９．５０４号（結花）

　ドアを開けてすぐに壁のスイッチを押し、玄関の灯りをつけた。
　リビングに入りふたつの蛍光灯の灯りが点くと、やっとホッとしたようだった。
「大丈夫そうだね・・・お母さんは？」
「・・・１ヶ月前に離婚して、わたしは父と一緒にここに引っ越して来たので・・・」
「じゃあ、お父さんとふたり暮らし？」
「えぇ・・・それじゃ、淋しいね・・・」
「いえ、父が居れば・・・ただ、月曜日からひとりだったから・・・ありがとうございます〜今、お茶をいれますから・・・」
　帰ろうと思った徹は、言い出せずに椅子に座った。
（パッとしない娘だな・・・服装も冴えないし・・・メガネも似合わないし・・・）
　徹は欲情しない女性と長く一緒に居ても仕方がないと思っていた。

「あっ、ビール買ってきたんですか？スミマセン・・・温かくなっちゃって〜冷えたビールありますよ〜飲みますか？」
「えっ、あぁ、ありがとう〜」
　徹は冷えた缶ビールを受け取り、一気に喉を潤した。
「枝豆がありますが・・・食べますか？」
「あぁ、ありがとう〜でも、もう・・・」
「父が会社から帰ってくるとお風呂に入って、やっぱりビールを飲むから・・・」
「そう・・・じゃぁ、君が家事をやってるんだ？学校は？」
「あぁっ、スミマセン！わたし・・・山崎 結花、18歳、今年、高校を卒業しました」
「僕は101号の岩下です。この棟の組長なので、困ったことがあったら言ってください〜」
「知ってます。岩下さんのことは・・・」
「今は何をしてるの？」
「フリーターです。家事もあるので・・・」
「大変だね〜遊びたい年頃なのに・・・お母さんの代わりもしなきゃならないなんて・・・」
「スミマセン・・・向こうの部屋も見てきますので、もう少し居てくれますか？」
　結花はリビングを出て自分と父親の部屋の様子を見に行った。

　しばらくすると、着替えをした結花が戻ってきた。
「スミマセンでした。ついでに着替えをしてきちゃいました」
　徹はメガネを外し、ショートパンツにＴシャツ姿の結花を見て驚いた。
　サーファーカットの小さな顔は、メガネを外すと二重瞼の瞳がきれいで、鼻筋の通った美人に変身していた。
　しかも、着替えた姿は、先ほどまでのダブダブした格好ではなく、長い脚がスッキリと伸びた引き締まったスタイルをしていた。
（マイッタ・・・こんなにいい女だったなんて・・・）
　徹は突然変身して現れた結花の姿に驚くと同時に、股間を熱くして欲情していた。
（明日があるんだから・・・バカなことを考えないで・・・早く帰らないと裕美に・・・）
　頭の中でグルグルと思考が交錯していた。
「こんな時簡に何ですが・・・岩下さんと会えたのもいい機会だから・・・ちょっと見てもらえますか？わたしの作品・・・」
「えっ？何の・・・？」
「実は高校の頃からＣＧをやってまして・・・卒業してからは時間のあるときに少しずつ制作して・・・」
「へぇ〜〜いいよ！見るぐらいだったら、時間もかからないから」
「わぁ〜〜岩下さんに見てもらえれば・・・意見をお願いします」
　結花は徹に先立って歩き、自分の部屋に案内した。

　結花はパソコンのフォルダーを開き、ＣＧアニメを画面に表示した。
　若い女性キャラがサーフィンをやっているアニメーションだった。
「へぇ〜凄いなぁ・・・質感もいいけど・・・このキャラの動きがリアルでいいねぇ〜」
　徹は眠気も飛んで夢中になって見ていた。
「このキャラは結花さんに似て美人だね〜自分の身体の動きを参考にしたの？」
「えぇ・・・ビデオで自分の動く姿を撮り、そのデータを利用して・・・」
「ふぅ〜ん・・・じゃあ、波の映像も？」
「えぇ・・・ここに・・・」
　結花は自分の映像と波の映像を画面に表示して見せた。
「そうか・・・」
「どこか変ですか？センス悪いですか？」
「いや、センスも技術もいいと思うよ〜でも・・・結花さんのサーフィン姿が・・・」
「本当にサーフィンしてる姿じゃないから・・・？ ひとりなので、ここで撮影したから・・・誰かに撮ってもらえば良かったんですが・・・」
「でも、素晴らしいよ〜ここまでの力があればＣＧを仕事に出来るよ！」
「本当ですか？」
「あぁ、今度、取引先に紹介してあげよう〜僕とはモチーフが違うけど・・・これだけかな？ もっとあれば、まとめてＣＤ−ＲかＤＶＤに焼いてくれるかな？」
「はい！すぐにやります！」
「美人ＣＧデザイナーの誕生かな？結花さんはメガネを取ると別人だね〜」
「そんなことありませんよ・・・性格は暗いし・・・目は悪いし・・・変でしょ？」
　結花は徹の方を向いて顔を見せた。
　そんな結花の顎を持ち上げ、薄い口唇に徹はキスをした。

　ビックリして目を見開いた結花だったが、すぐに瞳を閉じ震えながら受け容れた。
　徹の舌が結花の口唇を舐め口唇を開こうとしたが、結花は固く震えるだけだった。
「ゴメン・・・感動しちゃって・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　息の荒い結花の様子を見て、徹はメガネをかけた結花の素朴さを思い出していた。
「可愛いんだ、結花は・・・。まさか初めてじゃないよね？」
「・・・・・・・・・」
「えっ！？初めてのキスだったの？・・・・・・ゴメン！」
「いいんです！ＣＧで憧れの岩下さんが最初で・・・嬉しいです」
「いやぁ〜でも、18歳でファーストキス・・・って、今時の娘じゃあ、遅くない？」
「わたし・・・メガネブスだったから・・・男の人と接することも無くて・・・」
「興味は無かったの？男・・・に対して」
「両親の喧嘩ばかり見ていたから・・・愛し合って結婚しても・・・結局・・・だから、あまり・・・」
　昔を思い出して沈む結花に、徹は自信を持たせてあげたくなった。
「結花・・・君のＣＧは将来性を感じるよ！それと・・・正直言って、メガネを外すまでは冴えない娘だと思っていたけど・・・素顔は魅力的じゃないか！ 君自身、もっと自信を持っていいんじゃないかな？ ＣＧの仕事を紹介するから、それを契機に大人の素敵な女性になろうよ〜君にはその素質がＣＧ同様、持っていると思うよ〜結婚とかは・・・ずっと先の話しとして、男への興味は持ったほうがいいよ！」
「岩下さんが仰るなら・・・それに・・・岩下さんとなら・・・わたし・・・」
　恥らう結花の肩を抱き、もう一度、優しく口唇を重ねた。

　結花も今度は徹の口唇を感じ、徹の舌を受け入れた。
「結花・・・セックスには抵抗があるのかな？怖い・・・？」
「以前は興味があったけど・・・両親の仲が良かった頃は・・・でも、今は・・・ちょっと・・・」
「それじゃあ、どういうことをするかは、知ってるんだね？」
「えぇ・・・少しは・・・」
「変なことを聞くようだけど・・・好きな男の子が出来た時、オナニーは経験したの？」
「・・・高校の時、好きな先輩に告白して・・・笑われたの・・・メガネブスが何を言っているんだって・・・それ以来、男性には興味を持たなかった。
だから、オナニーもしたこと無いの・・・わたしって、つまらない女でしょ！？」
「そんなことは無いよ！もっと自分に自信を持たなきゃ！」
「でも・・・どうやって自信を持てばいいの？」
　徹は優しく結花を胸に抱き寄せた。

　時計は12時を過ぎていた。
「今日はもう遅いから・・・帰るけど、携帯持ってる？」
「はい・・・」
「じゃあ、ＣＧの件、分かり次第、連絡するね！い〜ぃ？」
「はい！あっ、今、ＣＤ−Ｒ焼きますね！少し、待ってください」
　結花はＣＤ−Ｒをセットし、デモ用にセレクトして焼き始めた。
「焼けるまでの時間で・・・結花の身体を触ってもいいかな？やっぱり怖い？」
「と、言うか・・・両親のせいか、あまりセックスに意味を感じなくて・・・」
「身体の快感は心の充実に繋がると思うけど・・・キスは、イヤだったかな？」
「いいえ・・・ドキドキして気持ち良かった・・・憧れの岩下さんとだったから・・・」
　徹は結花の身体を引き寄せ、Ｔシャツの中に手を入れて結花の肌を弄った。
　ブラが邪魔で乳房の感触はつかめなかった。
　結花は徹の手が肌に触れた瞬間に拒絶反応を示し、身体を強張らせていた。
「もう少しだけ・・・結花は本当に魅力的な女性だと僕は思っているから・・・信じてみないか？自信を持てるようになると思うけど・・・」
　徹は優しく結花の耳に囁き、耳たぶから首筋にキスをしながら舌を這わせた。
「あぁっ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」
　徹は結花のショートパンツの留め金を外し、弛んだところに手を忍び込ませた。
　パンティの上から下腹からお尻まで擦り、指をパンティの中に入れ淫唇を探った。
「結花・・・ここ・・・分かるね？」
「はぁ、あっ・・・はぃ・・・」
「結花のオマ×コ・・・感じて濡れてるよ・・・ほら・・・分かるよね？」
「あぁぁ・・・イヤッ・・・わたし・・・淫乱みたい〜？恥ずかしい・・・」
「そうじゃないよ！君の気持ちが僕を求めているから、こうして濡れたんだよ」
「えぇ・・・岩下さんは憧れの人だったから・・・求めているのは確かだけど・・・セックスしたいと思っているわけじゃないのに・・・やっぱりイヤらしいのかしら？」
「だから・・・そうじゃなくて、自然な現象なんだよ〜」
「でも、こんな女に想われているなんて・・・迷惑でしょ？」
「いや、とても嬉しいよ！君のような魅力的な女性から慕われるなんて・・・」
「本当ですか？・・・嫌わないでくださいね！」
　結花の純粋な気持ちに、徹は濡らせていた指を外に出した。
「ゴメンね！僕のほうこそイヤらしい真似をして・・・じゃぁＣＤ持っていくよ！」
「はい・・・おやすみなさい」
　徹はＣＤ−Ｒを手に、ドアを開けて結花の部屋を後にした。
　結花は徹を見送りながら濡れた淫唇を自分の指で確かめ、深く溜息を漏らした。

　自室に戻った徹は、18歳の純朴な結花への興味が膨らんでいた。
（今時、あんな純朴な処女がいたなんて・・・ＣＧの才能も本物だし・・・）
　明日のことを考えると早く身体を休めたい徹だったが、なかなか寝付けなかった。
　結花は徹を見送った後、部屋に戻り、徹に触れられた身体を鏡に映して見た。
（ＣＧのセンスに憧れていた岩下さんとのファーストキス・・・夢のようだったわ・・・ でも、あんな風にイヤらしく濡れるなんて・・・セックスには興味なかったのに・・・）
　徹に身体中を弄られたことを思い出しながら、結花はベッドに入ると自分の指で敏感に反応した淫唇をそっとなぞってみた。
（また濡れてる・・・想像しただけでも淫らな液が出てくるんだわ・・・わたしやっぱり淫乱なんじゃないのかな・・・本当はセックスしたかったのかしら？
でも経験した友達に聞くと最初は凄く痛いって言ってたし・・・はぁ〜〜ぁ・・・）
　結花は指で擦る淫唇に言いようも無い心地良さを感じながら眠りについた。

　翌朝、裕美は昨日の疲れた様子も無く、明るく徹に声を掛けて出勤した。
「明日は朝が早いから、今日は早く一緒に・・・寝ましょうね〜」
「えぇ〜っ？」
「冗談よ〜あなたも遅くまで無理をしないようにね！」
　裕美の言葉に昨夜のことを思い出した徹は、一瞬、ドキッとしたが平静を装った。
（やっぱり僕の思いすごしだったのか・・・自分が疚しいことをしてると、そういう目で人を見てしまうのかな〜）
　明日はキャンプに同行する裕美だから、今日の帰りは早いだろうと思い、由美と会う時間はなるべく早くしようと由美にメールを送った。
『おはよう〜今日は早い連絡ね！
　さては・・・わたしが恋しくて興奮してるのかしら？
　来てくれるのは何時でも構わなくてよ〜
　あなたの都合でいいわ〜（チュッ）』
　相変わらず奔放な性格を感じさせる由美のメールだった。
　徹はシャワーを浴びてから身支度を整え、
　由美に渡すＣＤ−Ｒとプリントを確認した。

「まだ９時か・・・いくらなんでも由美と逢うには早すぎるな・・・そうだ！結花のＣＧの件で幾つかのプロダクションにメールしておこう〜」
　急いでメールを一斉に配信して返事を待った。
　すぐに３社からデモを見たいという返事と、新しい仕事の話しがあるので、結花を連れて月曜日に来てほしいと言う内容もあった。
「やったぁ〜！早速、結花に知らせてあげよう」
　徹は急いで504号室のチャイムを鳴らすと、驚いた顔の結花がドアを開けた。
「どうしたんですか？こんなに早い時間に・・・」
「ちょっと中に入ってもいいかな？」
「えぇ・・・どうぞ〜」
　不思議そうな表情で結花は徹を部屋に入れた。
「結花！来週の月曜日、空いているかい？ プロダクションから君に会いたいと言ってきたんだ！」
「えっ！！ほ、本当ですか？・・・わぁ〜〜夢みたい・・・ありがとう！岩下さん〜今日は父が帰ってくるから、父にも話しをするわ〜きっと喜ぶわ〜」
「良かった〜でもお父さんには、僕の紹介とは言わないで・・・デモＣＤを送った回答がきたと言えばいい。変な心配はさせたくないから・・・」
「そうですね！分かりました・・・父には内緒にしたほうがいいですね〜」
　結花は嬉しさのあまり徹に抱き、飛び跳ねて喜んでいた。

　徹は結花の口唇を吸い強く抱きしめ、結花の身体を手のひらで弄った。
「はぁ〜っ・・・岩下さんにはどうやってお返しをすればいいか・・・」
「いいよ！気を遣わなくても・・・月曜日に行かないとどうなるか分からないし・・・」
「でも嬉しいわぁ〜〜だって昨日の今日だもの〜しかも、まだ朝の９時過ぎよ〜」
「じゃぁ、本当のお返しは月曜日に上手く話が進んだら考えてもらうことにして、今日は、少しだけお礼してもらおうかな？」
　徹は半分冗談で言ったのだが、結花は真面目な顔で応えた。
「・・・えぇ、いいですよ〜岩下さんのご希望に応えられれば・・・」
　メガネをしたパッとしない顔で結花は徹を見つめた。
「ひとつ、お願いを聴いてくれるかな？」
「何ですか？」
　結花は身体を硬直させて聞き返した。
「メガネの代わりにコンタクトにしてくれるかな？ 結花、素敵な顔立ちしてるのに、メガネだと魅力が半減しちゃうよ〜」
「わたし・・・外観で判断するのキライなんです。だから、メガネをかけてるんです・・・」
「そうだね〜僕はメガネの君にキスしたように構わないけど、一般的にはね・・・」
「分かりました。岩下さんの仰ることなら、月曜日に間に合わせます」
「そう〜ありがとう・・・純粋な君にメガネも似合うけど、第一印象は顔だから・・・気分を悪くしたなら、ゴメンね〜世の中、そんなものだから・・・」
「それだけで、今日はいいですか？」
　メガネのレンズを通して、大きく見開いた瞳に結花の緊張感が窺えた。
（もう一度触って欲しい・・・だけど・・・やっぱりイヤ・・・あぁ、岩下さん・・・）
「そうだね・・・それじゃあ〜誰にも見せたことのない結花の綺麗な姿を見たいな〜」
「誰にも見せたことの無い・・・」
　結花は少し躊躇してから、自分の部屋に入っていった。

　５〜６分してから戻ってきた結花は、リビングの外から徹に声を掛けた。
「スミマセン・・・そこの電気を消してカーテンを閉めて目を閉じてもらえますか？」
「あぁ、いいよ〜でも、どうしたんだい？そんなに派手な格好をしてるの？ それとも、きついお化粧でもしたのかな？」
「・・・・・・いいですか？」
「あぁ、目を閉じたよ〜ドッキリカメラのような気分だね」
　薄暗いリビングで目を閉じている徹の傍を結花は静かに通り過ぎ、隣の和室の襖を開けて中に入った。
「いいですよ〜岩下さん、目を開けて襖を開けてください・・・」
　結花のか細い声が襖の向こうから聞こえてきた。
　徹は妙にドキドキしながら襖を左右に開いた。
「あっ！・・・・・・結花・・・」
　小さなオレンジ色の灯りの下に、結花が全裸姿で立っていた。
　俯き加減で片手で乳房を隠し、もう一方の手で股間を隠していた。
「誰にも見せたことの無い・・・わたしの裸・・・これでいいですか？」
　泣きそうな表情で徹に尋ねる結花は、穢れの無い美しい処女の姿だった。
「そういうつもりで言ったんじゃないんだけど・・・・・・」
「これで満足ですか？・・・わたし、哀しくて・・・」
　徹は結花の言葉にカチンとして、少し苛めたくなった。
「いや、満足しないよ〜本当のお返しじゃないとしても、これが君の思う自分の綺麗な姿なの？ 僕はそうは感じないなぁ〜隠している手が邪魔だな！ 汚いものでも隠しているのかい？そこが見えると綺麗じゃないのかい？」
　きっぱりときつい語調で言い放った。
「そんな・・・」
　しばらくモジモジとしながら泣きそうな表情をしていたが、徹から何も助け舟が投げかけられないので、意を決して徹の言うとおりにしようと結花は俯いたまま片脚を内側に少し寄せ、乳房を隠していた手を下に落とした。
「結花・・・誰にも見せていないのは分かる・・・だけど綺麗な姿なのか？自信は？」
「・・・・・・・・・」
「自分で鏡に映して見たことがあるのかな？」
「いいえ・・・」
「じゃあ、どうして綺麗だと言い切れるのかな？」
　結花は本当に困った顔をして徹を見つめた。

　徹は最後まで悪役に徹しようと思い、結花に要求した。
「そのまま鏡に映して自分でしっかりと自分の姿を見るんだ！」
　結花は黙って徹の言うとおりにした。
　最初は戸惑っていた結花も、次第に徹の意を解し、自然な形で肩の力が抜けてきた。
「どうだった？」
「えぇ、綺麗とか綺麗じゃないとかは問題じゃなく、これが今の自分なんだなぁと思いました・・・」
「フフッ、合格だ！」
「岩下さん・・・やっぱり岩下さんって凄い・・・拘る問題点が違うことを・・・」
「ハハハッ、もういいよ〜それより、僕にもよく見せて欲しいな〜」
　女性の標準的な身長だが、手足が長く腰骨が浮き出て括れ、肋骨も浮き出ていた。
「チョッと触ってもいいかな・・・？襲ったりしないから・・・ネッ！」
　徹は肌の透き通るような白さに触れ、手足の肌を撫でてみた。
「白くて木目が細かく吸い付くようにしっとりとした肌だね・・・いい感触だぁ〜」
「どうなんですか？皆と比べると・・・」
「他の女性と比べる必要は無いけど・・・僕の知っている限り最高級の肌だね〜」
「本当？」
「あぁ、お世辞じゃないよ〜それと膝から上の太股の部分が長くて太すぎず・・・18歳と言えば、結構、余分な肉がついているものだけど・・・君は綺麗過ぎるよ・・・」
「それって、いけないんですか？」
「いや、そうじゃないけど・・・これで処女だとは・・・」
「本当ですよ〜わたし、こうして男性に見せるのも初めてで・・・」
「分かってるよ！君が正直でウソのつけない女性だと言うことは・・・鎖骨美人という言葉があるけど、君はそれ以上だ〜乳房の形も申し分ないし・・・」
「もう、いいですか？」
「あぁ、ありがとう〜でも、その前に、もう一度・・・触ってもいいかな？」
　結花は淫唇から淫らな液が太股の内側を滴っているのが分かり、徹に知られないうちに早く衣服を身につけたかったが、断るのも不自然だった。
「えぇ、もう、服を・・・」
「じゃぁ、少しだけ・・・」
　徹は結花の背後に回って、首筋から背中、お尻へと指を這わせていた。

　結花は徹の指の動きに思わず背筋を反らした。
「あぁぁっ・・・はぁ、はぁ・・・」
　徹は結花の反応とは無関係に、太股を撫で上げお尻を両手で揉むようにした。
　さらに引き締まったお尻の肉の間に指先を滑らせると、結花は反射的に声をあげた。
「あっ・・・あぁ〜ぁ・・・あぁ、あぁ、はぁふぅ〜〜」
　滑らかに浮き出た腰骨を両手で後ろから擦り上げ、乳房を両手で包み込んだ。
「あぁ、ぁぁぁぁ・・・はぁ、うっ・・・はぁ〜〜ぁ・・・はぁ、はぁ、はぁあああっ・・・」
　結花は背後に居る徹に身体を預けるようにして徹の愛撫を感じていた。
「柔らかでしっとりした乳房だね・・・包む僕の手のほうが感じちゃうよ・・・」
　そう言いながら乳房を擦りながら親指と中指で小さな乳首を擦った。
「うっわぁっ・・・はぁ〜ぁ、あぁ〜〜あぁ、あぁ、あぁあああっ・・・はぁ〜ぁ・・・」
「感度も敏感で申し分なし！最後に・・・もう１箇所だけ・・・」
　徹は結花の前に回り、膝まづいて目の前に結花の下半身を置いた。
「ふっくらと盛り上がった恥丘・・・細くて柔らかな恥毛・・・・・・淫液が溢れてるよ」
「あぁ〜恥ずかしいわ！見ないで！いっぱい流れてる・・・わたしイヤらしいの〜？ 浮気して男の人と出て行ったお母さんの淫らな血が・・・あぁ、イヤだぁ〜〜」
　声を出して泣き始めた結花の淫唇を指で擦り、口唇をつけて淫液を吸った。
「大丈夫だよ〜結花の蜜は淫らな味じゃないよ！優しい思いやりの味がするよ〜」
「グスン・・・はぁ、はぁ、ホント？本当にイヤらしくない？」
「あぁ、美味しいよ・・・僕のことを想っている優しい味がするよ〜違うかい？」
「えぇ、岩下さんのこと・・・考えると、自然と溢れてくるの〜」
「それが人を愛した時の女性の自然な反応だよ〜君は想いが強いから多いだけだよ〜それだけ僕への想いが強いってこと・・・」
「えぇ〜じゃぁ、変じゃないのね〜」
　徹は淫唇に押し付けた口唇から舌を出し、ワレメの中を舌先で弄った。
「あぁああっ！・・・はぁ、はぁ、ぁあああっ・・・・・・あぁ〜〜ぁ、はぁ、はぁ・・・」
　ワレメの中の小さな肉芽を舌先に感じ、刺激しすぎないように舐め回した。
「ゴメン・・・もう、止めよう〜本当にゴメン・・・これじゃセックスをしてるのと同じだよね・・・前戯ならいいけどマズイよね〜」
　結花の肩を抱き口唇に優しく口づけをして、徹は結花に謝った。
「さぁ、服を着て・・・月曜日に迎えに来るよ〜お礼・・・しっかり貰ったよ！ ありがとう〜もう、余計に気を遣わなくてもいいよ〜」
　結花が服を着てくるのを待って、軽くキスをして部屋を出た。

　徹が去った後の結花は、自分の身体が今までに経験したことのない悦びを感じ、まだ鎮まらない初めての快感に、ベッドの上で浸っていた。
「岩下さんがわたしのアソコを舐めて・・・あぁ〜思い出しただけで溢れちゃう〜」
　自分の指を淫唇の中に入れ、徹が舐めていた肉芽に触れ擦るようにした。
「あぁ〜あっ、あっ、あぁ〜ぁ・・・強くすると痛いけど軽く触れると痺れる・・・」
　昨日とは違い、快感を求める為に初めてのオナニーを経験していた。
「あぁああ〜〜はぁ、はぁ、はぁああっ・・・やっぱり岩下さんに舐められたい・・・これがセックスをしたいと思う気持ちなのかな・・・？あぁ〜〜岩下さん・・・」

　徹は部屋に戻ると、由美にメールを送信し、上の階に向かった。
　結花から受けた刺激が徹の気持ちを昂らせ、早く由美を抱きたい気持ちになっていた。