３３　演出

　朝から監視員や配送班に連れられ佳乃は、悪魔の集う研修所へ連行された。前回の山本社長や、大島との自宅陵辱研修は、いわば前菜的な研修で今回からが真の嗜好研修というところであろうか。

　事前のメールの内容から研修内容などの連絡はなく、配送班との待ち合わせ場所だけが送られてきたのが心配であったのだが。


　地下２階のＥＶホールで待ち受けた高山が、佐々木ら監視員達から佳乃の身柄をあずかるとそのまま闇の世界へと消える。黒頭巾で視覚をふさがれ、両手を手錠で固められた佳乃は、無言のまま高山に連れられ三治らにオリエンテーションを受けた部屋に入る。

「おい、備品ＮＯ２６・・これだけ穿いてＣルームにいくんや。・・・・ええなっ。」
　黒頭巾と手錠を外された佳乃は、高山に手渡された黒い布というより紐に近いものを解し、そのものを確認すると愕然とした。布の部分が殆ど陰毛を隠すか隠さないか程度の下着であった。
「・・・これなら穿いてないのと一緒です。」
「それなら、まっ裸でいくか・・・それでもええんやけど。」
　と、つきはなされると渋々服を脱ぎ始めた。

　高山の目を気にしながら、視線から外れるように服をぬぎ下着を取り去ると、渡された黒いＴバックに足を通し尻の食い込み具合と、少ない生地を伸ばし生え揃った陰毛を隠す。胸を両手で隠し赤い乳首を人目にさらさぬようにすると、
「そんなに見られたくないんか、赤い乳首。わしは好みやで備品ＮＯ２６のコリコリ乳首。」
「・・・・・・。」
「まあ、ええ。これからは嫌でも吸ってもらわなあかんねんからなぁ。おまえが娘と旦那だけに吸ってもらうようになる為には。」
　高山は、佳乃の恥らう姿にまるで興味を示さず、暗い廊下を佳乃を追いやるようにＣルームと書かれた扉の前に立たせた。

「ガチャッ・・・」
　扉が開くと、佳乃の想像していた淫欲丸出しの男ではなく、まだ若い男の絶叫が聞こえた。
「・・・誰か・・助けてくれよっ。・・・ここから出してくれ。・・・俺が何したってんだぁ。」
　若い男の言葉は、佳乃を誘う言葉ではなくこの場からの解放を懇願する言葉であった。

「それじゃぁ。備品ＮＯ２６・・・・。」
　内容を何も告げず高山は扉を閉めた。何が起こっているのか理解不能な佳乃は暗闇の中、左腕で乳首を隠したまま声のするほうへ歩き出す。
「外してくれ・・ここからだしてくれ。」
　騒いでいる男が、今日の研修相手だと思っていた佳乃は、尋常でない男の助けに自分の味方になるのではと考え近くに寄る。
「どうしたのですか？・・・あなたも連れてこられたのですか？」
　灯りの少ない部屋の中、トランクスだけの半裸で拘束されている男はまだ少年の顔をした大友勝であった。
「・・あなたはだれですか。・・・お姉さんも・・拉致されたんですか？ここはどこなんですか？」
「ええっ。そうなの・・・・あなたも拉致されたんですか。・・・ひどいことを。」
　勝の拘束を外しながら、佳乃は少年の身の上を案ずる。

「・・お姉さん。・・・そんな格好で・・ごめんなさい、僕・・見ないようにします。」
　恥じらいを感じた佳乃は、両腕で乳首を再び隠した。
「いいの。・・・それよりここから出る方法を考えましょう。・・・」
　暗闇の中扉へ二人で進み、ドアノブのない扉を二人で押すがビクともしない。なんども繰り返し肩をぶつけるが肩先が赤くなるだけで何も進展しないでいると、

「おねえさん・・あそこに灯りが、・・・何か置いてある。」
　この間、社長の肉棒を埋め込まれたマットレスのみのベッドのみ薄明かりが灯った。
「ちょっとまってて・・わたしが見てくるから。」
　ベッドの脇までいった佳乃のＴバックのみ後姿に、勝は徐々に興奮を覚えだす。

　マットレスの上のＡ４用紙に書かれた文字にゾッとする。
『そこにいる少年は今朝、とある駅から拉致してきた高校生だ。本日の嗜好研修はおまえがそこにいる少年に対して行う、積極的な交尾を撮影する嗜好研修である。午後６時までにその少年の、青臭い精液を五発、膣内に受け入れることが出来れば少年を解放してやろう。・・・時間は少ないぞ。』

　拒否した時のことは書かれていなかったし、五回の性交をしなかったときの事も書かれていないが、ここの組織が無事帰すはずがないと佳乃は思う。

「どうしたんですか？・・・よませてください。・・なんて書いてあるんですか？」
　と勝は佳乃から用紙を奪い中身を読み始めた。
「・・なんですか。・・嗜好研修って・・お姉さんも仲間なんですか？」
「ち・・ちがうは。・・決して仲間なんかじゃないから。・・・・でも書いてある通りのことをしないと・・・二人は・・・」
「・・・どうなるんですかっ・・僕たちは？」
「わからないけど・・・書いてある通りのことをすれば解放すると書いてあるわ。・・・」
　佳乃は恥じらいながらも、年端もいかぬ少年にある決心をせまる。

「・・あなたの名前をきいてなかったわね。」
「僕は、大友勝です。１７歳です。・・・・お姉さんは？」
「・・わたしは・・・佳乃・・加山佳乃。・・・勝君、よく聞いてね。」
　マットレスに腰をかけた二人は、恋人通しの様に寄り添い座る。

「・・・勝君は、女性経験はあるの？」
「いいえ、ありません。・・・お姉さんみたいな裸も見たことなくて・・」
　とトランクスを気にして、股間を触る。
「ごめんなさい。・・・・」
「いいのよっ。男の子なんだから・・・・それより紙に書いてあった通りにしないと勝君の身が危ないと思うのね私は。・・・・だから、・・おねえさんと・・・エッチして・・早く解放されることを優先したいんだけど・・どうかしら？」
「・・・解放されるためには、しかたないんですね。・・でも本当にいいの？お姉さんは・・いや佳乃さんは？」
「・・・・・解放されるためには、・・しかたないのよ。・・・ごめんねこんな言い方で。」
「いいんです。・・・ぼくは・・したことないんで・・よろしくお願いします。佳乃さん・・・」

　ベッドに座り込む佳乃と勝は、奴隷解放を目指す同士の様に互いの瞳を覗き込み誓い合う。大友勝の瞳の奥には、年上の女を存分に嵌めたおす事のみが浮かんでいるのだが。


３３−１

「勝君、あなたが解放されるのであれば・・・私は・・かまわないから・・ね。」
　母性がそうさせているのか、もしくは佳乃の牝の本能が若い牡の種を求めているのかはわからない。ただ一つ、騙されているのが勝ではなく佳乃であることはたしかであるのだが。
「は・・はい。お願いします・・佳乃さん。」
　勝は大人しくマットレスにＴバックのみの姿で横たわっている佳乃の横に添い寝をするように、横たわるが何からしていいのか判らない素振りで目も合わさないでいる。
「緊張しなくてもいいのよ・・初めてがこんなところで、相手が私みたいなおばさんでごめんね。」
「・・そんなことありません。・・でもどうしていいのか分からない・・・どうしたら。」
　手すら握れない勝に佳乃は、自らの手ほどきで若い男を導こうとしている。

「わたしが・・・してあげるから・・・じっとしてて・・目をつぶってて恥ずかしいから・・ね。」
「はいっ・・・うっ。」
　横たわった勝は言われるまま目をつむり、ギュッと拳を握り締めている。その姿を見た佳乃は自ら若い牡の生殖器を隠しているトランクスを脱がし、折りたたむようにしてベッドの脇にそえた。その姿を薄目をあけ覗いている勝は、
（へへっ・・亜矢と同じだぜ。こいつも人妻だし几帳面な女ほど駄目な男に尽くす女が多い。・・備品番号も同じだし・・・楽しみだ・・へへへっ・・さぁ咥えろ佳乃。）

　脱がせたトランクスから飛び出した若い牡の先端は、童貞の男の持ち物とは程遠い赤黒い先端をした立派な肉棒であった。
（・・・うそっ・・この子ホントに経験がないのっ？・・・でも仕草をみると童貞ぽいし・・・）
　佳乃は指令書を思い出し、勝を解放させてやることを優先させ自分の気持ちを抑え、若い肉棒を口に含み研修所では初めてのフェラチオを丁寧に始めた。
「・・・うぅぅぅ・・だめです・・そんなとこ舐めたら。・・・気持ちいい。」
「ジュルッ・・・・ジュルッ・・・・ジュルジュルジュルッ。」
「ううっ・・・・佳乃さん・・・・きもち・・・いいですっ・・・ううっ。」
「・・・いきそうになっても・・我慢して・・・口に出しても・・駄目なんだろうから・・ね。」
「ははっい・・・でも気持ちよくて・・女の人の舌って・・・こ・・こんなに・・・」
　目を閉じ、握り締めた拳をよりいっそう強くし、勝は佳乃のまだ稚拙なフェラチオに亜矢との出会いを思い出す。

（亜矢もこれくらいの、テクしかなかったけどこの奥さんも・・仕込めば亜矢程度まではいくかなぁ・・・・これくらいじゃぁ全然いかねえよっ・・・・ちっ・・５回も出せるかなぁこの奥さんで？）
　言葉に出す勝は、童貞の振りをしているが心の奥底にある牡の本性はそんじょそこらの１７歳ではない、２匹の牝猫を飼育している鬼畜外道である。その飼育している二匹も研修に来る以前は、貞淑で幸せな夫婦生活をおくっていた若妻であり、加山佳乃とまったく変わらない立場であった。三匹目の飼育を勝は狙い佳乃への支配欲の炎をメラメラと燃やしている。

「・・佳乃さん・・もう僕・・たまらないっす・・。」
「ええ、・・じゃぁ・・・目を閉じていて・・恥ずかしいから、お願い・・・」
「はいっ・・・・」
「じゃぁ・・勝君。・・いいわね・・私が上になるから・・・・・」
　二人ともが目を閉じ、大きく反り返らんとしている勝の肉棒を、佳乃はまだ十分にほぐされていない膣口にあてがい、ゆっくりと咥え込みはじめた。

　佳乃の思いは無関係な少年を解放する一心での性行為なのだが、大友勝の性的嗜好にどっぷりと嵌められ少年を犯す痴女嗜好研修の格好の餌食として女体を提供させられている。佳乃の献身的行為は勝にとっては三匹目の品定めの一環であるのだった。

　ゆっくり沈めた腰は、徐々に上下運動を活発化させくぐもった喘ぎも次第に漏れ始めている。黒いＴバックを脱ぎ去らず、紐の部分をずらしただけの格好も痴女的な雰囲気を勝に無意識のうちに伝えている。
「・あぁぁぁ・・・うぅぅ・・あはぁぁ・・・くぅぅぅ。・・勝君・・・早くいっていいよ・・・我慢しなくてもいいのよっ・・・あぁぁぁん。」
「ま・・まだいけません・・・気持ちいいんだけど・・ホントに中で出しても・・ぅぅうう。妊娠しないんですかっ。・・・」
「・・・・いいのよっ・・心配しなくても・・出していいの、でないと解放され・・あぁあぁん・ないから・・早くいってぇぇぇぇぇ。」
「佳乃さんだけの動きじゃ・・いけないから、僕も腰を動かします。」
　勝は佳乃の腰骨辺りをガシリとつかみ、ニュルニュルと音をたて出し入れしている肉棒を自らのテクニックで意思をもった交尾をスタートさせた。

　ピストン運動が激しくなり今までの童貞少年との交尾ではなく、中年の男に責められている錯覚を覚え佳乃の抑えていた性的欲求を少年に悟られるのではないか気が気でない。勝は腰を浮かし佳乃を軽々と突き上げ、肉棒を支えとして女体が弾み、軋みそして牝へと変わる。
「・・まさる・・くん・・あぁぁん・・あぁぁん・・はぁはぁぁぁぁん・・ついちゃだめ・そんなについちゃ・・・いっちゃうから・・・あはぁぁぁん。」
「・・早く終わらせなきゃ・・・と思って・・ごめんなさい。・・・ゆっくり突きます。」
「・・そうね・・えぇぇぇあぁぁぁん。・・・突いていいよっ・・気持ちいいからもっとついてぇぇぇん・・あぁぁあぁぁあぁぁん。」
　なかなか射精しようとしない勝に不安を感じた佳乃は、体を密着させ耳元で疑問を投げかける。

「はぁぁはぁぁぁ・・勝くん・・まだいかないのっ？・・・私、・・下になった方がいい？」
「・・いいえ・・もうすぐなんですけど・・ぼ・・ぼく・・佳乃さんとディープキスが・・・したいです・・・ビデオ見てると・・・舌を入れながらＳＥＸしているのが・・・興奮するんです。」
　勝の少年らしい頼みに無言で答え、目を閉じた佳乃の赤い舌で勝の閉じた唇を割り開く。目を閉じている佳乃に対し、少年は勝ち誇ったような笑みを浮かべ首筋に両手を回し完全に体を密着させた。二人はまるで恋人のように体を交差させて１時間ほど前に出会った状況を忘れ、欲望のまま行為に没頭する。

「・・チュッ・・」
「ぼ・・・ぼく・・いきそうです・・・早く動かしてもいいですかっ。」
　舌を絡ませながらの交尾が１０分ほど続いた頃、少年らしいお願いがヨダレにまみれた口から発せられる。
「・・いいわよ・・・あぁぁぁぁん・・・わたしも・・・いい・・いくっ・・いいよ中で・・・あぁぁぁぁぁぁ・・・・」
　動きが激しくなると、勝の腰を掴む力が強くなり白い肌に爪が食い込む。体を重なり合わせた牡と牝は、互いの頭を抱え込み同時に絶頂に達しようとしていた。

「・・ああぁ・・でるよ佳乃さんっ。・・うぅぅぅぅ。・・ドクンッ・・ドクンッ」
「はぁぁぁ・・・はぁあぁぁん・・・いっぱいでてる・・・・ごめんねこんな形で・・・ごめんねこんなどこの誰かもわからない女が、初めての相手で。・・・・」
　精一杯の謝罪の言葉を、佳乃を金で買った嗜好会員である大友勝にかけると、
「・・・あと４回ですよね・・佳乃さん。このまま、抜かなくても大丈夫ですよ・・僕は。」
　冷静に解放までの回数を数える勝に、佳乃はまだ疑いの目を向けられないでいる。


３３−２

　少年の若々しい匂いを発する精液を四度受け止めた佳乃は、嗜好研修であることをすでに忘れていた。

「勝くん・・・お願いがあるの・・・最後の一回は、・・・わたし・・・犯されたい・・あなたに。」
　４回目の交尾が終わった頃には、マットレスの照明すら落とされ完全に二人は暗闇の中に隠されていた。
　最後の一度は、暗闇の中なので誰にも見られていないと思った佳乃は、大胆な願いを嗜好会員である勝に懇願した。
「・・・えっ・・・佳乃さん・・」
「いいの・・・わたし、・・・・・あなたに犯されたい・・・４回もされたら私・・ね、お願い・・・」
　静かな空間に淫らな佳乃の言葉が、確実に集音マイクに拾われる。
　
「・・・・ちっ、おもしろくねぇ。・・・やーめた。」
　勝は急に横たわっていたマットレスから立ち上がり、ガチャガチャとベッドの下から拘束具を取り出している。
「・・ど・どうしたの勝くん。・・・えっ・・なにっ。・・・あと一回しないと・・・。」
「ガチャリ・・・・ガチャリ。」
　暗闇の中でも目が慣れてくると周りの物ぐらいは見えるのか、取り出した手錠を佳乃の両手に後ろ手に嵌め、首輪まで造作なく取り付けられる。

　照明が全て灯ると、そこには首輪から伸びる鎖を手にした目つきの変わった勝が仁王立ちしていた。
「最後まで、痴女嗜好でいこうとしたけど・・なんだよ、犯してくれってさぁ・・・面白くねぇなぁ・・・・しょうがねぇから、正体現してやるよっ。」
「・・な・・なにいってるの勝くん・・・どういうことなのよっ。」
「よく聞けよ、備品ＮＯ２６。・・・俺は嗜好会員なんだよここの研修所のね。・・・俺の嗜好は痴女嗜好なんだよ・・・だから、下手な芝居打って痴女プレイをしてた訳よ。」
　愕然とした表情の佳乃は、何もいうことが出来ずに勝の顔を見つめている。

「童貞の少年を犯す人妻ってのが、今回のコンセプトなんだよなぁ。・・それが犯してくださいじゃ・・・・・・どうも、おもしろくねぇんだよっ。このエロ女。」
「・・そんな、拉致されてきたって言うのも・・・・」
「そうだよ・・嘘っ・・まったくのデタラメだよん。・・・おまえ、旦那がいるのになんだよ。かわいい声で犯してくださいってのは、えっ。・・・笑っちゃうぜ・・・ハッハッハッ。」
　反論できずに下を向いたままの佳乃に、鎖をピンと引っ張り自分のペットのように顔を向かせる。

「そろそろ時間だから・・・お前のエロい液で汚れたチンポ綺麗にしてくれるか？あっちの風呂でよ・・・さあ・・来い、犯され願望のエロ女・・・ははははぁ。」
　首輪を引かれた佳乃はバランスを崩さずに立ち上がり、隣の風呂場へと勝に引きずられていく。その姿に監視小屋からカメラを通して見張る金山は、録画のボタンを力強く止めた。

　その指先には自分より若くなんの能力もない大友勝への憎しみがありありと見て取れた。自分の身内でもない加山佳乃に対する感情が監視部長の金山に芽生え始めていた一瞬であった。
　

「ザァー・・・・・」
　湯気のたちこもる浴室の中に、先ほどまでは解放を願う同士であった二人が主従関係のように女はひざまづき、男は仁王立ちで熱いシャワーを浴びている。勝はシャワーを背中で浴びながら湯船に膝立ちの佳乃に精液と膣液にまみれていた牡の先端を舌先で洗浄させていく。
「へたくそ！・・・おまえ人妻だろっ、旦那にどんなフェラしてんだよ。・・毎日これで満足してんだったら、女しらねぇんじゃねえの。おめえと知り合うまで童貞だろ？おまえの旦那。」
「・・・うるさいっ・・・女を物のように扱うなんて最低の男よ・・あなた。」
　洗浄フェラを中断させ佳乃は、首輪を掴む未成年の男に軽蔑の眼差しと騙されたとはいえ、４回も膣内での射精を受け入れた恨みを潤んだ瞳で訴えた。

「言ってろ、何だったっけお前が最後に言ってた・・・・ああ、最後の一回はあなたに犯されたい・・・・傑作だねぇ、旦那が聞いたら発狂して・・俺、殺されちまうかも。」
「あれは・・・あなたが拉致されたと思ってたから・・・騙されていることを知ってたらあんなこと言いません。」
　佳乃はそういうと下を向いて、屈辱の涙をこぼす。

「騙そうが騙すまいが、おまえは犯されたくてしょうがねぇんだよ。男だったら誰でもいいヤリマンなんだ。俺の行ってる高校の先輩に、いつも人妻見るたびにやりてぇ、犯してぇ・・って言ってる奴いるから紹介してやろうか？」
「・・やめてっ・・・もう言わないで・・・」
「そうそう、なるべく暇な時は備品ＮＯ２６を落札するようにするから。そんでもって、払い下げのオークションで落札して俺のペットになったらさぁ、今の動画を旦那の元にメールで送ってやるよ。・・・・・・あの可愛い声で言った『犯してください』をなぁ。」
　勝はそう言うと佳乃のへの字に曲がった唇を己の肉棒で強引にこじ開け、握られた鎖を短く握りなおし、喉奥へ未成年の匂いを印付けようと押しこむ。一連の嗜好会員の淫言から、オークションであるとか、払い下げであるとか研修のスタイルやシステムを直接耳に入れられ憎悪と恐怖が、嗜好研修ごとに増し始めていく。

「グゴポグゴポッ・・・ゴポゴポゴポゴポッ」
　右手で鎖を握り締めたまま、喉奥に突き刺した牡の先端を腰を使いながらもっと奥へ奥へとあてこすり、佳乃の貞操を揺さぶる。歯先が根元付近に当たると勝の腰振りは止まり、厳しく叱責されなじられて大きく口を開かされる。
「おいっ。おれの同級生でも歯ぁたてねえぞっ・・・最近の人妻は固いもの食ってねぇから、顎が弱ってんじゃねえか。それとも、口よりももう一回おま○こ犯して欲しいかっ。」
「ゴポゴポゴポゴポポポ・・・うぐえぇえぇぇ。・・もうやめなさい。・・・うぐえぇ。」
　湯船に胃液と唾液の混合液を垂らせ、勝の足先を汚すと、
「汚ねぇなぁ。・・・おい足の指も舐めろ。・・・・チンポより短いが、いい動きするからこれで犯してやろうか？・・・えっ、犯され願望の佳乃・・・・・ハァッハァッハッ。」
　勝の顔を一度睨みつけると、そのまま言われるとおり差し出された足の親指を、丁寧に汚れを舐め取っていく。

　その姿に、人妻である加山佳乃の面影は少しづつ失われ始めていた。そのかわり備品女としての自覚が芽生え始めているのも間違いがない事実であった。