３４−３

　各部屋の四隅にセットされたカメラは、勝の運営する海外サーバー経由のライブチャットで中継されていた。しかしこのライブチャットの会員は全て海外に在住する現地人用に制限されていて、国内の日本人には誰一人として目に入らないよう徹底されていた。

「・・・いやっ・さわらないで・・けだものっ。・・きたないっ・・くさいっ。」
「えへへへえへへへ・・おまえ・・も・じきに臭いものにまみれるから・・心配するなっ。」
　たどたどしいしゃべり声の垢太郎は、うつ伏せのままの佳乃の尻たぶを揉みこみながら、指先を女の陰部へと差し入れず何も潤滑していないアナルを捕らえ無理やり第一関節まで差し込んだ。
「そこは・・お尻・・・・だめっ・・いたいっ。」
　ホジホジと指先をこねくり回し、垢太郎は自分の指先に佳乃の排泄物の名残を塗りこんでいる。先ほどまで勝にコリコリとやられていた陰核包皮攻めで熱くなった陰部のぬくもりが肛門の中まで影響を与え、固形化している佳乃の直腸付近の排泄物のこびり付きが液体状に溶融しはじめ垢太郎の指先に纏わりついていた。
　１,２分の短い間だが、勝のウォーミングアップのおかげか垢太郎は指先のぬめりを感じ取り佳乃のすぼまった肛門から指をぬきさり、指先を汚す茶色い排泄物の匂いを佳乃の目の前で嗅いだ。嗅ぎ終えた指先を今度はぺろりと自分の口内に放り込み、料理人がお味噌の味見をするような感じで佳乃に感想を述べ始めた。
「女・・おまえの尻の穴の・・・匂いも臭いぞ・・・だ・だから・お・お・・俺をくさいって・・いうなっ。」
「・・・そんなことしないで・・お尻はそんなことに使うとこじゃないっ。」
　顔を覆えない佳乃は、首を垢太郎からそむけ反論の言葉をかけるがむなしく部屋に響くだけであった。
「くさい・・しりの匂いは・・男も女も・・別嬪も不細工も変わらない。・・・だから・だから、俺を臭いって言うな。」
　といい終わると垢太郎の指先は再び佳乃の尻たぶを割り開き、第一関節どころか指の根元まで一気にぶち指した。根元まで差し込むと、直腸内壁を掃除するかのようにこびり付いている排泄物をこそぎ落とそうと夢中であった。
「おれの・・おやじは・・煙突掃除人だった・・穴のそうじ人・・・時にはゴリゴリとこすり・・時にはなかのレンガをいたわりながら・・・。」
「やぁぁぁぁ・・いやいやっ・・・痛いっ・・爪が痛いのっ・・・きぃぃぃ。」
　再び抜き去った垢太郎の指先には、茶色のペースト状の排泄物に赤い鮮血がいくらか混じっている。その指先の爪の間に挟まった自分の垢と佳乃の排泄物を丁寧に口の中に運び再び味見した。
「くさい・・好い飯食ってても・・残飯食ってても・・尻の穴の匂いは・・一緒だ。」
　と、言い終わると垢太郎は自分の肛門に指を差込み、佳乃の排泄口と垢太郎自信の排泄口の匂いをミックスさせているが、うつ伏せに視線を落とした佳乃には、その姿が見えない。自分の尻の穴をほじりながらうつ伏せの佳乃をひっくり返し、カメラに向けて裸体を露出させた。
「・・何しようっていうのっ・・・そんなぁぁぁぁ・・うっおうぇぇぇぇ・・うおっぇぇえぇぇ。」
　垢太郎は、自分の尻の穴と佳乃の尻の穴をほじくり返した指先を佳乃の口内に強引に差込、舌先をつまみ上げ排泄物を舌上にこすりつけた。その臭気に耐え切れず佳乃は、吐き気を催しむせ返った。

「げほっ・・うぉぉぉぇぇぇ。」
「どうだっ・・・自分の尻の穴も・・・ホームレスの尻の穴も・・同じだろう。・・臭いって言うなよ・・・これからは・・・いいな。」
　佳乃は、むせ返りながらもこくりこくりと垢太郎に降参の意を無言ながらも表明した。
「よし・・わかったらいい・・・おれもおまえも・・同じ人間・・・俺は牡・・・おまえは牝。・・・・することはただ一つチンポをこすりつけるだけらしい。」
　そういうと垢太郎は、もう一度佳乃の拘束された体を反転させうつ伏せにし、尻たぶを大きく割り開き肛門の色づき具合、毛の生え具合を確かめているようだった。指を拘束されて体を揺さぶることも出来ない佳乃は、垢太郎の行動や視線をまったく把握できないため、次の動きを予測できないでいる。
「・・・もう、わかったから・・お尻をいじらないでください。・・・おねがい。」
　佳乃の、許しを請う口調に垢太郎は肛門への視線を外し、人妻としての佳乃に興味をしめす。垢太郎は、今まで相手をさせられた女とは何か違う感覚を佳乃に感じていた。それは、実母への愛情に似たものであったようだ。
「おまえは・・子供がいるのか？・・」
「ええ・・・います。・・一人。」
「男の子か？・・女の子か？・・・・」
「女の子です。・・・・だから、ね、おねがい娘のとこに帰らせてください。」
「・・・・・それはできない。・・勝に怒られる。・・・・おれは、チンポをおまえの・・・あな？にこすりつけて・・泣かさないと・・・・怖い奴に変な薬を飲まされるんだ。」
　そう言い終わると黄ばんだブリーフを脱ぎ去る。そのまま垢太郎はうつ伏せのままの佳乃の尻の割れ目から女陰の割れ目までこすり付け始めた。肉棒は仮性包茎気味の恥垢にまみれた亀頭が少し顔を出し、香ばしい匂いを発散させている。うつ伏せの佳乃にも臭気がただよい、先程の指先につけた自分の排泄物の香とはまた違った、牡の匂いを感じ取っていた。

「いやっ・・・やめて・・こすったらぁぁ・・だめぇぇぇ。・・ね、ね・・指の手錠・・外して・・・そしたら・・お風呂・・で洗ってあげるから・・あなたの体を・・」
「・・やっぱり・・俺のこと臭いって・・思ってるな・・ゆるさん。・・・・ば、ばかにしやがって・・・こすってやる。」
　怒りに震える垢太郎は、こすり付けその反動で完全に剥きあがった亀頭をそのまま佳乃の膣口に一気に押しやり体を覆いかぶせた。カリ首の辺りにある白く固まった恥垢が、垢太郎の肉棒を押し付ける動きに、佳乃の柔らかく十分に潤滑した粘膜に洗い流され、膣内へといざなわれている。
「いやぁぁぁん・・あぁぁぁぁ。・・・あうっっ。」
「あったかい・・・にゅるにゅるだ・・尻のほうじゃなかった・・けど・・こっちも・・にゅるにゅるでいい・・」
「こすったらだめっぇぇぇ。・・うっくぅぅぅぅぅ。」
　ゆっくりとした腰の動きに佳乃は、耐え切れずに官能的な声をあげるが、垢太郎は何の穴に自分の肉棒が入っているのか理解していない。

「これは・・なんの穴だ？・・おんな・・おまえは知ってるんだろ？・・おれにはついてない穴は・・・・・なんだ？」
「あうっ・・・あぁぁはぁぁ。・・いえまぁぁせんっ。しってるでしょ・・・」
「・・しらないんだ・・・おれ・・馬鹿だから・・なあ、教えろ・・女。」
「あぁぁぁ・・ほ・・ほんとに知らないの？」
　無知な垢太郎は、亜矢や由香里とも一戦交えているはずなのだが、そういった記憶が脳の中に留まらない病気なのか、なにやら話の途中で出てきた薬のせいなのか佳乃にはまだ理解が出来ていない。
「・・わからないって言ってるだろ・・・気持ちいいことは・・わかるんだけど。・・・頭の後ろが、・・チンポこすり付けると・・ビリビリするんだ・・こうすると。」
「あはぁぁぁ・・だめ、動かすと・・・あぅあぅぅぅぅ。」
　背後の動きが全く見えない佳乃は、垢太郎のこすり付けに首をふり続け拒否の反応を見せつけようとしているがそんな反応に理解をしめす垢太郎ではないことを徐々に感じ始めていた。
「痛いのか・・でも・・こすって白い膿をださないと・・怖い奴らに・・あの薬を・・飲まされるから・・・しないといけない。・・・アググググ・・ビリビリしてきたぁぁぁ。」

「この・・にゅるにゅるの穴は、何て言うんだ・・・女ぁぁぁ。」
　背後から佳乃の尻の穴に親指をブッスリと差込、脅迫めいた声で佳乃に詰問した。
「・・お・・おま○こです。」
「・・・・・・・・・・・おま○こって言うのか。・・このにゅるにゅるは、・・おま○こ・・・おま○こ・・・おま○こは、こすると気持ちいいのか？」
「あはぁぁぁん・・そうっ・・・こ、こするといいの。・・・あうぅぅぅん。だから・・ね、お尻の指は抜いて・・・おねがぁぁぁ・・いっ。」
「わかった・・じゃぁ・・・お、おま○こ・・をこするぞっ。」
「あふぅぅぅぅん・・・うんっ・・こすっていいよっ・・・で・・でも、きつくしちゃいやぁぁぁ。」
「うぉぉぉ・・ズキンズキンしてきたぁ。・・・しっ白い膿・・まだまだ・・でない。・・・うぉぉぉぉ・・」
「あうあうぅぅぅ・・・はっはっぅぅぅ・・いいっっっ・・あっあっっっっっ。」
　腰を打ち付けるような垢太郎の動きで佳乃の陰唇付近は、白濁した分泌液が垢太郎の肉棒での摩擦で明らかに液体ではなく、ゲル状の淫液がまとわりついていた。その淫液を目にした垢太郎は、
「・・あっ・・白い膿がでてるぞ・・女も白い膿が・・でるのか？・・おま○この穴は・・・教えろ・・・・女。」
「違います。・・膿じゃありません。・・あぁぁん・・き・気持ちいいと・でるの・・・あぁぁぁ・・・・・こするときもちいぃぃのぅ。」
　その声を聞かれまいと佳乃は、顔をマットレスに自ら押さえつけ喉の奥からこみあがる官能の喘ぎを押さえつける。すると、垢太郎は白い粘液の正体を確認するため佳乃の裸体を再び仰向けにし一度、肉棒を抜き去りこびり付く佳乃の淫液を垢太郎は自分の指先になすりつけた。

「女、気持ちいいと出るんだったら・・俺の白い膿と同じなのか？・・・お、俺も気持ちいいとでるんだから。・・・おまえの白い膿は臭わない・・・おれの白い膿は、臭う。・・やっぱり俺は、臭いのか。」
　佳乃の膣奥からから分泌され垢太郎の肉棒により、練り上げられた淫液を自分の鼻にあてがい匂いを確認している。しかし、佳乃の分泌液には垢太郎の精液の匂いはなく無臭であった。再び同じ人間ではないのではという疑問に駆られ暴走するのを抑えるため、佳乃の言葉は母の言葉に戻っていた。
「・・・心配しないで、・・・男と女は、少しだけ差があるの。・・あなたには、おちんちんがあるけどわたしにはないでしょ。・・だから、あなたの膿とわたしの膿も少しだけ違うのよ。」
「・・そうか・・女・・頭いいなぁ。・・・おまえも気持ちよくなると、頭の後ろがズキンズキンしてどうしようもなくなるのか？・・その後小便の穴が熱くなるのか？」
　言葉に詰まった佳乃だが、垢太郎の暴走を食い止めるため保母さんが園児をなだめるかのように目をそらさずにしゃべりかけた。

「うん。・・そうよ。・・だから、あなたもわたしも同じなのよ。」
　目をそらさず語りかけると、垢太郎の目にたんまりと涙が浮かんでいた。
「うっうっ。・・おれ、こんなにやさしく話しかけられたの・・・母ちゃんが死んで・・から初めてだ。・・・昔、母ちゃんがしてくれたこと・・おまえしてくれ・・・。」
「何を・・するの？・・それにはこの指錠はずして・・」
「だめだ。それ外したら・・変な薬飲まされるんだ。・・・だから・・・母ちゃんがしてくれたあれを・・してくれ。」
　と、言うと垢太郎は佳乃の淫液まみれの肉棒を佳乃の赤い唇をこじあけブッスリと喉奥まで差込、強引に出し入れを開始した。
「あうぐっ・・あうぐぅぅぅぅ・・・おうっおうっえぇえっぇえぇ・・・・」
　喉奥に突き刺さる肉棒からの臭気は、鼻の奥につながりどうしようもない吐き気をもよおすが突き刺さった肉棒が邪魔をし、嗚咽するだけで精一杯であった。
「おんな・・・涙を流して・・・苦しいのか？・・・母ちゃんも・・苦しがって泣いてたことがあった・・でもおれは気持ちいい。・・おまえも一緒か？」
　佳乃は、苦しみをこらえ垢太郎の問いかけに頷いて答え機嫌を損なわぬようにした。

　喉奥を何度も突かれるたびにこみ上げる胃液を我慢しながら垢太郎の肉棒をくわえ込む姿は、何十年も前に垢太郎の母が行っていた息子への陵辱を遠い記憶の中に思い出させている。
　２、３分の口淫作業で垢太郎の恥垢まみれの亀頭を本来の赤黒い亀頭へと洗浄させていく。苦しくなってきた佳乃は、涙を浮かべながら垢太郎の目を見つめ首を振り強制的に犯される喉奥の解放を訴えていた。

「そうか・・・それじゃぁ・・白い膿を出そう・・・母ちゃんにしたように・・」
「ぐはぁぁぁぁぁぁ・・おうえぇぇぇぇっ。・・・はぁはぁぁ。」
　佳乃の口内から吐き出された胃液が頬をつたいマットレスに染みをつくる。垢太郎はそれに気づくことなく再び佳乃の膣口に唾液まみれの亀頭をこすりつけ、無造作に挿入を再開した。
「あうんっ・・お母さんと・・こんなことを・・・して・・は・・いけなぁぁぁぁいぃぃぃ。」
「母ちゃんは、・・・毎晩、俺に・・・命令して腰を大きく振れっていってた。・・・母ちゃんは、・・大きく振ると気持ちいいっていってた。・・・お前も言え。」
　次第におおきな腰の動きになり始めた垢太郎の動きに呼応するかのように、佳乃の喘ぎも大きくなり始めた。
「あうぅぅぅぅ・・・だめっ・・こすってはだめ。・・・きっ気持ちいいです。・・・あうぅぅぅぅぅん。」
「おれも・・気持ちいい・・ズキズキしてきたぁぁぁ・・・おぉぉぉぉ。」
　雄たけびと共に垢太郎のグラインドは、ストロークを増し佳乃の膣奥を広げては閉じ広げては閉じを繰り返しながら恐怖で硬くなった牝の女肉をほぐしている。緊張とカメラがあるという恥じらいのためか、佳乃の両脚は、硬く閉じパソコン上に映る映像では、強制的な素股プレイをしているだけのように見えているであろう。しかし、垢太郎の肉棒に伝わる感覚は、大股開きしていた母へのゆるゆるな挿入感ではなく、若くまだ締りのいい膣肉にさらに太腿に力をいれて締め付けた挿入感にいつも以上の性的刺激が延髄に響いていた。
「あはぁぁぁん・・こらえて下さい・・・だめぇぇ。・・ついちゃだめぇ・・ゆっくり・・・・あぁぁぁぁん。」
「いいっいいっ・・・あっっ・・はぁぁぁ・・はふっぅぅぅ。」
　佳乃の喘ぎは、時間が経ち垢太郎のグラインドが激しくなるにつれウェブ上で繋がっている牡共の耳に、はっきりとした変化と性感の高まりが届き始めている。

　激しく腰を打ち付ける垢太郎は、佳乃の顔に亡き母の面影をシンクロさせ感慨深げに話しかける。
「母ちゃん・・・おれ・・母ちゃんにあいてぇぇぇ・・・。」
「おんな・・昔、母ちゃんとしてたときより気持ちいいぞぉぉぉぉぉ・・・はぁぁ・・はぁぁ。」
　垢太郎は、垢にまみれた体をまだ染み一つないみずみずしい佳乃の女体に重ね、母の温もりを味わおうと赤く勃起した乳首を吸い上げた。

「チュウ・・チュウ・・・おまえは・・乳は、でねぇのか？・・・赤くなってる乳首は、乳はでねえのか？」
「吸っちゃだめぇ・・・はうぅぅぅん・・お乳・・でないぃぃぃぃぃからぁぁぁ。」
　友佳が生まれて２年ほど経つが、強く絞るとまだ少量の母乳がでる乳首を恥ずかしいのか、垢太郎への返答をためらい母乳が出ないような説明をした。
「チュウチュウ・・おっ・・・少し出るじゃねぇかぁぁぁ・・・嘘をつくんじゃねぇぇぇぇぇ。」
　滲み出た母乳は赤く尖った乳首の先端のくぼみから一筋の白い糸線を引いた。嘘をつかれた垢太郎は、悔しがり裏切られた気持ちを激しい腰の打ちつけと、歯先に力をこめ乳首を甘咬みし佳乃へ憤りをぶつける。

「い・・痛いっ・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・嘘じゃないのよ・・・出産して２年も経つから・・・でなぁぁぁいとおもってたのぉぉぉぉ・・・噛み切らないでぇぇぇ・・ゆるしでぇぇぇ。」
　涙を浮かべ首を横へふる佳乃の顔をまじまじと見つめる垢太郎は、我に返り乳首から口を離し佳乃の顔を見つめながら、歯形のついた乳首を唾をまぶし濡れ光る自分の指先で転がしながら呟いた。
「おんな・・・おれに嘘つくな・・・母ちゃんも・・俺にうそついたから・・殺した・・・だから、嘘つくな・・・・おれ・・おまえは殺したくない・・・だから・・・。」
「・・・はい・・嘘つかないから・・殺さないでぇ・・お願いします。」
「分かってくれたら・・・いい・・おれ、おまえ・・嫌いじゃない・・から・・・」
　こういったやり取りの間も垢太郎の恥垢まみれの肉棒は、佳乃の牝肉をこすりながら絶頂へと突き進んでいっている。

「そ・・そろそろ・・・うごぉぉぉぉ・・白い膿・・・だすぞぉぉぉぉぉ。」
「だめぇぇぇぇ・・・ぃぃぃぃぃぃぃ・・・・だめぇぇぇぇ・・・中はだめよ・・ねっね・・あはぁぁぁん・・・・ね、抜いて・・抜いてだしてぇぇ白い膿は・・・なかではだめぇぇぇぇぇ。」
　そんな声は、まったく気にせず垢太郎は、体を小刻みに震わせながら叫んだ。

「・・・うぅぅっぅぅぅっぅ・・・・でたぁぁぁ・・白い膿・・・まだでてるぞっ・・ドクンドクンしてる・・小便の穴がぁぁ・・いてぇぇぇぇ。」
「あぁぁぁぁ・・・・・そとにぃぃぃぃぃぃ・・・今日は・・だめぇぇぇぇ。」

　垢太郎の尿道への刺激と共に悲しい響きが檻の中にこだましたのは、まだ初日の正午前だった。


３４−４

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・あふぅん・・はぁはぁ・・・はうぅぅ。」

　垢太郎が、白い膿と呼ぶ牡の精液は確実に佳乃の子宮口付近にとめどなく放出され、粘性の強い精液は子宮内に向けて我先にと移動を始めているようであった。放出を終え、抜き去られた肉棒をだらりとぶら下げた先端からは、ぼたりぼたりと佳乃の腹の上に黄色がかった精液を落としている。息も絶え絶えの佳乃を見下ろしながら垢太郎は、
「おんな・・・気持ちよかった・・・この前のおんなより・・・母ちゃんより・・・」
「はぁ・・はぁ・・・お願い・・・中を・・洗ってください・・・妊娠しちゃうから・・・ね、お願いしますぅぅ・・」
　涙目の佳乃は、仁王立ちで見下ろす垢太郎の目をみつめ、子宮口付近で大量に放たれた精液の洗浄を懇願する。その目を見下ろす垢太郎は、
「母ちゃんは、もっとしてくれっていつも言ってたぞっ。・・・おんな・・おまえは嫌なのか？・・・・・・・出した白い膿で・・子供が出来るのか？・・」
「そ・・そうよ・・あなたの子供を産む訳にはいかないの。・・私には夫がいるのよ・・ね、わかるでしょ・・だから・・拘束をといて・・洗浄させて。」
　佳乃の言葉が理解できないのか、首をかしげたまま頭を抱え自分に詰問をし始めた。

「母ちゃんは・・・俺の子を産みたいといった。・・・でも、おまえは産みたくない・・母ちゃんしか俺の子供を作ってくれないのなら・・・俺の父ちゃんは・・誰なんだ？」
「あまり深く考えないで・・・ね、洗浄しないと・・・お願いだからっ。」
　強い口調で佳乃は、垢太郎に膣内の洗浄を懇願する。その言葉は聞き入れたのか、垢太郎は佳乃の横に寝そべり耳元で話し始めた。

「おんな・・白い膿をきれいにしたら・・・なんで母ちゃんが俺の白い膿を欲しがったか教えてくれ・・・いいか。」
「いいわよっ・・教えてあげるから・・・お願い・・早くっ。」
　その言葉と共に添い寝をするように横たわる垢太郎は、先程まで肉棒を抜き差ししていた佳乃の赤く滑ったおま○こに、爪の垢をいっぱいためた二本の指を差し入れ奥のほうから手前の方へと書き出し始めた。
　その動きは、完全に佳乃を喜ばすためだけの動きと同じで膣肉の上部、まさにＧスポットと呼ばれる膣肉のくぼみにはまり佳乃は、奇声を上げるように喘ぎ始め垢太郎を驚かせた。

「あぅぅぅぅぅ・・・はぁぁぁぁぁ・・だめだめぇぇぇぇん・・そこは・・ゆっくりぃぃぃ・・・あんあぅっぅ・・・いやぁ・・こらえてぇぇぇ・・・いっくぅぅぅ・・あはぁぁぁぁ。」
「・・白い膿が・・・でてこねぇ・・・おんな・・透明な汁が・・いっぱい出てきたぞ・・・小便か？」
「ち・・違うのっ・・はうんっっ・・おしっこじゃぁないぃぃぃぃぃ・・・あぁぁぁぁぁ・・だ・だめぇぇぇ・・ゆっくり・・かきだしてぇぇぇぇぇ。」
　垢太郎の指先には自らが吐き出した何か月分かの精液と、佳乃の快楽に屈した淫液が混ざり爪の垢も見えなくなるほど白く汚していた。

「・・あぅぅぅ・・あっっっ・・・だはぁぁめぇぇぇ・・ゆっくり・・かき出さないと・・気持ちよくぅぅ・・なるぅぅぅぅ・・・あうぅあうぅ。」
「・・・いっぱいでたぞ・・おんな・・・さぁ・・・母ちゃんが・・なぜ・・おれの白い膿を欲しがったか・・教えろ。」
　淫靡な感覚からか首を仰け反らせた佳乃は息を整えながら、かき出した白いゼリーを見つめる垢太郎に向かって母親のようなやさしい口調で語りかける。

「・・はぁはぁ・・教えてあげるわ・・はぁはぁ・・・あなたのお母さんが・・白い膿を欲しがった理由は・・・はぁはぁ・・多分・・・あなたの事が好きだったからに違いないわ・・・・こういう行為は・・・・本当は・・親子でしてはいけないのだけども・・・両方の愛情がないとしてはいけないものなのよ。」
「・・・だから・・・あなたとわたしは・・・してはいけないの・・・私は、愛する夫としか、してはいけない行為なの・・・分かってくれるわよねぇ。」
「おまえ・・は、旦那のことが好きで・・・子が出来たのか？・・・チンポ擦り付けて・・女の子が・・・・できたのか？・・・・何回も旦那の白い膿を・・出されて子ができたんだな。」
「・・・ええ・・・そうよ・・だから・・あなたとは・・してはいけないの。」
「・・・・・・・・・」
　無言のまま、垢太郎は下を向いたまま尿道から垂れ落ちる精液を指先で拭いその指先を見つめたままポツリと呟いた。

「おれの母ちゃんは・・おれ以外の男とも擦り付けをしていた・・・・それで・・殺した。・・母ちゃんは、俺のことが嫌いになったので・・殺したんだ。・・・・わからない・・・おれはおまえのことが・・好きだ・・・母ちゃんと同じにおいがするから・・・でも・・・おまえは、おれと擦り付けをしたがらない・・・俺のことが嫌いだから・・・・俺以外の旦那とは擦り付けをするくせに。」
「・・・・・」
　佳乃は、なにも言うことができずに垢太郎の顔を見る目をそらした。

「・・・おまえ・・・も・・・・母ちゃんとおなじだ・・・殺してやる。」
　その言葉とともに垢太郎は、佳乃の腹の上にのり両方の手で佳乃の首を締め上げる。
「うぐぅぅっぅぅぅぅ・・・・だ・・る・・げ・・れぇぇ。」
「うおぉぉぉぉぉぉぉ。」
　雄たけびを上げた垢太郎は、力を最大限に振り絞ったかと思うと首筋の痛みに耐え切れずに佳乃への締めあげを簡単に解き放った。
「・・いでぇぇぇぇぇ・・・・変な・・薬が・・・また・・・頭の中に・・しみてくるぅぅぅ。」
　頭を押さえた垢太郎は、佳乃の乳房の谷間に顔をうずめたままピクリとも動かなくなった。
「げほっ・・げほっ・・・・」
　体を揺さぶり垢太郎をどけようと必死に体を右に左にするが、一向に動かない。垢太郎の顔色が、みるみる変わり始めるがどうしようも出来ない拘束された佳乃は、助けを呼ぶが隣から聞こえるのは、亜矢のよがり声と、由香里の絶叫だけであった。
「だれかぁぁぁ・・・たすけてぇぇぇ・・・」
　佳乃の助け声に隣の黒人アレックスが、大声で佳乃に返事をした。

「ヘイ・・ジャップ・・・ジャストモーメント・・・・モウスグ・・・チガウ・・・オトコニ・・・ヘンシンスルヨォォ・・・・ハッハッ・・・」

　アレックスの大声に反応した蔡も同様に、
「・・・ツギノ・・ジンカクハ・・・ダレダロウ？・・・・モシカシテ・・アノオトコ？・・・タノシミネ。」
　色々な言葉が、部屋の中を飛び交うが佳乃の頭の中ではまだ要領を得ないでいた。佳乃が、恐る恐る垢太郎の目を見ると、正気を得た先程とは違う人間の眼をした垢太郎に変化していた。

「・・・おっと・・・裸の奥さん・・はじめまして・・・きょうはどんな風に料理させていただきましょうか？・・・・オマ○コ・・尻の穴・・・それとも・・一番小さい尿道かなぁぁぁ・・・」
　と、言うと垢太郎は佳乃の頭を抱え込み、舌先を鼻の穴に差込ながら顔をまんべんなく舐りはじめた。

　先程までとは違ったしっかりとした言動の垢太郎に困惑を隠せない佳乃は、恐怖の表情を浮かべ垢太郎の異臭漂う舌先から逃れようと必死に抗った。

　別人格の登場に更なる不安を隠しきれない佳乃の膣奥は、牡の精液と牝の淫液がとめどなく膣口付近へと移動を開始し別人格の垢太郎に感づかれるまで、さほどの時間は掛からなかった。