４　事後承諾

　夜も十時を過ぎ、すべてが闇に包まれる頃、まだいまのところ幸せな家庭の加山家から仲のよい声が聞こえる。

「ねぇ、パパ。マッサージしてもらっていい？」甘えた声で友之を誘う。
「おぅ、いいよぅ。」何かを察したように佳乃の背後にまわり、体を密着させマッサージを始める。

　２ＬＤＫのアパートの一室に友佳を寝かしつけ、リビングのソファーに夫婦二人仲良く座りマッサージをするのが、この二人の夜の営みのＯＫのサインである。

「あのね、今度さぁ、会社の社外研修を泊りがけで行くんだけど、行ってもいいかなぁ、パパ？」
　マッサージを真剣にしながら友之は、
「どんな研修なんだい。その研修って？」

「えーっとねぇ、パンフレットみたんだけど不動産に関する実務総論とか、社員に対する意識改革とか、向上心を持たせるとかうんぬんかんぬん・・・と書いてあったよ。」

「ふーん、何か怪しげな宗教かかったやつじゃーないのか？」
　と不信がりながらも肩を揉む。

「銀行さんの紹介らしくて、社長も乗り気だし、まともな感じがするんだけど。」
　と同意をうながすように佳乃が後ろにくっつく友之に振り向きながら問いかける。

「佳乃。おまえ行く気満々じゃないか。」
　とすべてを飲み込むように言い放つ。

「ふふっ。じつはもう参加するって社長に言っちゃったんだよねぇ。」
　悪びれずに振り向き友之を見る。

「ったく、いつもおまえは事後承諾なんだから。」
　と言うか言わぬかのうちに、佳乃に口を塞がれ舌先を絡ませ始める。

「チュッルッ、・・チュッ。」
　唾液の触れ合う音が静かなリビングに響く。
　ソファーの上で友之の胡坐をかいた腿のうえに向かい合って座り舌を吸いあう。

「んっふぅぅぅ、・・・・チュッ」
　向かい合い、舌を絡ませながら友之の右手は穿きたてで、佳乃のさわり心地のよさそうな尻を包み込む黒い下着に滑り込む。

尻の割れ目に沿って指をはわせ、中指で軽く佳乃の尻の穴をもみほぐすように刺激をくわえると、
「パパっ、そこは嫌っ、こわいよぅ。」と絡めあう舌を離し、とろけたような目で友之にささやく。

　名残惜しげに佳乃のすぼまったアナルからまだ固くとじたままの小陰唇を同じく中指と親指で押し開く。

「クチュ、クチュ、クチュ、・・ピチュ。」
　いやらしい音を佳乃のおま○こから出る粘液で中指の腹に伝える。

　右手を尻側から抜き去り、佳乃のパジャマの下を膝までずらし体をくるりと反転させ、佳乃の背後に回り込むと。

「パンツ脱いじゃおうか？」
　と佳乃が言う。と友之は背後から耳元に、
「いいや、佳乃のエッチなお汁で染み付パンツにしてやるっ。」
　と言い、背後から左手をパンツに滑り込ませふさふさの陰毛を撫でさする。

「パンツ汚れちゃうから、脱ぐよぅ。」
「駄ぁー目だっ。」と脱ごうとする佳乃の手を制止する。
　今度は下着の横から右指を忍ばせ、小陰唇を広げ愛液を指に掬い取る。

　佳乃のオマ○コから愛液の濡れ具合を確かめると先ほどの宣言どおり、パンツの上からまだ隠れた陰核を刺激し染み付けを試みる。

「っはん、パパっ気持ちいいよぅ、いやっ。」
「パンツ染みついちゃうぅ、っはぁぁぁん。」

　右指はクリトリスを刺激し、左指はブラを摺りあげ、佳乃の経産婦とは思えない小梅のような赤みの強い乳首を勃起させる。

「っんはっ、はぁーんっ・・ぃいっいいっよぅ。」
　右耳の穴に友之の舌が挿し込まれ舐めあげると、一段と甘い声に変わる佳乃。

「パパっ、いいよいいよぅっ。はっあっーん。」と肩をすくめながらこらえぎみに声を出す。
　友之は右指と左指の仕事を交互に連携させながら佳乃の気を高める。
「んんんっ・・いっいやーだっ・・きっ気持ちよくなっちゃうからんっ。」
　と少し包皮から顔を出しかけたクリをさする左手首をにぎり、
「だっ駄目だって、もうぅ、パパぁお布団いこっ。・・ねっ。」

　チュとキスをし、佳乃の膝付近までずり下げたパジャマをあげ、ずらされた黒いブラはそのままで玄関に近い布団の敷かれた６畳に前を膨らませた友之と抱き合いながらなだれ込む。

「パパっ！気持ちいいのぅ？。」
　佳乃は友之の大きく膨らんだ先端をトランクス越しに手のひらでこすりあげる。

「よっよしのっ、朝の続きしてくれよ。」
　佳乃は、にやっと上目遣いでうなづきパンツのゴムに手を掛けずりさげる。

　トランクスにはもうすでにカウパー腺液の染みをつけ、準備万端の友之の鈴口はぬらりとぬめる。

　若妻のいつものくせなのか、いとおしい旦那様のカウパーつきパンツを四つ折にし布団の隅にたたむ。
　こういう仕草に佳乃の几帳面さがわかる。

「パックッ」
　佳乃はひざまづいたままの姿勢で友之の屹立したチンポを口内に唾液をため、舌で亀頭の周りを丹念に舐め尽す。

「ペッチュ・・・・ペッペロッ・・・ジュルッジュッ。」
「ジュルッ・・・ジュッュルジュル・・・・・」
　友之は佳乃のさらりとした少し薄めの髪を撫でながら、深く喉の奥に肉棒を押し込む。

「ジュジュッジュルッ・・・・・ごっごほ。」
　少しイラマチオ気味になりすぎ佳乃は赤黒く勃起した唾液まみれのチンポを吐き出す。

「っえっえ・・ゴッホン。」
「もうっ・・・奥まではくるしいぃようぅ。」
「でもっなんだか犯されてるみたいぃで濡れちゃいそうっ・・」

「んっ。佳乃は犯され願望があるの？」
　と『犯され』と言う若妻にはあってはならない言葉に友之は性的な反応を示す。

「んっうんっ。少しはあるかなぁっ・・・・・。」
「乱暴にされてみたいときもあるよっ。」
「知らない高校生とかにっ乱暴されたりとか妄想すると、あそこがジュンってなっちゃうよぅ。」

　佳乃は今まで告白したことのない淫らな願望を告白する。
　すると友之の隠れた性癖に灯りが点されたように、少し乱暴な口調になる。

「おいっ。奥さんよっ、これから旦那よりうーんと気持ちよくしてやるぜっ。」

　急に友之が佳乃を押し倒し尚且つ羽交い絞めにし、両方の手首を布団の横にあった今日締めていたネクタイで巧みに拘束してしまう。