| ４２ 緩み 体の奥を走る神経の線路を新幹線のようなスピードでノンストップに快感中枢へと駆け巡る。どこにも停車することのない快感は、一文字に閉じていた唇から汽笛のようにもれ響く。 「うぅぐっ・・あぁぁぁ・・・・あぁぁ・・・だめぇぇぇ・・・さ・・さわらないでぇぇぇ。」 刺された三本の針は、佳乃の赤く尖りかけの陰核をトライアングルに囲み、その囲みを崩さぬように蔡の指先は陰核包皮を摘み、擦り上げている。 「キモチイイ・・ハズヨ・・オクサン。・・・オオキナコエ・・アゲテ・・イイヨ。・・サアサア・・・キモチヨクナレ。」 擦り上げるだけでなく、佳乃の膣奥からこぼれる淫液を親指の腹にすくい、器用なうごきで直接的に快感神経の最先端を揉みこむ。 「あいぃぃぃぃ・・・あいぃぃぃ・・・い・・いやぁ・・・っだ・・だめ・・だめだめぇぇ。」 佳乃自身初めての感覚が子宮の奥に眠る蜜壷をゆらし、言葉は抵抗から服従へと変化させていく。言葉だけではなく肉体的変化のほうは、蔡の目を騙すことは出来ない。 「・・お・・おねがぁぁい・・・あうあぅぅぅ・・・針を・・ぬいてぇぇ・・・おかしくなっちゃう。」 「トガッタ・・インカク・・・キリオトシテヤロウカ？・・・・サシミニ・・シタラ・・ウマイヨ。」 恐ろしい言葉は、耳に届き蔡への物言いを屈辱的だが、はしたない言葉へと変える。その言葉ににんまりと表情を変えた蔡は、佳乃の湿り気を帯び、陰毛の生え揃った若妻の恥丘を下腹部へと引き上げた。 それにより、隠れていた陰核を剥き上げ、女の性的な女芯を心得た蔡の目に写る。 「恐ろしいことは・・しなぁぁぁいでぇぇ・・あうあううっぅ・・・だめぇぇ・・・い・・いいっ・・・・・もう・・あう・・・いかせてぇぇぇ。」 「ソノチョウシ・・・ホントハ・・モウイッポン・・・カワノ・・ウチガワニイレルト・・キガクルウノ・・デモ・・・ソレハ・・ツギノオタノシミ・・・」 四本目の針をぶらぶらと佳乃の視線の先に揺らしながら、蔡は丹念に赤く膨らんだ陰核をそこにだけ執拗に擦り上げている。 刺さったままの針治療の光景を、指を咥えたまま檻の外から見つめる垢太郎は亜矢を収納し終えたアグエロの動きに目をやった。アグエロは、垢太郎に一礼をすると蔡と佳乃が入る檻の中へすすむ。 檻の中で股間を広げられ刺さった針の揺らめきに性感の昂ぶりを隠し切れない佳乃は、男達三人に見取られながら絶頂へと登りつめ始めていた。 大きく広げられた股間をさらすだけの備品は、アグエロのした入る前の一礼に気がつくはずもない。 二人に存在する主従関係など眼中になく、ただひたすら性感の昂ぶりを抑えるか、もしくは蜜壷に溜まった淫らな液を解放するだけを願う牝になりさがっていた。 「アグエロサン・・・ソロソロ・・・フンシャ、ガマンデキナクナッテルヨ。・・・アト・・２、３プンカナァ・・ジュンビシテ。」 「・・ヨクワカルナ。」 「アグエロサン・・・コノ・・ショウベンノ・・アナボコ・・オオキクナッテル・・コレデ・・オンナノコウフングアイ・・ワカルネ。」 にやりとしながら佳乃の股間に顔を近づけたアグエロは、パクパクと動く膣口に目をやりながら蔡の女の本能の見極めにあきれる。 股間の位置をアグエロに渡すと、蔡は佳乃の赤く尖った乳首をぱくりとしゃぶりつき舌先でコロコロと、転がしながら指先はたえず陰核を片時も止めることなく執拗に揉みさする。 「あう・・あう・・あうぅぅぅ・・・もう・・らめぇぇぇぇ・・・はうぅぅぅぅん・・はうぅぅぅん・・・・あっあっ・・・パパぁぁ・・ごめんなさぁぁぁい・・・・いかせてぇぇぇぇぇぇぇ。」 「モウスコシ・・・デ・・・ダイフンシャ・・アグエロサン・・・カウントダウン。」 「１０・・・９・・・８・・・。」 数字をアグエロが読み始めると、蔡の指の動きは止まり手のひらを子宮が眠るであろう恥丘の上付近を軽いタッチでさすり始める。 「・・あっ・・・おしちゃぁ・・いやぁぁ・・・だ・・だ・・・だめぇぇ・・・で、でるぅぅ。」 「７・・・６・・５・・・４・・・。」 数字が少なくなり始めると蔡はさする手のひらに力を加え子宮を皮膚越しに圧力を加えた。その動きに呼応するようにアグエロは大きく口を開け鯉が餌をもらう時のように上向き気味で餌を待ち受けた。 「３・・・２・・・１・・・ヒリダセェェェ。」 「はなれてぇぇぇぇ・・・おしっこでるうぅぅぅぅぅ。」 「ジョワッ・・ジョワッ・・・・・ジャバッジャバァァァァァ・・・・・。」 「・・ブラボー・・・ブラビッシモォォォォ。・・・ゴクリッ・・・。」 アグエロは感嘆の声をあげながら、顔にかかる佳乃の小便ではない噴いた潮を舌でぺろりとやり、口の中に溜まったものと一緒にごくりと喉を鳴らした。 「あっ・・あうぅぅぅぅぅ・・・・・うわぁぁぁぁ・・・・。」 望まない気をやらされながら、自分でも分からない感覚が延髄を駆け上がり股間から見知らぬ液体を噴射させてしまった。股間から出る液体と言えば小便だけであるだろうと性交渉の回数の少ない若妻は、思うのだが尿道からの感覚でないことが自分でも分かっていた。 小便であれば、ジョロジョロと垂れながら最後は勢いを無くすものだが、瞬間的な潮噴射は生理現象でないものであることが佳乃の悔し涙からもわかる。 「うぐぅっぅ・・・うぐぅぅぅ・・もう・・終わりにしてぇっ。・・あっ・あっ。」 潮吹きが収まった膣口は、パクパクとアグエロの唇と同じような動きを見せている。潮を吹き終わってもなお性感の絶頂間は収まらず、敏感な反応を示し佳乃の喘ぎ声も短い息つかいで連続していた。 「フーフー」 アグエロは、目の前にあるイソギンチャクのような膣穴にまったく触れることなくマリファナ臭い息を、トライアングルの中に囲われたクリトリスに吹きかけている。 「あっ・・あっ・・・あっ・・だ、だめ・・・あうっあうっ・・・・はぅぅぅぅぅぅぅ。」 「ジョワッ・・・ジョバァァァ。」 短めの息づかいが停まると佳乃は、再びアグエロのにやけた顔を目掛け潮を吹きかけた。まるで、シャワーでも浴びるかのように掛かった潮で顔を洗う。 二度の潮吹きに蔡は、舐めたくる乳首から顔を離し、アグエロとともにパクつく膣穴を覗き込んだ。 「・・・オオ・・・オクサンノ・・シオフキ・・ノアナ・・オオキイネェ・・・アト・・イッカイクライタマッテルヨ。」 そういうと、再び乳首を咥えながら恥丘の上を力強く揉みこんだ。 「あうぅ・・・ま・・またぁぁ・・・くるぅぅぅ・・・あっ・・あっ。」 「ジョジョジョッ・・ジョバッ。」 蔡が予測したように最後にふさわしいくらい少なめの量の潮は瞬く間にアグエロの褐色の顔面にかかり、頬をつたう液体を指先につけると、舌先でベロリと舐め上げた。 「・・オクサン・・ゴチソウサマデシタ・・・マタアオウネ・・アディオス。」 アグエロは腕時計に目をやるとスクッと立ち上がり手を合わせ、佳乃の目を見ながら日本風に合掌した。 顔には、まだ佳乃の潮がついたまま名残惜しそうに檻の外に消える。 ４２−１ 地下室の檻の中は、変態性感マッサージ師の蔡と大股開きの若妻佳乃。二人きりになり蔡は、佳乃の股間に揺らめく針を抜けないように汗と潮でぬらつく女体をいとも簡単に四つんばいにさせた。 蔡の言っていた最後の一本の針を手に持ったまま、佳乃の涙で濡れる顔を髪の毛をつかんで上向かせる。 「・・・キモチヨカッタ・・・カイ？」 「・・・・うぅぅぅ・・・き・・きもちよかっ・・・たです。・・もう、終わりにして・・お願い。 」 「ソウカイ、スナオナ・・イイコダ。・・・ゴホウビニ、スッキリサセテアゲルネ・・・。」 「・・・・・もういいです。・・・もう・・・。」 言葉すくなにマットレスに顔をうずめ泣き顔を隠すが、蔡にはなんの効力もなく四つんばいで大きく突き上げられた白い尻をかぶりつきで撫で回す。 後ろ手の拘束はそのままのため、背後の蔡の動きはまるで見えず、尻に触る指の動きである程度の行為を想像しながら身をふるわせている。 「・・・シリノ・・アナハ・・・ショジョ。」 「いやっ・・・指を、入れてはダメ・・・。」 人差し指の第一関節まで埋め込んだ蔡は、指を回転させると茶色く染まった指先を佳乃の膣穴から少しこぼれた潮の残りで拭い取る。 「・・あはぁぁ・・・あうっ。」 汚れた指かどうかも分からない佳乃は、敏感になっている生殖器周りに触れられるだけで声をあげてしまう。 「ジャァ・・スッキリスルネ！」 その声とともに左手に握った最後の針を、佳乃の尻の穴に近い部分に深々と差し込んだ。 「プスゥ。」 針が蔡の指先から離れると、放屁音が鳴り響く。３ｃｍほど刺さったままの針は、クリトリス周りの針とは別に揺らめくこともないままじわじわと若妻の肛門の緊張感を奪い去っていく。 「プップッ・・・・プスゥゥゥ」 鳴り止まない放屁音は、佳乃の女としてのプライドをずたずたにし、これから始まる屈辱ショーへの進軍ラッパに聞こえる。 「いやっ・・・何をしたんですか？・・・いや・・いや・・お尻の針を・・ぬいてぇぇ。プスゥゥゥ 。」 「・・ハッハッ・・・クサイクサイ・・・オナラハ・・キレイナオクサンデモ・・クサイネ。」 「プスゥゥ・・・・・プスゥゥゥ。」 「オッ・・ヒライテキタ・・・チャイロイモノ・・・ミエテキタヨ・・・リキンデ。」 感覚のなくなった肛門の周りは、徐々に緩み始め蔡の目にはっきりと見え始めたのは茶色い塊。その前に茶色い液体がこぼれ始めると、力めと言われることもなく梅雨時の土石流のように堰を切った。 「ドッ・・ドボッドボッ・・・・・ブゥゥゥ・・ブリブリ・・・ドボッ。」 「えっ・・・どうなってるの？・・わたし？・・・なに・・なんなの？」 肛門の感覚を針によって奪われている佳乃は、自らがひり出した汚物の臭いを嗅いでも脱糞の事実を認識出来ないでいる。 「・・ブリッ・・・プゥ。私なの・・・うそッ・・・うそよっ・・。」 用意周到に洗面器にうけた佳乃の汚物を再び髪を掴んだ蔡は、子猫が親猫に獲物を見せびらかすように目の前に見せ付ける。 「オクサン・・・イッパイデタヨ・・・１０ビョウ・・シカガマンデキナイ・・オンナハ・・・シリノアナノ・・・チョウキョウ・・タノシミネ・・・・シリノアナデ・・ヤクノ、ハコビヤデモスルカイ？」 「いやぁぁぁぁぁ・・・」 あまりの悔しさに泣き叫ぶ佳乃の顔を髪の毛を掴んで上を向かせ四つんばいの姿勢から、現状の屈辱ショーに持って来いの姿勢である洗面器を跨いだうんこ座りにさせる。白い洗面器の中の茶色い汚物を見ると蔡の目を睨み、 「・・・鬼ッ・・・プゥゥ・・・針を・・ぬいてっ・・・プゥゥ・・ブリッ。」 「シャベルト・・・・ヘモ・・ナカミモ・・ボトボトデルゾ・・・ガンバッテ・シリノアナシメテロ。」 そう言うと佳乃は、口を真一文字にし肛門付近の筋肉を閉めるように力を入れる。入れ方が違うのか、大きな放屁音と共に汚物が洗面器に溜まっていく。 「・・・ハッハッハ・・・シメカタガチガウネ・・・アナルセックス・・・オボエタラ・・イイヨ。シリノアナノ・・シメカタ・・・マサルサンニ・・オシエテモライナサイ。」 「・・・ぐっ・・・うっぅぅ・・・プゥゥ・・・。」 涙をこえながらも、放屁音は止まることなく鳴り響いている。大笑いしている蔡を睨むことも出来ず、口を真一文字につぐんで気張る姿は状況を把握していない者であれば、脱糞を試みる女のように見えるが、そうではない佳乃の姿はそういった筋のマニアにはたまらない映像なのであろう。 指をくわえたままの垢太郎は、佳乃の排泄姿を見つめるだけでまったく動かないでいる。先程までの人格から遠く離れた大人しい雰囲気の垢太郎は、にやけるでもなく、蔡の行動を煽るわけでもなく平然としたまま動かない。 「ボス・・・ソロソロ・・・フネ・・マニアワナイヨ・・・・ヘイ・・ボス？。」 アグエロが垢太郎に向かって言葉を発する。しかし、垢太郎には似合わない「ボス」と言う言葉だが、アグエロの声は佳乃の耳には届いていない。 何も答えない垢太郎に焦れたアグエロは、体をゆすり反応を見る。すると、 「おっ・・おっ・・おうぅぅぅぅぅっぅ・・・・・・・うぉぉぉぉぉ・・・。」 奇声を上げながら、佳乃が跨る洗面器の排泄物に向かって自らの固く尖った肉棒の先端を強くしごいた。 「ビュュ・・・・ビュビュッ。」 排泄姿の佳乃の体は前のめりになり後ろ手に拘束された体は前で茶化す蔡のブリーフ姿の股間に顔をうずめる。排泄物に白い膿をかけた垢太郎は、最初の人格同様に射精を終えると首を震わせ、目をつむり静寂をまねく。 「ボス・・・・ヘイ・・カツタロウサン・・・オメザメデスカ？」 アグエロは、垢太郎の本名であろう名前を呼び体を揺する。首をコキコキと鳴らしながら、目をゆっくり開けると、 「・・・アグエロ・・・今何時だ？」 「・・ソロソロ・・イレブン・・オヒルマエネ・・・スタンバイ・・ＯＫヨ。」 「・・・そうか・・ご苦労さん。・・・ところで、この脱糞女が今回の生贄かい？・・・・いい尻してるが・・・勝の、おもちゃか？この尻は。」 冷静になっている垢太郎は、アグエロに質問を投げかけると肛門の周りを自らの汚物で汚した佳乃の双尻を足先でヒットした。 「ベシッ・・・」 股間と肛門の針が揺れ、蔡の股間に顔をうずめた佳乃は、くぐもった声をブリーフにかき消される。 蔡は、再び髪の毛をつかみ垢太郎の方に化粧落ちした涙顔を向かせる。 「・・垢太郎さん・・助けて・・・お尻の鍼を抜いて・・・抜くように言って・・・この人に。」 目つきの鋭い、今までの垢太郎ではないことに気づかない佳乃は、一番冷酷な人格の素の垢太郎に助けを求めた。 「奥さん・・俺は、そんな名前じゃないんだ。・・・俺は、大西勝太郎・・・勝の父親さ。」 「・・・えっ。」 きょとんとした顔の佳乃に、勝太郎は、 「その涙目・・・好いネェ・・・・今回のスナッフ用の人妻には持って来いなんだが・・・残念だ。・・・・殺される瞬間の・・・顔は・そういった顔が一番なんだよ。・・・え？・・なんで？・・・っていう顔で・死んでいくんだよ・・今回の生贄も・・・・いずれお前さんも。」 そういい佳乃の唇に軽く口づけをすると、アグエロがガウンを被せドアの外に消えていった。佳乃は、勝太郎に言われた言葉の意味をまったく理解できずに洗面器に残る自分の排泄物と勝太郎の残した白い膿を見つめ全ての言葉を思い出す。 「・・・父親・・スナッフ・・・死・・・。」 単語だけが、目の前を通り過ぎていき繋がらない点は線にならずに消えていく。消えていくのではなく、消していっているが正しいのかもしれない。 |
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| 2009.6.6掲載 |
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