典子・・・」
　菊の蕾を舐め回し肉棒をゆっくり挿入し始めると、典子は身体を震わせて悦んだ。
　可愛く魅惑のお尻を引き寄せ、浅いところから深く奥まで肉棒で愛撫すると、まもなく激しく収縮を繰り返して絶頂に達していた。
　その刺激に徹の射精欲求が高まり、菊壷の中にドクドクと放出して果てた。

　徹と典子はゆっくり湯に浸かり、昼食を摂った。
　お互いの身体を洗いあい、裸のままで食事をし、コーヒーを楽しんだ。
　昼食を作る典子の裸を弄ったり、食事中も今も徹は典子の身体に執着した。
「いぃ身体になったね・・・これが自分のモノじゃないのが淋しいね・・・」
「あら、あなたがダメと言えば、主人には触らせないわ〜岩下さんだけのオンナになれと言えば、喜んでなるわよ、わたし・・・」
「そんなことをしたら、お互いに大変なことになるよ・・・」
　典子は徹の言葉に哀しさが込み上げてきて、自然と涙が溢れていた。
「典子・・・ゴメン・・・」
「イヤッ！謝らないで！承知の上でこうなったんだから・・・今だけ、今だけなら・・・わたしだけのあなたで・・・」
　典子は椅子に座っていた徹の股間に顔を埋め、肉棒にむしゃぶりついた。
「うっ・・・あぁぁぁ、典子・・・はぁ、はぁ・・・いぃ・・・あ、あぅっ・・・・・・」
　徹は典子の口技、舌技に浸っていた。
（離したくないけど・・・仕方が無い・・・理想的になったのに・・・あぁ〜ぁ・・・）
　徹は典子の身体を引き上げ、自分の両脚の上に乗せ、淫壷をそそり立った肉棒に上から被せ挿入した。
　典子のプルプルした乳房を揉み、むしゃぶるように舐め回しながら突いた。
　典子は徹の頭を上から乳房に押さえつけ、激しく腰を上下した。
「あぁ〜あぁ〜あぁ〜あっ、あっ、あっ・・・いぃ〜いぃ〜はぁあぁ〜〜〜」
　括れた腰は艶かしく捩られ、徹は魅惑的になった典子の身体に酔いしれた。
　夕方まで乱れあったふたりは、別れを惜しんだ。
（結花の魅力も堪んないけど・・・典子の完成度も抜群だよ・・・）
　徹は贅沢な悩みを抱え、自宅に戻った。

　ゆっくり湯に浸かり、自分の部屋で裕美の帰宅を待った。
『あぁ、わたし〜今晩は少し遅くなるから〜』
　裕美から携帯に電話が入った。
『どうしたの？』
『うん・・・ちょっと〜みんなで飲み会・・・』
『そうなんだ〜飲み過ぎないように』
『うん、じゃあ〜』
　徹は裕美の歯切れの悪い言葉に妙な感じがしていた。
（どうしたんだろう？そう言えば、最近、夫婦らしいことしてなかったな〜）
　浮気三昧の日々を過ごしていた徹は、妻の裕美を気に掛けてなかった。
　徹は取り残されたような気分になっていた。
（オレも勝手だなぁ〜自分が遊んでる時には気にも掛けなかったのに・・・）

　夜10時を過ぎても裕美から連絡は無く、徹は心配になって通りに出た。
「何処で飲んでるんだ？いつもは帰ってきてる時間なのに・・・ふぅ〜」
　繁華街からの帰り道を辿って戻る途中、公園の樹木の傍に人の気配を感じて足を止めた。
（うん？誰か居るのかな？まさか裕美じゃあ・・・）
　外灯の明かりの届かない樹木の傍に、ふたりの人影が見えた。
（ふたり・・・何をしてるんだ・・・？うん？そうか・・・人気の無い公園で・・・ふぅ〜ん・・・）
　徹は野外で絡む男女の交わりを陰から覗き見ることにした。
（いいねぇ・・・人のヤルのを見る機会なんて、そうあるもんじゃないし・・・）
　樹木の傍のふたりは、そんな徹の存在に気づかず燃え上がっていた。
「浩二さん・・・こんなところで・・・また・・・」
「このまま帰したくないんだ・・・いいだろ？もう一度・・・もう、こんなに堅くなって・・・」
　オンナは浩二と呼ぶオトコの股間を擦った。
「まぁ、浩二さんってタフなのね〜もう元気になって・・・」
「だから・・・ネッ！」
「いいわ〜じゃあ、後ろから・・・」
　オンナは大きな木の幹を縋るように抱え、両脚を開いて尻を突き出して待った。
　浩二はオンナのスカートを捲り上げ、突き出された尻からスキャンティを引き下ろした。
（オンナの声・・・どこかで聞いたような気が・・・それにしても大胆だな〜）
　徹はオンナの行為に驚きながら、新鮮な興奮を覚えていた。
「何度見ても・・・何度触っても、いいお尻だね・・・」
　浩二はオンナの尻を擦りながら、しゃがみ込んで太股の付け根を弄り舐め始めた。
「あぁぁあぁ〜ん・・・浩二・・・ぃぃ・・・はぁ〜はぁ、はぁ・・・早くぅ〜〜」
「すっかり濡れて・・・僕を待ってるんだね〜じゃあ、入れるよ！」
　浩二はオンナの尻を抱え、堅くなった肉棒で濡れた淫唇を押し開けていった。
「あぁぁ・・・はぁ、はぁ、はぁあっ・・・いぃ〜いぃ・・・浩二・・・好きよ〜」
「僕も・・・あぁ、いぃ・・・裕美のオマ×コは最高だ・・・」
　浩二は裕美の尻に股間を激しく打ちつけた。
（うん？今・・・裕美って、言わなかったかな・・・？）
　徹は激しくセックスに耽る男女の近くまで寄り、ふたりの顔を確認した。
（えっ！！裕美・・・・・・本当かよ・・・オトコは吉澤先生・・・えぇ〜〜っ！！！）
　徹には現実のこととは思えず、しばらく放心状態だった。
　その間にも浩二と裕美は激しく悶え、昇りつめようとしていた。
「浩二〜あぁ〜〜もうダメ〜はぁ、はぁ・・・あっ、イク、イックぅうぅぅぅ〜〜〜」
「裕美、僕も・・・あぁっ・・・イッ・・・くぅうううっ・・・つぅっ・・・あうっ・・・あぁ〜〜」
　しばらく余韻を味わったふたりは、身なりを整え濃厚なキスを交わした。
「今日は楽しかったわ〜こんなところで素敵なオマケももらったし・・・」
「僕の方こそ・・・無理強いしたみたいで・・・ありがとう〜素敵だったよ！」
「こういうところも、スリルがあって興奮するわね〜」
「そうだね〜明日は・・・学校の中で・・・楽しもうか？」
「いいわね！いろんな場所で、いろんなことして・・・うふっ！楽しみだわ〜」
　ふたりは公園から別々の方向に向かって行った。
　徹は目の前で繰り広げられた淫猥な男女のセックスが、妻の裕美と同僚の吉澤だったという事実を、どうしても認められなかった。
（だけど・・・現実なんだよな・・・どうする？・・・問い詰めるのか？だったら、ここのところの自分の淫猥なセックス三昧の日々は、どう言い訳できるんだ・・・？）
　徹は自分の中で反問を繰り返したが、どうにも明解な答えを見つけられなかった。

　徹は言い訳のためにコンビニに寄り、ビールを買って帰った。
（仕方がないのかな・・・僕が関係した女性たちの旦那さんも、複雑な気分を・・・）
　自分の相手をした女性たちの夫の立場に立たされた格好の徹は、初めて真剣に相手の周囲のことなどを考えさせられた。
（ふぅ〜〜罪深きは、己也・・・でも、どうしたら・・・？）
　解決の糸口も見出せないまま自宅に戻った。
「お帰りなさい！あら、ビールを買いに行っていたの？」
「あ、あぁ・・・」
　徹は裕美の顔をまともに見ることが出来ず、そのまま自分の部屋に入った。
（どうしたのかしら？・・・まさか！・・・外に居たってことは・・・公園のこと・・・）
　裕美は普段と違う徹の様子から、自分の浮気を見られたのでは・・・と、思った。
　コンコン・・・
「いぃ〜？入るわよ・・・」
「あぁ・・・何だい？」
「あなた、変よ！何かあったの？」
「・・・・・・・・・」
「ねぇ〜ハッキリ言ってよ！わたしに何か言いたいんじゃない？」
「言われるような心当たりでもあるのかい？」
　裕美はドキッとしたが、もう隠せないと判断した。
「・・・・・・実は・・・今日、吉澤先生と・・・セックスを・・・」
「そう・・・」
「えっ！？あなた怒らないの？・・・わたし、浮気したのよ・・・」
「分かってる・・・公園で・・・見たから・・・」
「やっぱり・・・ゴメンなさい・・・お互い家庭があるから割り切って楽しもうって・・・」
「そう・・・今日が、初めてなの？」
「うぅ〜ん・・・この前のキャンプの時に・・・それから・・・何回か・・・」
「そうなんだ・・・相手は吉澤先生だけ？」
「えぇ〜お互い公務員だし・・・そんなに遊べないし・・・」
「それで・・・どうするんだい？これから・・・」
「うん・・・あなたが許せないなら・・・離婚されても仕方ないし・・・」
「別れたいのか？別れて、吉澤先生と・・・？」
「うぅん！だって、吉澤先生も家庭があるし・・・壊さないって約束だったから・・・」
「・・・・・・少し時間をくれるかな？」
「えぇ・・・」
　徹は正直に告白した裕美に比べ、淫猥な毎日を送った自分を隠していたことに、どうしようもなく恥ずかしい気がしていた。
（このまま隠しておいた方が・・・全部を話したら・・・僕らは完全に終わりだ・・・）
　その夜は、そのままお互いの部屋で悶々とした時間を過ごした。

　週末まで進展はなく、裕美も吉澤には何も言わないでいた。
　無論、翌日は吉澤との約束どおり、校内で淫らな時間を楽しんだのだ。
（夫に告白したなんて言えないし・・・拒絶したら変に思われるし・・・結論が出るまで、割り切って思い切り楽しむしかないわ〜）
　自分の中で結論を出し、裕美は吉澤とのスリルのある密会を楽しむことにした。
『放課後、校長室で・・・』
『校長室？大丈夫？』
『今日は校長先生、出張・・・部活も無いから、どこかの部室でもいいけど？』
『そうねぇ〜音楽室なんかもいいわね！でも、今日は校長室ね！』
　ふたりは携帯のメールで会話をし、他の先生には全く気づかれることもなかった。
　放課後、校内に誰も居なくなった頃、ふたりは別々に校長室に向かった。
「ふぅ〜ヒヤヒヤするわ〜」
「そうだね〜スリリングだね・・・２時間後には警備会社が見回りに来るから・・・」
「じゃぁ、１時間以上は大丈夫かしら？」
　浩二は裕美を引き寄せ抱きしめて口唇を吸った。
「あぁ・・・裕美の身体って知れば知るほど、良さを感じるよ！」
「奥さんだって同じじゃない？」
「そりゃ、セックスには違いは無いけど・・・女房はアナルが駄目なんだ・・・」
「そうなの？気持ちいいのに・・・」
「裕美は何をしても積極的で徹底してるし、大胆で僕と気が合うんだけど・・・女房は常識的で羽目を外さないから・・・」
「じゃあ、わたしの主人に浩二さんの奥さん引き合わせれば、変わるかも・・・」
「そうか！裕美のセックスはご主人が仕込んだんだよね・・・スワッピングか・・・」
「でも・・・わたしの主人も了解するかどうか？」
「こっちも同じだ！女房は納得しないな・・・このまま関係を続ければいい・・・？」
「でも、いつまでも続けてられないし・・・それともお互いに離婚して再婚する？」
「・・・・・・う〜ん・・・そう簡単にはいかないかも・・・」
「でしょう〜だったら、自然に引き合わせて・・・そうなるように仕向ければ・・・」
「悪いこと考えるなぁ〜裕美は・・・でも、お互いの為にはその方がいいけど・・・」
「だったら、知恵を出して！でないと、今日はこのまま帰っちゃうわ〜」
「えぇ〜っ！待って！分かった・・・考えるよ〜」
　浩二は裕美の身体に執着し、言われるがままに知恵を絞った。

　15分ほどして、浩二は裕美に案を出した。
「女房に裕美のご主人からパソコンを教わるように言うから・・・君は、ご主人に、僕の女房がスワッピングしたいけど勇気が出ないから、事前にご主人と会って、その気にさせて欲しい・・・って言ってると・・・女房には、余計なことは言わないで、ご主人の言うとおりにしろと・・・」
「それで、大丈夫？」
「あぁ、生真面目な女だから、ちゃんと言い含めれば大丈夫！」
「じゃあ、わたしも、主人を説得して・・・」
（スワッピング・・・これなら納得するかも・・・？離婚はしたくないし・・・浩二とも遊びたいし・・・説得しようか・・・）
　裕美は徹との生活には不満は無かったし、セックスも充分満足していた。
　ただ、生活のリズムが合わないせいで、欲求する時に出来ない不満はあった。
　本当は、徹の淫猥な遊びのためにリズムが狂っていただけなのだが・・・。
　こうして、いつでも気楽にセックスを楽しめる相手としては浩二は最高だった。
「じゃぁ、もう、いいだろ！」
「いいわ〜好きにしてもいいわよ！」
　浩二は裕美の身体を校長の机に仰向けにし、スカートとスキャンティを脱がせた。
　裕美の両脚をＭの字にし、股間を目の前に引き寄せた。
「あぁ・・・恥ずかしいわ〜」
「ウソ言ってもダメだよ〜ほら、もうエッチな液が滴ってるよ〜」
「もぉ〜！本当に誰も来ない？」
「と思うけど・・・見つかったら、ふたりとも懲戒免職だね〜」
「ドキドキしちゃうわ〜それだけで・・・あぁ〜感じちゃう〜〜」
　裕美は徹との淫らなセックス以上の刺激とスリルに酔っていた。
　浩二は裕美の淫唇を左右に開き、クリトリスの周囲を指で撫でながら舐め回した。
「あぁああああっ・・・い、いぃ〜見ないで・・・あぁ、いぃわ〜〜」
「あまり大きな声を出すと、見つかっちゃうよ〜」
「だってぇ〜浩二の舐め方がイヤらしいから・・・あぁ〜〜〜ドキドキするわ〜」
　浩二はクリトリスを優しく舐めながら菊蕾に指を這わせ、周囲から愛撫し始めた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・あぁ、同時に責めてる・・・お尻も見えちゃってるの〜？」
「そうだよ〜可愛いお尻の口が萎んで閉じてるから、和らげてあげないとね！」
　指先で軽く触れるだけで、裕美の菊の蕾は敏感に反応した。
　浩二はクリトリスを舐めていた舌を菊蕾に移動させ、片方の指でクリトリスを摩り、もう一方を淫壷の中に挿入し肉壁を擦り始めた。
「あぁぁあああああっ、あっ・・・あっ・・・今度は、３箇所同時・・・あぁ〜〜凄い・・・」
　浩二は舌先を菊壷の中に挿入し小刻みに抽送を繰り返した。
「あぁ、あぁ、あぁあっ・・・もぅ・・・はぁ、はぁ・・・ねぇ、早くぅ〜入れてぇ〜〜」
　裕美の脚をＭ字にしたまま、浩二は怒張った肉棒を淫壷に挿入した。
　裕美の腰を引きつけ、挿入速度や角度を変えながら、激しく責め立てた。
「はぁ、はぁ、はぁあっ・・・あぁ〜あぁあああ〜〜〜いぃ、イッくぅうう〜〜〜」
　頭を左右に激しく振り、淫壷を小刻みに収縮させ、裕美は絶頂に達した。
　さらに責め続けると、すぐに２度目の絶頂に達し、快感が継続しているようだった。
　浩二は肉棒をゆっくり引き抜き、裕美の両脚をさらに高く掲げ肩に担いだ。
　裕美のお尻は半ば宙に浮いた格好で、淫液に濡れた菊蕾が妖しく光っていた。
　浩二は抜いた肉棒をゆっくりと菊壷に挿入し始め、窮屈な感触を味わっていた。
「うぅっ・・・あ、あぁ・・・はぁ、はぁ・・・ふぅ、ふぅ・・・あぁ・・・」
　裕美は浩二の肉棒を菊壷に迎え入れ、深い快感を感じ始めていた。
　ゆっくり抽送を始めると、淫壷まで連動して大きく深い快感が裕美を覆った。
「あぁぁああああ・・・・・・い、いぃ・・・はぁ、いぃわ・・・あぁ、あぁ・・・一緒に・・・浩二も・・・イってぇ〜〜あぁ、あぁ、あっ・・・イク、イッ、くぅううう〜〜〜〜」
「裕美〜〜凄い締め付け・・・あぁ〜〜はぁ、はぁ・・・イクよ〜イクぅううう〜〜〜」
　ドクドクと浩二の肉棒が律動し、白濁の粘液が裕美の菊壷の中に注ぎ込まれた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・最高よ・・・はぁ、はぁ・・・」
「裕美だって・・・前も後ろも最高の感じ方をしてくれて・・・堪らないよ・・・」
　ふたりは、しばらくして呼吸を整えた後、校長室を出て行った。

　その夜、裕美は徹に相談を持ち掛けた。
「あのぉ〜怒ってると思うけど・・・さらに怒るかもしれないけど・・・わたし・・・あなたと別れたくない・・・それで、吉澤先生の様子も聞いてみたの？」
　裕美はＰＣに向かってる徹の背中に話をし始めた。
「わたしたち、今はセックスについては楽しむものって・・・話したわよね？吉澤先生も家庭を壊す気は無くて・・・それより奥さんとのセックスを、もっと楽しめるようにしたいらしいの・・・」
「・・・・・・・・・」
「それで、奥さんにスワッピングを提案したらしいの・・・」
「スワッピング！？」
　ダンマリを決め込むつもりだった徹は、スワッピングという言葉に驚いた。
「そう・・・夫婦交換って言うのかしら？つまり・・・わたしたちと相手を変えて楽しみたいと・・・」
「君たちは、もう楽しんでるじゃないか！」
「そうだけど・・・聞いて！お願い・・・」
「あぁ・・・」
「吉澤先生の奥さん、スワッピングに興味はあるけど、なかなか踏み切れなくて、日頃から羽目を外さないタイプで、セックスもそうらしいの・・・でも内心では、変わりたいと思っているみたい・・・でも、吉澤先生では無理みたいで・・・わたしは徹にセックスを教えられたから・・・だから奥さんにも・・・って・・・」
「吉澤先生が、そう言ったのかい？」
「そう・・・ただ露骨に言えないから、奥さんにはＰＣをあなたに教えてもらう・・・そう言うことで、近々に、ここに来させたいって・・・どうかしら？」
　裕美は内心ヒヤヒヤしながら、徹の反応を待った。
　徹も自分は裕美以上に遊んでいるという負い目があり、何かキッカケが欲しかったので、渡りに船・・・という感じだった。
「裕美はそれでいいのか？」
「えぇ・・・あなたさえ良ければ・・・でも、あくまで一時的なものよ！何度も言うようだけど、あなたが許してくれるなら、別れたくないし・・・」
「・・・・・・・・・」
　徹は二つ返事でＯＫしようと思ったが、わざと沈思黙考しているフリをした。
　しばらくして、徹が口を開いた。
「分かった・・・やり直すために、そうしよう〜」
「ホント！あぁ、良かったぁ〜ありがとう！あなた・・・」
　裕美は心底、徹に感謝していた。
　裕美は早速、浩二に電話し、明日の午後一番に奥さんが来ることになった。