16.番外・・・遥

　翌日、徹は早めの昼食を済ませ、湯を使って身体をキレイに洗い流した。
（何か変な気がするな〜女房が段取りした不倫みたいで・・・）
　徹はＰＣにwordとexcel、それとネットの準備を整えた。
（しかし、上手く調教(？)出来るかな〜？ガードが固そうだし・・・）
1　3時少し前にチャイムが鳴った。
「こんにちは〜吉澤ですが・・・」
　ドアを開けると、そこに立っていたのは、髪の長い美麗な女性だった。
「こんにちは〜どうぞ〜お上がり下さい。岩下 徹です」
　浩二の奥さんは徹にＰＣのある部屋に通された。
「今、コーヒーでも淹れますから・・・」
　浩二は支度してあったコーヒーを淹れながらドキドキしていた。
（いぃオンナだ・・・今までで一番の美人だ。何が不満なんだ？吉澤先生は・・・）
　清潔感のある容姿端麗な女性に、徹は浩二の気が知れなかった。
（僕だったら、絶対、他の男になんか抱かせないけどな・・・よっぽどスタイルが悪いとか、不感症とか？裕美の方がいいかなぁ〜？）
　徹はコーヒーをふたつ持って部屋に戻った。
「どうぞ！」
「スミマセン！急に主人が無理をお願いしまして・・・」
（年齢は・・・２〜３歳上かな？本当にキレイなひとだ・・・）
「パソコンを習いたいとか？何をなさるんですか？・・・えぇ〜と、お名前は？」
「失礼しました。吉澤 遥と申します。実は最近、友だちの間でメールやホームページが流行ってまして・・・そうしたら、丁度、自治会の書記を担当することになって、WORDやEXCELも覚えなきゃいけなくなりまして・・・」
「そうですか〜簡単ですから・・・すぐに覚えますよ〜」
「どうか宜しくお願いします」
　深々と頭を下げる遥に、徹は・・・
（本当にスワッピングに興味を持ってるのかな？確かに固いタイプだけど・・・）
　徹はＰＣの前に遥を座らせ、自分はその後ろに立った。

　遥は緊張気味にＰＣに向かっていた。
「あのぉ〜岩下さん・・・」
「はい〜あぁ、徹でいいですよ！」
「徹さん・・・あまりパソコン触ったことが無いので・・・どうすればいいのか？」
「あぁ、すみません！遥さんは何から始めたいですか？あぁ〜遥さんとお呼びしていいですか？」
「は、はい・・・一応、基本的な操作を・・・word,excelから・・・最後にホームページを・・・作成は難しそうだから・・・」
「そうですか、それでは、先ず、wordから・・・マウスを・・・・・・」
　徹はテンプレートを使った作成や使わない作成、基本設定など丁寧に教えた。
　遥は生真面目な性格のようで、飲み込みが早かった。
「凄いですね〜キー操作は結構早いし、応用力もあるし・・・心配ないですね！」
「そんなこと・・・徹さんのご指導がいいから・・・」
「そうそう、その畏まった丁寧な言葉遣いは・・・フランクにいきましょう〜」
「えぇ、そうですね」
「ほら、また〜」
「あっ！」
「ハハハハハ〜〜〜」
「ウフフッ・・・」
　１時間も過ぎると、遥も打ち解けてきていた。
「その笑い方、可愛いですね〜お堅い美人だと、接しにくいなぁ〜って・・・」
「えぇ〜っ！美人でも可愛くもありませんよ〜あっ、ないわ〜ウフッ！」
「僕はお世辞は言わない方だから・・・本当にそう思ってますよ〜」
「だって、いつも主人から怒られてばかりで・・・オマエは融通が利かないとか、可愛気がないとか・・・確かに思い切ったことは、なかなか出来ませんけど・・・だからダメなんです」
「そうかなぁ〜遥さんがそう思ってるだけで・・・本当の自分に気づいて無いんじゃないのなかなぁ〜１歩踏み出せば・・・きっと、今以上に魅力的な女性になると思いますよ〜」
「そうかな・・・なんか〜徹さんに言われると、そんな気が・・・」
「じゃぁ、少し、休憩しますか？それともexcelまで・・・？」
「そうですね〜頑張ってexcelまでやって・・・そうしたら休憩を・・・わたしより徹さん、疲れませんか？出来の悪い生徒みたいで・・・」
「いえいえ、優秀で助かります〜ハハハ〜〜」
　ふたりはexcelを開いて、表の作成、セルの説明と設定、数式の設定など、ハイペースで進めていった。
「関数やデータベース、マクロなどは、通常、必要ないから・・・時間のある時に勉強すればいいと思いますよ〜」
「グラフは・・・？」
「これはここで・・・こうして・・・後で、直したい文字を・・・」
　徹は遥のマウスを持つ手に自分の手を重ねて操作し、遥の肩越しにキーボードを操作した。
（本当にいい女性だ・・・見た目が美人というだけじゃなく、性格もいい・・・胸はチラチラ見えるけど・・・着痩せする感じみたいで・・・惚れちゃいそう〜）
　徹は裕美に言われたことなど忘れ、遥との時間を無条件で楽しんでいた。
（徹さんって、優しくて素敵だわ〜少し年下かも・・・？でも、わたしよりシッカリしてて、身体つきも逞しいし・・・何短時間で、わたしのことを分かってくれて・・・手が震えちゃうわ〜）
　お互いに好印象を抱きながら、２時間が経過していた。

　今日は徹が電話しない限り裕美は帰ってこないので、慌てることも無かった。
「遥さん、疲れたでしょう〜少し休憩しましょう〜今、ドリンクを・・・あっ、そうだ！何がいいですか？」
「じゃぁ、紅茶を・・・」
「それじゃ、持ってくるまでの間、ネットでも見ててください！」
　徹はＩＥを開き、すぐに使えるようにした。
「お気に入りには、つまらないものも入ってるから・・・」
　徹はわざと意味有り気に言い残し、キッチンに向かった。
（遥さんの性格だと・・・これでお気に入りを開く・・・後は分からないけど・・・）
　徹が居なくなった後、遥は言われたとおりにブラウザを操作し始めた。
「ホームページは結構、見てるけど・・・作成に参考になるようなサイトを見るのは、確かに必要だし勉強になるわ〜」
　遥は検索エンジンを使って２〜３のサイトを見た後、徹の言葉を思い出した。
（そうだわ・・・確か・・・お気に入りが何とか・・・）
　遥は徹の推測どおり、お気に入りをクリックし、その中のひとつを開いた。
「な、何、コレ・・・イヤだわ〜徹さんって・・・こんなの見てるの〜」
　そう呟きながら、すぐに閉じず、見入っていた。
「コレって・・・お尻に入れてるわ・・・スゴイ！・・・本気で感じてる・・・わぁ〜っ・・・」
　遥は初めて見るアナルセックスの動画サイトに見入ってしまっていた。
「スゴイ・・・こっちは、前と後ろに同時に入れられて・・・気持ち良さそう・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・なんか・・・興奮してきちゃったわ・・・はぁ、はぁ・・・」
　遥は画面に夢中になり、徹が紅茶を運んできたのに気づかなかった。
「遥さん、気に入りました？」
「えっ！？あぁ、あのぉ〜これは・・・そのぉ〜」
「いいじゃないですか！たまには他人のを見て研究するのも・・・夫婦円満の秘訣かもしれませんよ〜」
　遥は恥ずかしそうに頬を朱に染めていた。
「このくらいは、どこでもやってることでしょ？お互いに既婚者だし・・・恥ずかしがることも無いですよ！」
（そうだわ・・・既婚者ならセックスしてるのは当たり前・・・でも・・・どこでも？だれもがお尻でも感じてるってこと・・・？そうなんだ・・・）
「吉澤先生は精力的に見えるから、もっと激しいのかな？」
「いえ・・・こんなのは・・・初めて・・・わたし、臆病だから・・・」
「そうなんですか？へぇ〜今時、珍しいですね〜」
　徹はわざとオーバーな言い方をして遥の気持ちを煽った。
「あのぉ〜徹さんたちは・・・こんな風なこと・・・してるんですか？」
「勿論！もっと過激に楽しむ事だってありますよ！セックスは子供を作るためだけにするもんじゃなく、お互い快感を与えあって、より良い夫婦生活をするためでもあるし・・・気持ちの良いことが分かっていてやらないのは・・・最初から愛情を放棄してるのと同じかもしれませんね〜」
「・・・・・・そうかも・・・」
「男と女が居れば、楽しみあい、感じあい、快感を求めて何が悪いの？」
「そうですね・・・」
　遥の性格を読みながら、徹は自然とその方向に気持ちを向けていった。
「こっちのサイトも見ますか？」
　徹は前戯からあらゆる体位を実演しているサイトを開いた。
「まぁ、紅茶でも飲みながら・・・ゆっくり見てください〜今日は充分、習得したし・・・こういう勉強もいいんじゃないかな〜」
　徹は机に紅茶を置き、自分はベッドに座って遥の後姿を眺めていた。

　遥は開かれたサイトに表示される淫猥な動画を、大きな瞳で見入っていた。
（あんなにキレイな顔して・・・あんなに食い入るように夢中になって・・・）
　徹は遥の横顔を覗き込んでいるうちに、無性に抱きしめたくなった。
（惚れたかな・・・？裕美と交換なら・・・惚れてもいいかな・・・）
　しばらくすると、遥の様子に変化が現れた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　呼吸が荒くなり、太股を擦り合わせ、片手を股間に挟み、もう一方の手で乳房を揉み始めていた。
（本当か？・・・意外な展開だな・・・何もしなくても悶え始めちゃった・・・）
「あぁ・・・ふぅ〜ぅ・・・はぁ、はぁ・・・」
　徹は声を掛けようかどうか迷った。
（今がいいのか・・・？でも、まだ、見ていたい・・・）
　端麗な美女が淫らに乱れる様子など、そう目の当たりには出来ないと思った。
　そのうちに、遥の身体が椅子の上で仰け反り、ブラウスの前を開き喘ぎ始めた。
「あぁぁぁ・・・もぅ・・・ダメ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　この辺が頃合と見た徹は遥に近寄り声を掛けた。
「どうしたんですか？大丈夫？」
「と、徹、さん・・・はぁ、はぁ・・・わたし・・・どうしよう・・・初めての人の前で・・・あぁ〜〜〜どうにかなっちゃいそう・・・はぁ、はぁ・・・」
「いいんじゃないですか！乱れたい時に乱れ、感じたい時に感じる・・・自然でいいと思いますよ〜ご主人を呼びましょうか？」
　徹はあえて吉澤のことを口にし、遥の厚い壁を自ら越えさせようとした。
「いえ、ヤメテ！主人だと・・・わたしは殻を敗れない・・・ずっと言われてきたわ・・・オマエはキレイなだけでセックスは最低だって・・・マニュアル的なセックスしか出来ず、主人にいつも不満を抱かせて・・・」
「じゃあ、どうするの？ずっと殻に閉じこもるんですか？」
「わたし、主人以外とはしたことないし・・・でも、主人じゃダメ・・・かと言って・・・他の人と経験するのも抵抗があるし・・・もし他の人とするにしても、主人には絶対に知られたくないし・・・」
（えっ？！・・・裕美の話しと違うなぁ〜確か・・・スワッピングしたいって・・・遥さんは、今日、ネットの動画を見て、その気になってきたわけで・・・そうか！吉澤先生と裕美の策略だな〜それならそうで考えがある！）
　徹は遥の様子を見ていて、裕美たちが自分たちの行為を正当化するために、奥さんを利用して自分に同じことをさせようとしたことに気づいた。
　遥は日頃、夫の浩二から言われていた性生活の問題を、ネットで見た様々なセックスの悦びの現実と重ね、自分を省みて悩んでいるのだった。
（わたしって、確かにセックスのこと、知らな過ぎたみたい・・・まだ知らないことばかり・・・でも、いきなり夫とは出来ないわ〜自分自身で納得したいし、いい機会だから自分の殻を破りたい・・・徹さんなら・・・優しいし、わたしを分かってくれると思うけど・・・？）
　徹は困り果てた様子の遥に手を差し出すことにした。
「遥さん・・・もし、もしですよ！遥さんさえ納得できるなら、僕にお相手させてもらえませんか？こう言うと誤解されそうだけど・・・僕、遥さんの真摯な姿勢、優しさ・・・内面にある強い熱意などを感じて、遥さんに好意を抱きました」
「嬉しいわ〜短い時間で、そこまでわたしを理解してくれるなんて・・・でも・・・奥さんにも秘密で・・・申し訳ないわ〜」
「とんでもない！遥さんが脱皮する為のお手伝いが出来るなら喜んで〜」
「脱皮・・・そうね〜無知からの脱皮、臆病からの脱皮、自分からの脱皮・・・でも、わたし・・・セックス苦手で・・・面白くない女だから・・・」
「いいじゃないですか！だったら、良くなるだけでしょ！」
「あっ、そうか！そうよね〜これ以下にはならないから・・・そうねぇ〜本当に徹さんって素敵な方ね〜わたし・・・好きになっちゃいそう〜わぁ〜恥ずかしい！いきなり本心を言うなんて・・・今までには無かったことだわ〜きっと徹さんの優しさのせいね！」
　徹は遥の可愛い一面を見て、益々、好感の度合いを大きくした。

　遥は端麗な顔を朱く染め、乱れた衣服を直しながら、視線はＰＣ画面の激しく絡み合う男女の姿に釘付けになっていた。
「あのぉ〜本当にお尻でも感じるんですか？」
「えぇ、多少の例外はあると思いますが、慣れれば前とは違った快感が・・・」
「そうなんですか・・・徹さんは経験豊富そうだけど・・・わたしも感じるのでしょうか？」
「多分・・・直ぐかどうかは分かりませんが・・・遥さん次第じゃないですか」
「わたし次第・・・？」
「えぇ・・・感じたいという強い欲望を持ってやらないと・・・何でもそうですが、疑心暗鬼ならやらないほうがいいと思いますよ！」
「分かりました！・・・徹さんさえ宜しければ・・・お願いします！」
　遥は決心し、徹に頼み込んだ。
「何か変な具合になっちゃいましたね〜ＰＣ講座がＳＥＸ講座みたいで・・・今日一日じゃ、あまり進展が無いかもしれませんが・・・毎日でもいいですか？」
「えぇ！土日以外であれば・・・それは徹さんも同じですよね？」
「そうですね〜でも、土日でも、人目を避けて逢えば出来ますが・・・」
「あぁ、それもそうですね！その都度、考えましょう〜そこで、ひとつ、お願いが・・・」
「何ですか？僕に出来ることなら何でも〜」
「わたし、いつも決まった体位しか経験無いんです。だから、つまらない女だと主人に言われるんですが・・・ここまで決意したら、今までに無い自分を経験してみたいんですが・・・」
「具体的には？」
「部屋の中ならベッドじゃない場所で・・・体位も変えて・・・屋外もいろいろ経験したいし・・・お尻も感じてみたいし・・・」
「かなりネットに刺激されましたね！？いいんじゃないですか！積極的にならないと殻は破れないし、脱皮できませんよね〜今から・・・？」
「夕方には主人が戻るから・・・もう３時ですか〜どうしましょう？」
「今日はご主人も妻も遅くなると言ってましたよ〜」
「えっ？！そうですか・・・じゃあ、時間の許す限り・・・」
　徹は何となく身構えている遥が可笑しかったが、それも遥の可愛らしさだと感じていた。
「最後にひとつだけ・・・聞いてもいいですか？」
「えぇ・・・もぅ、わたしは徹さんのオンナ・・・何でも言うことをききます・・・」
　熟し始めたばかりの美麗な女性が、従順な言葉を口にするのを聞いた徹は、信じられないような不思議な感覚で遥に棲むオンナを感じていた。
（こうなったら裕美たちの策略を利用して、徹底的に遥を自分のモノに・・・）
　裕美に対して感じていた負い目は、すっかり払拭されていた。
「いつも同じパターンのセックスしかしていない・・・って言ってましたよね？それは、どのようなものですか？僕とは全く違ったセックスじゃないと、遥さんにとって無意味ですよね！」
「はい・・・このネットのセックスのように、大胆に・・・淫らに・・・夢中に・・・ありとあらゆる快感を経験して・・・そうして脱皮したい・・・主人とは・・・先ず、主人が胸を舐めたり揉んだりして・・・それから、アソコを弄くって舐め・・・しばらくしてから挿入する・・・わたしがイクのに併せて、主人も射精して・・・お終い・・・」
「それじゃ、10〜15分ぐらいで終わりますね〜正上位だけ？」
「えぇ・・・こうして、ネットの動画を見てると・・・わたしがしてたのは何だったのかな？って思っちゃいます。知らないって、怖いことですね〜？」
「そうかも知れませんね〜でも遥さんは、一歩踏み出しただけ素晴らしい〜」
「今までもチャンスがあったのかも・・・でも・・・徹さんのような男性に出遭えなかった・・・今日は、わたしにとって、最良の日となるような気がします・・・」
「期待に応えられるかどうか・・・？僕の対応より、遥さんの気持ち、姿勢が前向きならば・・・きっと脱皮できると思いますよ〜」
　徹は新しいサイトを開いて遥に見せた。

　遥の大きな瞳は、まだネット配信の淫猥な動画に釘付けになっていた。
　徹は遥の肩越しに両手を前に回し、ブラウスのボタンをゆっくりと外した。
「うわぁ・・・こんなこと・・・はぁ、はぁ・・・すごい・・・気持ち良さそう・・・」
　徹の手の動きや温もりに気づいていたが、遥は徹の為すがままになっていた。
（本当は・・・怖い気持ちも大きいけど・・・ここまできたら徹さんに全てを・・・）
　徹はそんな遥の気持ちを分かった上で、行為を続けていた。
（でも本当にスゴイ・・・これって実際にやってるのよね〜わたしも・・・）
　ブラウスの前がオープンになり、白く柔らかな谷間を包んだブラだけになった。
（キレイな肌してる・・・いぃ匂いがする・・・）
　徹は遥の項から首筋に口唇を寄せ、遥の匂いを鼻腔の奥に感じていた。
　白いブラジャーのフロントホックをそっと外した。
　プルルッ・・・
　遥の豊かな乳房が音を立てて揺れたような気がした。
　徹は首筋に寄せた口唇から舌を少し出し、優しく耳まで這わせていった。
　前に回した両手で揺れる乳房を下から絞るように揉み上げながら、耳たぶを舐め、中まで舌を入れ、息を注ぐように呟いた。
「遥さん・・・素敵です・・・いぃ匂い・・・好きです・・・」
「あぁぁぁ・・・・・・徹さん・・・」
　遥は首を後ろに反らして喘いだ。
　自分の手で股間を抑え、身悶えするように身体を捩っていた。
　徹は後ろに垂れた遥の美麗な顔を撫で、小さな濡れた口唇に口づけした。
「僕の遥・・・いいですね・・・」
「・・・・・・・・・」
　遥は無言で頷き、大きな瞳を閉じた。
　徹は白く膨らむ乳房の小さな乳首を優しく指で揉み始め、ブラウスを細い肩からスルリと下に落とした。
　細い腕を擦り浮き出た鎖骨を撫で、乳房を擦るように揉むと、遥は堪えきれないように声を上げて悶えた。
「あぁあああ〜〜〜っ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」
（いぃ感触だ・・・吉澤先生も時間をかけて自分で育てていけば良かったのに・・・こんなにいい女性を・・・他人に委ねるなんて・・・やっぱり結婚して自分のモノにすると意欲が薄れるのかな・・・僕も他の女性のようには裕美を扱わなかったな・・・）
　徹は遥の座っている椅子を回転させ自分の方に向けた。

　遥は潤んだ大きな瞳を徹に向け、どうにも出来ない自分の気持ちを訴えていた。
　徹はそっと遥の頬を両手で包み、軽く口づけをした。
「はぁ、はぁ・・・徹さん・・・わたし・・・」
「しぃ〜っ・・・」
　徹は遥の口に指を１本立て、何も言わなくていいと無言で告げた。
　徹の擦る手は遥の頬から首を経て、キレイに浮き出た鎖骨、形の良い乳房へ、さらに括れた腰から太股、長く伸びた脚へと流れるように移っていった。
「はぁ、あっ・・・あ、あ、ああぁ〜〜ふぅ、はぁ、はぁあぁぁぁ・・・・・・」
　徹は足元までいった手で、遥の脚の内側を撫で上げ、太股を這って奥へと伸びた。
「あぁぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ〜〜〜こんなこと・・・はぁ、初めて・・・あぁ〜〜」
　徹は遥のスカートを徐々に引き下ろすと、白いスキャンティだけになった。
　引き締まった長い太股は、膝から付け根まで自然な太さと柔らかさを保っていた。
　徹の手は何度もその太股を行き来した。
「はぁ、はぁ、あぁぁぁ・・・焦らさないで・・・お願い・・・あぁぁ・・・」
「ダメです・・・僕に任せたんでしょ！」
「えぇ・・・で、でも・・・はぁぁ〜〜〜」
　遥は自分の乳房を強く揉み、ジワジワと身体中を巡る快感に耐え味わっていた。
（これって、前戯なの？快感が苦しくて・・・気持ちがいいものだったなんて・・・）
　遥は浩二とでは考えられなかった展開に、心身とも酔い始めていた。
「ここを愛撫して欲しいかい？」
　徹は白いスキャンティの少し盛り上がって濡れた部分を突きながら言った。
「えぇ〜ソコは愛撫されて無いのに・・・疼いてしまって・・・お願い・・・」
「そう・・・でも、まだダメ・・・それにしても、いいスタイルしてるね〜洋服の上からは想像もつかなかった・・・魅力的だね！」
　話しをしながらも徹は遥の身体を常に弄り、一時も解放することは無かった。
「こんなにいい身体・・・ご主人はどうしてジックリ味わないのかな？」
「はぁ、はぁ・・・主人は・・・わたしが・・・あぁ〜っ・・・」
「ダメダメ、続けて！」
「はぁ、はぁ、あの人は・・・ミス※※※だったわたしの外観だけに興味が・・・セックスに馴染まないわたしは・・・はぁ、はぁ・・・単なるアクセサリーで・・・あぁぁあああっ・・・うぅ・・・面白くないオンナなの！あぁぁぁ・・・」
「・・・・・・・・・」
「美しいのは最高だが、ただ美しいだけじゃ、そのうち見飽きる・・・セックスが良ければ、飽きることが無い・・・そう言って、主人は・・・」
「女性の魅力は顔でもスタイルでもセックスでも無いよ〜性格も含めて要素であっても全てじゃない・・・」
　徹は遥の言葉でやっと納得がいった。
（オンナはインテリアでも宝飾品でもない！生きてるのに・・・あのふたりは！）
　徹は浩二のために真摯に自分を変えようと頑張っている遥を思うと、浩二と裕美を許せない気分になってきた。
（自分たちの淫猥な関係を続ける為に、遥を落としいれ僕を騙した・・・）
　徹は目の前で身悶えする遥を見ながら、どうするか思案していた。

　徹はたった一枚残った小さなスキャンティの濡れた中心を、指でなぞるように擦り始めた。
「あぁぁぁ・・・恥ずかしいわ〜」
「濡れている事を恥ずかしがっていては、何も変わらないよ〜変わりたければ、受身になるのではなく、自分から積極的に求めなければ・・・」
　徹は腰からゆっくりと優しくスキャンティを下ろし、淡い恥毛が露わになった。
「ここを感じさせて欲しかったら・・・先ずは僕を求めて！」
「・・・・・・・・・」
（今が一番大事な時・・・ここを越えないと・・・わたし・・・）
　遥は意を決し、徹のズボンに手を掛けた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　初めて自分から求めるという行為に、遥は手が震え呼吸を荒げていた。
　徹は椅子に座った遥の前に立ったまま、黙って遥を見ていた。
（どうしたら・・・いいの？やったことないのに・・・でも・・・やらないと・・・さっきネットで女の人がやっていたようにすれば・・・確か・・・はぁ、はぁ・・・）
　遥はぎこちない手つきで徹のズボンを下ろし、トランクスも引き下ろした。
「あっ！・・・・・・」
（主人のとは違う・・・これを、あの女の人のように・・・）
　目の前にそそり立った徹の肉棒は、雄雄しく存在を誇示していた。
「主人のとは違うわ・・・みんな形も大きさも違うのね・・・」
「ご主人のしか見たこと無いのかい？・・・じゃぁ、フェラは？」
「・・・・主人のもハッキリ見たこと無くて・・・初めてで・・・」
　遥は軽く首を振った。
　徹はどうしようか迷っていたが、遥は黙って徹の肉棒を手に取り舐め始めた。
　そそり立った肉棒の裏筋を根元から舐め上げ、玉袋も舐め始めた。
「は、遥さん・・・」
　懸命にフェラを始めた遥を見て、徹は愛しさを覚えた。
（分からないまま・・・ぎこちなく・・・ふぅ〜これで吹っ切れるか・・・）
　舌先に触れる徹の肉棒は堅く息づいているように感じた。
（不思議な感じ・・・これで感じるのかしら？もっと強い方がいいのかしら？この剥けた先のほうは柔らかいわ〜ここをスッポリしゃぶればいいのよね〜）
　遥は配信動画の女性のやっていたフェラを必死に思い出しながら続けていた。
「遥さん・・・よく分かったよ〜もう・・・今度は僕の番！だけど、これからも、して欲しいことはちゃんと言う！したいことや相手がして欲しいだろうと思うことは、積極的にやる！分かった！？」
「ふぅ〜ぅ、はぁ、はぁ・・・えぇ、分かったわ！」
　消極的な遥の瞳の色が、いつの間にか変わってきていた。

　徹は上半身も裸になり、遥を立たせて抱き寄せた。
「抱き合うのは、裸が一番だと思いませんか？お互いの温もりを感じて・・・身体だけじゃなく心まで温まる・・・」
「そうね・・・徹さんの優しさが伝わってくる気がするわ〜」
　徹は遥の身体を持ち上げ机の上に乗せた。
「な、何を・・・？」
「いいから・・・僕のオチ××ンは美味しかった？今度は僕が味わせてもらいます」
「良く分からないけど・・・気持ち良かったですか？わたし・・・下手でゴメンなさい」
「良かったですよ〜だから、今からお返しを・・・」
「ホント？・・・良かったぁ〜」
　遥は本当にホッとした表情で微笑んだ。
　机の上の遥の両脚を大きく開き、淫唇を露わにした。
「イヤッ・・・そんなに見られると・・・はぁ、はぁ・・・」
（こんな風に愛撫されるの初めて・・・やっぱり、恥ずかしい・・・）
「恥ずかしがっていたら、感じるものも感じないよ〜もっと大胆に貪欲に！」
「あ、はぃ・・・」
　徹は遥の濡れた淫唇を指で擦るようにし、左右に開いて中を見ていた。
「キレイな色・・・クリも可愛いし、感じやすそうですね〜淫らな液が溢れて・・・吸って欲しいと言ってる」
「あぁぁ・・・そう・・・吸って・・・舐めて・・・あぁ・・・」
　淫唇を舐め始めた徹の頭を抑え、遥は乳房を掴んで悶えた。
「あぁぁぁぁ・・・そこ・・・あっ、あぁ〜〜はぅっ・・・あぁ〜あっ、いぃ・・・いぃわ〜」
　大きく開いた両脚を必死に抑え、徹が舐めやすいように股間を突き出した。
（あっ、こんなこと、わたし出来るんだ・・・あぁ〜〜思い切り乱れてみたい・・・）
　徹は優しくクリトリスを舐めながら、指で淫壷の中を擦り始めた。
　キュキュッと締まりの良い反応を見せる遥の淫壷を、徹はさらに責めた。
　入り口近くの上部にあるザラザラした襞状の壁面を圧すように擦ると、遥は淫壷の入り口を強く締めて一気に昇りつめていった。
「あぁ〜〜〜っ・・・あぁ、あぁ、あ。あっ・・・い、いぃ〜〜はぁ、はぁ、はぁ・・・あぁぁぁ・・・もぅ、もぅ・・・イッ、イッくぅうううう〜〜〜〜〜」
　ガクガクと全身を震わせて徹にしがみつき、絶頂感に浸っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・こんな風にイッたのは、初めて・・・あぁ、まだ・・・いぃ・・・」
「そう、良かった・・・悦んでもらえて・・・でも、まだまだこれからが本番ですよ〜」
　徹は遥の上半身を机の上に被せ、両脚を開かせてお尻を突き出すようにさせた。

　遥は戸惑いながらも、ネットの女性のように後ろから入れられるんだと思った。
（もしかしたら・・・お尻に・・・まさか・・・まだ無理よね・・・でも・・・）
　頭の中でこれからの自分を思いながら、胸が高鳴る遥だった。
　徹は柔らかな遥のお尻の感触を味わうために、何度も白い肌を擦った。
「キレイなお尻だね〜萎んだ穴も可愛くて・・・キレイだ〜」
「ホント？お尻って・・・自分でも見たこと無いのに・・・人に見せるなんて・・・」
「思ってもみなかった？・・・じゃあ、僕が初めてのオトコですね！」
「えっ、フフッ・・・そうですね〜」
　徹は遥の萎んだ菊状の穴を指先で擦り、濡れた淫唇も同時に擦った。
　淫らな液を菊蕾に付け、中心から周囲へと愛撫した。
「あっ、あ、あ、あ・・・はぁふぅ〜はぁあっ・・・はぁ、はぁ・・・」
　舌先を細くして淫唇を舐め、淫壷の中に舌を挿入し、
　さらに、菊蕾も優しく舐め、舌先を菊蕾の中まで入れた。
「わぁぁぁぁぁ・・・あぁ〜イヤ、いぃ・・・あっ、ソコは・・・あぁぁ・・・徹さん？」
「うん？なに？」
「お尻・・・穴まで舐めて・・・はぁ、はぁ・・・汚くない？イヤじゃない？」
「何を言ってるんだい？素敵な遥さんのお尻だよ〜いぃに決まってるでしょ！」
「本当に〜？・・・わたし・・・嬉しい・・・ウゥ…」
少し涙ぐむ遥のお尻から太股の裏側を両手で擦りながら菊蕾に口唇を押し付けた。
「あぁぁぁぁ・・・こんなこと、出来るなんて・・・徹さん・・・」
「お尻も快感が味わえる性器だって言ったでしょ！感じますか？」
「うぅ・・・えぇ〜えぇ〜いぃ気持ち・・・身体中が痺れるような・・・」
「ご主人は舐めてくれないんですか？」
「主人はアソコさえ舐めてくれない・・・」
（わたし・・・徹さんを好きに・・・あぁ〜どうしよう・・・初めて逢ったばかりで・・・）
　徹は肉棒に手を添え、濡れて少し口の開いた淫壷に挿入し始めた。
「あぁ〜〜っ・・・・・・あぁぁぁぁ・・・いぃ・・・奥まで・・・あぁ〜〜〜」
　徹の肉棒を奥まで引き込むように入り口から肉襞が収縮していた。
（あぁぁ・・・いぃ締まり具合・・・ふぅ〜ぅ・・・根元まで吸い込まれ・・・あぁ・・・）
　予想以上の遥の淫壷に、徹は思わず声が漏れそうになった。
　両手でお尻を掴み、腰を前後にゆっくり動かし始め、次第に変化をつけていった。
「あぁぁぁ〜〜〜あぁ〜いぃ〜いぃ・・・あぅっ、擦れる・・・あっ、いっ、いぃ・・・」
　徹が肉棒を回転させると、遥は上半身を半ば起こして仰け反り、絶頂に達した。
「はぁ、はぁ、はぁあぁあああ〜〜〜いぃ〜〜イッ・・・イッ、くぅううう〜〜〜」
　遥の上半身の仰け反りと同時に、徹の肉棒を強く締め付け小刻みに収縮した。
　徹は仰け反った遥の身体を後ろから抱き上げ、腋の下から乳房を掴んで揉み、肉棒を立ったままの姿勢で突き上げた。
「うっわぁあああ〜〜〜〜また、また・・・あぁっ・・・イッちゃうぅぅぅ〜〜〜〜」
　しばらくの間、遥が快感に浸れるよう、そのままジッとしていた。

　遥の呼吸が少し落ち着くのを待って、徹は肉棒を挿入したまま床に座った。
　胡坐の上に遥が座る形で、肉棒は深く淫壷に挿入されたままだった。
　優しく項を舐めながら、乳房を持ち上げるように揉み、遥の様子を窺った。
「バックは初めて？バックから碁盤攻め、そして乱れ牡丹・・・」
「全部、初めての経験ばかり・・・イキ放し・・・あぁ〜〜またピクピクしてる〜」
「やっぱり感度抜群だね〜遥さんは・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・徹さんの・・・凄いわぁ〜〜もう、堪らない・・・奥までいっぱいになって・・・こんな格好でなんて・・・あぁぁ・・・・・・」
　徹は両方の太股を持ち上げるようにしたり、遥のお尻を左右に振ったりすると、遥は絶叫に近い声を上げ、ガクガクと震え絶頂感の中を彷徨っていた。
「今度は自分で積極的に感じて・・・もっと淫らになりたい・・・？」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・えぇ、もぅ少しだけ・・・あぁ・・・あなたと・・・」
（そうか、時間があまり無いのか・・・）
　徹はそのまま後ろに倒れ仰向けになった。
「遥さん、両脚を持ち上げて〜そう・・・そのまま・・・」
　徹は遥の身体を肉棒を支点に回転させた。
「あぁぁ〜〜〜っ・・・ふぅ〜〜スゴイ・・・これって、騎乗位？」
「そう〜自分で一番感じるように動くんだ！受身ではなく自分から快感を求めて脱皮するんでしょ？」
「えぇ、でも・・・あぁ・・・このままでも充分感じてるぅ〜〜でも・・・」
　遥は再びネットの動画を思い出しながら、腰を前後にスライドさせ始めた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・あ、あ、あぁぁぁ・・・何か自由になったみたい・・・あぁぁ〜いぃわ〜〜羽根が生えて飛んでいくわ・・・あぁぁ〜〜いぃ・・・」
　徹は遥の揺れる乳房を揉み、肉棒で遥の全身を貫くように下から突き上げた。
「うぅあぁぁ〜〜〜っ・・・いっ、いぃ〜〜あ、あ、ぁぁぁぁ・・・・・・」
　遥は目の前が真っ白になり、徹の身体に倒れこんだ。
「お疲れさま・・・遥さん！初めてづくしで・・・大変だったな・・・」
　徹は小さく呟き遥の身体を優しく抱きしめた。

　しばらくして意識を取り戻した遥は、申し訳なさそうに徹に言った。
「ゴメンなさい・・・わたし・・・」
「いいんだ・・・初めての刺激が強すぎたみたいだね！」
「うふっ・・・失神も、初めて・・・でも、徹さん、出してないでしょ？」
「いいよ〜」
「今日は、危険な日だから・・・中に出してもらえないし・・・わたし・・・」
「フェラも初めてだったのに・・・そのキレイな口では飲み込めないよね？」
「・・・・いいえ！あなたにこんなに良くしてもらって・・・わたし、飲むわ！」
「ありがとう〜でも、今日はもぅ・・・時間が・・・早く帰らないと・・・」
「えっ？！あぁ、そうね・・・このままズゥ〜と・・・というわけには・・・」
「そう・・・今日の楽しい祭りは終わり・・・」
　遥は静かに身支度を整え始めた。
「あのぉ〜わたし・・・これから、どうすれば・・・？」
　遥は徹の肉棒を擦りながら、愛しそうに頬刷りをした。
「あぁぁ・・・遥さん・・・ご主人にはパソコンの話だけを・・・まだ習得できてないから、明日も教わりに行く・・・と、言って下さい」
「えぇ、こんな経験は話せませんわ・・・明日も、いいのね？」
「勿論！それと・・・明日は午前中から遠出しましょう〜」
「遠出・・・ですか？」
「そう！ベッドで正上位はイヤでしょ？まだまだ経験を・・・」
「うふっ・・・今日だけでも、わたし・・・少しは・・・覚醒したみたい・・・」
「明日はどうしたいか・・・自分でもゆっくり考えて・・・じゃぁ、明日！」
　遥は少し重い足取りで家路についた。

　翌日の朝、遥は浩二を学校に送り出した。
「わたし、覚えが悪くて・・・」
「いいよ！岩下さんの仕事の迷惑にならないよう教えてもらえば・・・学校で奥さんに僕からも言っておくから・・・」
（良かった！浩二さん、わたしを完全に馬鹿にしてるわ〜）
（フフフ・・・見た目だけのつまらないオンナ〜どこでも行けばいい！こっちは今日も裕美との濃厚なセックスを・・・ハハハハ〜〜〜）
　事実、昨日も徹から裕美に電話が入るまで、淫らに楽しんでいたのだ。
（本当に飽きない身体だ・・・裕美を自分のモノにしたい・・・）
　学校で裕美と逢うと、すぐに話しをし、人目を避けて身体を弄った。

　遥は浩二を送り出すと、主婦らしく家事を手際よく片付けた。
（さぁ〜わたしの時間の始まりよ！）
　この日の遥には、今までに無かった積極性と行動力を感じさせた。
『・・・分かりました。それでは、10時に駅のバスターミナルで・・・乗るバスは４番です。乗り込むまで見知らぬ者同士ですよ〜誰の目があるかもしれませんから・・・それと・・・下着は着けないで来てください！出来ますか？それじゃぁ・・・』
　遥は徹からの電話で告げられた場所に急いで向かった。
（スカートの中は・・・なんか落ち着かないわ〜何も穿かないと・・・）
　遥は周囲の目線を気にするだけで感じてきていた。

　ターミナルに着くと徹が４番のバス停に立っていた。
　遥は指示通り知らないふりをし、黙って後ろに並んだ。
（４番って、何処に行くのかしら？お客さんも並んでないけど・・・○○峡ダム行き・・・？えっ！ダムに行くの〜？）
　まもなくバスの準備が出来、ふたりは見知らぬふりをして乗り込んだ。
　バスは市街数箇所の停留所を経て、ノンストップでダムに向かった。
　最初はふたりだった乗客は、市街のバス停で昇降があり、結局、ダムに向かってノンストップになった時は、ふたりだけだった。
「ふぅ〜ぅ・・・遥さん、こっちに・・・」
　徹は最後列のひとつ前のボックスに遥を呼んだ。
「あとは１時間ぐらい山道を揺られて行くだけ・・・もう心配ないですよ」
「そうですか・・・貸切みたいになってしまいましたね？うふっ！」
「嬉しそうですね？今日は時間があるから、小旅行気分で・・・」
「どうして○○峡ダムなんですか？」
「別に・・・景色もいいし、トロッコ電車も走ってるし・・・吊り橋も・・・あっ、他に行きたいところがあったんですか？申し訳ないです！勝手に決めてしまって・・・遥さんとの初デートなので・・・」
「いいんです！別に希望は・・・次は考えておきます！静かな山の景色も久しぶりだから・・・ゆっくり観賞させてもらいます」
　徹は運転手やバックミラーから見えないことを確認し、遥の太股の肌を擦り始めた。
「徹さん・・・」
「ダメですよ〜声を出しちゃ！運転手さんに気づかれちゃいますよ〜」
　徹は前を向いたり窓の景色を楽しむような格好をしながら、遥の太股の内側を擦るように撫で回した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「窓の外の景色でも見ていてください・・・」
　スカートの中に手を入れ、太股の奥まで擦ると、徹の手が止まった。
「本当にノーパンなんですね〜ドキドキしませんでした？」
「もぉ〜ズゥ〜とヒヤヒヤしてました・・・でも、なんか新鮮な気分で・・・」
「それで、こんなに濡れているのですね？スカートにシミが出来るとマズイから・・・この厚手の布を敷いて・・・」
　徹は遥に厚手のハンカチを渡し、スカートとお尻の間に敷かせた。
「徹さんって、アレが上手だけじゃなく、本当に優しいのね〜身体つきも逞しいし、繊細なデザインをしてるし・・・すごいわぁ〜」
「遥さんは、僕以上に優しさも女性としての魅力も溢れてますよ〜もっと自信を持って！素直になって自分を生かして欲しいなぁ〜」
「えぇ・・・徹さんが手伝ってくださるなら・・・頑張れるかも・・・」
「僕は遥さんが望めば、いつでもお手伝いしますし、傍にも居ますよ！」
「ホント？・・・嬉しいわ〜」
　遥は徹の肩に頭を寄せ、窓の外の景色に想いを馳せていた。

　バスは左右に揺れながら山道をゆっくりした速度で進んでいった。
　徹は遥の横顔を眺めながら、スカートの中に再び手を入れ直した。
　下着を着けていない遥の股間は、淫液が溢れるように滲んでいた。
　中指を淫唇の中に入れ、優しくクリトリスの愛撫を続けた。
「はぁ、あぁぁ・・・いぃ・・・」
　遥の小さな喘ぎ声は、山道を走るバスの音に消され、徹は安堵していた。
「こんな風に愛撫されたことは？」
「な、無いわ・・・見つかったらと思うと・・・尚更、感じちゃう・・・あぁ・・・」
　徹は淫壷の中まで指を挿入し、感じやすい肉襞を擦り始めた。
「あっ、あっ、あぁあぅ、ふぅ、ふぅ、あぁぁぁ・・・あっ、イクッ・・・・・・」
　太股を強く併せ、徹の腕や手を挟んだまま、キュッキュッと収縮した。
　徹は遥が小さな絶頂から降りてくるのを静かに待ち、少し鎮まったのを感じると、再び愛撫を繰り返した。
「あぁぁぁ〜〜〜はぁ、はぁ、はぁ・・・あっ、また、またイクぅううう〜〜」
　何度か繰り返した後、遥の身体を背中から抱え、乳房を優しく揉んだ。
（運転手に気づかれると・・・マズイなぁ〜）
　遥は少し落ち着きを取り戻し、徹の肉棒をズボンの上から擦り始めた。
「昨日は・・・イカせてあげられなかったから・・・」
　徹のズボンのジッパーを下げ、トランクスから肉棒を取り出した。
「ここに顔を埋めても、運転手さんには分からないでしょ？」
「あぁ・・・そうだけど・・・」
「もう気持ち良過ぎて・・・今度はわたしが・・・イヤ？」
「嬉しいよ・・・」
　遥は取り出した徹の肉棒を扱き、大きくなった亀頭を舐め回した。
　カリの張った部分を舌先で舐め、根元まで咥えて口唇で扱き始めた。
「ふぅ〜ふぅ〜あぁ、はぁ、はぁ・・・昨日より上手になって・・・」
「主人が帰る前に、ネットで勉強したの！だって感じて欲しいから・・・」
　10分ほど変化をつけて愛撫された徹は、股間に埋めた遥香の頭を撫で、耳元に限界が近いことを呟いた。
「ふぁぁ〜〜はぁ、はぁ・・・いいわ〜イって！わたし・・・飲めるわ〜」
　徹は暫し考え、遥香の口の中に射精することにした。
「あぁぁぁ・・・ホントにいいんだね！イクよ〜あぁあっ・・・イッくぅぅ〜っ！」
　ドクドクと白濁の粘液が遥香の小さな口の中に放出された。
　徹は遥香の頭を少し抑え、射精の心地良さに浸った。
「ゴホッ、グッ・・・ゴックン・・・ふぅ〜〜はぁ、はぁ・・・飲み込めたわ〜」
　嬉しそうに微笑みながら、遥が顔を上げた。
　徹は白いハンカチで遥の口を拭い、胸に抱きしめた。
「ありがとう〜凄く良かったよ・・・感激した・・・」
「うぅん〜このくらい・・・あなたが与えてくれたのは、この何十倍よ！わたしは・・・自分がしたいからしたの！強制されたわけじゃなく・・・あなたに感じて欲しくて・・・だから・・・今、とっても嬉しいの！」
「・・・・・・・・・」
　生き生きと話す遥の顔を見て、徹は『あの男に返したくない！』と思い、遥をより強く抱きしめていた。
「い、痛いわぁ〜どうしたの？徹さん、これじゃ、まだダメなの？」
「ち、違うよ〜ゴメン！・・・遥さん、君を離したくない・・・」
「・・・・・・わたしも・・・あなたから離れたくない・・・」
　ふたりは肩を抱いて寄り添いあっていた。
（僕には裕美、遥には浩二・・・それに・・・僕にとっての初めてのオンナ、純子が忘れられないし・・・僕の為に自分の全てを磨いてくれた典子・・・ＣＧキャラ以上に完成された結花・・・魅惑の少女15歳〜超オンナの美佳・・・どのオンナも断ち難い！結婚したことが・・・間違いだったのか？あぁ〜これからどうすれば・・・？）
　徹は自分が大きな分岐点に立っていることを感じていた。

　やがてバスはダムのバス停に着いた。
　徹は遥と肩を並べてダムの上を歩いた。
「ここはアーチ式ダムで、ほら、ダム湖がきれいだろう〜？」
「ホント！紺碧の湖・・・う〜ん・・・これだけの環境に包まれると・・・日常のことが小さなつまらないことに思えてくるわ〜」
「そうだね・・・何を生き急いでいるのか？今を大事に生きていきたいね？」
「えぇ・・・」
　肩を抱いて歩きながら、お互いの心を感じようとしていた。
「後でトロッコ電車に乗って吊り橋まで行こう！その雨に腹ごしらえだ！」
「うん！」
　ふたりはバス停の傍の食堂で昼食を摂り、トロッコ電車に乗った。
「ふぅ〜食べ過ぎたかな？」
「ねぇ〜また、ふたりきりよ！乗客・・・」
「ハハハ〜〜最高だね！僕らの為に用意されたようだね！それじゃ、せっかくだから、生かさないと罰が当たるかな？」
「そうね〜うふっ・・・」
　可愛く微笑む遥の身体を抱き寄せ、口づけをした後、徹は運転席とは隔離された車両の中で、座った遥の前にしゃがんだ。
「そのまま、腰を前にずらして・・・スカートを捲るよ！誰も見てないから・・・」
　遥のスカートを捲ると、淡い恥毛だけの下半身が露わになった。
「あぁぁ・・・なんかイヤらしいわ〜」
「そうだね〜美麗な遥さんだから、尚更、エロティックだね〜」
　徹は遥の長い両脚を愛しさを込めて撫で、ゆっくり広げていった。
　自分が愛撫されるのが見える遥は、恥ずかしさより胸を高鳴らせていた。
（こんなこと・・・あぁ・・・初めてばかり・・・アソコを舐められるんだわ・・・）
　徹は遥の期待通り、両脚をさらに広げ、淫唇を舐め始めた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・徹さんが舐めてる・・・あぁ〜〜〜いぃ・・・はぁ〜〜」
　濡れて妖しげに光る淫唇を左右に指で開き、小さなクリトリスを舐めた。
「あっ！・・・あぁぁぁ・・・い、いぃ・・・徹さんの舌が・・・」
　遥は両手で徹の頭を抑えながら喘ぎ声を上げ悶え始めた。
　徹は指で淫壷の周囲から菊蕾まで、丹念に愛撫し始めた。
（徐々にお尻も慣らしていかないと・・・急には出来ないし・・・アナルセックスで感じさせるのは、当初からの計画だけど・・・もう、どうでも良くなってきたな〜あのふたりの為になんて・・・）
　それでも徹は、遥に芽生えた淫らな欲を満たす為に、試みようと思っていた。
　クリトリスを舐めながら淫壷の感じやすい肉襞を愛撫し、遥の感じ方を見ながら菊蕾の中に指を入れようと思った。
「あぁ、あぁ、あぁぁあああ〜〜〜あっ・・・もぅ、イク・・・イクぅううう〜〜〜」
　淫壷を激しく収縮させ、絶頂感に震える遥を見て、徹は指を菊壷の中に移した。
　入り口を解すように指で捏ね、弛んできたところで少し中に挿入し、抽送を繰り返しながら、淫壷もあらためて愛撫し始めた。
「あぁぁぁ・・・いぃ・・・いぃわ〜〜あうっ・・・はぁ、はぁ・・・あぁ、痺れるぅ〜〜お尻が・・・あぁ、何か・・・変な感じ・・・ふぅ、ふぅ〜あぁ、あぁ〜〜前が・・・」
　徹はクリトリスを舐め続けながら、ふたつの穴を同時に責め続けた。
「あぁ、あぁあああっ・・・い、いぃ・・・イッ、くぅううう〜〜〜〜」
　再び絶頂に達した遥は、淫壷の中の徹の指を繰り返し締め付け、
　同時に菊壷の中の指もキュッキュと繰り返し締め付けた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ふぅ、ふぅ、ふぅ〜〜ぅ・・・こんな快感・・・凄すぎて・・・はぁ、はぁ・・・どこで感じてるのか・・・もう・・・」
「いいよ〜全部で感じれば・・・身体が感じれば心も感じる・・・もう、遥さんのセックスの反応は、充分に魅力的になってるよ〜」
「はぁ、はぁ・・・それは・・・徹さんだから・・・あなただから感じるのよ〜」
「今日も、ＰＣの勉強の日・・・ご主人には適当に言えばいい・・・」
「えぇ、もう主人とは、しないと思う・・・わたしを大切にしてくれないから・・・わたしを充分に生かしてくれる人と生きていきたいわ・・・」
　まもなく吊り橋のある駅に着き、ふたりは手をつないで歩き始めた。

　細い道を歩くと、長い吊り橋があった。
「かなり揺れそうだね！大丈夫かい？」
「えぇ・・・徹さん、手をつないでてくれる？」
「いいよ〜ゆっくり行こう！この先には、温泉もあるんだよ！」
「うわぁ〜いいなぁ〜〜入りたいけど・・・今日は泊まれないよね？」
「そうだね・・・まだ、無理かな・・・お互いの家があるからね・・・」
「でも・・・いつか一緒に来ましょうね？」
「あぁ、そうしよう！さぁ〜行くよ！」
　ふたりは恐々とした歩き方で、大きく揺れる吊り橋を渡っていった。
「スゴイわぁ〜凄く高いのね・・・落ちたら最後ね！」
「ホントだ・・・でも・・・君とだったら、落ちて死んでも・・・悔いは無いなぁ〜」
「うん！わたしも・・・」
「ダメダメ！こんな消極的な姿勢じゃあ〜積極的に自分で切り開かなきゃ！」
「えぇ〜わたしも少しずつだけど、自分を出せるようになってきたし・・・徹さんのおかげだけど・・・ネッ！うふっ・・・」
「さぁ、着いた〜〜ふぅ〜結構、長かったね？」
「平気よ！だって、徹さんが一緒だもの〜」
　徹は遥の手を引いて樹木の中を歩き、人気の無い場所で歩みを止めた。
「目の前の木を抱いて！」
「えっ！・・・こんなところで？・・・屋外でするのも開放的でいいかも〜」
「どこでも愛し合っていれば出来るさ！思い切り声を出してもいいよ！」
「大丈夫？」
「さぁ〜？見つかってもいいじゃない〜見せてあげれば・・・ネッ！？」
「うふっ！いいわぁ〜」
　遥は木の幹に両手を回して脚を大きく開いた。
　徹は遥のスカートを捲り上げると、白い柔和なお尻を擦り、舐め始めた。
「いぃ感触・・・可愛いお尻の穴も舐めてあげようね！」
「もぉ〜〜親にも見せていないお尻を・・・あなただけよ〜」
　徹は遥の菊蕾を舐め、舌を細めて菊壷の中まで舐めた。
「あぁぁぁ・・・い、いぃ・・・あっ！中まで・・・舐めてる・・・あぁ〜〜」
「イヤなのかい？」
「はぁ、はぁ・・・なんか、あなたに悪くて・・・」
「今度、僕のお尻も舐めてもらうから・・・それでいいよ〜」
「ホント？男の人も感じるの？」
「あぁ・・・イカないけどね！でも・・・遥は、きっとイクよ！」
「楽しみだわぁ〜〜」
　指で淫壷の中を弄りながら、菊壷を舐め回した徹は、勃起した肉棒を取り出し、バックから淫壷にゆっくり挿入した。
「はぁ、あっ・・・あぁ、あ、あ、あぁあああ・・・あぁ〜あぁ〜いぃ〜〜〜」
　大きな声で森中に響くような歓喜の声を上げた。
「あぁ〜いぃ・・・いぃわ〜〜はぁ、はぁ・・・もっと・・・あぁ、突いてぇ〜〜〜」
　徹は激しく腰を前後させ、遥の白いお尻に打ち付けた。
　同時に指を菊壷の中に入れ、小刻みに前後させていた。
「あぁぁああああ〜〜〜い、いぃ〜〜イッ・・・イッくぅううう〜〜〜〜」
　激しく淫壷を収縮させると同時に、菊壷も小刻みな収縮を繰り返していた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・イッちゃった・・・お尻も指で感じてたみたい・・・」
「そうだね・・・ピクピクと収縮してたよ〜気持ち良かったのかな？」
「わたし・・・淫らなこと、好きなのかしら？今まで何もしなかったのに・・・」
「イヤなの？」
「とんでもない！嬉しいの〜今までとは違った自分が・・・世界が広がったわ〜」
「そう・・・じゃあ、考え方も変わってくるかも・・・楽しみだね！」
「明日になれば、安全になると思うけど・・・徹さん、どうしたい？」
「そうだな・・・？遥さんの気持ちを最優先したいなぁ〜」
「じゃあ、その時の雰囲気で・・・うふっ！」
　ふたりは舌を絡めあい、寄り添って家路に着いた。

　お互い自分の家に着くと、何事も無かったように過ごしていた。
　浩二は相変わらず遥のことには無頓着で、自分と裕美のことしか頭に無かった。
　裕美もまた浩二と同様で、いつでもどこでも快感を与えてくれる浩二のことしか考えていなかった。
「裕美・・・吉澤先生と毎日が楽しいかい？」
「・・・・・・今は・・・楽しいとしか、いいようがないわ・・・ゴメンなさい・・・」
「そうか・・・分かった」
（もう、裕美とは・・・暮らしている理由が無くなった・・・）
　学校に出かける裕美の後姿を見ながら、徹は大きく深呼吸をした。
　徹の中でモヤモヤしていた霧が晴れ、ひとつの結論を導き出していた。