２４　備品納入

「奥さん、これから行くところは誰にも知られたらあかんとこやから、これをしてくれるか。」
　とアイマスクを手渡し、佳乃から手渡された２００万入りの封筒をダッシュボードにしまう。
「・・・はい。・・でもどんな仕事なんですか。・・危険な仕事なんでしょうか？」
　佳乃は自らアイマスクを施し座席に深々と腰掛、周りから自分の姿が見えないようにした。

「・・まあ、行ってからの話や。」
「・・・・・はい。」
　大島の言葉に従順になり、これ以上なにも言わない。

　同じとこをクルクルと周り、時間を稼いでセミナーの地下二階にある嗜好会員用の出入り口に車をすべりこませた。
「奥さん。つきましたで、目隠しとらずについて来てや。」
　と助手席から佳乃を降ろし柔らかい手をにぎり専用ＥＶで８階まで一気に上がる。

　これから起こる事実を知らされず佳乃の不安は最高潮に達している。
「奥さん。・・これから先はもう後戻りできまへんけどよろしいな。帰って旦那と相談するんやったら今でっせ、さあどないだ？」
　ＥＶの中で考えは決まっていた。恐らくここは風俗ビルかどこかのＥＶで、面接をさせられるのだろうとたかをくくっていた。風俗くらいならガマンできると、一年で完済し元の生活に戻れると。
「・・はい。もう決心しました。」
　大島は心の中でなんと気の強い女だと感心し、そうでなければこの後の備品生活に耐えられないであろうと納得をする。

　ＥＶの扉が開き佳乃を廊下に残し大島だけＥＶで下の階へと向かう。
「じゃあな、加山佳乃、・・・今日一日、達者で暮らせ。」
　ドアが閉まり真っ暗闇の中一人にされ、おびえた声で大島を探す。
「・・お・・大島さん・・・ど・・どこですかっ。」

　暗闇の中のため、目隠しをしていてもしていなくても同じであった。誰の気配も感じないため、佳乃はアイマスクを取り去り周りを手探りで歩き出す。
　１分程探ると、なにやら背後に人気を感じ振り返ると

「加山佳乃、こっちや。」
　という言葉と同時に、扉が開き蛍光灯の灯りが直射日光のように目をくらませた。そのまま背中をこづかれ、部屋に入れられると、
「ガチャン」
　重たい扉が閉まり地獄の釜が開いてしまった。

「ようこそ、奥さん。まあ、そこに座りな。」
　と１２畳ほどのコンクリートむき出しの部屋に一人、丸椅子に座る刺青だらけの若い男が声を掛ける。
　しかし、どこにも佳乃が座るような椅子はなく男の目の前に汚げなムシロが一枚引いてあるだけであった。どうしていいのかわからずにもじもじしていると、
「そこに正座や。奥さん、日本語ーがつうじなーいのでーすかー・・・おいっ。」
　男は佳乃をばかにしたように外国人が使う日本語のように問いかけた。

「・・・あっはい・・すいません。」
　靴をぬぎムシロのうえに正座をした若妻は、まるで時代劇の罪人のようにみえる。
「へー、礼儀正しいんだな。・・へへっそういう女は人気が出るんだぜ、ここではよぅ。」
「・・いったいここでなにをするんですか。・・大島さんは・・どこに。」
「そんなこたーどうでもいいんだ。おい、奥さんこれにサインしなっ。・・・・内容なんてどうでもいいから早くしてくれ。」
　書類を投げ渡し、サインを促す。
「１８００万らしいなおめえさん。・・まあっ一年のうち６０回お勤めすればチャラになる。心配すんなって、あんたの面と体なら十分つとまるぜ。・・・・ひひひっ。」
「風俗なんでしょ、ここは。・・いいわなんでもしますから、早く済ませてください。」
　佳乃は、腹をくくり書類にサインし男に向かい投げ捨てた。

「腹くくってるんだったら話は早い、・・・兄貴。」
　と男は書類を手に取りとびらに向かいドアが開くと男を招きいれ自分は廊下にでる。
「なかなか物分りがいいようだ奥さん。・・俺は高山っていうもんだ。あんたは加山佳乃ってんだな今のところは。」
「・・手っ取り早く話しなさいよ。風俗くらいならこなしてやるから。」

「へーそうかい・・・・それじゃあこれを見ていただこう・・加山佳乃。」
　声のトーンが低くなり、佳乃に向かって壁に掛かる大型液晶ＴＶのスイッチを入れる。

「・・・いいいいいっやー・・・でででっるでる。・・・うんちでちゃうっみないでー。」
「・・おなか・・おなかが・・くるしい・・せせ栓を・・・抜いて・・いやだめ抜かないでぇぇぇ。」
「・・・・・いやぁあ・・ブブッブピピピブピー・・・」
　画面の中では四つんばいのまま手足を拘束された自分と同じぐらいの年齢の女性が、栓をされた肛門からいきおいよく栓を飛ばし、茶色がかった下痢便を放物線を描き床を汚す。
「こっちはどうだい。」
　と高山が、パソコンのアイコンを新たにクリックし映像が現われた。

「・・はっはっ・・ああっあああっ・・いいっいい・・おおしり・・をいじめてください。・・０１２の直腸に・・あついザーメンを・・アナル嗜好会員様・・かけてくだ・・・さぁああいっ。」
「・・あああっううういいのいいいい、・・また・・いく・・いっちゃうの・・おしり・・おしりの奥があつああああつういの・・真ちゃん・・ごめんね・・ママ・・おしりがいいのよぅうう。」
「・・０１２よ。・・いずれ尻の穴でガキの哺乳瓶温めさせてやるからな・・がっっははあはあ。」
　変えられた動画には、６０代の年寄りがこれまた２３，４の女を正常位でアナルＳＥＸで攻めている姿が背後から捉えられ、肉棒を深々咥え込んだ女の赤く腫れ上がった肛門が映し出されている。
　また高山がクリックし次の動画に変わる。

「・・・・いいいやです。・・なんでもしますから・・そんなとこに穴あけないで・・・ダメー。」
「・・ぐわー・・いいいいったーい・・ひひひっ・・いいいやなんでもなんでもします。・・もうピアスあけないでー・・・ぎぎぎぎやっー。・・・ひひひひひいいいいっ・・殺して・・もう殺して。」
「・・死なせねえよ。・・まだまだクリトリスの包皮じゃあねえか・・メインは過敏な神経の集積地でもあるクリトリスの根元だぜ・・・・・気持ちよすぎて死んじまうよッ。」
　アップで映し出されるつるつるに剃り上げられたおま○このクリ包皮にピアッシングの工具を突き刺し、声のみがスピーカーから聞かされる。

「・・こんなことって、大島さんをよんでっ・・・わたし帰ります。」
　佳乃は、動画をみてただの風俗ではない異様な感じにこの場を立ち去ろうと扉に向かう。
「ガチャガチャ・・ドンドンドン・・ガチャガチャ」
「開けなさい・・開けて・・。」

　落ち着いた声で高山は、
「おい、中からは開かねーよ。佳乃っ・・もうお前はどこへも逃げられねえんだ。」
「いっいや。・・帰らして・・こんなとこにいるくらいなら警察にいきます。」
「これをみても、警察に駆け込むってのかい。」
　とまたも動画をスタートさせる。

　画面の中では、遠くから望遠で駅のホームが映し出され、そこからとある男を映し出す。
「これは、さっき尻の穴を犯されてた女の旦那だ。・・まあみてろ。」
　アップにされた男はホームの先頭に立ち新聞を読んでいる、その後ろになにやら帽子をまぶかにかぶった若い男が携帯を耳にし、そのまま頷く・・・すると、
「プァーーーン・・・プァーーーン・・・ドンッ」
　快速電車らしく駅を通過をしようとした電車の先頭にアップにされた男が跳ね飛ばされた。
「・・・うううそっ。・・こんなことって・・合成よこれは。」
「これは事実や・・あんたの旦那もこうなって欲しくなかったら大人しくしたほうがええで。娘もおる事やし。」
　その日の新聞記事を渡し、現実であることを震える佳乃に確認させる。
　現実にこんなことが今の日本で行われてるとは到底思いたくないが、高山の目はまったく笑っていない。

「・・友之さんや友佳には、手をださないでください。・・絶対に！・約束していただければ・・」
　目をつぶって高山が、
「最後まで言わんでもええ。佳乃がお勤めしとれば旦那も娘も生きていられるんやで。」
　正座をさせられた佳乃は、顔を覆い頭を床につけ泣き始めた。

「さっ。ほな、オリエンテーションや。・・・嗜好備品ＮＯ２６。」

　名前を呼ばれなくなった佳乃は、備品管理番号で呼ばれるようになった。


２４−２

「おい。泣いとっても何にもかわらへんで現状は、・・一度しか説明せーへんからよく聞けよ。」
　鼻をすすりながら、佳乃は顔を上げる。
「これからお前は、加山佳乃ではなく嗜好備品ＮＯ２６として管理される。これはすべてにおいてお前の番号及び名前になる。加山佳乃と再び呼ばれたければ、１８００万の金をいち早く返済することや。」

「先程みた動画の内容だがこれを嗜好研修というんだが、この報酬は１回３０万だ。これは借銭と相殺される。だからまぁややこしい金利計算抜きでざっと６０から７０回こなせば完済という訳だ。」

「嗜好会員様は、いろいろな嗜好を持った方が多いこれはその時その時わかるだろうから省くぜ。」
　肩を落とし愕然と男の声を聞いている佳乃は、なにも反論出来ずにいる。

「後は、この場所に呼ばれる時は必ず監視員と配送班の２人組みが迎えに行く事になる。送迎つきだ。」

「その監視員はおまえが研修している時は旦那や娘を監視しているから最後の動画のようなことが、すぐに実行される。だからこれからの行動には十二分に気をつけるように。」

「・・・ああ、そうだもう１つ。ＮＯ２６お前がもしも、自殺を考えることがあればだが・・やめておいたほうがいい。君が死んだあとの借銭は旦那と娘に体の臓器で支払っていただく。」
「旦那の心臓が・・南アフリカで１０００万、肝臓と腎臓がバンコクあたりで２８０万・・娘は２歳位かな・・うーん、こいつは香港あたりで丸ごとで８００万くらいかな相場が・・これで約２０００万だ。」
「この金額は、旦那の健康状態によってばらつきがあるので、足りない時はＮＯ２６の親族にまで協力してもらうこともあるんやで。」

「最後に、あんたは人妻だから優遇されてんだが、もしも妊娠してしまった場合・・・」
「・・えっ。避妊は・・・」
「・・・・馬鹿かおまえ。３０万もだしてゴムつけて遊ぶ奴がどこにいる。全て中出しや。当りめーのこと聞くんじゃねえぇ。」
「そ、そ、そんな。妊娠したらどうなるんですか。」

「見事に孕んだ場合は、そのまま出産してもらう。備品ＮＯ２６のガキとしてな、まあ誰のガキかわからねぇんじゃねえかと思うんだろうが心配するな。嗜好会員様はすべてＤＮＡを登録してあるから、おまえのおま○こから産み落とされた瞬間にＤＮＡ検査して誰のガキかわかるシステムなんや。」
「・・ここで旦那のガキであった場合、その子は重慶ルートに流されるまあざっと３００万かな。」
「・・なんて事を・・あんたたち・・悪魔よ。」
　高山の顔を睨み付け罵倒するが、高山は意に介さない。
「嗜好会員様の子であれば、会員様がおまえに祝いとして３００万がボーナスとして支払われ、旦那の子としてお前ら夫婦が一生面倒をみればいいんだ。」
「お前の役割は、会員に中出しされた一週間は旦那と楽しんでもらってアリバイを作らなければいけねえな。・・ピルなんか飲んだって内には腕利きの婦人科の先生がいるから・・ばれたらその時も・・」
　とまた、電車が駅のホームに進入する動画を流す。

「・・・いや消してください。・・見たくない。」
　と目をそらした。
「まあ、ざっとこんなとこだ。ＮＯ２６・・おめえさんセックスフレンドとかいるのか？旦那だけか最近の交尾は？」
「・・・・・・・・・そんな人いません。」
「ふーん・・そうか。旦那は、どうだ・・風俗とか行ってるのか？」
「知るわけないでしょ・・・」
「そうだな。・・・じゃぁ、簡易検査しとくか。」
　言葉の後に箱を手に取り袋からなにやら取り出し、佳乃の目の前に差し出すと、

「これ・・オメコに突っ込んで、粘膜採取しろ・・早く。」
　きょとんとした顔の佳乃にたいして、
「わからんのか？性病検査やないか。・・すぐに結果がわかるからパンツ脱いで差し込め。」
　とタンポンのような形をした器具を手渡す。
「・・・・ここではできません。・・トイレに行かせてください。」
「勘違いすんな。おまえは、備品なんや・・・・しゃーない。・・おいっ三治。」

　重い扉が開き先程の男が手錠を手に持ちあらわれた。
「高山の兄貴、あっしの出番ですね。・・・」
　というや否や、佳乃は危険を察知しまだ半開きの扉に駆け込み逃走をはかる。

　２，３歩進み扉へあと１歩まで来た途端、
「・・ギヤアッー・・・」
　大きな叫び声と共に首筋を押さえ、経験したことのない延髄の痛みに佳乃は扉の前で力尽きるようにへたり込む。

　崩れ落ちた佳乃に三治が間髪いれず後ろ手に手錠をはめ首輪もはめた。足にも足枷をつけ、コンクリートの床に埋め込まれた鉄の輪に首輪と両足の枷を固定し、頭を床につけ尻を突き出すかっこうにさせる。

「ＮＯ２６手間ぁとらせんな。・・おい三治よぅ、いいから尻ひん向いてこれ差し込んで採取せい。」
「よろこんで、毎日こんな仕事ならいいんですがねえ。」
　と手を揉みこみ、佳乃に覆いかぶさりベルトを外し、ローライズ気味のデニムをゆっくりずり下げる。

「ええ匂いですよ、兄貴。この尻独り占めしてーよー。」
　白いパンティーに包まれた尻に顔をうずめ、尻の穴付近や膣の部分の匂いを大きく吸い込む。

「うううう・・離れなさい・・・やめて・・。」
　佳乃は首の後ろの痛みが何なのかわからないまま拘束され、声をあげることしか出来ない。

「三治・・はようせい。スケジュールつまってんねん。」
「・・・へいっ。すんません。」
　高山の低い言葉に三治はおびえて、作業を始める。

　白いパンティーをデニムと同じようにずりさげ、佳乃の生殖器がチンピラの網膜に焼き付けられる。
「・・・・ペロッ。」
「ひっ・・いやっ・・・。」
　反射的に小陰唇を広げるように三治の長い舌で膣口をベロリと舐め上げた。

「グチュ・・グチュ」
　タンポンの形をした性病検査キットを荒々しく佳乃の膣に差込み、感触を楽しむこともなく機械的に子宮口付近まで差し入れ回転を何度も何度もくりかえす。
「クチュ・・クチュクチュ」
　三治は同じ行為を何度も繰り返し、佳乃の牝の粘膜を丁寧に採取する。

「へへへ、クチュクチュいってんぜ。・・好きもんが。旦那が病気持ちだったらどうする・・離婚して、俺のくせえチンポ毎日咥えてくれねぇか。・・・ひゃっひゃっひゃ。」
「・・うるさい。あの人に限ってそんな事は・・・ないわっ。・・・早くぬいてっ。」
　首も固定された状況で、三治に向かいきつい言葉で嫌悪をあらわにする。

　キットを膣口から抜き取り、粘液でぬらつく部分をじっくりと匂いを嗅いだ三治は、
「・・・べっちょべちょだぜ。・・たっぷり採取できたようですぜ・・・」
「・・・・・・。」
　三治の汚い言葉にもう何も返答をしない。

　そのままキットを筒に納め、
「じゃぁ高山の兄貴、この備品女のべっちょり粘液、先生のとこにもっていきますわっ。」
「おう、頼んだぜ。・・・・。」
　そのまま三治は部屋を後にし、悪魔の部屋には生贄と死の商人の二人きりになった。

「結果が出しだい、今日から嗜好会員様に研修をつけていただくからそのつもりでいろっ。ええなっ。」

　性病検査の結果が陽性であれば旦那の性病を疑い、陰性反応であれば嗜好会員との研修とどちらも佳乃にしては地獄行きの通知を受けることとなる。


２４−３　

　一人きりにされた佳乃は、繰り返し動画が再生される大画面からの絶叫を自分にシンクロさせる。

「・・・・ううっ・・・なんでこんな・・・グスッ・・ことに。」
　絶望のふちで自殺を考え舌を噛み切ろうと考えるが、友佳や友之の顔が浮かび思いとどまる。
「・・ごめんなさい・・友佳っ・・ママ・・あなたの為にも・・・」

「ガチャ」
　再び扉が開いたのは、三治が検体を運びその後すぐに高山が部屋を離れてから１時間が経った時だった。時間も昼の２時が過ぎ、高山が黒いブリーフ姿で現われた。

「喜べ、ＮＯ２６。陰性反応やっ、旦那は遊び人やなかったぞ。」
「・・・・・・。」
　どちらにせよ喜べない状況の佳乃に、

「おい、今日は晩の１１時くらいが帰宅時間や。ばあさんか、旦那に電話せい。」
　高山は佳乃の私物の携帯をさわり、電話帳を開き「母」とかかれた番号をプッシュする。拘束されているため高山が佳乃の耳に携帯を押し付ける。

「・・・もしもし・・おか・あさん。・・佳乃・・です。今日きゅうな仕事で遅くなっちゃうの・・だから友佳・・そのまま預かっていて・・もられないかなぁ。・・友之さんには連絡しておくから・・うんうん・・なんでもないの。・・打ち合わせが始まるから・・切るね。・・じゃぁ。」
　電車の動画が効いているのか、佳乃はつじつまを合わせ母親に嘘をついた。・・家族の命を守るために。

「よしっ。ええやろう、・・それでは早速やが今日の嗜好会員様は始めての方のようや。処女と童貞の交尾やなっ、本当はエロエロな牝と牡なんやがなぁ・・。」
「・・うるさいっ。鬼っ。・・」
「ふふん。・・ええぞその調子や。・・そうでないと会員様は喜ばん。死んだような女だいてもおもろない。せいぜい、きばって喜ばせろなっ。」

　高山は佳乃の首と両足を固定する枷を床からはずし、鉄の首輪に鎖を付け替え立ち上がらせる。後ろ手の手錠も外し、ずり下げられたズボンとパンティーは膝に絡まったままであるがそれも高山に足で強引に脱がされた。手が自由になったこともあり、佳乃は繁茂した陰毛を両手で高山の目から隠す。

　黒いジャケットと白いブラウスだけの佳乃に、
「おい、ＮＯ２６。パンツだけ穿くんやっ。ジャケットとブラウスをぬいで下着だけになれ。」

　言われるままに従順に下着姿になり、
「これでいいのっ。・・・・変態っ。」
「ほうっ。・・・なかなかええ体やないか。・・・バストは８３で、５９、８９のＣカップやったな。」
　と佳乃のサイズを言い当てられた。
「なんで・・あなたが・・知ってるの？・・・なんでっ。」
「そんなことどうでもええ。・・・これをかぶれ。」
　高山が佳乃の顔に、頭から黒いレザーマスクをかぶせる。マスクは鼻の穴と口の部分のみが開けられ、目の部分には外からは目の動きは伺えないが、中からはうっすら見える程度の視界が開けている。

「よし、最後にこれを咥えろ。・・・・・よっしゃ初仕事にいこかっ。ＮＯ２６っ。」
　２６と書かれた番号札付きの、赤い色をしたよだれ穴あきの猿轡を咥えさせられ助けを求める術を奪われる。
「・・・ふごっ・・・ぐううじいい。・・はるりれ・・ぐるりいい。」
　慣れないレザーマスクと首輪、自ら選んで毎日の匂いを染み付かせた下着のみに身を包み牝牛がせりの場に連れ出される。早くもよだれを床にたらしながら・・その様はまさに牝牛。

　Ｓルームと書かれた部屋の扉を開けられ、備品への一歩をある牡の肉棒により切り開かれる。