８．３０３号

　再度、今後の予定を確認して典子の部屋を出た徹は、典子の変貌に驚いていた。
（あんなに変われるものなのか・・・本当にいい女になりそう・・・）
　確かな手ごたえを感じて部屋に戻ると、妻の裕美から携帯に電話が入った。
『少し遅くなりそう・・・週末の準備や打ち合わせがあって・・・』
『そう・・・分かった。帰る時間が分かったら、また電話して・・・』
『夕飯は、何か外で食べてくれる？ゴメンね！』
『いいよ〜気にしないで・・・あまり無理をしないで・・・』
　何も知らない裕美に対して後ろめたい気持ちを感じながらも、徹は少し前に味わった典子の淫壷の素晴らしさを思い出し、肉棒を熱くしていた。

　ピンポ〜ン・・・
「あれ？誰か来る予定、あったかなぁ？・・・は〜ぃ」
「済みません・・・あのぉ〜こちらにアルミ缶置き場の鍵はありますか？」
「あぁ、はぃ・・・どちらさまでしたか？」
「あっ・・・わ、わたし・・・303号の片桐 蘭と申します。今月の当番なのですが・・・勤めがあって片づけが出来ないので・・・今から〜」
「あぁ、そうですか〜じゃぁ、お手伝いします。あそこは狭いから集会所で・・・」
　徹は集会所の鍵も持って蘭と一緒にアルミ缶の置き場に向かった。
　ビニール袋いっぱいに入ったアルミ缶が６袋もあり、それを全て潰して整理しなければならなかった。
「これは大変だ〜ご主人は？」
「主人は観光バスの運転手、今は東北の方に行っていて日曜日まで帰らないので」
「それじゃあ、間に合いませんね〜さぁ、早くやっちゃいましょう〜！」
　徹は明日の由美との時間を夢想しながら蘭の手伝いに勤しんでいた。
「本当に申し訳ありませんね〜岩下さんにお手伝いさせて・・・」
「いや、女房も帰りが遅いって電話があったばかりで、暇だったもんで・・・」
　缶を潰す器具で手際よく片付ける徹に、蘭は申し訳ない気持ちだった。
　徹は片づけをする蘭の後姿を何気なく見遣った。
　白いサマーパンツに浮かぶパンティラインがＴバックを想像させた。。
（いぃ尻だよ〜過激だな・・・そんな雰囲気の女性じゃないのに・・・意外だな〜）
　丁寧な物腰の蘭からはＴバックは想像できないと思った。
　前屈みに缶を片付ける蘭のＴシャツの裾から素肌が覗いて見え、ドキッとした。
（ブラの線が見えない・・・ん？・・・ヌーブラか？やっぱり、意外だな〜）
　蘭の少し斜め後ろから胸の膨らみを覗くと、乳房の谷間がクッキリとしていた。
（ヤバイ！また、変な気になっちゃいそうだ・・・）
　徹は妄想を振り払い、急いで缶を潰して片付けた。
「よし！終わったぞ！ふぅ〜〜ぅ・・・じゃぁ、置き場に移して完了ですね？」
「は、はい！どうも済みません〜ありがとうございました」
　ふたりは集会所からアルミ缶置き場に潰した缶を移動させた。
「それじゃあ、戸締りは自分がしますから・・・」
　徹は鍵を掛けて部屋に戻ろうとした。
「あっ・・・あのぉ〜もし宜しければ、お礼に夕飯を・・・奥さん、遅くなるって・・・」
　時刻は６時を過ぎていた。
「はぁ、でも・・・」
「ひとり分もふたり分も手間は変わらないし・・・本当に申し訳なくて・・・」
　徹は清楚な笑顔を見せる蘭に興味を抱き、誘いに応えることにした。
（不思議な女性だな・・・清楚な雰囲気と大胆な服装・・・どっちが本当なのか？）
　そんな思いを抱きながら、蘭の後に続いて303号に向かった。

　部屋の中に入った徹はリビングの椅子の腰掛けた。
「ビールで宜しいですか？」
「あっ、すみません〜いただきます！」
　缶ビールとグラスを持ってきて徹にグラスを渡し、蘭はビールを注いだ。
「お疲れ様でした〜わぁ〜凄い汗・・・そうだ！先にシャワーを浴びた方が・・・」
「あぁ、そうですねぇ〜でも・・・・・」
　徹は戸惑った表情をして応えた。
「・・・・・・？あっ、別に気にしないで！構いませんよ〜お互いに同じ団地だし・・・所帯持ちですし・・・意識されると困っちゃいます〜わたしも汗だくで・・・」
「あっ、本当ですね〜じゃぁ、お先にどうぞ〜」
「いえ、わたしが夕飯の支度をしている間に、気分スッキリしてきてください」
「それじゃ、お言葉に甘えて・・・」
　徹は同じ間取りの部屋なので、すぐに浴室に向かいシャワーを浴びた。
　ボディシャンプーで全身を洗い流すと、典子との情事も忘れてスッキリした。
　浴室を出ると、バスタオルと白いバスローブが置いてあった。
　着ていたものは洗濯機の中で回っていた。

　徹がリビングに戻ると蘭は冷蔵庫からビールを取り出した。
「どうですか？スッキリしました？」
「えぇ、おかげさんで・・・あのぉ〜着ていたものは？」
「あぁ、汗で濡れていたので・・・今、洗っています。すぐに乾燥機で乾きますから〜それより、今度こそビールをどうぞ〜」
　徹はさり気ない蘭の応対に拍子抜けした。
（普通は洗う前に了解を得るんじゃないかな？）
　徹は手渡されたビールを一気に飲み干した。
「さぁ、どうぞ〜あまり美味しくないかもしれませんが・・・」
　テーブルの上に手料理が並んだ。
「いやぁ〜短い時間に・・・すごいですね〜いただきます」
「たいしたお持て成しは出来ませんが・・・どうぞ〜わたしはチョッと・・・」
　そう言うと蘭は、シャワーを浴びる為に浴室に向かった。
（汗がビッショリだったから・・・あのままじゃ気持ち悪いよな〜）
　しばらくすると、薄いピンクのフレアスカートに大きな花柄のワンピース姿で、サッパリした涼しい顔をして戻ってきた。
（20代半ば過ぎ？・・・目鼻がスッキリした清楚な感じだな〜）
「すみません〜お構いもしませんで・・・」
「シャワー気持ち良かったでしょう〜あれっ？また、着替えてきたんですか？ もう、バスローブでも良かったのに・・・」
「えぇ〜っ！それは岩下さんに失礼でしょ？ひとりなら・・・そうしましたが・・・」
「あぁ、そうですよね〜バスローブじゃ、危ないですよね〜ハハハ・・・」
　徹はキッチンに向かった蘭の後姿を注視した。
（やっぱりＴバックかな・・・分からないなぁ〜？身持ちは固そうなのに・・・）
　どうやら、食後のコーヒーを準備していたようだ。
　リビングにコーヒーの心地良い香りが漂ってきていた。

　蘭と徹は食事を終え、コーヒーを飲みながら世間話に話しがはずんでいた。
「そうなんですか〜まだ新婚さんですか〜この団地は新婚さんが多いみたいですよ〜」
「わたしはバスガイドだったので・・・運転手の主人に・・・」
「もしかして・・・よくある話しですか？仕事先でバスガイドと運転手が・・・？」
「えぇ、まぁ・・・」
　蘭の顔が少し曇ったのに気づいた徹は、余計なことと思いながら話しを続けた。
「まさか・・・仕事先のホテルで襲われたとか・・・？ そんなテレビドラマみたいなことは、あるようでないですよね〜？」
「・・・・えぇ、でも、今は優しい主人と一緒になって良かったと思ってます・・・」
　蘭は言葉を詰まらせ徹の顔をキッと見遣った。
　徹は後悔していた。
　聞いてはいけないことを聞いてしまったと思い、話題を変えた。
「奥さんはスタイルがいいですねぇ〜ご主人が羨ましいですよ〜」
「えっ？そうですか・・・あまり意識したことがないので・・・」
「本当ですか〜？だって、Ｔバック・・・あっ！」
　徹は口を滑らせて言葉を飲み込んだ。
「Ｔバック・・・？えぇ〜っ、イヤ〜岩下さんったら・・・どこを見てるんですか〜」
「キッチンに立った時、奥さんの後姿を眺めていたら・・・お尻にラインが見えて・・・すみません〜」
「男の人って・・・でも変ねぇ〜ラインは見えないでしょ？ だって、パンティラインが見えるのがイヤでＴバックにしたのに・・・」
「えぇ、見えないからＴバックかノーパンだと・・・スタイルがいいと言ったのは本当ですよ！ お尻だけじゃなく、括れたウエストに・・・」
「どうも、ありがとうございます！・・・あっ、乾燥機に入れてこなきゃ〜」
　蘭は徹の衣服を洗濯機から取り出し乾燥機にかけた。
　徹は上手くかわされた感じがしてガッカリした。
（やっぱり不思議な女性だな・・・ガードの堅い人妻か・・・）

　徹は衣服が乾いたら帰ろうと思っていた。
「キャッ！」
　浴室のほうから蘭の悲鳴のような声が聞こえた。
　徹は急いで洗面所を覗くと、蘭が頭からビショ濡れになっていた。
「どうしたんですか！？」
　ワンピースが肌に張り付き、素肌が透けて見えていた。
　谷間のクッキリした乳房も、その輪郭が浮き彫りとなっていた。
「岩下さんの服を乾燥機に移して・・・今度は自分の汗ばんだ服を洗おうと・・・」
　蛇口のホースが切れて水が四方八方に飛び散ったようだ。
「とにかく身体を拭いて・・・」
　徹は乾いたバスタオルで放心状態の蘭の髪を拭き、肩から腕、腰から脚へと、手際よく大雑把に拭いていった。
　スカートの生地も薄く、ヒップラインが見事に浮き出ていた。
（今度はノーパンだったんだ・・・）
　太股から脹脛を拭きながら、徹の肉棒には血液が充満してきていた。
「あぁ、スミマセン・・・もぅ結構です。後は自分で・・・」
「じゃあ、蛇口を直して差し上げますよ〜」
　蘭はバスタオで胸を隠し、急ぎ足で部屋に消えていった。
　徹はホースを切るためのナイフを借りようとリビングに向かった。

「奥さん〜ナイフはありませんか？それと、ドライバーも・・・」
　その声に蘭は濡れた身体のまま、道具箱を徹に手渡した。
「スミマセン・・・何から何まで・・・」
「すぐに直して帰りますから・・・」
　徹は道具箱を手に洗面所に戻って作業にかかった。
　10分余りで直しリビングに戻ると、蘭がまだ濡れたままで床に座り込んでいた。
「奥さん！ダメじゃないですか〜風邪を引きますよ！」
　徹はバスタオルで再び蘭の身体を拭き始めた。
「奥さん、着替えは？」
「・・・・・・」
　徹は洗面所に乾いたバスローブがあったのを思い出し取りに行った。
　ついでに自分の乾いた衣服も乾燥機から取り出して持ってきた。
「奥さん、どうしたんですか？着替えてください！」
　相変わらず蘭は力が抜けたようになっていた。
「大丈夫ですか？僕が着替えさせてあげますよ〜」
　徹はブラウスのボタンを外し、続いてヌーブラのホックも外した。
　蘭は無表情のままだった。
（参ったなぁ・・・このままじゃ、帰れやしない・・・）
　男の手のひらで丁度包めるほどの形の整った乳房が露わになり、徹は背中から乳房まで事務的に拭いてバスローブを背中から掛けた。
「さぁ、立って〜」
　徹は蘭を引き上げてテーブルに手をついて立たせ、スカートのホックを外して足元から抜いた。
（あぁ、そうだ！ノーパンだったんだ・・・マズイなぁ〜）
　蘭の自慢のお尻を拭きながら、徹はムクムクと肉棒を勃起させていた。
（あぁ〜〜〜もぉ限界だ〜こんなピチピチのいい身体を前に我慢できないよ〜）
　徹は自分の着ていたバスローブを脱いだ後、蘭のバスローブも剥がした。

　徹はウエストが括れ、ヒップアップした蘭の背中に自分の素肌を被せ、両手を前に回して揉むのに丁度いい大きさの乳房を、下から包むように掴んだ。
「キャッ！あぁ〜ヤメテください！」
「今さら何を言うんです！ここまでＯＫしておいて・・・ほら、僕も、もぉ・・・」
　徹は片手で蘭の手を取り、自分の勃起した肉棒を触らせた。
「あぁ〜イヤ！そんなつもりじゃ・・・ねぇ、お願い・・・ヤメテ〜〜」
　蘭は徹の太い肉棒を握って小刻みに身体を震わせた。
「奥さんの自慢のヒップアップしたお尻を目の前にして、もう我慢できませんよ〜乳房やお尻を拭いた時は任せていたでしょ！」
　徹は蘭の淫唇に指を這わせた。
「奥さんのオマ×コもグッショリ濡れてるのに・・・」
「ち、違うわ〜それは・・・さっき水で濡れて・・・」
「水にしてはヌルヌルしてるのは、どうしてかな？」
　徹は蘭の尻を抱え、肉棒を淫唇から一気に挿入した。
「あぁ〜っ・・・あぁ・・・あぁ・・・ヤ、ヤメテェ〜〜！！」
　蘭は肉棒の挿入に蘭はきつく淫壷を締め拒んできた。
　しかし徹の勢いは止まらず、両手で乳房をつかみ揉み始めた。
「奥さんのお尻はキレイな肌をして素敵ですよ〜乳房も手が吸い付くような肌だし、きれいな色のオマ×コも締りがいいし・・・さぁ〜もっと深く入れますよ〜」
　徹が蘭の尻に腰を密着させ肉棒を深く沈めると、必死に身体を捩って抵抗した。
「あぁああああっ・・・ヤメテ・・・ヤメテ〜ッ！片桐さん！」
　蘭の言葉に徹の肉棒はピタリと動きを止めた。
「片桐さん・・・ヤメテ・・・お願い・・・強姦なんて・・・ネッ！」
（そうだったのか・・・旦那の片桐に強姦されたのを思い出して・・・）
　徹はゆっくりと肉棒を抜くと、優しく蘭を腕の中に抱いて包み込んだ。

　全裸の身体にバスローブを掛け、時間をかけて髪や身体を擦り、落ち着かせようとした。
「奥さん・・・蘭さん・・・大丈夫ですか？」
　虚ろな瞳に少しずつ光りを取り戻してきた蘭を引き寄せ声を掛けた。
「しっかりして下さい！」
「・・・・・・わ、わたし・・・どうして？」
　徹は蘭の身体を起こしバスローブを掛けなおし、今までの経緯を説明した。
「そうだったの・・・そう・・・結婚したのは１ヶ月前・・・片桐に強姦され、おかしくなったわたしをあの人・・・責任を取る形で一緒に・・・でも、わたし・・・もうセックスが怖くて・・・片桐が求めても拒絶してきたの・・・あの日・・・１ヶ月余り前の、あの日・・・いきなり後ろから犯され・・・それ以来・・・」
　徹は蘭の手を取り、優しく撫でながら話しを聞いていた。
「奥さんの雰囲気・・・不思議な感じがした訳が、やっと分かりましたよ・・・でも、もぅ大丈夫かもしれませんよ〜覚えていますか？僕が後ろから入れたのを・・・ご主人の片桐さんから犯された哀しいセックスじゃない・・・」
「覚えていないけど・・・今の岩下さんとわたしの姿を見れば・・・」
「もう、越えて行かないと・・・まだ若いんだし・・・これから先のほうが大事だし・・・それに、セックスは楽しくて気持ちのいいものだし・・・そうでしょ？」
「あまり経験が無かったから・・・でも・・・主人にも悪いし、もう抜け出したいわ〜」
「だったら・・・これも何かの縁だから・・・」
「そうですね・・・岩下さんには迷惑ばかりかけて・・・本当に素敵な方ですね」
「いやぁ〜奥さんの方こそ、素晴らしいスタイルで・・・素敵ですよ〜ヒップがご自慢なんでしょ？」
「そんな・・・何か恥ずかしくなってきたわ〜」
「さっきから裸同然でこうしてるのに・・・？それに・・・もぅ一度は・・・」
「ウフッ・・・そうよね！」
　徹は蘭の肩からバスローブをスルリと後ろに落とした。

　再び全裸となった蘭の身体と正面から向き合い、徹は両脚を投げ出して座っている上に交差させるように蘭を座らせた。
　目の前の蘭の乳房を両手でゆっくり持ち上げるように揉み、小さな乳首を舐め上げ、口唇に挟んで揉むようにしながら舌先で舐めまわした。
「あぅ・・・あぁ、あぁ、はぁ〜ぁ・・・あぅうっ・・・っぁあぁ〜〜」
　蘭は徹の頭を自分の胸に引き寄せ、悶え喘ぎ声を上げた。
　徹は蘭を立たせ、目の前に露わになった淫唇を舐めながらヒップを擦った。
「素敵なお尻だね〜奥さんが自慢したくなるのも当然ですね〜」
「あぁ〜〜あふぅ〜っ、あぁ〜ぁ・・・そこ・・・あぁ〜、いぃ〜〜っ・・・」
「それじゃあ、もっと気持ちよくしましょうか〜」
　徹は指を下から淫壷に挿入し、中を掻き回すように愛撫し、
　淫唇の中のクリトリスを口唇で吸うようにしながら舐め回した。
「あぁ、あぁ、あぁあっ・・・はぁ〜ぁ・・・あぁ、あぅっ・・・あぁ〜ぁ、いぃ〜ぃ・・・もぅ・・・あぁあああっ・・・あぁ〜ぁ、おかしくなりそう・・・立ってられないわ〜どうして・・・？どうして・・・こんなに気持ちがいいの？はぁ〜ぁああ〜〜っ・・・」
　徹は蘭の頑なな感情を解す為に時間をかけて優しく愛撫を続けた。
　快感で崩れそうになる蘭の身体を抱きかかえ、テーブルに両手をつかせ、犯された時と同じ格好をさせ、両方の乳房を後ろから鷲づかみにし引き寄せた。
「本当に艶っぽくて素敵なお尻だね〜ウエストもキレイに括れて・・・この格好だと奥さんの良さが一段と高まりますね〜」
「あぁ・・・怖い・・・はぁ〜はぁ〜はぁ、ぁ、ぁ・・・あぁ、うっ・・・あぁ〜〜〜」
　震える蘭の身体を支えながら肉棒をバックからゆっくりと挿入し始めた。
「大丈夫だよ・・・ほら・・・さっきより、もっと気持ち良くなるんだから・・・ネッ！」
「あぁ、あぁ、あああっ・・・・・・はぁ〜ぁ・・・ふぅ〜ぅ・・・あぁああああ〜〜〜〜」
　徹の肉棒が蘭の中に深く沈むにつれ、排除するようにキツク肉棒を締め付けた。
　徹は乳房だけでなく、蘭の背すじから形の良い尻まで繰り返し優しく撫で回した。
「もっと力を抜いて・・・ふぅ〜〜ほら・・・蘭さん〜素敵ですよ！」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ぁ・・・ぁ・・・ぁぅっ・・・ぁぁぁ、なんか・・・っはぁ〜〜ぁ・・・」
　ゆっくりとしたリズムで優しく繰り出す肉棒の動きに、蘭の淫壷は徐々に反応し始め、淫壷の中の肉棒を探るような感じで、自らお尻を動かし始めた。
　徹は蘭の神経が快感に集中し始めた様子を察知し、肉棒の動きに変化を付け始めた。
「はぁ、あっ・・・あぁ〜〜、あぁ、うっ・・・はぁ〜〜」
　明らかに喘ぎ声に変化が生じてきていた。
　徹は蘭のクリトリスに指を伸ばし、直接触れないようにして圧すように愛撫した。
　それと併せて肉棒の動きを早め、淫壷の感じやすい箇所を擦るように繰り返した。
「あぁ、あぁ、あぁあああ〜〜〜〜っ・・・いぃ〜〜っ・・・イッ、くぅううう〜〜〜」
　お尻を徹の股間に押し付け激しく震えながら絶頂を迎えた。

　典子との情事の後だったのが幸いしてか、徹の肉棒は射精まで達しなかった。
　蘭の淫壷の痙攣を肉棒に感じながら、静かに蘭の落ち着くのを待った。
「はぁ〜〜ぁ・・・・・・ふぅ〜〜、これがイクッ・・・って感じなのかしら？　 身体の中心から表現できないような快感が・・・湧き出るみたいに・・・ひとりでに・・・あぁぁ・・・」
「良かったね！これでご主人とも上手くいくようになるよ！」
「大丈夫かしら・・・？」
「大丈夫！これからは、どんどん良くなるよ〜快感が強くなっていくから・・・」
「そうなの〜？・・・セックスって、気持ちがいいものだったんだ・・・ふぅ〜〜」
「後ろからの抵抗が無くなったから、感じるとは思ったけど・・・感度抜群だね！ 初めて絶頂に達したとは思えないほど、いい反応だったよ〜」
「ありがとう〜良かったわ！岩下さんに出会えて・・・もし良かったら・・・あのぉ〜今度は前から・・・普通にして・・・ダメですか？」
　蘭の気持ちを考えると無下に断れず、徹は蘭を抱きかかえベッドまで運んだ。
「男の人って・・・やっぱり、出さないと欲求不満になっちゃうんでしょ？」
「まぁ・・・個人差があるけどね！」
「岩下さんの・・・オチ××ン・・・舐めてあげたい・・・」
「えっ！出来るの？」
「独身の頃・・・セックスはあまりしなかったけど・・・でも、少しは・・・」
　蘭は仰向けになった徹の股間に顔を埋め、血管の浮き出た肉棒を口に咥えた。
　それからの時間は、普通の男女が愛を交わすように、自然な行為が展開された。
　蘭は何度か昇りつめた後、徹の精液を口いっぱいに含んで飲み込んだ。
（もう二度と関係することは無いだろう・・・結構、後味を引く感じがして、未練が残るな・・・）
　これから成熟する蘭の乱れた姿態を想像しながら、自分の部屋に戻った。

　まだ裕美は帰っていなかった。
「遅いなぁ〜大丈夫かな・・・忙しそうだけど・・・」
　徹はシャワーを浴びて情事の跡を消し、パソコンに向かって仕事をした。
　しばらくすると、少し赤い顔をして疲れた裕美が帰ってきた。
「大丈夫かい？顔が赤いよ〜」
「うん・・・疲れただけだから・・・すぐに寝るから、ゴメンね〜」
「あぁ・・・・・・」
　徹は裕美に対して不安感と猜疑心を抱いたが、そんな資格の無い自分を恥じた。
（裕美・・・疲れ方が異常だよなぁ・・・でも、問い質す資格など今の僕には・・・）
　徹は裕美の後姿を見送り自室に入って仕事を続けた。
「明日は・・・金曜日か・・・由美に見せるＣＤ−Ｒはいいけど・・・疲れたなぁ〜」
　フッと手を休めると、夜も11時を過ぎていた。
　喉を潤そうと冷蔵庫を開けるとビールが１本も無かった。
「マイッタなぁ・・・コンビニに行ってくるか〜この時間じゃ典子もいないから・・・」
　次に典子に逢うのは１ヵ月後、それまでは逢うわけにはいかないと決めていた。

　裕美を起こさないように静かに外に出た徹は、夜の少し冷ややかな空気にホッとしながら歩いていた。
　缶ビールを買い団地の入り口まで来ると、階段の下に座っている人影に気づいた。
　徹は不審な人間に用心しながら様子を窺い、静かに近づいた。
「君、この団地の住民かい？」
「・・・・・・・・・」
　黙って頷く顔を覗き込むと、まだ若い女性のようだった。
「こんなところに居ると危ないよ〜部屋に戻ったほうがいいよ、何号室？」
「504・・・」
「さぁ、一緒に行ってあげるから・・・」
　徹は504号にその女性を連れ立って歩き始めた。
　街灯の明かりの下まで来ると、再び足を止めた。
「どうしたんだい？」
　徹は女性の顔を覗き込み訳を尋ねた。
　サーファーのようなヘアースタイルだが、近視のメガネをかけ素朴に見えた。
（アンバランスなパッとしない娘だな・・・）
「父が今晩帰って来る予定なのに・・・」
「どこかに行っているの？」
「出張なんだけど、金曜日に帰ると言ってたのに・・・」
「えっ？今日は、木曜日だよ〜」
「ホント？・・・・・・わたし、金曜日だとばかり思って・・・心配しちゃって」
　恥ずかしそうな戸惑いの表情を徹に向けたが、すぐにホッとした表情に変わった。
「それじゃ、大丈夫だね？もう、部屋の前だよ」
　504号室の前に立ち、徹は引き返そうと背を向けた。
「月曜日からずっとひとりだったので・・・スミマセンでした。それから・・・部屋の中を確認するまで、一緒に居てくれませんか？」
「どうして？」
「明るい時間から外に居たので、灯りが点いてなくて・・・怖いから・・・」
「あぁ、ゴメンね〜気づかなくて・・・さぁ、一緒に入ろう」
　徹は早く部屋に戻りたかったが、そのままにも出来ず、仕方なく後をついて部屋の中に入った。