３５　多重人格

　頭を押さえつけられながら、鼻の穴から耳の穴などをまんべんなく舐りたくし、佳乃の薄い化粧を舌苔たっぷりの舌でこそぎ落としている。唾液の乾いた匂いは想像を絶し、自分の顔が溶け出しそうな気がするほどの異臭を放っている。
「い・・嫌です。・・・やめてっ・・・。」
　人格が変わったような垢太郎の言動にとまどいを覚えた佳乃は、先程の人間とは別人格とかした垢太郎に新たな対応を試みる。
「・・・あなた・・さっきの・・・人じゃないの？・・・おねがいします。・・・私を解放して・・」
「・・だーめ。捕らえた獲物を放す肉食動物がどこにいるんだい？まぁそうだなぁ猫が捕らえたねずみさんを弄んでからパクッと食っちまうってのもあるが、あれはいたぶってるとネズミさんからなにやら、おいしいエキスがでるらしいぜ。・・・奥さんも・・いたぶってると・・ここから、おいしいエキスがでるんだろうけどなぁ。・・・ヒャッヒャッ。」
　先程の垢太郎より手ごわそうな相手と悟り解放を望む願いをあきらめかけると、指先がおびただしい粘液があふれる生殖器に指先が荒々しく触れた。

「ひやぁぁぁん・・・さわらないで。」
　佳乃の目を見つめながら、垢太郎は先程まで擦りつけ淫液と精液が混ざった粘液を垂れ流すお○んこに二本の指をぶっきらぼうに挿しいれた。挿しいれた指先を何度も出し入れし指先を白濁液にまみれさせた。
「あっあっ・・・だめ・・あっっ・・はぁぁぁ・・・動かさないでぇぇぇ。」
「はっはっ・・やっぱりネズミさんと一緒だよ・・おいしいエキスたっぷり出てきたじゃん。ペロ。」
　白濁にまみれた指先を舐め取りながら、その先にいる恥ずかしそうな佳乃の顔を見つめている。言葉でのいたぶりも先程の人格とは別人のようであった。

「ところでさっきの人って誰だい？・・奥さん。勘違いするんじゃねえよ・・俺は・・おれだよ・・他にだれもいねえんだ。・・それより・・裸で拘束されてどうしたんだよ。」
「だから・・・。」
　佳乃は、次の言葉が出ずに口ごもっていた。解放を口にすればするほど男たちの陵辱心に火をつけてしまうことが、徐々に理解し始めたのと、勝の発した「生贄嗜好研修」という言葉が脳裏によみがえり、なんとしても最下位になることだけは、クリアしなければ生きて帰れる保証がないことを拘束されながらも冷静に脳内で処理を始めていた。

「だから・・なんだ。・・そういう商売の女なんだろ・・奥さんは。旦那以外のポコチン咥えてひいひいいって金もらう・・俺たちホームレスだってプライド持って生きてんのに・・節操のない女だ・・可愛い顔して・・仕事場の短小ち○ぽのパパさんが泣いてるぞっ・・・ひっひっひっ。・・え、どうだ、反論したけりゃ聞いてやるぞ。」
「・・・・・。」
　何も言わない佳乃は、垢太郎の言葉に目を閉じて涙ぐんでいる。その泣き顔は、二人目の人格であるＳ気の強い垢太郎には性的興奮への一手段としてのスパイスには持って来いであった。

「泣け・・・売女。・・・そして、心の中で旦那へのざんげをしろ。・・・それが、お○んこを使った商売女の精一杯の抵抗だよ・・さあ・・・さあ。」
「・・・ぐっ・・うっ・・・ぐぐぐっ。」
　目をつむったまま嗚咽し始めた佳乃は、顔を横に背け垢太郎からの視線をそらす。その、横を向けた白い首筋の浮き上がった青い筋をした血管を、垢太郎は前歯の先で甘咬みをし、佳乃の嗚咽を止めた。
「・・・殺さないで・・・殺さないで・・咬まないで・・」
　浮き上がった血管をコリコリと歯先で転がしながら、垢太郎は哀願する捕獲された佳乃を弄ぶように囁く。
「・・咬み殺すとでも？・・・・まあ血まみれの奥さんを犯したくるのもいいが・・それでは、興奮も半減するよ。・・・生を願う生き物を、弄んでこそ俺のポコチンは、過剰に反応するんだよ。」
　甘咬みを外し、佳乃の目を見つめながら自分の性的衝動を告白する。
「・・生かしてください・・・殺さないでください・・・。」

「いかして？・・だって・・・受け入れの覚悟が出来たみたいだが・・・まず一発目のご挨拶交尾を・・楽しもうなぁ・・売女さん・・・名前は・・何ていうの？」
　本名を言うわけにもいかない佳乃は、嗜好研修での呼び名「備品ＮＯ２６」という言葉をポツリとつぶやいた。

「へぇ・・いい名前だ。・・・備品ＮＯ２６・・・ポコチンをどこに欲しいか言ってみろ。言えたら殺さず・・・天国に往かしてやるよ。」
「・・うぅぅ・・備品ＮＯ２６の・・・お○んこに・・おちんちん・・・を入れてくだ・・」
「バシンッ・・・懺悔しろよ・・まずは旦那に・・・それから・・ポコチンへのお願いをしろ・・・売女はこれだからだめだ・・そんなに交尾してえのかよぅ。」
　右頬をはたかれ屈辱的な宣言を途中で制された佳乃は、心の中でしていた友之への懺悔を垢太郎の前で、嗚咽しながら宣言をし始めた。

「パパ・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・備品ＮＯ２６のお○んこに・・おちんちんを・・うぅ・・・いれてください。・・・お願いします・・・」
「・・いいだろう・・・いいだろう・・・いっぱい・・嵌めてやるよ。・・・痛くても・・気持ちよくても抜かずに・・お○んこの奥からげっぷが出るまで・・・射精し続けてやるからな・・パパの精液が届かないように子宮口を俺の濃い精液で蓋してやるからなぁぁぁ。」

　力をこめて宣言した垢太郎は、腰を押し付け二人目の人格で再び佳乃との交尾を始めた。Ｗｅｂカメラに映し出された佳乃のアナル付近に打ち付けられる睾丸は、最初の交尾より２回りも大きく膨らみ、その中には大量の精液が精製され始めていた。