３．１０４号

　部屋に戻った徹は、慌しい一日を振り返っていた。
（変な日だったなぁ・・・もう腰が痛くて・・・でも・・・いい一日だったなぁ〜）
　仕事部屋に入って早速デジカメからＰＣに画像を送った。
（裕美にデジカメを見つかると煩いから・・・）
　徹は引き出しの奥にデジカメをしまった。
（15歳の美佳・・・子供なのか大人なのか？条例に引っかかるな・・・そうだ！15歳と言えば・・・純子が・・・同じ団地に居るなんて・・・キレイになったてたな〜）
　由美の写真がサムネイルで次から次へと表示された。
（いろんな表情を見せてる・・・うわぁ〜〜これは下手なＨ画像より刺激的だ・・・乱れた髪の中から妖しい光を放つ瞳・・・椅子に乗せた脚の締まったラインと白い太股の奥に薄っすら見える影・・・シルクのブラウスに透けて見える豊かな乳房と乳首・・・キュートな表情とは対照的な豊満な肢体・・・ブラウスだけで隠し切れないヒップの盛り上がりと引き締まった脚・・・シャワーに濡れた全身の危ない雰囲気・・・濡れて肌についたブラウスから見える熟れた果実のような乳房・・・雫が滴る太股・・・薄っすら見える恥毛・・・お尻の穴と淫唇が見える太股と尻・・・実って落ちそうな果実を想像させる乳房の間から見える由美のフェラチオ・・・乳房を握り締め絶頂感に悶える由美・・・このままでも充分由美の魅力が溢れているけど、少し編集するか・・・）
　フォルダーに別けて写真を整理し、編集を始めた。

「ただいま〜」
　裕美が学校から帰宅した。
「お帰り〜〜」
「あら？お仕事中なの？どうするの、夕食？」
「食べるよ〜ただ、今日は夜中まで仕事してるから・・・先に休んでいいよ〜」
「あぁ、そう・・・それじゃ、急いで支度するわ〜」
　裕美は帰宅して休む間もなく夕食の準備に掛かった。
（ヤバイ、ヤバイ・・・いつもと違った感じを与えるとマズイなぁ〜）
　徹はＰＣの電源を落とし、キッチンに向かった。
　夕食の準備をしている裕美の背後から乳房をつかんで首筋にキスをした。
「もぉ〜またぁ〜ダメだったら・・・支度が出来ないでしょ！」
　徹はいつものように裕美に悪戯をしてふざけた。
　夕食を終えて談笑をし、ふたりで入浴をした。
「今日は一緒に眠れないから・・・ここで、チョッとだけ・・・しない？」
「ダメでしょ〜お仕事に差し支えるわ〜それに、わたしも整理しないと・・・」
「明日の授業の準備かい？先生ってのも大変だなぁ〜〜」
　内心ホッとする徹だった。
　浴室から出たふたりは、それぞれの部屋で仕事を始め、裕美は11時過ぎにはベッドに入った。
　裕美が寝入ってから徹は由美の画像の編集にかかった。
（こんなの第３者には見せられないな・・・由美はどうするんだろう？）
　徹は由美ひとりの写真の背景を変更したり、陰影や光源の処理を加えた。
　自分が絡んでいる写真は、自分が判別できないように修正を加えた。
（これで喜んでもらえるだろう〜しかし、こうして見ると・・・本当にいい女だな〜）
　自分が加工した画像を見ながら妙な興奮を覚え、なかなか寝付けない夜だった。

　翌朝、睡眠不足の顔を見て、裕美に心配して声をかけられた徹は、バツの悪い顔をして裕美を送り出した。
（あぁ〜〜ぁ・・・ふぁ〜〜眠いなぁ・・・少し寝てから仕事しよう〜）
　部屋のベッドに入ると、やっと眠れた。
1　1時頃、玄関のチャイムで起こされた徹は、不機嫌な顔で応対に出た。
「はぁ〜ぃ、どなたですか〜？」
　声にもせっかくの心地良い睡眠を邪魔された不機嫌さが出ていた。
　ドアを開けると104号の純子だった。
「何か・・・バッドタイミングだったかしら？眠そうねぇ〜」
「いや、申し訳ない・・・昨日、遅くまで仕事をしてたので、少し、仮眠をとっただけ・・・」
「そう・・・良かったら、お昼をわたしのところで・・・どぉ〜？昔話でも・・・」
「ん？もう11時か・・・そうだね〜じゃぁ、ありがたく・・・12時にお邪魔するよ」
「分かったわ〜簡単なものでいいかしら？何かご注文でも・・・？」
「いや、食後のコーヒーさえあれば・・・」
　12年振りに見た純子は、すっかり大人の女性になっていた。
（昨日はあまりにもきれいな女性になっていたので・・・圧倒されちゃって・・・）
　純子がドアを閉めた後、徹はシャワーを浴びて着替えをした。
　由美の画像をCD-Rに焼いて、そのうちの何枚かをカラープリントした。
（いつ持って行こうか・・・行けば必ず・・・）
　プリントを見ながら昨日の由美との淫猥な時間を思い出していた。

　12時になり、徹は４階の純子を訪ねた。
「いらっしゃい！どうぞ〜お入りになって〜」
　純子の部屋は整然としていた。
　間取りは一緒なので、家族構成で使い方も似てくるものだと思った。
　ＬＤＫのテーブルにはパスタやサラダなどが並んでいて、
　徹は『あの純子が食事の支度をするなんて・・・』と、12年間の空白を感じながら、人妻となった純子の変貌振りに驚いていた。
　食事が終わると、頼んでいたコーヒーが出された。
「ありがとう・・・すっかり主婦が板についている感じだね〜」
「そう？まだ結婚して３ヶ月だから・・・あまり慣れてなくて・・・」
「そうなんだ・・・まだ新婚さんなんだ〜じゃあ、毎晩アツアツだね〜？」
「いやねぇ〜徹ったら・・・そっちは？」
「あぁ、１年半ぐらいかな・・・」
「えっ〜似たようなものじゃないの〜奥さんは？」
「あぁ、小学校の先生・・・純子のご主人は？」
「普通のサラリーマンよ〜」
　お互いの空白を埋めようと質問の会話が続いた。
「フフッ・・・もう、質問はよそう〜今のお互いを知ったところで、何も変わらないし・・・」
「そうね・・・12年前にふたりの糸は切れたのよね・・・また繋がるはずもないのにね・・・」
「でも・・・君が初めての女性で良かった・・・今でもそう思ってるよ！」
「わたしも同じよ・・・でも、あの時は・・・ただ痛かっただけで・・・泣いたわ〜」
「えっ？そうだったの？あの時は・・・そんなこと・・・」
「言うわけ無いでしょ！好きな人に・・・言えるわけ無いでしょう〜もぉ〜」
「そうか・・・今思えば、あの時は無我夢中で・・・今じゃ、信じられないよな〜」
「どうして？」
「だって、セックスはお互いが感じあうからいいわけで・・・」
「あら？じゃあ、今は相手を充分感じさせる自信があるんだ〜？」
「そりゃ・・・当たり前だろ？君だって、あれから経験を重ねて・・・」
「そうね〜何人の男と経験したのかしら・・・もう、忘れたわ〜」
「しかし・・・昔から可愛かったけど・・・本当に美人になった・・・」
「逃した魚は・・・」
「あぁ〜ホントに・・・ご主人が羨ましいよ〜君のような美人を毎晩抱けるなんて・・・」
「わたし・・・高校になってからも・・・あなたを訪ねたのよ・・・」
「あの時の僕らは若すぎて・・・ただ想いをぶつけ合うだけだったから・・・」
　純子の淋しそうに話す表情が、美しさをより際立たせていた。

　４階の純子がいる部屋の窓の外は、音も無く雨が降っていた。
　ふたりはお互いの瞳の中に、遠く過ぎ去った日を想い映していた。
　中学校の卒業式を終え、異なる高校へ進学するまでの狭間の日々の中・・・
　徹と純子はお互いの想いを打ち明けた。
　幼いが込み上げてくる互いへの想いを言葉だけでは伝えきれず、初めて身体を重ねあうことで確かめあったのだった。
「純粋だったわ・・・わたしたち・・・自然と結ばれて・・・」
「そうだったな〜何かに臆することも囚われることも無く・・・ひたすら想いをぶつけあって・・・」
「どうして続かなかったのかしら・・・？」
「どうしてなのか・・・結ばれたからこそ、離れてひとりになった時・・・怖くなったのかもしれない・・・何に対してかは分からないけど・・・」
「そうね・・・あの後、確かに不安で・・・何故か、ひとりでいることが・・・でも・・・あなたにまた逢うことにも不安があって・・・どうしてなのか・・・」
　純子は窓の傍に立って静かに降る雨を眺めていた。
　徹も立ち上がり純子の真後ろに立ち、そっと細い肩に手をかけた。
「わたし・・・あなたと一緒になりたかったわ・・・」
「僕も・・・なんとなく結婚しちゃって・・・・・・でも、お互い新婚で再会なんて・・・」
「そう・・・こうしているのも・・・罪なのかも？」
「ふたりが再会したことが罪だとしたら・・・僕は自分に正直でいたい・・・」
　徹は純子の肩にかけた手を前に回し、純子の背中を強く抱き寄せた。
「純子・・・」
「徹・・・・・・いけないわ！やっぱり・・・」
「どうして？こうなるべくして・・・再会したんだよ！僕たちは・・・」
「・・・・・・そう・・・何もないのなら、再び逢うことも無かったってこと・・・？」
「再び愛し合うための再会だと・・・ねっ！純子・・・」
　純子を腕の中で回転させ、項垂れて涙ぐんだ純子の細い顎を指で持ち上げた。
「純子・・・長い時間待たせて・・・ゴメン・・・」
　そう言うと、徹は純子の小さな口唇に口づけをした。

　優しく純子の肩を抱き、そのままリビングのソファに倒れこんだ。
「わたし・・・オバサンになっちゃった・・・」
「そんなことないよ〜本当にいい女になったよ・・・今の君のすべてを・・・僕に見せてくれるかい？」
「あらためて言われると、恥ずかしいわ・・・でも・・・あなたが見たいって言うのなら・・・」
　純子は起き上がって徹のほうを向き脱ぎ始めた。
「純子・・・先ずは、そのままで・・・ゆっくり見せてくれる・・・？」
　小さな卵形の顔に大きな瞳・・・小鼻の小さな高い鼻・・・口唇の薄い小さな口・・・サラサラとした栗色の髪・・・色白の肌、本当に綺麗になったと徹は思った。
「どの角度から見ても本当に綺麗だね・・・僕の知らない間・・・君はきっと、いい恋愛をしてきたんだね？」
「あなたほどの男はいなかったわ・・・でも、みんな真摯に愛してくれた・・・」
「それで、一番愛してくれたご主人と結婚したのかい？」
「うぅん・・・そうじゃなくて・・・27歳になったら結婚しようと思っていたの・・・」
「それはラッキーな男性だ・・・身長は160cmぐらいだね？」
「えぇ・・・あの頃より少しだけ伸びた程度ね」
　純子はノースリーブのワンピースを着ていた。
（下着は・・・どんな感じのを着けてるのかな？）
　長い素足と細い腕が、細い身体つきを想像させていた。
　純子は両肩からワンピースを外すと、スルリと足元に淡い色が広がった。
　徹は驚いて純子の下着姿に見入った。
　白いレースの飾りについた可愛らしいブラとお揃いのパンティだった。
（もっと過激な下着かと思ったが・・・でも、純子らしくて・・・いぃ・・・）
　それが純子の顔やスタイルとマッチして、欲情するより鑑賞したい感じだった。
「純子・・・着痩せするんだ・・・スタイルも素敵だね・・・」
「もぉ〜徹にそんなお世辞は似合わないわよ〜」
　お世辞ではなかった。
　細い肩と首の下には、綺麗な鎖骨が浮き上がっていた。
　ゆっくりブラを外すと、円錐形と釣鐘形をミックスしたような綺麗な乳房と、小さな薄い色の乳首が徹の目に映った。
（堪らないな・・・モデル以上の体形だよ・・・綺麗過ぎる・・・）
　その下には肋骨が薄っすらと浮かび上がり、緩やかに括れたウエストが際立っていた。
「どうすれば、そんなに綺麗なスタイルになれるんだ・・・？」
「中学生の頃とは違うのは当然でしょ！」
　パンティを片脚ずつゆっくりと脱ぐと、贅肉の無い下腹部と淡い恥毛が露わになった。
　長い脚の魅力は、長い太股と細い足首にあった。
　太さの一定した引き締まった長い太股から美しい滑らかなラインを描いて、白く透き通るような肌のヒップが盛り上がっていた。
　細い脹脛よりさらに細くしまった足首が、長い脚を締めくくっていた。
「堪らないよ・・・抱きたいと思うより、眺めていたいと思うほど綺麗だ・・・」
　徹の真面目な表情を見て、純子は少し恥ずかしく肌を朱に染めた。
　淡い栗色の恥毛もスタイルの美しさを引き立てていた。
「毎日眺めていても飽きないよ・・・」
「そう？別に何もしてないのよ・・・スタイルは年齢と共に衰えるし・・・肌も同じ・・・その時その時のわたしでいたいだけ・・・」
「でも・・・女性のココは、死ぬまでオンナだと聞くけど・・・？」
「そうね・・・アソコの良し悪しは自分では分からないわ・・・でも、男の人って分からないわ〜わたしは好きな人の胸に抱かれているだけで・・・それだけで充分なのに・・・」
　徹は優しく抱きたいと思い、和室に敷しかれた布団の上に純子を寝かせた。

　急いで自分も裸になった徹は純子の横に寄り添い、片腕を純子の首の下に入れ、もう一方の手で純子の髪を撫でながら口づけを交わした。
　大切な壊れ物に触れるような手つきで、徹は純子の白い肌に触れ、ゆっくり指を這わせた。
「あぁ〜〜徹・・・大好きよ〜あの日から・・・ずぅ〜と・・・」
「純子・・・」
　徹は力強く純子を抱きしめ、小さな口唇を強く吸い舌を絡ませた。
　しばらくの間こうしていよう・・・
　自分の身体と純子の身体が溶け合うような気持ちで、徹は純子の肌から伝わってくる温もりを感じていた。
　綺麗な鎖骨に舌を這わせ、形の良い乳房を手のひらで包むように揉んだ。
　小さな乳首を口に含むと、すぐに堅くなった乳首を舌で舐め回した。
「はぁ、はぁ、はぁ〜〜あっ・・・あっ、ふぅ〜〜あぁ〜〜〜」
　太股を擦り合わせ喘ぎ声をあげる純子・・・昔とは別人になった純子を感じた。
（ただ、ジッとして受け容れていた純子とは・・・当たり前なんだが・・・）
　徹は余計なことを考えないで、ひたすら目の前の美しい女を愛そうと思った。
　滑らかに括れたウエストに舌を這わせ、太股の内側を指で撫でると、純子は息を荒くして悶えた。
「あぁ、ああああっ・・・いっ、いぃ〜〜はぅ・・・はぁ〜〜」
　少しずつ両脚の間隔が自然と広がっていった。
　太股を這っていた指は、淡い恥毛の下の熱く火照った淫らな口唇に触れた。
　熱い蜜が溢れていた・・・。
　舌先で吸い取るように淫らな口唇を舐め、その中を舌先で撫でるように舐めた。
「はぁ〜〜ぁっ・・・っぅ・・・ぁあああああ〜〜〜はぁ〜〜ぁ・・・あぅぅ・・・っ・・・」
　徹の舌は純子の敏感な肉芽に触れ、背中を仰け反らせて悶える純子を見て、さらに丹念に周囲から先まで舐め回した。
　口唇で挟んで舌先で舐め、指で淫らな壷を弄り始めた。
　徹の指の挿入で純子の反応はさらに大きくなり、指と舌の動きで、純子は一気に昇りつめた。
「あぁ・・・ぁああああ・・・あぅ・・・はぁ、はぁ、はぁああああっ・・・あぁ〜あぁ〜〜あぁ〜〜〜もぅ・・・あっ・・・・・・いぃ〜〜イ、イッ・・・くぅううううう〜〜〜〜」
　長い両脚を突っ張り、指を上に反らせ、両手で徹の背中を掴んで狂喜した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・あぁ〜〜また・・・あぁああああっ、あぅっ・・・イクッ・・・」
　続けざまに大小の波が純子の身体を駆け巡っているようだった。

　徹には目の前で・・・自分によって・・・
　あの純子が悶え快感に酔いしれていることが、まだ実感として感じ取れていなかった。