| ４１ 出荷の案内 色々な臭気が漂う地下室に、丸一日ぶりに姿を現した勝は二人の元備品からは生への懇願をされ、現役の備品である佳乃からは何も反応はない。 「みんな・・よくがんばりましたぁ。・・・それでは早速、生贄になるのは誰なのか発表させていただきます。」 おどけた勝は、反応をしない佳乃の檻に入り拘束されたままの裸体を抱え上げ、檻の外に座らせた。 その姿は、鈴木に追い込まれた時のようなテディーベアが座ったような様子で座っている。 「小便もらしたなぁ・・・いい年してトイレぐらい行ってしろよ。」 佳乃の垂れ下がった頭をスリッパ履きの足で小突く。体に性根の入らない佳乃は、バランスを崩し檻の格子にもたれ掛かる。 「まぁ・・無理もねぇか。・・・初めての事だし・・・じゃぁ皆聞いてよぉ・・・まず２位から・・・」 そういうとアレックスに髪の毛を撫で上げられている亜矢が声をあげる。 「勝さまぁぁぁ・・・お願いですぅ・・・ここに・・置いてください・・・和歌子さんみたいに・・なりたくない。」 「和歌子ねぇ・・久しぶりに聞く名前だね。・・・・アグエロ・・・あいつどうなった。」 後ろで腕組みをしながら、にやけた顔をしたアグエロが軽い調子で答える。 「・・ワカコサン・・・・ヨーロッパデ・・キニイラレナカッタカラ・コロンビアノ・・アミーゴト・・・・ナカヨク・クラシテルヨ。・・・マイニチ・・・スナッフフィルム・・ミナガラ・オビエテルヨ。」 「へぇ・・まだ、出演してないんだ。」 勝の声に、今度は由香里が声をあげる。 「勝さま・・・あの人にして・・・はじめて来た・・あの女に生贄は・・・それより・・スナッフってなんですか一体？・・・・・」 「行けば分かるし・・・くだらねぇ事聞くなよ。」 二人は一様に黙り込み、自分の未来をアクセス数という数字の審判に委ねる。余裕のないはずの佳乃は、睡魔に襲われて何も耳には届いていなかった。 「さて・・・・２位は・・・・・・由香里。・・・おめでとう。・・・・副賞として、固まったモルタルぶっこわしてもらえ・・・・。」 怯えていた由香里の顔がいくらか普段の顔に戻った。亜矢の横にいたアレックスが電気のコンセントを差込、ハンマードリルを使って由香里の腕まで埋まったモルタルを砕いていく。 「残ったのは、・・・亜矢と佳乃・・・・どっちかなぁ・・・よし・・発表します・・・・・今回の生贄は・・・・・亜矢っ・・・おまえに決定。」 「・・・・・。」 「どうしたんだい・・・亜矢。・・・まっ、おまえさんは孕んじまったし、・・・どっちかって言うと・・佳乃のほうが・・・おれのタイプなんだよなぁ・・・なんていうか・・おまえ・・ちょっと重たい感じなんだよ・・女としてさぁ。」 「・・・・・・・いや・・・・・・ここに・・・おいてくだ・・さい。」 拒絶の言葉を最後まで言うと、アグエロが檻の中に入り亜矢の首元に注射器を無造作に突き刺した。 そのまま、すぐさまぐったりとした亜矢の髪の毛をつかみ顔をじっくりと見定めてから、用意していた麻袋に裸のまま入れた。袋の口を軽めに縛り空気穴代わりの、スペースを確保するとそのままズルズルと檻から引き出した。 今までの経緯や自分の種まで宿した女への感慨や全ての感情は勝には存在などせぬようである。感情を抑えているようにも見えず、アグエロや蔡は勝の非人間的な感覚を少し恐れはじめていた。 「マサル・・・ホントニ・・イイノカイ・・オマエノ・・ベイビーモイッショニツレテッテモ？」 「まだまだ、子持のパパさんにはなりたくねぇよ。・・・それより、アグエロ・・おまえのお楽しみ・・・・どうする？」 「・・・ホントニ・・タイムリミット・・・モウスグ・・ダケド・・コノママ・・ニホント・・オサラバ・・イヤネ。」 二人がにやりと笑みを浮かべると同時に、由香里の固まったモルタルは砕け落ち静寂が再び戻る。 「由香里の体、洗浄してやれアレックス・・蔡は、例の儀式をお願いするよ。」 指を刺し命令をする勝の言葉は、佳乃には届いていない。ぐったりとした由香里を肩に担いだアレックスが、浴室のほうへ行くと小柄な蔡は、昨日と同じように佳乃を後ろ手に拘束する。その方法は、親指だけを指錠でつないだ簡単な拘束方法だった。簡単とはいえ、再び身動きを封じられた佳乃だが、もう抗う素振りは微塵もなかった。が、自身に再度淫らな責めが降りかかるのは拘束を施されたことで脳裏にはっきりと浮かんでいた。 「・・・帰らせてくだ・・・・さ・い・。」 尻をついたままの姿勢で、檻にもたれかかった佳乃は、上目遣いで三人の男達に解放を願う。最後まで言葉にならない佳乃は、目に涙を浮かべながら無言になり亜矢の入った麻袋をみつめている。 「おいっ・・あいつの代わりに・・おめぇが入るか・・・そうすりゃ・・三倍の収益が上がるぜ。・・・・・・まぁ・・そいつは今度のお楽しみってことで・・おまえには、一位のご褒美をプレゼントするぜ・・これから、蔡に中国秘伝の性感針で、佳乃の疲れたコリコリの乳首や、皮被りのクリトリスを、気持ちよく解していただくからなぁ・・・さぁ・・はじめろっ。」 その掛け声とともに、まず動いたのは麻袋を担ぎ上げたアグエロで、その行為はまさにコーヒー豆を出荷する農夫のようなスタイルである。ただ中身は、生身の元備品女の亜矢と勝の遺伝子を受け継いだまだ生を受けていない腹の子は、性別も分からぬまま出荷されていく。 次に動いたのは、何種類もの針を握った蔡。何をされるか、検討がついている佳乃は尻餅をついたまま檻の中を後ずさりするのが精一杯の抵抗であった。 「蔡、・・・この女は、クリの皮をコリコリが気持ちいいそうだから入念にな。・・・発情させたら、アグエロに・・・わかったな。」 「ヘェ・・・マサルサン・・・ワカリマシタヨ・・・ソレト、コノオクサン・・・ソロソロ・・・オシリノ・・モノモ、ダシテオイタホウガイイネ・・・ハダガ、アレテルヨ。」 「そうか・・・浣腸なしで・・・できるんだったよなぁ・・・アグエロの楽しみ分かってるなぁ、蔡は。」 そう言うと、佳乃をマットレスに仰向けに横たえさせた。大股開きで佳乃の陰部をじっくりと眺める蔡は、一本の針を消毒もせずにクリトリスの付け根付近に人差し指で軽く突き刺した。針が刺さると同時に、佳乃の力が抜けた尻がキュッとすぼまり陰部に刺さる針の刺激に困惑した。 「ひっ・・・何を・・・そんなとこに・・・あぁぁ。」 突き刺さった陰核付近の針を人差し指ではじきながら刺激を与えている。 「・・オクサン・・・アトサンボンデ・・・イキジゴク・・・ソノアトノ・・・・イッポンデ・・・オナカノ・・・タマッタモノ・・オサラバネ。」 すかさず蔡は、佳乃の可愛く収まっている陰核包皮の回りに残りの２本の針を同じようにトントンと軽くはじきながら突き刺す。プラプラと細い針は揺れる。その動きは、秋の夜長にススキの穂が風に揺らめくがごとく・・・。 「あぁぁ・・・はぁぁぁ・・・あつい・・奥が・・奥が・・・抜いてください。・・・あぁぁ。」 「マダ・・ハジマッタバカリ・・・イキジコクハ・・・コレカラ・・・オマ○コノオシル・・イッパイタメテネ。」 たどたどしい広東風の日本語を使い、佳乃の敏感に勃起しはじめた陰核の周りの包皮を勝が言ったようにコリコリと摘み勃起をさらに促がしている。 |
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| 2009.5.30掲載 |
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